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450: 5月31日の私もスケベさんへ    6月29日(日)10時38分 by 行った人

レスありがとうございます。
ビルのその階は、高級マンションかホテルみたいな感じでした。店は「No,Where」と書かれた小さな看板があるだけで最初はちょっと入りにくかったですが、いったん入るとそこはアットホームな隠れ家的な空間でした。
入場料10000円はストリップの入場料と比べると高いですが、ストリップでは実際にはポラやデジカメを撮ることが多いので、結果的に同じくらいになるのではないでしょうか。
ちなみにこのNo,Whereではドリンク飲み放題です。(別料金のものもあるそうですが)

451: 「女王様の毒艶会(8/17)」レポ    8月30日(土)15時09分 by 行った人
2014年8月17日(日)新宿シアターPOOに行って「女王様の毒艶会」を見てきました。4月以来です。ほとんどがおなじみのメンバーで、歌ありダンスありSMショーありの楽しいひと時でした。以下、時間を追って。

JR新宿駅東南口を出て、守ビルに着いたのが午後1時45分ころ。階段を上がって3階がシアターPOO。予約してあったので入場料5500円。ドリンクとフライヤー類をもらいます。狭い場内は人でいっぱい。女性客もおおぜいいます。カウンターには出演する「女王様」たちがおしゃべりしていてなごやかな雰囲気です。
舞台は梁から吊り床が1本ぶら下がっているだけで他は何もなく、天井も奥も左右の壁も黒一色のがらんとした空間です。
私は椅子席の3列目あたりに座りました。場内には軽いBGMが流れています。

開演予定の2時を10分ほど過ぎたあたりで
「ハイどーも皆様ようこそー」と言って司会の松本格子戸氏がやってきます。アロハシャツにメガネ。拍手。
そしていつものように元気いっぱい出演者の紹介。
1長田一美(おさだかずみ)2朱魅(卯月朱美)3樹莉(じゅり)4結月里奈(ゆづきりな)&灯月(ひづき)いつか5夜羽エマ&ice(あいす)&槐(えんじゅ)の皆さんとのこと。
「…それでは最後までごゆっくりお楽しみください。
司会進行照明音響は私、松本格子戸です」と言って引っ込みます。拍手。2:22。
暗転。
そして
1長田一美
ファンファーレが響き、すぐ演歌のイントロ。そして
歌「関東一円雨降る時は…」と美空ひ○りの「関東春○傘」が流れ、
一美さん下手から赤い着物で和傘を持って登場。拍手。
傘を振り回して踊ります。手拍子。
歌「抜けるものなら抜いてみな…」
ここで客席にいた夜羽エマさん、じっとしていられなくなったのかマイクを持って舞台に上がり、
エマさんの歌で一美さんの踊り。さっそく盛り上がります。
1曲終わるとエマさん「オサダー」とかけ声をかけ、舞台を下ります。
このあと琴の音、そして
ドンドコドンドコ太鼓の音。
ここで一美さん赤い着物を脱ぐと下は黒い半袖の作業着のような上下。
そして赤いロープを取り出して自分を縛っていきます。亀甲縛りというのか、さすがに手際が良い。
音楽は急に(女王様に因んだか)「シバの○王」になり
一美さんロープだったかリボンだったかを自分の両手両足の先に掛け渡して手足を広げると、星形になります。拍手。
曲は民謡調の歌に変わり、ここでお客を舞台に上げて、マジックショー。(ただ私の席からはよく見えませんでした)そんなふうにして終わります。拍手。

「いやいやいやいいや…」と松本氏が出てきます。そして一美さんを引き止めて2人でしゃべります。
9月10日に新宿ロフトプラスワンで長田一美さん主催の「SM神社祭」をやるとか、朱魅・ルーシーお2人のコラボがあるとか若林美保さんも出るとか、司会は松本氏だとか。
そんなふうにして「長田一美さんでしたー」拍手。
「次はあけみちゃんでーす」と言って引っ込みます。
暗転。そして

2朱魅
短いイントロに続き「ギラギラ太陽が…」(安西マ○ア「涙の○陽)が流れます。今聞いても少しも古くないですね。
そして照明がつき
朱魅さん紺色の浴衣に紫の帯、赤い和傘を持って登場。拍手。
傘を回しながら笑顔で踊ります。手拍子。
歌「みんなみんな嘘なのね…」
ここで傘を置くと扇子(うちわだった?)を出してヒラヒラさせながら
時にかわいく
時に色っぽく踊ります。 
2曲目。
「ためいきの出るような…」(ザ・ピー○ッツ「恋のバ○ンス」)これも昭和の名曲ですね。
朱魅さんここで腰を下ろすと
草履を脱ぎます。この仕種が艶っぽい。
そしてゆっくり帯を解いて
その帯の一端をお客の一人に持たせ、くるくるくる。  
今度は下帯を別のお客に持たせ、同じく、くるくるくる。
そして舞台中央で、背中を魅せながら
ゆっくり浴衣を脱ぐと
赤い腰巻き姿に。浮世絵の世界です。拍手。
3曲目。
静かな女性ボーカルで「夢でもし会えたら…」(吉田美○子「夢で逢え○ら」)
ここでゆっくり振り向きます。白い乳房が美しい。
そして腰をおろし
かんざしを抜いて、髪を垂らします。 急に大人の顔。
そして目を閉じて、オナベッドになっていきます。
本来なら丸盆でやるところを椅子にこしかけて。そして
のけぞるようにしたり、
前にかがんだり、
そんなふうにして曲が静まります。
4曲目。
沖縄ふうのイントロ、そして
「青い空 青い海…あの場所に 
また行きたい また戻りたい…」(やなわ○ば「青い○」)
朱魅さんここで
何かを思い出すような表情。そして
立ち上がります
ここからゆっくり
スケール大きく盛り上がります。
そして笑顔がもどると
また傘を持って
静かに本舞台に下がっていきます。

ここで再び「ギラギラ太陽が…」(別バージョン?)が流れ
オープンステージのようになります。
朱魅さん傘を置くと笑顔で客席にやってきます。拍手・手拍子。
ここでチップをはさむ人や、差し入れを渡す人も。
場内は盛り上がります。
そんなふうにして朱魅さん舞台に戻ります。拍手。3:04。

「いやいやいやー」と松本氏がやってきて、
いったん楽屋にもどった朱魅さんを呼び戻し、2人でしゃべります。
そして告知。
11月1日と2日に新宿2丁目のタイニイアリスという所でチーム・ソドムの第2回公演、タイトルは未定とか。
(注)後からの情報ではタイトルは「アンダーグラウンドラブソング〜とある屋敷の地下室に幽閉された少女を取り巻く欲望とエロスの群像劇!〜」作・演出:ミラ狂美、出演は女優陣では朱魅、ルーシー、mio とのこと。とにかく面白そうです。
松本「朱魅ちゃんは思ったより芝居ができるから」朱魅「どういう意味ですか」(笑)
なごやかに告知が終わると
朱魅さん笑顔で下がっていきます。拍手。3:10。

次は
3樹莉(じゅり)女王様、観客調教ショー
とのこと。
いきなりギターを持った男性が1人舞台に上がってカッコよく演奏(フリ)。
そのあと主役の女王様、黒いコルセットに黒いパンツという、セクシーなそれらしい衣裳で1本鞭をもって登場。拍手。
長身で赤毛のロン毛。いかにもS女。
そして客席に向かって、希望者は出るように言います。
すると客席から男性3〜4人が舞台に上がってきて、慣れているらしく、さっそく裸になって、声を揃えて
「女王様ご調教よろしくお願いします」
後は女王様、M男君の後ろの穴に菊の花を突っ込んだり、ナニの先にハバネロだかタバスコだかわさびだか塗り込んだり。ぎゃーっというM男君たちの悲鳴(笑)
そのあと女王様、出番の終わった一美さんを呼んで、2人で鞭でM男君たちをピシピシ。
そんなようなことをやって終わると、M男君たち、また声をそろえて
「女王様、ご調教ありがとうございました」拍手。3:36。

すぐ松本氏が入ってきて女王様の告知。その間M男君たちは着替えています。
9月13日と14日、歌舞伎町の新宿フェイスで「サディスティックサーカス2014」をやるとか。13日には戸川純さんも出るとか。

そんなふうにして樹莉女王様引っ込みます。3:40。
舞台調整。そして

4結月(ゆづき)里奈&灯月(ひづき)いつか
緊縛ライブステージとのこと。
暗転の中、BGMが重苦しく流れます。照明がつき、下手から
肩に簡単な、衣裳というより飾りをつけただけの半裸の美少女(灯月ちゃん)がやってきます。白いフンドシ。
すぐあとにもう一人の美少女(結月さん)登場。肩に同様のものを着けただけですが、こちらは乳首に小さなテープか何かを貼りつけていて、赤いTバック。二人とも頭におそろいのお嬢様リボン。
そして始まります。
結月さん灯月ちゃんの後ろに回って灯月ちゃんをロープで縛っていきます。灯月ちゃんはおとなしく縛られています。
どこかのお屋敷の奥座敷の、美人姉妹の秘密の遊び、といった趣きです。
縛り終わるとロープを吊り床に結びつけて引き上げ、宙吊りにして
鞭でピシピシたたいたり、
ぐるぐる回したり
ろうそくを垂らしたり、などなど。
SMのようにレズショーのように進んでいきます。
終わると2人しっかり抱き合っています。拍手。

「はいどーもありがとーございましたー」と松本氏
そして3人でトークがあって、
2人寄り添うように引っ込みます。拍手。4:13。

舞台調整があって、そしてトリ。

5夜羽エマ&ice&槐
歌謡観客調教ショーとのこと。
「君がいた夏は 遠い夢の中…」が流れ、照明がつくと
舞台上手には浴衣を着てギターを持ったかっぷくの良い女の子(槐(えんじゅ)ちゃん)が、
下手には夜羽エマ女王様が同じく浴衣を着てギターを持っています。拍手。
2人とも男っぽく袖と裾をたくし上げて。
ここでiceちゃんやはり浴衣でマイクを持って登場、踊ったり
歌いながらi客席に下りていって皆とハイタッチしたり。
歌「…打ち上げ花火」
訳がわからないまま盛り上がって1曲終わります。拍手。

ここでエマ女王様「M男君たちいらっしゃい」。
客席から4〜5人のM男君たち(先ほど上がった人も少し重複)舞台に上がって裸になります。
エマ女王様、M男君たちを四つんばいにして並べ
「長田先生もいっしょにどうぞ」と言って一美さんを呼び、
2人でM男君たちを鞭でピシピシ。こんへんはまだ序の口。
そのあと女王様
M男君たちを2人づつ組にして
「チ○コをしゃぶりなさい」と命令。客席にどよめき。
従順なM男君たち、言われた通り一人がもう一人のチ○コを口に入れてしゃぶり始めます。
今度は女王様「交代してア○ルをなめなさい」
M男君たち攻守交代して一方がもう一方の後ろに回って言われた通りやっています。
そしていよいよ大詰め、聖水ショー。
最初はiceちゃん、四つん這いになった2人のM男君の背中に片足づつ乗せて、天井の吊り床に分娩室の力綱のようにぶらさがってふんばり、ゆかたの裾をひろげて、2人のM男君の間で仰向けになっているM男君の大きく開けた口めがけて、
シャーーー 拍手。
次は槐ちゃん。
同じように2人の上にまたがるが体重の関係で不安定。
とにかく浴衣の裾を開いてふんばりますが、
いっこうに出る気配がない。
結局1滴も出ないまま終わりました。ドンマイ。
いよいよ大トリ、夜羽エマ女王様。
2人の背中に乗って、両脚を広げ、中央で仰向けになった口めがけて
ドォーーーーーーーー
豪快。さすが女王様。拍手。「ナイアガラだ!」と歓声。
そんなふうにして演し物がすべて終わると
エマ女王様「それではみなさま、
夜羽エマ変態ショーの終わりでございます」拍手。4:43。

このあと残っていた出演者が全員集合。改めて順に告知。
長田一美さんは9月10日のSM神社際。朱魅さんは11月1日・2日のチーム・ソドム。樹莉女王様は9月13日・14日のサディスティック・サーカスのほか、ふだんは銀座の「タブー」という店にいるとか。
結月里奈さんはふだんは新宿の「アマルコルド」という店にいるとか、デラカブのSMショーに出るとか、インターネットTVの番組を持っているとか、そのほか震災復興とか「世界の子供にワクチンを」といった活動もしているとか。灯月ちゃんは今月いっぱいでスーパーのバイトをやめるとか。iceちゃんは9月20日のデラカブのスカトロ大会に出るとか、槐ちゃんは今日がデビューだとか。
そして夜羽エマ女王様は告知することがいっぱいあるが、今週は西川口に顔を出しているとか、8月25日に渋谷desireでイベントがあるとか、9月14日の「毒艶会」ではまたiceちゃんと出るとか、などなど。(このあたり記憶がかなり不正確です)
そんなふうにして告知が終わると
おなじみ記念撮影のコーナーになります。
出演者が揃ったところを客席から一斉にフラッシュ。
なごやかにこのコーナーが終わると
お開きになります。拍手。
帰る人、残って飲んでいる人、出演者と話し込む人、友達と語らう人、物販で買って行く人、様々で場内は混み合っていますが、私はここで劇場を出ました。午後5時40分。
まだ明るい夏の午後、ビールでも飲みたい気分です。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

452: 「SM神社祭(9/10)」レポ    10月29日(水)20時02分 by 行った人
超おくればせながら、先月のSM神社祭のレポです。

2014年9月10日(水)、新宿ロフトプラスワンに行って長田英吉追悼SM神社祭を見てきました。シュール、コミカル、シリアスそして芸術としか言いようのないもの、などなど昨年以上にパワーアップされていました。以下、時間を追って

JR新宿駅を出たのが午後6時半近く。朝からの雨はほとんどやんでいます。靖国通りを渡ってドンキホーテとつぼ八の間の道(セントラルロード)に入り、突き当たりまで行って右折して数軒、会場のあるファミリーマートのあるビルに着いたのが6時35分頃。階段入口には行列が出来ています。並んでいると、まもなく列が動きだします。地下2階が会場です。身分証明書の提示が必要ということ運転免許証を見せて、受付に進みます。予約してあったので300円引きで入場料3000円。フライヤー類と、飲食物の注文に使う番号札をもらって中に入ります。混んでいる!
入ってすぐ左が物販。白い千早に赤い袴の巫女さん姿の女性が4〜5人いていかにも神社祭です。
とにかく空いた椅子を探します。舞台の下手側の3列目くらいにやっとみつかったので座れました。7時15分ころ。
会場を見回します。
舞台には上手の奥に神棚、舞台の左右に「SM神社」と書いたのぼり旗、上手の下には白い大きな招き猫。見覚えがあります。
私は(神社ということで)ジンジャーエールを注文し、持ってきてもらいます。お会計は終わった後とのこと、去年と同じシステムのようです。
場内はどんどん人がふえてすでに満席状態。熱気がありますが女性客も多く、やわらかい雰囲気。
司会の松本格子戸氏がマイクで案内したりしています。

そして開演の7時。
舞台に赤い着物の長田一美さんと、巫女さん姿の女性が4〜5人出てきて
「今年もがんがるぞ、エーイ!」と気勢を上げ、すぐ引っ込みます。拍手。
場内が暗くなり、東洋的な曲(女子十二○坊の「奇○」)が流れ、
松本氏の声(録音)
「SMを芸術にまで高めた男、長田英吉がなくなって13年…SMの神となって今夜ここに降臨いたします。
SM神社祭り、どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください」
再び場内が明るくなって、松本氏が赤いど派手なスーツにメガネで舞台に出てきます。拍手。「コーチャン」の声。
「さっきプログラムをもらったばかりなので…なんとか終電までには返します(笑)
「それではトップバッター長田一美さんでーす」と言って引っ込みます。拍手。

子供向きの音楽が流れ
長田一美さん着物で登場、拍手。「かずみー!」
蛇の目傘を持って踊ります。そして吹き戻し(お祭りで売っているおもちゃを)を吹いて伸ばしたりひっこめたり。
次は英語女性ボーカルに乗って両手に金モールもって踊ります。小学校のおゆうぎのように。
曲はバラード調になったり太鼓になったり。
ここで着物を脱ぐと作務衣ふうの黒い上下に赤いロープで出来たツンブラ。それを伸ばすと1本のロープに。拍手。
そして手足にロープを渡して大きな五芒星を作ったり。拍手。
ラストは風船をいっぱいもってきて、その結び目を解くと、風船が会場じゅうに散らばったりと、めるへんちっくに。
そして「365歩○マーチ」が流れる中、荷物をまとめて下手に下がっていきます。拍手。

松本「ありがとうございました。次はインフォメーションコーナーです」
場内後ろの方では風見蘭喜氏がタコヤキを焼いていて、結城彩(ゆうきあや)さんがお手伝いしています。
松本「タコヤキ順調ですかー」「ヘーイ」拍手。
そして巫女さん姿のりおびっちさんが紹介されます「カワイー!」という声。
りお「本日はSM神社まつりにご来店まことにありがとうございます…」とガイド嬢ふうにご挨拶。
松本「この人は民謡のお師匠さんです。せっかくですから少し歌っていただきましょう」
ということになり
りお「ハァー会津磐梯山は宝の山よ〜」さすがですね。
そのあと物販や占い、整体などの案内をして引っ込みます。拍手。

そして
松本「次は風見蘭喜さんとわかみほさんのパフォーマンスです」と紹介され
わかみほさん赤のロングドレスで出てきます。拍手。
わか「緊縛ショーはデラカブでやるので、今日は風見さんのギターで踊ります」とのこと。
そして風見蘭喜氏、アコースティックギターを持って登場、舞台下手に腰掛け
歌「あなたはすっかりつかれてしまい…」(「時の過ぎゆくま○に」)
と弾き語りを始めます。
声のイケメンというか、繊細で哀愁があってちょっとセクシーな美声。とにかく声が若い。
わかみほさんそれに乗って踊ります。
最初はごくゆっくりの動きで
腰を下ろしたり。
ロングドレスなので足は見せないで
両手を使って心の動きを表現していきます。
大人の恋、倦怠感、孤独感と一体感…
歌「…からだあわせる」
では自分の体をだくようにして。
最後は立ち上がってくるくるっと回って、ニコ。拍手。
蘭喜氏、1曲だけ歌ってひっこみます。拍手。

ここかはわかみほさんの独り舞台、音源を使って踊ります。
男性ボーカルで「…あの空へあの海へ…」なんて歌詞があったような。
照明は、やや暗めの赤いライト。
わかみほさんここでドレスを脱ぐと黒いコルセットでトップレスに。
そして赤いロープを出して腰にまきつけ
天井から下がっている吊り床にとりつけ
軽く足を上げると、自吊りショーに。
ブランコ遊びをしている子供のような、無垢な顔。
そして
ロープの一番上まで上によじのぼります。
このへんで次の曲。
エアロス○スの「リビングオン○エッジ」
(俺たちはギリギリの所にいる…70年代のロック、今聞いても少しも古くない)
わかみほさん下に下りると、
コルセットも外し、黒のTバック一つに。ここは女性が見てもセクシーと感じると思います。
そして再び、こんどは素手だけでロープを持って
再び宙吊り
そして下に下りると
舞台に腰掛け
グレーのシャツをはおって
右足首にロープを結びつけ
ロープの一端を引くと
右足が上げられていきます。
そして三たび宙吊り。
1本だけのロープで体を支え
逆さに垂直になったり
かなりアクロバチックな危険なステージだが、
どこかのびのびとして、それぞれの姿が、とにかく美しい。
そんなふうにして下に下りると
ロープ引っ張りながら
笑顔で本舞台に下がっていきます。拍手。7:35ころ

松本「いやいやいやーすばらしいー」
あと2人で告知しています。
明日はここで官能朗読、14日はデラカブで緊縛ショー・15日は蛇鬼のオープニングに出るとか。
そんなふうにして終わります。拍手。

松本「それでは次は内山沙千佳&寧々∞D.a,i(ねねむげんだい)です」
最初に乗りの良い曲が流れ
金髪で青のベアトップのワンピースを着た人(寧々)が乗りよく踊ります。
そのあとメイド服(黒いちょっと長めの服に白いエプロン)にメガネの女の子(内山)がやってきて
「奥様」と声をかけます。
奥様は色々言いつけます。少ししてメイドは奥様にお茶を勧めます。
それを飲むと奥様ぐったり。
メイドはニヤっと笑って奥様をロープで縛りつけ、コミカルなSMショーに。
鞭でピシピシたたいたり、裸にして(ここで男だとわかります)洗濯ばさみでつまんだり、
ふだんしごかれていた仕返しをしていきます。
そして色々言いつけます。立場はすっかり逆転。今までのメイドは漫画を読みながら掃除を命じます。
奥様、掃除しながら「お茶をどうぞ」。メイドはうっかり飲むと、ぐったり。
奥様ニヤと笑います。形勢は再逆転。そして鞭をふりあげた所で、終わり。拍手。

松本「いやいやいやー」
そして3人で話します。去年はまじめなのをやったが今年はお笑い系にしましたとか。
そんなふうにして2人下がります。拍手。
松本「次は千の声を持つ女の子、あなるちゃんのステージです」

傘をさして出てきたのは昔のチンドン屋みたいな着物を着た年齢不詳のやや大柄な女性。
ヒー、ともキーともつかない甲高い声を発しながら、もってきたブルーのリボンをワヤワヤにして自分の体に
まきつけていく、という何とも摩訶不思議なショー。

松本「世にも不思議なショーでした」拍手。8:25。
ここで10分ほど休憩になります。

後半になります。
松本「それではSM神社祭りスペシャル・パフォーマンス、長田一美と愉快な仲間たちでーす」
(出演、長田一美、神崎みい、りおびっち、千怜(ちさと)、曖原ゆめ、松本格子戸とのこと)ということで
約70分にわたるショーが始まります。
最初にりおびっちさん薄紫の着物で登場、扇子を持って民謡を1曲踊ります。良いリズム感です。
終わるとカーン、カーンと時計の鐘の音。
長田一さん着物で顔に仮面をつけて登場。
そこへ着物姿の娘がやってきます。
一美さん、娘をつかまえて着物を脱がせロープで縛り上げて吊るします。
このへんで必殺仕○人のテーマが流れ、
松本氏が刀を持って登場「おい、そこの女」
そして一美さんと殺陣になります。子供のチャンバラごっこみたいな。
ここから何が何だかわからなくなります。
次にジーンズの女性がやってきて一美と格闘。一美の方がやられてしまいます。
ジーンズの女性はかっこよく去っていきます。
次はりおびっちさん、つかまってしばられますが、足をしばられただけで襦袢は脱がない。
次にやってきたのが曖原ゆめさんだったかしら、着物姿で年増の色気いっぱいといった感じで縛られます。
このあと飛び入り参加の男性がいたり。もう記憶がゴチャゴチャ。  
どたばた劇をしながら一美さんとにかく4人の女の子を縛っていきます。それぞれ違った縛り方をしているのはさすが。
このあとローソクショーもあったような。
最後に「風の中のすばる…」が流れ
長田一美のダンスショーになります。
神社らしく幣帛(へいはく)を振ったり、花吹雪を撒いたり。
最後に神棚に拝礼して終わります」拍手。    

松本「いやいやいやー、どうも申し訳ありませんでした」(笑)
「このあと朱魅(あけみ)&ルーシー、によるコラボレーション、VJは思考サコ、
三位一体のスペシャルプログラム、ごゆっくりお楽しみ下さい」拍手。
 (注)VJ(Visual Jockey):ディスクジョッキーが音楽で盛り上げるように、映像でフロアやステージを演出すること、又はその人。

そして始まります。場内はやや暗くなり
本舞台の奥の壁に下がっているスクリーンに
「グロテスクアテナ ルーシー&朱魅 背景美術 思考サコ」と文字が映ります。
そしてメタルというのか、重低音のロックのような曲が流れます。
スクリーンに赤いヒガンバナのアップ。
すぐ入れ代わり、昔のモノクロ写真で
遊廓の格子の中の女郎たち。
そして和人形。
ここで三味線の音が加わります。ふと見ると
舞台下手から
ゆっくり
すごーーくゆっくり
ルーシーが先に、朱魅が後になって
舞台に上がってきます。
ルーシーは紫系、朱魅は赤系の
豪華な花魁(おいらん)衣裳に
金襴の帯を前結びにして
髪型は洋風で、ルーシー作という髪飾りをつけています。
ふたりとも無表情というか、深い愁か絶望か 
ただものでない雰囲気です。
鬼気迫るような美しさ。
ふたり舞台に並んで立ち、ルーシーが和傘を広げると
その和傘に映像が映っています。和人形が。
そしてルーシーは傘をもって踊ります。
踊りというよりポーズ―姿の美しさ。緊張感があります。

曲はメタル系になったり、笛や三味線など和風のものが混ざったり
あるいは声明(しょうみょう)のようになったりしますが順番はよく覚えていません。

このへんで「さくらさくら」のインストルメンタル。
2人扇子を開いて口にくわえ、踊ります。
ルーシーが前に出てきたり、朱魅が前になったり。
踊りながらながらルーシー
くずれるように本舞台の奥に下がって
下に置いてあった朱鞘の直刀を拾って抜いて
刃を手で握ったり、
自分の首にあてがったり。
気づいた朱魅、さっと出てきて刀を取り上げ、投げ捨てます。
ここは3年前の「幻想舞台 夜鷹」(2011年7月30日、小松川区民館)を思い出します。

静寂
ここでスクリーンにはモノクロ映像で
受精してまもない胎児の写真。
みごもっている?
ここで英語女性ボーカル
ルーシーここで帯を解き
髪をふりみだして
狂ったような芝居とも踊りともかない動き。
映像は太陽のプロミネンス。

このへんで朱魅は本舞台でゆっくり着物を脱いでいきます。
そしてトップレスになってフェラのしぐさををしたり
エア・セックス。
仰向きになったり、うつ伏せになったり。

一方ルーシーは這(は)うように前に出てきて着物をはだけ
白いふんどし1つになります。そして
赤いローソクに火をつけて
自分の体にたらしていきます。自分を虐げるように。
ここで、ごほんごほんと咳をします。労咳?異常に白い肌。赤いローソクのしたたりが喀血のように見えてきます。  
ルーシーは咳き込みながら、しだいにハハハと
狂ったような笑い声になります。
そしてその場にくずおれます。
朱魅はルーシーの上に着物をかけてやります。

少ししてルーシー
ふらふらと立ちあがと
朱魅も立ち上がります。
そして2人、赤い長い布のついた赤いうちわを持ってひらひらさせながら舞い踊ります。
もはや怨みでも絶望でもない。
自棄でもない。言葉にならない思いが
痛いほど伝わってきます。
やがてルーシーは倒れます
朱魅もはらりと団扇を落とし、くずおれます。

雨の音
かと思ってスクリーンを見たら、炎の映像。吉原炎上?
2人抱き合うようにしながらゆっくり本舞台の奥の方へ倒れ込みます。
その上に炎の映像がかぶさります。
一人が何か訴えるように片手を上げますが、すぐ力尽きておろします。
そして2人倒れたまま動かなくなります。
やがて映像も音響も消え
ただ静寂があるだけです。ものすごく濃い静寂が。

誇り高く美しく演じてくれました。
お二人はこの前日、浄閑寺をお詣りされたそうです。
(注)東京都荒川区南千住にある浄土宗の寺。近くに吉原遊廓があったことから、身寄りのない遊女の遺体の投げ込み寺として知られる。旧地名から「三ノ輪(みのわ)の浄閑寺」と呼ばれることが多い。境内に永井荷風の石碑がある。
そのご加護があったのか、遊女たちの魂が乗り移ったような素晴らしいステージでした。

しばらくして、遠慮がちな拍手。それがしだいに大きくなっていきます。そして
「いやいやいやいやー」と松本氏
「朱魅&ルーシーのチームでした。今一度大きな拍手を」拍手。
2人神棚で拝んでいます。
ここで舞台にミラ狂美氏とmioちゃんも出てきてチームソドムのメンバーがそろい、11月1日・2日の「アンダーグラウンド・ラブソング」の告知になります。「とある屋敷の地下室に幽閉された少女を取り巻く欲望とエロスの群像劇!」だとか。面白そう。
そんなふうにしてこのコーナーが終わります。拍手。

松本「このあとは巫女さん全員集合」
ということで巫女さんたち7人ほど舞台に上がってきて
祭り囃子で踊ります。そのあと
歌「ハァー 踊り踊るなら…」と東京音頭。
けっこう長く踊っています。

それが終わると巫女さんたちは引っ込み、
歌「春に咲く花は…」と「夢○」が流れ
松本「このあとは長田英吉氏のビデオ上映です」ということで
映像が流れます。
劇場でのライブのようです。黒い着物の着流しの中年男性と小柄な女性とのSMショー。
一美さんの説明では1999年11月、今はなき若松劇場で長田英吉先生と早乙女宏美ちゃんで演じたショーとのこと。貴重な映像。
それが終わると松本氏と長田一美さん2人のトーク。
一美さんは来年3月に長田英吉生誕祭を考えているとか。そんなふうに終わります。
松本「…これをもちましてSM神社祭りをお開きにしたいと思います。司会進行は私、松本格子戸でした」大きな拍手。

場内は混雑しています。まだ飲んでいる人、出演者と話している人、物販で買っている人、などなど。
最後までいた人は一美さんからおみやげが貰えるとのことで、私も貰いました。かわいいお守り。
通路でお会計(500円)をして階段を上がって外に出たのが11時半ころ。
幸い雨はすっかり上がっていました。 

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

453: 「チームソドム(11/2)」レポ    11月9日(日)22時18分 by 行った人
2014年11月2日(日)新宿二丁目のタイニイアリスという劇場に行ってチームソドム第2回公演「アンダーグラウンド・ラブソング」を見てきました。
出演は男性陣がミラ狂美(作・演出も)、シャンプー、東京ディスティニーランド、SHIMA Malphas。女性陣が朱魅、ルーシー、MIO。ゲストミュージシャンがクロエ Bombyx Mori の皆さん。
とにかく華麗で過激で悲しくて可笑しくて、エログロSMサスペンスホラー、人間の心の奥底のドロドロを引きずり出したような、それでいて登場人物それぞれがお洒落で女優3人が可愛い、そんな超面白い芝居でした。まずは時間を追って。

JR新宿駅東口を出て新宿通りを行き、紀伊国屋を過ぎ、伊勢丹を過ぎ、「新宿二丁目」の次の信号を左折、細い道に入って2ブロック行った右が劇場のある建物。着いたのは開場の13:30少し過ぎ。入口前に行列が出来ています。10分ほど待って行列が動き出します。階段を下りた地下1階が劇場。受付にいたのが水無月み遊(みなづきみゆう)さん。前売り券を渡し、フライヤーをもらって中に入ります。1ドリンク付き。缶ビールかおーいお茶だったので、お茶をもらいました。
会場はやや小さめの映画館くらいの広さですが、階段状になっていてやはり劇場です。客席の前の方は座布団席が3列ほど、その後ろが椅子席。もうかなり埋まっています。撮影機材も置かれていてビデオ録画をするようです。椅子席の2列目に空席があったので座りました。
舞台を見ると、カーテンはなく、客席との段差もありません。いかにも現代劇をやりそうです。舞台下手には車椅子、中央には低い椅子のようなもの、上手の奥にはキーボードが置かれています。
場内には軽いBGMが流れています。場内上手の壁際には物販コーナーがあって、前回(今年の5月)のチームソドムの「罪の物語」の時の写真やDVDを売っているようです。せっかくなのでDVDを1枚買いました(2500円)。松下まり子さんのイラストが良いですね。
お客は益々増えてきます。年齢はばらばら。女性客も大勢います。

2時少し前になったところで舞台にスーツ姿の男性が現れ、「本日は…」とご挨拶。そして「上演時間は途中休憩をはさみまして約2時間です」とか「写真撮影はNGです」など諸注意。「それではもう少々お待ち下さい」と言って引っ込みます。
少しして2時3分くらいになったところでBGM(デビッド・ボ○イの「ジギー・スター○スト」)が大きくなり、照明が消えて場内真っ暗に。そして始まります。

救急車のピーポピーポ。照明がつくと、そこは病院のようです。
中央の奥に立っているのが白衣を着た医者(ミラ狂美)下手に助手、上手にピンクの衣裳のナース(ルーシー)。皆「がんばって、がんばって」と励ましています。
椅子と思ったのは分娩台。その上で、頭をこちらに向けて仰向けになっている妊婦(MIO)。手をばたばたさせて「うーん、うーん」難産のようです。やがて
「オギャー」 無事出産。が、
白い布にくるまったものを見て、医者やナース「こ、これは!」

いったん暗転。ここでステージにクロエさんが出てきてキーボードで哀愁のある曲を奏で
「ちっちゃなころから悪ガキで…」と「ギザギザハートの子○唄」を静かに弾き語り。拍手。
背景に歌詞だったか映像だったか、思考サコさんのVJ。舞台と一つになって良い効果を生んでいます。

数年後。
明るいお屋敷の一室。
椅子に掛けている若奥様さくら(朱魅)と、縫い物をしているメイドのナナ(MIO)が話しています。
奥様「私、そそっかしいから包丁を持つといつも手をけがしてしまって。
 あなたは何でもできてうらやましいわ」
メイド「奥様こそおきれいでお優しくて、あこがれていますわ」
仲の良い、というより仲の良過ぎる2人の会話です。
そんなふうにして始まりますが、今回もDVD化されると思いますので詳しくはそちらを御覧いただくことにして、以下、印象に残った場面だけ並べることにします。
***********

若奥様に密かに思いを寄せているツボ療養師の中国人青年(シャンプー)
かなりフェチで奥様の靴にほおずりしながら悶々とする毎日。
これがまた物語の展開の上で重要な役割を果たします。体が非常に柔らかく、机の下からスルリと入ってくるところが不気味。
「ハイスクールララバイ」の替え歌に乗って踊ります。
  …………
暗転。本舞台の奥のカーテンに少女のシルエットがぼんやりと映ります。  
そして少女(マナ)のたどたどしい独白
「もう一人の私のカナちゃんは 私より少し頭が悪いので…
 カナちゃんがいたずらすると私もたたかれました…
 私たちは外に出たことがありません…」
  …………
このへんでこの家の主人(東京ディスティニーランド)の変態的な性癖が明らかになります。
  …………
若い母親(MIO)が腰を下ろして幼い娘(ルーシー)を抱いています
娘「子守唄うたって」
母「ねーむれー ねーむれー」美しい場面です。ラファエロの聖母子像を思わせます。
娘「それじゃなくて、このあいだの」
ここで急にロックのようなイントロ、そして
『ちっちゃな頃から…」と「ギザギ○ハートの子守唄」の替え歌が流れると
MIOさん急に立ち上がって激しくカッコよく踊ります。
子供役のルーシーさんあどけない笑顔で手拍子。
  …………
夫が浮気していると思った若奥様さくら
今までお人好しだったのが、動揺、悲しみ、嫉妬、怒り、そして狂気になっていく。この演技がいつのまにと思うくらい上手い。
そして包丁を持って夫に迫り笑顔で(これが怖い)、
フランクフルトソーセージを、スパッ。床にころがるソーセージ。この場面、かなりエロい。
そしてその前だったか後だったか
トップレスになってダンス、ベッドショー。魅せてくれます。
そのあと大立ち回り
得意の体操でとんぼ返りをしたりヌンチャクを使ったり。拍手。
  …………
主人(東京ディスティニーランド)
「人はなぜ障害者を見ると、ああも偽善的になるのか」
以下、独自の差別論を展開します。
  …………
シマ氏、今回は地味な下男の役。最後に犠牲的精神を発揮します。
直接の関係はありませんが、ノートルダムのせむし男を思い出します。
  …………
屋敷に出入りしている医者(狂美)、夫君が浮気していないことをスクリーンを使ったりして医学的に証明。
夫君「(だからメイドのナナは)想像妊娠なんだ」

その直後
MIOさん「てめえ〜ふざけんじゃねえ」と人が変わったように乱暴な言葉を発します。凄い迫力。痺(しび)れますね。
そして鋏を持って人を襲ったり悪魔が乗り移ったように熱演。
そのあとまた急におとなしくなって
「私の赤ちゃんはどこなの?」と言ってふらふら歩き出します。ものすごく悲しい場面です。そして「早く出てきて」と言って自らを傷つけたり。そしてラスト近くになって、
人形の頭を赤ん坊のように抱いて乳を与えている場面。美しさと怖さが共存している不思議な静寂。
  …………
再び明るいお屋敷の一室。
椅子に掛けている若奥様と、縫い物をしているメイドが話しています。
奥様「私、そそっかしいから包丁を持つといつも手をけがしてしまって。
 あなたは何でもできてうらやましいわ」
メイド「奥様こそおきれいでお優しくて、あこがれていますわ」
冒頭と同じ会話ですが、印象は全く違っています。
そして若奥様はお出かけ
メイドは縫い物を続けます。

そんなふうにして終わります。拍手。
このあとカーテンコール。出演者やスタッフが一人づつ紹介され、盛上がって終わります。4:10頃。
会場内はまだまだ興奮さめやらぬといった雰囲気で、出演者と話している人、物販で買っている人などなど。私ももうすこしこの雰囲気に浸っていたかったのですが、このへんで会場を後にしました。

見終わって「アンダーグラウンド・ラブソング」という題名の意味がやっと分かったような気がしました。
すべては愛から始まった。それが複雑に絡まって、ゆがんで、もう収拾がつかなくなるくらいに狂っていったが、物語に答えは示されていない。それを収拾するのもまた愛なのか、それとも…
とにかく原作・演出・出演・音楽・美術などなどスタッフ・キャスト皆の力が一つになって出来た奇跡のステージですね。
チームソドム、今後の活動が楽しみです。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

454: 面白いレポート    11月10日(月)01時31分 by 田舎のスケベ
ありがとうございます。大変でしょうがまたお願いします。

455: 田舎のスケベさんへ    11月10日(月)16時20分 by 行った人
レス有り難うございます。
まだまだ名場面がたくさんありましたが、ネタバレになるといけないので。(^^)
とにかくDVDになるのを期待しています。

456: 「女王様の毒艶会〜縛・万華鏡」レポ    11月27日(木)15時45分 by 行った人
2014年11月16日(日)新宿のシアターPOOで「女王様の毒艶会」を途中まで見て、そのあと荻窪に移動して「縛・万華鏡Muse」(ばくまんげきょうミューズ )を見てきました。「〜毒艶会」は今年の8月17日にも見ましたが「バクマン」は初見です。以下時間を追って。

JR新宿駅東南口を出たのが午後2時少し前。晴れていて暖かい。歩いてすぐシアターPOO。受付で入場料5000円。ドリンク1本と(オレンジジュースにしました)フライヤーを貰います。場内はもうほとんど満席。女性客も大勢。私は椅子席の4列目に座りました。舞台では司会の松本格子戸氏が前説をしています。今日の出演者は
1朱魅 2小司あん 3狩野千秋&M女 4U-NA(ユーナ)5天馬ハル&麗華(れいか)6夜羽エマ&ice&愉快な仲間たち
今日は赤字覚悟で、お客さんはバクマンとこちらと行き来自由です。バクマンに行かれる方はピンクのゴム輪をもらってください。とのこと。
「それではあけみちゃんのステージからスタートです」と言って引っ込みます。拍手。2:15。暗転。

1朱魅
曲が流れ、
暗い中を下手から登場。舞台中央で後ろ向きに立ちます。
照明がつき、ふりむくと、白い薄地のドレスに桃色のスカート。両手をひろげると手首から長い桃色の薄い布が下がっていて、ちょっと古代の女王のようです。あるいは蝶のような。拍手。
そしてアラビアンなBGMに乗って踊りがスタート。
さっそく飛ばしています。
2曲目。
照明を落として、ゆっくりな曲で、
このへんで、アップにしていた髪を垂らしたと思います。急に妖艶に。
そして下手に行って赤いハイヒールにはきかえ、
白いドレスを脱いでトップレスに。
3曲目。
ここで赤いガウンを軽くはおって
椅子に正面を向いてこしかけて、オナニーショーになっていきます。
やがて立ち上がると
後ろ向きになって両脚を大きく広げておしりをつき出し、挑発的に動かします。
そして自分のおしりを、ピシャッ!
再び椅子にすわって
手で自分の胸を、まさぐったり
股間に手を押し込んだり。
しだいに高まっていき、自然な流れで
椅子からゆっくり床にすべり落ちます。
そして床の上で
(パンツははいたままですが)オナベッドになっていきます。
目を閉じて、体をのけぞらせて。
あえぎ声。そして、果てたようです。
曲は静まり
はーはーという
息だけが聞こえてきます。
少しして次の曲。
「ジュピター」の英語バージョンが静かに流れてきます。
が、朱魅さんまだ横になったままです。ここがエロい。
やがてゆっくり起き上がります。晴れやかな顔。
ほつれた髪。流れる汗。
そしてガウンを着たままゆっくり立ち上がり、笑顔。拍手。
曲はそのままでオープンステージのようになっていきます。手拍子。
踊りながら客席に降りてくると、チップをはさむ人が大勢。
そんなふうにして朱魅さん舞台にもどります。2:30。

「いやいやいやー」と松本氏が後ろから出てきます。拍手。
そして舞台で朱魅さんと2人でトーク。
今回、朱魅さんに出演依頼しておいて自分で忘れてフライヤーに書かなかったとか。
松本「すっかり忘れちゃいましてスミマセン」とペコペコ。
朱魅さん「いえいえ私も確認してなくて」拍手。笑。
そして告知になります。
11月29日に中野で「砂の城」に、12月9日に東京ハシタナイトに、12月21日にシアタ0ーPOOで官能小説朗読と「新宿ビアンないと」に出演とか。
そんなふうにして朱魅さん引っ込みます。拍手。2:55。

残った松本氏「次は超人気娘、小司あん(こしあん)ちゃんです。今回は曲はいっさい使いません。
官能小説朗読オナニーショーです」と紹介されて

2小司あん
「よろしくお願いしまーす」と言って白いお嬢様ドレスで出てきます。客席から「かわいー」という声。
そして椅子に腰かけて、持ってきた台本のようなものを朗読し始めます。
「私はご主人様に言われるまま…」M女の告白小説のようです。
この「ご主人様」はM女に自慰行為をさせてそれを鑑賞するのが趣味なようです。
「…言われるまま自らの指を自らの中へ…」
小司あんちゃん朗読しながら衣裳を脱いでトップレスになり、オナニーになっていきます。もう小説の中と現実との区別がつかなくなっていきます。
やがて「ご主人様」にバイブの使用を命じられます。
「そんな大きなものが私の中に入るのでしょうか…」と言いながら
小司あんちゃん持ってきた白い(先端のわずかに曲がった)ものを自分の股間に押し込むようにします。
片手で台本を持って読みながら片手で道具を持ってグイグイ。そして
あぁー
ここで股間(パンツをはいたまま)から
透明な液体が迸(ほとばし)って椅子や床に飛び散ります。

ここで「いやいやいやー」と松本氏が入ってきます。
「みごとな潮吹きでした」拍手。
そして床に飛び散った潮を指ですくってなめています。(笑)
小司あんちゃん熱演の後なので息をはずませて
「最後までいかなくて」時間になってしまったようです。
松本「いいじゃないですか」
そして告知になります。
12月1日にシアターPOOで「月刊こしあん」(この日は松本格子戸氏の誕生日だとか)、12月9日にハシタナイト
などなど    
そんなふうにして終わります。拍手。2:59。

ここで「2−3分の休憩タイム」ということになります。
舞台では次の準備をしています。

3時を少し過ぎたあたりでステージ再開。
松本「それでは久しぶりの登場、狩野千秋さんとモデルのかの(大貫希)ちゃんです」
と紹介され

3狩野千秋&かの(大貫希)
静かな女性ボーカルが流れ、
黒いドレスのS女(狩野千秋さん)と赤い着物のM女(かのちゃん)が下手からゆっくり登場します。拍手。
舞台中央に来るとM女は四つん這いになります。S女はM女の赤い着物をさっとはがすとM女は白い褌1つ。
するとS女はM女を立たせ後手に縛っていきます。M女は無表情。
2曲目。
静かで神秘的な音楽。
S女はM女を縛り上げ、天井からロープをかけて宙吊りにして
素手でおしりをピシャッとスパンキング。
その後、赤いろうそくに火をつけてM女の体にたらしていきます。
あぁーというあえぎ声。
次の曲。
静かで哀愁のある曲。
日本的、あるいは東洋的なSMが続きます。
白い肌に喰い込む縄、血のりのようなろうそくのしたたり。
このへんで下に下ろします。
次の曲。
日本語女性ボーカルで「月が雲に隠れ…」
ここでS女は不思議な行動に出ます。
ロープを外し、仰向けになっているM女に顔を近付け、口づけ。死の接吻?
その直後、M女の首に手をかけます。そして
動かなくなったM女の体に赤い布をかぶせます。
そしてその後、
今度はS女自らロープを使って自吊り。
回転したり逆さになったり。
赤い布に覆われたM女の「死体」のそばで
恍惚としてだったか無表情だったか、自吊りをしています。
甘美なオルゴールが流れています。
そんなふうにして終わります。拍手。

松本「ありがとーございましたー」3:30。
そして3人でトーク。
SMの女王様にはママが多いとか、今度ママたちの毒艶会をやりましょうとか。(笑)3:35。

ここでまた舞台調整のため数分の休憩。そして3:40になったところで 
松本「それではU-NA女王様、今回がラストのステージとなります」と紹介されて

4U-NA(ユーナ)
山本リ○ダの「ウララ、ウララ…」が流れる中、
黒い光沢のあるセクシーなSM風衣裳で登場。
「アルカディア東京から来ましたユーナと申します」とご挨拶。拍手。
目がキラキラしていて、女王様というよりアイドルみたいです。
「シリアスなショーが続いたので、ここは肩の力を抜いて…」
と前置きして、「観客調教になります。希望者はどんどん上がってきて下さい」
すると客席から(こういう光景はかなり見慣れてきましたが)続々人が上がってきます。
男4人、女2人。そしてなぜか男だけがパンツ1丁になって舞台の前に客席に向かって正座しています。拍手。
女王様、これからのゲームの説明をします。
M男君たちの背中に何か書かれた紙を貼って、それを客席に回ってお客にヒントを言ってもらって何が書かれているか当てる、というもの。さっそくスタート。
書いてあるものは「このメス豚!」「女王様とお呼び」「Mです」「中折れ」などなど。
わかったM男君は女王様に報告しますが、
当たれば次のもっとむずかしい問題を貼られ、まちがえたら女王様から鞭でピシピシ。(笑)
にぎやかに進んでいきます。
続きを見たかったのですが、私はこのへんでシアターPOOを後にしました。4:00頃。

新宿駅からJR中央線に乗り、荻窪駅の北口を出たころはだいぶ暗くなっていました。
青梅街道を渡って右折、「荻窪駅前入口」交差点を越えて天沼(あまぬま)陸橋の直前の、1階が中華料理店になっているビル(井上ビル3号館)の地下1階が会場のプラネアール荻窪スタジオ。受付で、先ほどもらったピンクの輪ゴムを渡し、白いゴム輪をもらいます(私は使いませんでしたが、これを持っていけばシアターPOOに再入場できるとか)。そして会場に入ります。この「縛・万華鏡Muse」は三代目葵マリーさんと結月里奈さんがプロデュースしたもので、緊縛ショーをやる女性を中心としたイベントとのこと。おなじみのタレントさんが大勢いて、明るく華やかな雰囲気です。
メイン会場は広めの教室くらいの大きさで、壁も天井も白くて開放的な空間です。壁ぎわはテーブルが並んでいて出演者・出品者たち20余組の展示即売ブースになっています。DVD、Tシャツ、写真集、アクセサリーなどなど、このほか占いのコーナーやSM実演コーナー、喫茶店のコーナーもあって、それぞれにお客が集まっています。会場内にはセクシーな衣裳の女性がいっぱいいてーボンデージファッションの人、下着ふう衣裳の人、乳首にだけ小さなテープを貼っている人、背中にみごとな刺青をしている人などー目のやり場に困るほどです。お客は大勢。シアター POOから流れてきた人も何人かいたようです。そんな中で葵マリーさんは案内をしたり会場内を忙しそうに回っています。
なおショータイムがあって、出演者ごとにショーチャージ(出演者1人のショーだと1000円、2人だと2000円が平均)と合理的。
フライヤーによると出演者は
1灯月いつか 2青山真希&蘇芳真矢 3曖原ゆめ 4倖田李梨 5ルーシー&クララ 6結月里奈×土萌(ともえ)まりな 7Daria 8柊一華(ひいらぎいちか)&やつめたなこ 9六本木BAR毛玉 10若林美保&飛室イヴ。
といった豪華な顔ぶれですが、ほとんど終わっていて、この時間から見られるトリのお二人のショーを見ることにしました。受付でチケットを買って待っています。
少ししてトリ前のショーが終わり、入っていいとのこと。
というわけでパフォーマンスステージの部屋に入ります。
中は小さめの教室くらいの広さで壁も天井も黒い部屋。黒いカーテンが引かれていてその向こうがステージのようです。客席には黒く塗られたブロック塊のような形の簡単な腰掛けが並べられ、客は20人くらい入ったようです。私は運良く最前列に座れました。
葵マリーさんが案内をしています。
「もうしばらくお待ち下さい…本日の大トリ、飛室イヴ女王様と若林美保さんのコンビ、今後あるかどうかわからない貴重なステージです」
そして、写真撮影はOKですがフラッシュはNGとのこと。カメラを構える人が大勢。
6時5分くらいになって準備が出来たようです。

ピヨーーという尺八の音、そしてカーテンが開きます。
ステージ中央に赤い襦袢に上になにか羽織ったわかみほさんが正面を向いて正座しています。
後ろから紫の着物にくすんだ黄色い帯の飛室イヴさんがゆっくりとやってきます。拍手。
そして紅白のねじれたようなロープでわかみほさんの体を縛っていきます。
わかみほさんはみじろぎもしません。
曲は琴の音で華やかに展開。
飛室さん更に縛っていきます。
わかみほさんは上体を反らしたような姿勢で目を閉じています。
和のSM。
雛祭りの夜のような、女だけの妖しい時間。
このへんでわかみほさん着物がはだけ、胸が露に。
飛室さん更にわかみほさんの口にロープをかませ、くつわのように。
そして天井から下がったカラビナにロープをつなげます。
静寂。
次の曲。
亡者の出てきそうな、百鬼夜行のようなBGM。
飛室さんは更に、わかみほさんの両手を上げさせて首の後ろで縛ったり
脚を縛ったり、
様々なサディスチックな縛り方をしていきます。このへんでわかみほさんは赤い褌1つ。
次の曲。
重低音だが哀愁のあるロック。
ふと思いました。わかみほさんは、日本の歴史を、古代から現代に至る日本の敗者の歴史を
体一つで表現しているのでは… ゾクッとします。
このへんで飛室さん、片肌脱ぎになっています。
わかみほさんは言うまでもなく、飛室さんもセクシー。
次の曲。
かすかに宗教的な響きの女性コーラス。
救いと呪い、愛と憎しみが同時進行していくような。
飛室さんここでロープを引いて
わかみほさんを吊り下げます。まだ完全ではなく足は床にわずかについています。
次の曲。
少しづつ盛り上がっていくようなBGM。
飛室さんわかみほさんをゆっくり引き上げていきます。
静寂。そして
次の曲。
「山のは 月は満ち…」と女性ボーカル(月○繭)
ここで完全に宙吊り。
飛室さんわかみほさんの体を水平にしてゆっくり回します。
歌「いのち輝かせよ…」
そして下におろします
わかみほさん何故か
子供のような顔。
飛室さんわかみほさんの後ろにまわって、ほつれた髪をなおしてあげていたような。
ここで次の曲。
ソレソレッと祭りのような男性ボーカル(桃源郷エイリ○ン)
ここで飛室さん
「カメラを持っている人は気をつけて」と言います。?と思っていると
飛室さん手桶にタオルをひたして、その
濡れたタオルで、四つん這いになっているわかみほさんのお尻をピシャッ、ピシャッ、
水しぶきが飛びます。拍手。
そして2人並んで立って笑顔。
ここで葵マリーさん舞台に出てきて
「この曲の流れている間は撮影OKよ。どんどんポーズ言って!」
客席から「目線ください」とか「足上げて」とか「手を上げて」とかポーズ要求。
笑顔で応じるわかみほさん。
この間ずっと手拍子。
葵「あと10秒…あと5秒、4、3、2、1はいおわりー」拍手。
そんなふうにして盛上がって終わります。6:36。
ステージに葵マリーさんとわかみほさんと飛室さんと3人並んで告知になります。
飛室さんは12月19日にお店「プリンセス・ローズ」で忘年会がありますとか、メンバー制だが「バクマンで見ました」と言えば入れるとか。
そんなふうにして告知が終わります。6:40頃。
葵「このあと大撮影会があります。ブースの方に移ってください」
ということで、メイン会場に戻ります。
会場の奥の方が片付いています。
これからグランド・フィナーレ。出演者全員による撮影会になります。総勢30人ほど。さすがに華やかで壮観。これだけ豪華な顔ぶれが集まることは他ではちょっと考えられないことです。
そしてプロ、アマカメラマンたちが一斉に写真撮影。
和やかに写真撮影が終わると
葵マリーさんがご挨拶。
「本日はありがとうございました。
次は来年を予定しております…」
そんなふうにして盛り上がって終わりました。改めて大きな拍手。6:55頃。
会場はタレントさんお客さんが混ざって、まだ興奮さめやらぬといったところですが、
私はここで会場を出ました。外は少し寒いです。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

457: 「砂の城」レポ    11月30日(日)18時56分 by 行った人
2014年11月29日(土)、中野ZEROに行って「砂の城」というイベントを見てきました。元踊り子、バレエダンサー、緊縛師などによるアート作品展示会(11月26〜30日)で、この日だけ即興のパフォーマンスがあるということ。どういうものになるのか予想がつきません。以下、時間を追って。

JR中野駅南口を出たのが夜の6時半ころ。すっかり暗く、少々寒いです。左へ行き、線路に沿った道を5分ほど歩いた右側に中野ZERO、新しくて大きな建物です。本館に入ると、広いロビー。多目的ホールのようで、いくつかの展示や催し物が行われている様子。受付で聞くと「砂の城」会場は地下2階とのこと。エレベーターで降ります。廊下をまた少し歩いて会場に着きました。入口はあいています。
中は大きめの教室くらいの広さで、天井は高く、壁も天井も白く、床は淡いグレーのカーペットで、明るい開放的な空間です。
壁に沿っていろんな展示物があります。
まず目につくのは大きく「乱田舞」と墨で書かれた書。その下の床の上にはマネキンのトルソをロープで縛ったようなものが置かれています。このへんは緊縛師の乱田舞(らんだまい)氏のコーナーで、このほか緊縛写真がいくつか貼ってあります。
会場を見ていきます。どれが誰の作品かよくわかりませんが、畳2枚ほどの大きな竜の絵とか、葉書より小さな絵とか、無造作に立てかけたカンバスのままの油絵とか。丁寧に描かれたものもあれば、絵具を叩きつけただけのようなもの(ですが中々良い色感です)、絵画とレリーフの区別のつかないもの、小さな彫刻などなど。そして紙に詩やメッセージを書いたものもあります。自虐的、嗜虐的あるいは挑発的なものも。自分たちのアートはいずれ消えてなくなる砂の城のようなものという意味か、それとも人間などしょせん砂の城ということか。
このほか捨てられたような古時計や、片付けてないだけなのか、脚立が置かれていたりします。
なお、朱魅さんのコーナーは、舞台写真を20枚ほどボードに貼って、それに蝶やバラの花飾りをつけてお洒落に、あと踊り子時代の衣裳を置いてあったりします。それがこの会場で違和感なく収まっています。
何でもありの会場ですが、作者たちの人柄か、不思議な清潔感、透明感があります。
(注)フライヤーによると出品者は
朱魅、小林友以、乱田舞、飯田晃一、磯上知子の皆さんですが、飯田氏はこの日は来られなかったようです。

場内は少しづつ人が増えてきます。
乱田氏は金髪頭にサングラスで黒いTシャツ、緊縛師ということですがどこか愛嬌があります。出演する女性たちはまだ地味なふだん着で、お客と話したりしています。7時近くなって、着替えてきたようです。
朱魅さんは、肩のあいた白い清楚なロングドレスで胸にコサージュ、ギリシャの女神みたいです。
小林さん(トモイさん)はチュチュというのか、バレエ衣裳に黒いタイツ、いかにも現代バレエのダンサー。
磯上さん(モコさん)は黒いランニングシャツに黒い半ズボンだったか、ちょっと子供っぽい衣裳。
3人が会場の隅で衣裳を整えている様は、さながらドガの絵のようです。
7時少しすぎたあたりで
モコさんが出てきて「これからパフォーマンスを始めます。こちら側がステージになります」と会場の、脚立の置いてある長辺を指します。その反対側を客席とするようで、お客たちはそちらに寄ります。
「腰を下ろして下さい」ということでお客達はカーペットの上にそのまま腰を下ろします。この時点でお客もこれから始まるパフォーマンスのオブジェになってしまったみたいです。

そしてスタート、スケール感のある現代的クラシックが流れ、
いったん照明が消えて場内まっくらに。
再び照明がつくと
下手に朱魅さん立っています。手にマスカットを1房もっているのは豊穣の女神か。
中央の脚立にはユイさんが登っています。脚立の下にはなぜかビニール袋に入った食パンが1斤ころがっています。
上手ではモコさん立っていたか、寝転がっていたか。
乱田氏はパフォーマンスには参加しないのか、上手の端で腰を下ろしています。
3人の女性は動きはほとんどありませんが、すでにこれだけてアート空間が出来上がっています。
古代と現代、優美とコミカル、正気と狂気、そしてかすかなエロス。
混ざり合わないものが混ざり合わないまま、存在しているようです。
このあと少しづつ動きが出てきますが、
台詞らしい台詞はなく、
即興のパフォーマンスが続いていきます。
以下、記憶不正確ですが、印象に残ったところだけ追っていきます。

朱魅さん優しい清らかな表情でゆっくりと手を動かしています。
脚立のトモイさん、この人はバレエをやってきた人だそうですが、あえて優雅な動きはしないで不安あるいはかすかな恐怖や敵意の表情。人間の弱さやダークサイドを表しているとも見えます。こういう演技が一番むずかしいそうですが。
そしてモコさん、唐突にアーッと叫んだり食パンを1枚取り出し、穴を2つあけてお面のように顔につけたりと、子供っぽい動作。やがてワンワンと吠えて四つ足で会場内を駆け回ったり2人のパフォーマーに吠えかかったり。この人はトリックスターのようで、平穏を乱しながら次の展開につなげていきます。
ここで他の2人も動き始めます。
女性たちは会場内を歩き回り、あるいは駆け回ります。3人とも裸足で。
体温が伝わってくるほど近くまで客席に近寄ったり。そして3人それぞれが犬のようにパンをくわえたり。
このあと前後は忘れましたが、
互いにマスカットを取り合ってなぜか頭にのせたり、
壁に掛けてあったティアラのようなものを取り合ったりします。
すこしずつ衣服は乱れていきます(脱ぎはありませんが)。
子供のいたずらのような、
それでも3人それぞれが可愛くて
曲と一体になって
不思議な明るさが漂っています。

事態は一変。
今まで隅でじっと腰をおろしていた乱田氏(以下、男)が急に立ち上がって
置いてあったトルソをつかむと
女の子たちがたわむれている会場のど真ん中にドサッと投げ込みます。
まるで天の機屋に斑駒(ふちこま)を投げ込んだスサノヲみたいです。
そして乱暴狼藉が始まります。
男は叫び声を上げながら3人の女性に次々に襲いかかって押し倒し、ロープで縛ったりピシャピシャたたいたり。
(悪者ですが、こんな逆説的な方法でしか愛情表現のできない悪ガキの気持ちも分かるような気がします)
このあたりだったか、今まで無言だった朱魅さん、縛られながら急に
ハハハ…と声を出して笑います。男もいっしょに笑っています。不条理劇のきわまった感じです。
このへんから形勢逆転。
モコさん、プロレスのように走っていって壁にぶつかって反動を利用して戻ってきてぶつかって、というように
反撃開始。ここでもトリックスターぶりを遺憾なく発揮します。
やがて男は3人の女性たちに取り押さえられ、縛られたりして
カッコ悪くべそをかきながら下手の隅に追いやられてしまいます。
平穏がもどります。
ここで曲が変わります。
CDラジカセを使っていたようですが、今までのクラシックから
日本語男性ロックンロールに、女性ボーカルに、そして
「マイ・ラブ・イズ・フォー.○アル」にと目まぐるしく変わります(音に乱れがあるのはそういう演出か)
いよいよフィナーレは近い感じです。
ここで3人の女の子たちの2人が、
ロープを長く持って大きく回し
縄跳びを始めます。そして順に交代して跳んでいきます。
朱魅さんロングドレスで器用に跳んでいます。
「お嬢様、お入んなさい」の世界そのものですね。
そんなふうにして終わり、
乱田さん「ありがとうございましたー」と言っても出てきて4人並んで順に自己紹介。拍手。
そのあとモコさんが
「本日は…」と簡単なご挨拶。
「今日は展示は9時までですのでゆっくりしていって下さい。展示は明日までやっていますのでよろしくお願いします」
そんなふうにしてパフォーマンスが終わります。「おつかれさまー」拍手。
見ていた人は、どう表現したらいいかわからないながらも皆さん感動した様子。各出演者のまわりに人の輪ができます。
なおトモイさんに聞いたら、最初のクラシックはラヴェルの「ダフニスとクロエ」だったそうです。
また曲の調子が悪かったのは(演出じゃなくて)機械の故障だったそうです。(^^)

あと少し会場にいてから外に出ました。8:15。
余韻に浸りながら歩きます。
シュールなんだけれどもそのまま入っていけて、
神話の世界をかいま見たような、子供の頃の遠い記憶を思い出すような…そんな心地よい体験でした。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

458: 東京は良いなあ    11月30日(日)20時01分 by 田舎のスケベ
行った人さん、いつもありがとうございます。
私も見てみたいです。

459: 訂正など    12月1日(月)19時00分 by 行った人
レポの中ほど
「中央の脚立にはユイさん」→「〜トモイさん」 
大変失礼いたしました。m(_ _)m

東京は物価は高いし空気も良くないですが、いろんなイベントに行きやすいのが
私にとっては唯一の取り柄です。(^^)

460: 「ハシタナイト」レポ    12月10日(水)21時21分 by 行った人
2014年12月9日(火)新宿ロフトプラスワンに行って「トウキョウハシタナイト大忘年会」を見てきました。シリアスとコミカル、お色気とお下劣の混在したイベントです。以下、元踊り子の2人を中心に覚えている範囲で。

会場に着いたのは午後6時40分ころ。受付で、予約してあったので3500円+ドリンク代500円で計4000円。すぐ中に入ります。もう始まっています。椅子席の一番後ろに掛けました。会場内には女性も多く、セクシーサンタ衣裳の人も何人かいて華やいだ雰囲気です。とにかくステージを見ていきます。

1よしえつねお(前説/歌謡ショー)
赤いミニスカで「ポンポコリン」か何か歌っています。とにかくパワーがあります。

終わると松本格子戸氏が出てきて「今年最後のハシタナイトです」とご挨拶。そして物販コーナーの案内など。ここで倖田李梨さんも紹介されます。そして皆で「かんぱーい!」

2小司あん
サンタ衣裳で可愛く登場。ハシタナイトは初参加なので「研修生」とのこと。松浦○弥の替え歌で
「マ○コなのア○ルなの どっちが好きなの〜」とアイドル声で歌います。この時よしえつねお氏がパンツ1丁で踊っていましたが、小司あんちゃんに「いない方がいいよ」と言われてしまいます(笑)小司あんちゃんあと1曲「ステキな○曜日」を、これもえっちな替え歌で歌い、終わると「このあとシマさんのステージではまじめなのやります」拍手。

ここで主催のTAIZO監督と松本格子戸氏が出てきて司会を兼ねたトーク。以下この2人が演目の合間に出てきます。

3雪猫(占い)
着物風ドレスでちらっと左肩をだしてセクシーにカリスマ的に登場。「女性の運勢を無料で占います、ご希望の方は…」と言うと
客席にいたサンタ衣裳の水無月み遊さんが「ハーイ」と手を挙げます。拍手。「AV女優してますけど、仕事運を占ってほしいです」
雪猫さんタロットカードを裏返して2枚出して「好きな方を選んで下さい」。みゆうさん1枚を選びます。雪猫さん2枚ともめくります。
1枚は「吊られた男」もう1枚は「死神」。みゆうさんが選んだのは「吊られた男」だったので、これは「今は力をたくわえる時、じっと我慢していた方が良い」ということだとか。ちなみに死神を選んだら「すべてを捨てた方が良い」ということだったとか。そんなことを雪猫さん巧みな、しかし心のこもった話し方で語り、説得力がありました。みゆうさん納得した様子。拍手。ちなみに雪猫さんの占い普段は10分で1000円だそうです。

お客はどんどん増えてきて、立ち見も出てきます。
TAIZO監督「次回のハシタナイトは来年2月26日、新宿ロフトでやります」。ここより広い所だとか(似た名前の会場が多い)
舞台の準備が出来たようです。7:30。

4ルーシー&’朱魅(ここは敬称略で)
今年の9月にSM神社際でやった遊女ものの改訂版だそうです。VJ(背景美術)は同じく思考サコ。
ホラ貝の音、そしてドンドンと太鼓。
本舞台のスクリーンに真っ赤なヒガンバナのアップ。
そして昔の遊廓の格子窓や、日本人形の白黒写真。
すべてが象徴的です。
そして三味線、笛が加わり重厚な和風ロックに。
しばらくして舞台下手から
和傘を横に持ったルーシーと、その後ろに朱魅が豪華な着物でゆっくりとやってきます。
ふたりとも無表情、というか神秘的で
この二人の顔が、ゾクっとするほど美しい。(ルーシーは青いコンタクトだったような)
そして舞台に並んで立ちます。
映像は二人の顔にも着物の上にも映って
スクリーンの中と実物が混ざります。
このあとルーシーは傘を置き、
二人とも扇子を出して舞います。
妖艶に、しかし少しの媚びもなく。
曲は英語の女性ボーカルになったと思います。
映像はこのへんから
何だかわからない不思議なものに。
サイケなような、顕微鏡写真のような。
このへんでルーシー
前を向いて踊りながら足がよろけ
そのまま後ろに下がってスクリーンに両手をついてしまいます。
そして置いてあった赤鞘の直刀を拾い上げて
ゆっくり抜くと
刃を自分の首に当てがいます。
気づいた朱魅、刀を取り上げます。
ここから二人の、凄みのある踊り。
ルーシーは口に血のり。
朱魅はルーシーの帯を持ってくるくるくる。
ルーシーは白い褌で前に。
朱魅も着物をはだけて胸を出して奥の方で
和のWベッドショー。
映像は、胎児のようなものが
そして、なぜか昔の医療器具、そのあと
文楽の人形、などなど。
踊りながらルーシー
火のついたろうそくを持って体に赤いしたたりをつけていきます。
そして
わーーともおーーともつかないうめき声。
やがてそれがハハハ…と笑い声に。
そして二人、舞台後ろに下がっていきます。
ここから急展開。
二人、赤い長い布を取り出し
ゆっくりと振ってみます
その振りがしだいに大きくなっていきます。
映像では、精霊流し、そして炎。
それと合わさって二人
大きく激しく赤い布を振って踊ります。
(新体操のリボンを和風にして妖艶にしたような感じに)
誇り高く美しく。
ゴーッという音。
やがて二人、炎の映像と一つになって
舞台の奥の方にゆっくり倒れ込みます。
静寂。
少ししてスクリーンの映像には
空に無数の鳥が飛んでいます。

松本「はーいありがとうございましたー」拍手。7:50。
舞台調整の間によしえつねお氏がまた出てきて武田鉄矢やアニマル浜口のものまねをやります。どっちも似ている!

6娼館コルテジアーナ(バーレスク)
3人の女性による大人のダンスショー。「恋人たちのクリス○ス」や「蒲田行○曲」など知っている歌もたくさんありました。

7慎太郎(ダンス)
男女数人によるダンス・パフォーマンス。ラストで「BUSAIKU…」なんて歌になると、会場内から女性たちも大勢出てきて一緒に踊っていました。

8上条早樹
半裸の男女が数人、そこへ上条早樹女王様が登場、縛っていきます。出だしはシリアスでしたが、後半は会場にいた三代目葵マリーさん(黒のブラ)や風見蘭喜氏(上は裸で)も出てきて縛られたりと(笑)コミカルな展開に。
松本「すばらしー」

9愛子&TECH
電車の中、OLを盗撮したり痴漢したりしようとした男が蹴りを入れられたり、というコント。そのあと愛子さんパンツ1つになって背中の虎の刺青を披露しながら軽くダンス。中々良いリズム感です。そのあとTECH氏と軽いからみもあったり。

10寧々∞D.A.I(ねねむげんだい)
舞台の手前にマットが敷かれ、プロレスということ。イケメンの寧々氏と悪役氏(お名前失念)との試合開始。互いに投げ合ったり殴り合ったり場外乱闘したり。会場の女性たちから「ねーねー!」と黄色い声の声援。両者ほとんど互角に闘いましたが結果は悪役氏の勝ち。両者に拍手。

ここでTAIZO監督が松本格子戸氏に
「爆弾発言していいですか」と前置きして
「このハシタナイトは来年の2月26日で終わりにします」場内からどよめき。
しかし、別の形でイベントを考えているとか。まだ詳細は決まっていないとか。
舞台の準備は出来たようです。

11SHIMA malphas and more
カーテンが開くと、奥の壁に大きな六芒星(ダビデの星)。荘重な音楽。
舞台に半裸の女性(小司あん)が仰向きに横たわっています。白い肌。舞台の手前では両手に白い大きな羽根扇を持った女性(ルーシー)がゆっくりとダンス、そして舞台に上がります。そこへ黒い悪魔の衣裳のシマ氏がやってきて、その半裸の女性2人を並べて赤いろうそくをかけるようにしたり剣でいたぶったり、そして剣で二人を次々にグサリ! 悪魔の儀式が行われます。
これで終わりかと思っていると、もう一人の少し太った悪魔が後ろからやってきて、シマ氏をグサリ。シマ氏はそのまま倒れます。
ここで太った悪魔、かぶりものを取ると、よしえつねお氏(笑)

12セクシーJ
金○洗いということ。腰に注連縄(しめなわ)をつけて登場。「関東の三大師というのがありまして、川崎大師と西新井大師と○玉洗い大師…」と口上。そして
「これにさわると御利益があります」と言って股間からぶら下げた2つの袋を持って会場を回ります。大勢の女性が喜んで触っていたようです(笑)
そのあと「アイドルユニットを結成しました」と言って若い男性2人を紹介。

13極悪いちご団
ゆかた姿の男性3人による演歌歌謡バンド。中々迫力のある歌と演奏で、舞台の前に大勢人が出てきて一緒に踊っています。ラストは「おっぱい体操」とか言って出演者も大勢舞台に上がって体操のようなダンスで盛り上がっていました。12月26日の「エロチカジャポネスク」にも出演すると告知。

14刃喰い(はぐらい)
侍姿の男が二人、舞台の前に登場。本格的な居合いと殺陣(たて)。やがて一方が他方を斬首、遺体に合掌。ところが死んだ筈の男がゾンビみたいに生き返って乱闘、最後はどうなったか、覚えていません (^^;

そんなふうにしてパフォーマンスすべてが終わりました。11:30頃。
松本氏とTAIZO監督が出てきて「最後までありがとーございましたー」ここで上条早樹さんの音頭で全員で「かんぱーい!」
そのあと出演者全員が舞台に集合して記念撮影になります。
そんなふうにして盛り上がって終わりました。
まだ残っている人もいましたが、私はここで会場を後にしました。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

461: 「ラブリーモンキーズ」レポ    1月14日(水)11時23分 by 行った人
2015年1月11日(日)赤坂ラブリーバーに行って「新春・ラブリーモンキーズ」を見てきました。
チナツ、早瀬みな、聖音沙瑠(きよねしゃる=青井りんご)、朱魅(卯月朱美)の4人によるダンスショーで、ストリップではありませんがある意味それ以上にセクシーな楽しいエンターテイメントでした。場所はごぞんじ愛川ユキ(祐丘)さんの店。この日は貸切だったのでユキさんは不在でしたが後で録画で拝見しました。
なおこの「ラブリーモンキーズ」は、元踊り子さんたちが中心になって「セクシーモンキーズ」としてメンバーが時々入れ替わりながら年に何回か浅草や新宿などで公演しているもので、今回はそのスピンオフ企画ということ、だそうです。以下、時間を追って。

地下鉄丸ノ内線赤坂見附駅の出口10を出たのが午後5時20分ころ。すぐ前は広い外堀通り。右へちょっと行ってビックカメラとカラオケ館の看板の間の細い道に入り、150mほど行って突き当たりを左折、一ツ木通りに入ります。すぐ左のビルの1階は郵便局。そのまま200mほど行って、道が斜め左に折れる直前で左の小道に入り、20mほど入った左側の小さなビルがDMK赤坂ビル。看板で「ラブリーバー」の名を確認して入口から入り、エレベーターで3階に上がります。エレベーターを出ると、そこはもうラブリーバーの入口ですが、踊り子衣裳などがいっぱい置いてあって雑然としています。今日は特別なんでしょうがバーの入口というより楽屋みたいな感じです。ドアは開いていたのか、すぐ店内に入れます。5時半。
さっそくバドガール(バドワイザーの絵柄の超ミニのワンピースの女の子)たちの姿が目に飛び込んできます。高級な会員制クラブみたいで一瞬戸惑います。が、女の子たちはおなじみの顔ぶれ。とにかく入場料3500円(1ドリンク付き)払います。2杯目以後はその都度払いですが、それにしても赤坂では破格の安さです。
店は学校の教室よりやや小さいくらいの広さで、明るくお洒落な空間です。カウンターは入って左側。奥から右手にかけてテーブル席で、もうほとんど満席。顔見知りも大勢。女性客もいます。それぞれのテーブルで飲みながら歓談中。私は席をつめてもらって何とか座れました。
フロアの中ほどに10cmほどの段差があって、高い側(入口側)がステージになるようですが、低い側に線で囲まれた部分があって、その中をエプロンステージと見なすようです。
店内では今日の出演者の4人が色違いのバドガール衣裳で明るくはしゃぎながらドリンクを運んだり、かいがいしくウェイトレス役をやっています。気のせいか皆さん現役時代より可愛いくてセクシー。
私はドリンクを飲みながら開演を待っています。店内を見回すと、天井にはBOSEのスピーカーや、照明器具もあって小さいながらミラーボールもついています。音響や照明の設備は完備しているようです。左右の壁面には大きな液晶テレビがあって、同じものを映しています。歌番組かと思ってよく見ると、ここの祐丘(ユキ)ママがテレビ出演した時の録画のようです。ラヴイズオーヴァーだったか、いい雰囲気で歌っていて、審査員の一人でタレントのマツコ何とかさんも絶賛。クラブママさんたちの歌合戦のようですが、番組途中で時間になったようで、画面が消されました。6時少し過ぎ。
ここでチナツさんだったかしら
「間もなく始まります。ドリンクのご注文とトイレは今のうちに」お客の何人かが動きます。
少しして早瀬みなさんだったかしら、カーテンをささーっと閉めて、場内の照明が消えます。

開演のブザー。そしてBGMが流れ、ショータイムがスタート。
ここから約40分間ノンストップでダンスショーになりますが、4人の群舞だったりソロだったり2人・3人で踊ったりと目くるめくような展開。とても詳細は覚えられません。印象に残ったところだけごく簡単に(^^;

最初は4人全員バドガール衣裳のままアップテンポな曲に乗って明るく楽しくダンス。手拍子。さっそく盛り上がります。至近距離で見られるので踊り子さんの汗や息づかいが感じられます。
このあとソロのトップはりんごさんだったと思います。アメリカのミュージカルを思わせるような、切れの良いダンス。2〜3曲踊ります。拍手。
このあと2人だったり3人だったりの群舞が続きます。いない人は次の準備中。
このあたりで朱魅さんと早瀬さんだったか、黒いウサギ耳に黒いハイレグのバニーガール衣裳で出てきます。プレイボーイ誌の表紙みたいですね。
そのあとだったか、3人ちょっとシルクロードの向こうのような衣裳と曲で群舞。次につなげているようです。
そのあと、朱魅さんのソロ。ブラに薄地のスカートと、アラビアンな衣裳で出てきます。長い黒髪がかえってエキゾチック。妖艶に踊ります。2曲目は「マイ・ラヴ・イズ・フォー・リ○ル」だったか。このへんで衣裳を脱ぐと黒いツンブラ姿に。現役時代にもやった演目のフロアショーバージョンですが、脱がないでも感じさせるのはさすがですね。神秘的なショーでしたが終わって笑顔になるとアケちゃんに戻ります。拍手。
このあと、きゃりーぱみゅ○みゅの「にんじゃりばん○ん」が流れ、
3人が銀色ミニの着物衣裳で出てきて、この現代っ娘の歌に乗って小気味よく踊ります。皆さん芸域が広いですね。
次は早瀬さん、「いやんばかん」の歌に乗って、着物のような衣裳を羽織ってコミカルにちょっと子供っぽく踊ります。「だめよだめだめ…」では衣を体にまきつけていやいやしたり、背中や足をチラと見せたりと、いたずらっぽく。場内から笑いと拍手。
が、次の「時の過ぎ行くま○に」(日本語女性ボーカル)になると、急に大人の雰囲気になってしっとりと踊ります。落差の妙。少女の中に大人の女がいたり、大人の女の中に少女がいたりと、深いですね。
そのあとまた群舞があって、ソロのトリはチナツさんだったかしら、
背中と胸元の大きくあいた白いロングドレスで登場。悩殺的にダイナミックに踊ります。ちょっとマリリン・モンローを思わせます。そして床の上で横になってベッドショーのように。エロさと親しみやすさが共存しているのがこの人の魅力ですね。
皆さん裸にはならずツンブラまででしたが、むしろかえってセクシーに感じました。
再び4人そろってダンス。フィナーレになります。手拍子。

ここでチナツさんがマイクを持ってごあいさつ。
「はーい皆さまようこそ。ラブリーモンキーズいかがだったですかー」客席から「ブラヴォー!」拍手。
そしてメンバー紹介。マイクが回され踊り子さん順にご挨拶「ありがとーございましたー」。拍手。
再びチナツさんにマイクが戻ってきて
「このラブリーモンキーズは今後も年に何回かやっていこうと思っておりますので、皆様なまあったかい目で応援してください」(笑)そして
「公開リハーサルが終わりました。このあと本番になります(笑)
お時間のある方は引き続きご覧ください」
そんなふうにして終わります。大きな拍手。

場内は興奮さめやらぬといった雰囲気です。残っている人もいましたが、私はここで席を立ちました。踊り子さんたちが笑顔で見送ってくれます。
外に出たのが7時少し過ぎ。寒さは感じませんでした。  おわり

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

462: さすがベテランズ!!    1月15日(木)19時35分 by 2度も行った人
愛川ユキさんは二回目に来店されてましたね。
土日とも二回見た人がいたそうで、四回全部見た人もいたみたいです。熱心というかなんというか。(笑)

463: 2度も行った人さんへ    1月15日(木)20時13分 by 行った人
私も残って次の回も見るべきでした。(^^)
踊り子時代の愛川ユキさんは何回か拝見しましたが、どこの劇場だったか、ポラタイムの時に
外人のお客さんと英語で話しておられたのが印象的でした。ぺらぺらという感じではなかったですが、
相手の話はしっかり聞き、自分のことはユーモアを込めてはっきり話していて、すごくかっこよかったです。

464: 「未来の記憶」レポ    3月4日(水)14時07分 by 行った人
2015年3月1日(日)雨。六本木の国立新美術館で開催された「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」(2/19〜3/1)に行って村上英恵(むらかみはなえ)映像作品「未来の記憶」を見てきました。元踊り子のMIOさんとグロテスクアテナ(ルーシー)さんが出ているということだったので。以下、簡単に。

地下鉄千代田線乃木坂(のぎざか)駅を出たのが午後3時ころ。美術館まで通路でつながっているので濡れずに行けます。
展覧会場は1階で、入場無料。広い会場には絵画や彫刻など現代アートの意欲作がいっぱい。具象、抽象、エロチック グロテスク、遊び心いっぱいなもの、何だかわからないもの、さわやか系、悪趣味系、玩具みたいなもの、落書きみたいなもの、マンガに近いもの、一瞬ドキッとするもの、考えさせられるもの、などなど。とにかく皆さんパワーがあります。
で、お目当ての映像作品は、女子美術大学のコーナーの、黒いカーテンで仕切られた暗室の中。「ここからお入りください」と書いてあったのでカーテンの隙き間から入ると、中は10人も入ればいっぱいといった狭い空間。奥にスクリーンがあってプロジェクターで映しています。ヘッドフォンが3つほどあって音声が聞けるようですが、使用中。終わって先客が帰るのを待って、ヘッドフォンを借りて最初から見る事にします。

上映時間5〜6分の短い作品でしたが、数十人のキャスト・スタッフの中にMIOさんアテナさんのほかチーム・ソドムでおなじみの東京デスティニーランド氏や、(八巻昭悟というのはたぶん)シャンプー氏も登場。またスタッフには思考サコさんの名もありました。どういう経緯でこの作品が出来たのかは全く知りませんが、チームソドムの舞台にも通じるような楽しい作品でした。
簡単に言うと、ギリシャ神話をモチーフにした群像劇。
とにかく画面がカラフルできれいですね、ややハスキーな日本語女性ボーカルが流れているだけで、台詞はなく、誰が主人公というわけでもなく、ストーリーはあるようなないようなといった感じで、神々の世界のある一日が綴られていきます。男神たちの力強い踊り、華やかな花の精たちの舞い、などなど。その中で、女神役のMIOさんは気品があり、バラの精のアテナさんは可愛い。お二人ともはまり役ですね。(^^)
それに十字架を背負ったキリストが出てきたり、天使、ケンタウロス、青い鳥、人魚も出てきたり、それぞれが寓意を秘めているようです。
これは単なる楽園ではなく、人生の喜びと苦難を表してもいるようにも思えます。
それでも画面はあるまで明るく美しく、見ていて良い心持ちになってきます。
なけなしの知識で言うと、絵画ではシャヴァンヌの「諸芸術とミューズたちの集う聖なる森」や、音楽ではラヴェルの「ダフニスとクロエ」に通じるものがあるような気がします。 
それにしても「未来の記憶」というタイトルも謎めいていますね。過去の物語なのか未来の話なのか。そもそも時とは何なのか。
ラスト近くになって女神の持った瓶から黄金の水がサラサラサラ…

2回見て私は会場を後にしました。同じ階には「ルーヴル美術館展」(有料)もやっていましたが、映像作品で頭がいっぱいになったので、ルーヴルの方は改めて。
なおこの「未来の記憶」は3月14日・15日に女子美卒業制作展覧(相模原キャンパス)でも上映されるそうですので、今回見られなかった方はぜひそちらでご覧下さい。

以上、勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

465: 藤月ちはる講究−4頭東洋を中心に−    4月23日(木)23時34分 by 銀次

「石田流はロマンの戦法である。▲7六歩△3四歩▲7五歩。出だしからたった3手進めただけで無限の変化を伴う石田流の世界に突入する・・・」(久保利明著『久保の石田流』)

2015年4頭東洋ショー劇場の香盤は以下のとおり。

2015年4月8日(水)東洋ショー劇場

1. 坂上友香
2. 川村あいね
3. 藤月ちはる
4. 赤西涼
5. 小春

まず香盤の流れを簡単に振り返ってみよう。

1. 坂上友香『長恨歌』
大陸風の音楽に乗って白地の和装に赤い帯締め始まる。2曲目は赤レースの羽織かざし和装洋装判別し難い赤地に白フリルあしらうドレスに金の帯締め羽織河のように流す。右肩から右袖にかけてピンクの水色襦袢に白い細帯締め赤い羽織を花道途中で落としベットへ−周年作である。

2. 川村あいね
奇数回『ヒカリへ』ピンクのつば広ハット被りゴージャスドレスのトップはピンク・スカートは白。フワリと立ち上がり風の如く舞う。2曲目は白光沢のブラトップとショートパンツに肩からピンクフリルのベストを吊り白いフットカバーに白ブーツでステップ。晴々としたポーズベットから立ち上がりが印象に残る。
偶数回『OL』白ブラウスに紺のベストとタイトスカートでセクシームードのオフィス・レディを描写する。悩ましげなベットで遣うランジェリーは各ステージで変化つけベージュのパンストを荒々しく破り四つん這いでアナル露出するシーンを挿む。

3. 藤月ちはる 奇数回 ボリウッド(『インド』) 偶数回『春一番』詳細は後述。

4. 赤西涼『DOLL』『君の瞳に・・・』
いずれの演目も人形のような動きが特徴。『DOLL』ではシックな黒のロングドレス纏い(下着は黒のTバック)サイドテールに流した髪に黒のコサージュあしらい妖艶な姿でベットに挑む。『君の瞳に・・・』ではスタンダードナンバーに乗り曲に合わせて緩急つけつつ手拍子和するラストに至る。

5. 小春『コハルビヨリ』小春としてのデビュー作である。いかにもなアイドル調演目で童顔にクリクリ丸い瞳が可愛い。ツインテールを水色リボンで留めてベットインし、そのまま撮影タイムにも応じていた。ベット中、L字ポーズでアナルが見えやすい。いわゆるパイパンである。

坂上・川村のダブルOPはレオパード柄セパレーツ。
藤月・赤西・小春のトリプルOPは黒レース縁取るピンクサテンのブラウスに白エプロン着けたミニスカートで光るステッキ振る。※小春嬢はOP時股覗きを入れるのでアナルが露出される。

各嬢穏やかながらそれぞれの持ち味を活かした多彩なステージと撮影タイム。じつに楽しい一日であった。

さて、藤月ちはるである−

1-3 藤月ちはる
ボリウッド(『インド』)

1. −笛の音−鐘の音−

ピンクのスカートにピンクのブラ着け、ブラカップは赤ラメに彩る。
ピンクのレースベール纏い、裸足で跳ぶようにステップ。
手拍子打ち花道抜け盆へ 身うねりスピンし、花道戻りステージ正面へ
両手のひら上に斜め上見上げる 跳び回り膝立てる。
ステージ素早く駆け抜けベールで顔隠せば−暗転−

2. エキゾチックな女声叫ぶ〜
スパンコール下り、ホルターネックのトップスにミニスカートのイエローセパレーツ衣装
腰遣い滑らかに動けば手振り舞台袖へ−

〜ハープの音〜花道前に黄金の杯置き、再び舞台袖へ−

3. 薄ピンクのベールかざし再登場。ステージにベール広げる。
背向けすべて脱ぎ捨て、広げたベールをチュニックのごとく身に巻く。

黄金の杯の前に座し、右手で杯持ち上げれば一隅に置き直し、花道転がりベットへ−

チュニック上半身取り去り、トップレスで炎のごとく布回す。
右つま先ポアントに両手のひら合わせれば、女の声遥かなる栄華極めた頃の思い出歌い上げる。
そして、ベットに身を横たえる・・・

4. スカート裾絡げ仰向けLポーズ
両脚天に(※1)突き立てた後、
立て膝にてアンダーヘア晒し腰浮かし右手大きく回し高くL
起き直り布翻し顔のぞかせ布持ち縦スワンへ
立て膝で祈り捧げ裾翻し三点反り

立ち上がればチュニック脱ぎ、一枚の布として広げ花道後ずさり
ベール落とし一糸纏わぬ全裸にて髪かきあげ振り返れば−ラスト−

※1 ここがアナル鑑賞ポイント
※2 ボリウッドとはインドの古典舞踊をベースとした多様な舞踊の総称といえ、定型があるわけではない。1曲目はアラビアン寄りの衣裳・振りと見たが、ベット時の衣裳はなんとも名付けようがないので、ここではモダンジャズの創始者イサドラ・ダンカンに倣ってチュニックと呼ぶことにした。また、光の加減で白にもピンクにも見える一枚のベールであったが、作品の流れから「薄ピンク」とした。



2-3 藤月ちはる
『春一番』

黒髪ストレート
1. 制服−白ベストに黒ライン・白スカートに黒ライン縁取り、袖から水色のブラウス覗く(※1)。
グレーのタータンチェックタイ締め、桜の枝持ち白編み上げブーツで溌剌とステップ。

盆で手腰に当て跳びはね、座し足投げ出す。
再び立ち上がれば桜の枝回しスピンしつつステージ正面へ−

花道でキュートにヒップ突き出し 桜の枝空へ 1END

2. 花道に枝置き舞台袖へ〜風の音強まり〜

白ヘアバンドに水色シースルードレス纏い、首からシルバー装飾下げる。
裸足で優雅に、弦楽に乗りアラベスク2アングルにて決める。
大股で盆乗り再びステージ正面へ
笛の音に乗り伸びやかに−手伸ばせば 2END

3. 「桜舞い散る〜」

花道途中で前はだけ、ステージ正面に戻り背向けドレス脱げば、白Tバック一枚に銀ラメの白シースルーマント一枚。

花道で桜の枝持ち上げ、2本に分け、盆乗れば空から花びら舞い散る−3END

4. ピアノリズム打ち、2本の枝クロスさせ盆に寝かせる。
両手アン・オーに挙げれば、乳首露出。
座し両脚天に突き上げ白Tバックパンティ下ろし左手首へ−

手差し伸べL字ポーズ 膝着き膝軸に高くLから反りポーズへ
胸の前で両手交差 4END

5. ライトパープルに染まれば一本ずつ枝持ち上げ両枝広げ縦スワン
空仰ぎ枝一つにまとめ横スワン
枝2つに分けヒップ突き出し(※2)片膝着き身反り
立ち上がれば枝両手にイナバウアー

笑み枝回しスピンしつつ花道抜け、桜の枝顔に近づけラスト−

※1 水色の袖がベストと一体化したものか確認できなかった。春らしく水色のブラウスとした。
※2 ここがアナル鑑賞ポイント




・・・香車2枚・飛角までの4枚落ちは広く指されているが、桂・銀を無しでは勝負は面白くない。藤月ちはる嬢はこの辺りの事情を心得ていると見え、攻守切替の巧みさには眼を見張るものがある。
ボリウッドでは、まずあの東洋の広い本舞台の遣い方が違う。本舞台縦横斜めに駆け抜ける動き注目に値する。通常遊びとなってしまいがちなステージの隙間を巧みなステップと振り、細部にまで気を配る趣向により埋め尽くし、萎縮するところがない。エキゾチックでありならが持ち前の闊達さを失うことがない。まさしく桂馬のように跳び、銀将のように跳ね、攻めにも守りにも遺憾なくその実力を発揮する。繰り返すがボリウッドとは一般にインドの古典舞踊をベースとした舞踊の総称であり、定型(定跡)がないゆえに多様な変化を用いることが可能であり、演ずる者の、そして観る者の想像力が真摯に問われる。1曲目から大胆に攻める藤月ちはるのステージに魅了され陶酔し、遥か栄華を極めた古代インドに思いを馳せた観客は多いと思われる。ラストで髪かき上げ振り返り遠き夕陽に染まる白き霊廟の思い出しか残さない−藤月ちはるのボリウッド。
偶数回演目は、春物・桜物・制服ものとしてスタンダードなモチーフながら彫心鏤骨の技巧を用い燦爛の美を恣にする。また、ベット時乳首が透けるマント(トップス)を用いることにより仄かな色気を感じさせ、闊達自在に桜の枝遣いポーズ決め花道抜けラストに至る。一陣の風となり後には何も残さない−稚気溢れる藤月ちはるの春である。

ここで、2014年1結東洋ショー出演時のステージに触れておきたい。香盤は以下のとおり−
2014年1月31日東洋ショー

1. 翔田真央
2. 上野綾
3. 藤咲茉莉花
4. 榎本らん
5. 藤月ちはる

翔田真央嬢のハイレグピンクラメレオタードに始まり(もう1演目は郷愁漂うJAZZに乗る白いツバ広ハットに白フリルのゴージャスドレス)、上野綾の猫、藤咲茉莉花の『シアター』思わせる華麗なポーズベット、榎本らんのタイトスーツ纏う女教師(伊勢海老のように巻き上げたヘアスタイル)と続き、非常に締まった香盤といえる。さて、藤月である。この週偶数回のちはる嬢のステージはモコモコ着ぐるみを思わせるウサギのような耳・グローブ・アームカバーで始まる。コミカルな演目かと思いきや、暗転後の2曲目では黒髪に白いヘアバンド・白サテン地のワンピースに白いガーターベルトと装いを転じ、意外なほど豊かな腰つきに魅了される。このコミカルな演出から一転セクシーアピールへの変わり身の早さは江戸時代から伝わる急戦法・早石田のいわゆる「嵌めて定跡」を思わせる。この演目では白いガーターベルト着けたままベットに臨み、花道抜けた後、投げキッス回しラストに至る。一方、この興行における奇数回にては白花の冠が巧みに遣われており、可憐な演目ながら盆に腰掛け客席に人差し指立てるしたたかさも見せ、本舞台に花冠落とし花道抜け盆乗りした後も切る1ポーズ1ポーズが花びらを想わせ、静かに眼を閉じラストポーズを迎える−

この昨年1結と今回4頭の4演目を以ってしてもモチーフ・表現の幅広さ、ステージ構成の巧みさ、細身ながら妖艶なベット、魅惑のアナルなど随所に持てる才能を感じさせる。居飛車党か振り飛車党かという問いすらあまり意味をなさない。強いて言えばオールラウンダーといえ局地戦に挑みつつも広域な盤面にも配慮を欠かさず、琴線となる無数の糸を場内に張り巡らせる・・・

その一方で関西ストリップステージにおける藤月ちはる研究はほとんど進展を見ない。
ただアナルマニアと嫌疑をかけられときに弾圧にさらされながらも地道な鑑賞・研究を積み重ねてきた愛好家がいるのみである。それゆえ藤月研究の基盤は「密やかに」構築されているといってよい。これら4演目に注目しただけでもそのモチーフおよび身体表現の多様性により「遊べる」ストリッパーであることが分かる。戯れせんとや生まれけん。遊ぶ子供の声聞けば我が身さえこそ動がるれ。

−演じて楽しい、観て楽しい、接して楽しい、アナルは可憐に−

藤月ちはるはロマンの踊り子である。



※1 アラビアン・ボリウッドあるいはそれらに近い演目としては、林泉水嬢・夏野かをり嬢・AiRA(目黒あいら)嬢・小嶋実花嬢・葵マコ嬢らのステージを観た。未見であるが、気鋭・水鳥藍嬢もボリウッドに取り組んでいるとのこと。嬢それぞれの持ち味が発揮され、比較検討してみるのも面白いかもしれない。
※2 次回、機会があれば4月後半東洋ショー劇場にて関西ラストとなる伊藤真理子嬢に触れてみたい。

466: 銀次さんへ     4月25日(土)16時05分 by 行った人
詳しいレポ有り難うございます。
最近私は関西には行っていないので貴重な情報です。

467: >行った人さんへ    4月25日(土)18時28分 by 銀次
コメント有難うございます。

全国的に厳しい状況と伝え聞いておりますが、関西3館なんとか維持できていますと、
まだそれなりに楽しみを見出せると、ここ数か月間の観劇でも感じています。

林泉水嬢のDXTでのステージ等も振り返りつつ、
とくに「遊べる」踊り子さんに楽しんで踊って欲しい、観て接して楽しんで、
また関西にも来ていただきたいという気持ちを込めて少しずつ書いてみました。
その中でもとくに圧巻のステージの遣い方その他創意工夫がみられ、
一方でハッとさせられるような女性らしさ、そして生の女体そのものを堪能させてくれた
踊り子さんにスポットライトを当ててみました。

拙い文章ながら、肩の力を抜いて読んでいただけますと幸いです。

469: 「浅草艶絵巻」レポ    4月26日(日)21時13分 by 行った人
2015年4月24日(金)浅草リトルシアターに行って「浅草艶絵巻(つやえまき)〜日本文学と女の情景」を見てきました。「艶絵巻」シリーズ、私が見たのは一昨年9月の「凌雲閣十三階物語」以来です。
今回(4月21〜26日)は脚色・演出:山口六平で、芥川龍之介「蜘蛛の糸」と泉鏡花「外科室」の舞台化。出演は朱魅、結奈美子、牧瀬茜、椿舞妓の4人が日によって入れ代わりますが、この日は「蜘蛛の糸」がお釈迦様:朱魅、カンダタ:清田裕也(ゆうや)、語り:山口六平。「外科室」が伯爵夫人:結奈美子、医師:小林歩祐樹(ふゆき)、伯爵:小枝ノリユキ、看護婦:土屋麻衣(つちやまい)のメンバー(以上、敬称略)。
どちらも深く美しく原作に迫り、それぞれお芝居の終わりにダンスショーがありましたが、これは単なるアトラクションではなく、言葉で表現し尽くせなかった原作者のメッセージが伝わってくるのを感じました。以下、時間を追って。

地下鉄銀座線田原町(たわらまち)駅を出たのが午後6時半。初夏の夕方。少し風があります。浅草の街をのんびり歩いて劇場に着いたのが開演予定の6:45ちょうど。入口階段にはもう何人か待っている人がいます。5分ほど遅れて開場。予約してあったのですぐ入れました。入場料3500円。フライヤーをもらってすぐ中に入ります。2列目に座りました。
場内には軽いジャズのような曲が流れています。
お客は少しづつ増え、女性客もいました。ただ客入りは今一つといったところです。

開演の7時を少し過ぎたあたりで、山口氏が派手なシャツに黒いスーツを羽織り、帽子をかぶって左から登場。
「ハイ、いらっしゃいませ」拍手。
そして前説になります。
今日は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」と泉鏡花の「外科室」の2本立て、途中休憩はありません。そして出演者の紹介。男優陣はいつもはお笑いをやっている人たちだとか。5月の「艶絵巻」では江戸川乱歩作品が加わって3本立てになるとか。
5分ほどしゃべって引っ込みます。拍手。

少しして照明がやや暗くなります。
山口氏、帽子とスーツは脱いでシャツ姿で再登場。そして
「ある日のことでございます。
お釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶらお歩きになっていらっしゃいました…」と語り始めます。さっそく物語世界に引き込まれます。以下、長い語りを山口氏は一人でやっていきます。
ここで妙なる音楽。舞台に上から光がさしてきて
下手からお釈迦様(朱魅)がゆっくり現れます。拍手。
頭に宝冠、淡く金色に輝くシルクのようなゆったりした上衣で神々しく、慈愛のまなざし。お釈迦様というより観音様みたいです。
語り「やがてお釈迦様はその池のふちに御佇(おたたず)みになって、水の面(おもて)を蔽(おお)っている蓮の葉の間から、ふと下の容子(ようす)を御覧になりました…」。
そして蓮池の下の地獄でもがいている?陀多(カンダタ)が目にとまり、何とか救ってやろうと考えるしぐさのお釈迦様。
語り「…それでもたった一つ、善い事を致した覚えがございます。と申しますのは、ある時この男が深い林の中を通りますと、小さな蜘蛛(くも)が一匹、路ばたを這(は)って行くのが見えました」。
ここでカンダタ(清田裕也)それらしいメークと衣裳で上手から荒々しく登場。しかし、どこか憎めない雰囲気。
カンダタは蜘蛛を踏みつぶそうとしますが(ふりだけで小道具はなし)
「いや、いや、これも小さいながら、命のあるものに違いない…」と言って助けてやります。
お釈迦様はそのことを思い出して、出来るならカンダタを地獄から救い出してやろうと蜘蛛の糸を指先にとって垂らしてやります。(指先のしぐさで)

ここで暗転。
ゴーン、ゴーンと鐘の音。声明のような、うめき声のような音声。
闇の中に赤い照明。
「こちらは地獄の底の血の池で、ほかの罪人と一しょに、浮いたり沈んだりしていたカンダタでございます…」
語りも熱を帯びてきて実況中継のような臨場感。
もがいているカンダタ、ふと上を見ると糸が一筋(実際には何もない)下がってくるのを見つけ
それにすがって乗っていきます。
語り「このぶんでのぼっていけば、地獄から抜け出すのも、存外わけないかもしれません…」
そして声を出して笑います。ところが、ふと下を見ると…後は、御存じの展開。
まっさかさまに落ちていくカンダタ。
語り「あとにはただ極楽の蜘蛛の糸が、きらきらと細く光りながら、月も星もない空の中途に、短くたれているばかりでございます」

再び極楽。
お釈迦様、悲しそうなお顔で再登場。
語り「自分ばかり地獄からぬけ出そうとする、カンダタの無慈悲な心が、そうしてその心相当な罰をうけて、元の地獄へ落ちてしまったのが、御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのでございましょう。
 しかし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着(とんじゃく)致しません。…何とも云えない好(よ)い匂が、絶間(たえま)なくあたりへ溢(あふ)れて居ります。
極楽ももう午(ひる)に近くなったのでございましょう。」拍手。(原作は 大正7年(1918)鈴木三重吉創刊の児童向け文芸誌「赤い鳥」創刊号に発表)

お釈迦様は静かに舞台奥に立っています。
ここで音楽が静かに、そしてスケール大きく流れてきます。(「坂の上○雲」主題歌 Stand al○ne)
ここからゆっくり前に出てきてダンスになります。
カンダタのみならずおろかであさましい人間を
罪ごと大きく包み込むような、慈悲に満ちた踊り。
ありがたくなります。
そしてボーカル
「小さな光が 歩んだ道を照らす…
迷い悩むほど 人は強さをつかむから…」
ここで金色の帯をはずして
上衣を脱ぐと、
下は白いベアトップのシンプルなロングドレス。
やがて肩ひもをはずし
ドレスを脱いでトップレスに。
迷い悩み、苦しんだ末の救いの世界のように。
大きく盛り上がり
後ろ向きになって
ドレスをストンと落とし
そしてポーズ。拍手。
暗転。

ここでツィゴイネルワイゼンが流れます。甘美で哀愁のあるヴァイオリンの調べ。
ここから引き続き「外科室」になっていきます。
やや青い照明。
舞台奥に着物姿の女性(結奈美子)が下手から静かに現れます。無言で無表情。
一方、上手からは白衣を着た長身の男性(小林歩祐樹)が現れます。やはり無言で無表情。
二人、しばらく目を合わせません。が、やがて互いに近寄って、静かに抱き合います。
再び暗転(あるいはカーテンが閉まったか)
少しして幕が開くと
舞台中央に寝台。眠っているのは伯爵夫人か。
病みつかれた白い顔が、可憐でかわいい。
下手では先程の白衣の医者が、やはり無表情に椅子に掛けています。
上手では看護婦(土屋麻衣)が昔の看護婦衣裳で薬剤を扱っている様子。
3者ほとんど動きはありませんが、この場面、
深い憂愁がただよっていて、シンプルな背景と相まって
それだけで絵画作品です。

少しして、着物姿の伯爵(小枝ノリユキ)が入ってきます。夫人は目をあけます。
重苦しい雰囲気。
皆の会話から、幼い娘がいること、夫人が重い病で胸の手術が緊要であること、そのため麻酔の必要があることが分かります。
しかし夫人は麻酔の使用を拒みます。麻酔をするとうわごとで自分の心の秘密をしゃべってしまいそうだからとか。
伯爵「奥、それは私にも聞かせられないことなのか」
夫人「はい、誰にも聞かせられません」
温厚な伯爵、華奢ながらかたくななまでに意志の強い夫人、クールな(しかし熱い情熱を秘めている)医師、そして進行役を兼ねた看護婦。それぞれ存在感があって上手い。
そして、麻酔なしで手術することに医師が同意。動揺する伯爵と看護婦。
「メスを渡しなさい」看護婦から奪うようにメスを受けとり
「こわいですか」と問う医師に夫人
「いいえ、あなただから」
そして夫人は自らメスに手をかけて自分の胸にグサリ。
そのあとすぐ医師もそのメスで自分の喉をかき切って
夫人の体の上に倒れ込み、力の抜けた手からメスが、床に落ちます。
暗転。
少しして
看護婦一人だけ前に出てきて
「この二人に何があったのか、泉鏡花は書いていません。すべては二人だけの秘密です。
今の世も二人だけの秘密をお持ちの方々はたくさんいそうですね」と言うと
意味ありげに笑みをうかべて下手へ去っていきます。
暗転。

舞台に照明。やや暗め。
気高さと哀愁を帯びた、バロックのような音楽が流れ、
夫人、淡いもえぎ色の着物で登場。静かに踊りになります。
やがて踊りながら帯を解いて
着物ははだけ、胸を露に。
そして狂おしく、秘めていたものを吐き出すように
踊り回ります。
最後は舞台の奥に行って後ろを向いて、着物をさらりと下に落とし
そしてギリシャの女神像のように美しくポーズ。
しばらくそのまま。時間が停止したように。
ここで医者がまた無表情にやってきて、二人、
やや離れたまま無言で顔を見合わせています。
やがて溶暗というのか、
少しづつ照明が消えていきます。拍手。

舞台が明るくなってカーテンコール。
出演者7人が並んで順にお辞儀。それぞれに暖かい拍手。
最後に山口氏が簡単なご挨拶。そして「このあと8:30から第2部になります。内容は同じですが
お芝居は生ものです、全く同じということはありません、よろしかったら通してごらん下さい」
そして「本日はご来場ありがとうございました」改めて拍手。
そんなふうにして第1部が終わります。8:00頃。

私は2回目も見ることにしました(通しで見ると割引)。
残って通しで見る人は多いようです。第2部を見る人も少しづつやってきます。
出演者と話している人、記念写真を撮っている人などなど。

8:30になって第2部の開演です。今回は私は一番前の列に座りました。
山口氏の前説があり、そして始まります。
やはりう2回目だと細かい所がよく見えてきます。
主演女優の朱魅さん結奈美子さんのお2人は言うまでもなく
男優陣が、ふだんお笑いをやっているというのが信じられないくらい名演技。
また看護婦役の土屋麻衣さんが要所要所で舞台をしっかり締めて。 そして
山口氏の語りは、語りと言うより主演というか独演というか、とにかく熱演。
盛り上がって終わりました。拍手。9:20。

今日見に来て本当に正解でした。そして
「艶絵巻」は毎月4週目にやっていくつもりだとか、ぜひ続けていただきたいと思います。
  
以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

470: 「ラブリーモンキーズ GWスペシャル」レポ    5月7日(木)20時14分 by 行った人
2015年5月5日、赤坂ラブリーバーに行って「ラブリーモンキーズ GWスペシャル」を見てきました。3日間公演の最終日です。出演は1月の時と同じチナツ、早瀬みな、聖音沙瑠(きよねしゃる=青井りんご)、朱魅(卯月朱美)の4人ですが、前回以上に熱く盛り上がりました。以下、時間を追って。

地下鉄丸ノ内線の赤坂見附(あかさかみつけ)駅を出たのが午後5時半ころ。穏やかな初夏の夕方です。5〜6分歩いてDMK赤坂ビル。エレベーターで3階に上がるとすぐラブリーバーの入口。ですが、またそこらじゅうに衣裳や小道具が置かれていてまるで楽屋みたいです。このいいかげんさが良いですね。間を縫って店内に入ります。5:40頃。
さっそく女の子たちの姿が目に飛び込んできます。今回は皆さんふんわりミニスカに黒のブラに銀色のトップ、その上に小さめの長袖ジャケットのような衣裳をはおって、黒いブーツだったか。可愛くて活動的な感じです。皆さん笑顔で店内を闊歩、ウェイトレスをやったりおなじみさんと話したりしています。私はとにかく入場料3500円払って空いているテーブル席に掛けました。店内はもうほとんど満席。女性客もいます。ドリンクが1本つくというので私は缶ビールをもらいました。飲みながら開演を待っています。後からやってくる人もいます。
あちこちのテーブルで話が弾んでいるようです。踊り子さんにドリンクをおごる粋なお客も。

6時すこし前になったところでチナツさんだったかしら「もうすぐ始まりまーす。トイレは今のうちに」
少しして早瀬さんカーテンをささーっと閉めます。
場内の照明が消え、静寂。
開演のブザー。
そしてカーテンが開き、ミュージックが流れ、照明がつくとステージに
4人の踊り子さんが今の衣裳で笑顔で並んでいます。拍手。
そしてアップテンポな女性ボーカルに乗ってダンス。手拍子。さっそく盛り上がります。
ここから約40分間ノンストップでショータイム。
2曲目になるとちょっと大人な女性ボーカル。ここで皆さん上着を脱いでちょっとセクシーに。
踊りながら一人が(りんごさんだったか)すっと奥に引っ込み
残った3人でしばらく踊っています。
やがて3人が引っ込み、入れ違いにりんごさんやや長いドレスで登場、お洒落に踊ります。
踊りのセンスが素直に良いですね。
2曲目は昭和の名曲「夜明けのスキャ○ト」(元は由紀さ○り)のカバー曲でしっとりと。
こんなふうに、ポップス、ラテン、ジャズ、ロック、歌謡曲などなど現代曲や往年の名曲が次々に出てきます。
このあとりんごさんが引っ込んで
チナツさんと早瀬さんのデュエット、だったと思います。2〜3曲踊って
2人が引っ込むと今度は
朱魅さんドレスでなぜか大きなフォークのおもちゃを持って出てきます(歌詞と関係がある?)拍手。
そして時にかわいく時にいたずらっぽく踊ります。
照明が変わるとドレスが赤く見えたり黒く見えたりします。そのあと下着姿ふうになってセクシーに。
そのあとタタ○ンの「I belie○e」が流れます。
この曲が流れるとオープンステージみたいですね。手拍子で盛り上がります。
そして引っ込みます。拍手。歓声。
暗転。ここでサンバのような男性ボーカルが流れ
チナツさん、りんごさん、早瀬さんの3人
ラテンの乗りで明るく盛り上がります。(途中でチナツさん引っ込んだか)
それが終わると
チナツさんのソロになります。
黒い縦縞スーツに黒い帽子の男装で登場。拍手。
「ダーリ○グ」(沢田○二のカバー?)に乗って
ダンディーに踊ります。似合ってますね。手拍子。
2曲目は「Want you俺の肩を抱きしめてくれ…」(スローなブギにして○れ)これもカバー?
ここでジャケットを脱いで更にかっこよく男の色気(?)いっぱいに踊ります。女性ファンが殺到しそう。
歌「…お前がほしい」拍手。ウォーッという歓声。
3曲目は静かな女性ボーカルだったか
「キャンディI love you めざめてよ…」(原田○二のカバー?)
ここでチナツさん上に着ていたものを脱ぐと黒のコルセットだったか
急に女になって、じっくりと妖艶に決めます。さすが。
そして去っていきます。拍手。
暗転。
ここでりんごさんと朱魅さん登場。拍手。
女性ボーカルの
「あなたが噛んだ 小指が痛い…」(伊東ゆ○りのカバー)
に合わせて指を立てたり可愛くコミカルに踊ります。それにしても懐かしい曲が多いですね。(^^)
そんなふうにして踊ると2人去ります。
このあと早瀬さんのソロになります。
白いドレス(だったか)で登場。
1曲目は乗りの良い曲で踊り、
2曲目はゆっくりの曲で、客席までいって挑発的ポーズを決めたり、じらしたり。ストリップ以上にセクシーに。
そんなふうにして踊ると引っ込みます。拍手。歓声。
暗転。
ここで乗り乗りのロックンロールで
「ねらってるみんなお前を
世間知らずのお前は子猫…」(矢沢○吉「セクシー・キ○ット」)
が流れ、
チナツ、朱魅、りんごの3人がミニスカで
猫耳と猫のしっぽをつけて笑顔で登場。拍手。 
時に猫のしぐさでダンス。ちょっとコミカルにちょっとコケティッシュに。手拍子。
そして3人の子猫ちゃん引っ込みます。拍手。歓声。
暗転。
ライトだけが点滅しています。
いよいよフィナーレ。
やがて曲が変わり、照明が明るくなって
4人全員がステージに出てきます。拍手。
お揃いの、黒いブラに桃色光沢のショーツ、それにグリーンの簡単なひもひも衣裳をはおっています。
皆さん弾けるような笑顔。場内の熱気がMAX。ここで
早瀬さん「はいどーもありがとーございましたー。それでは順にご挨拶を」
ということでりんごさん朱魅さん早瀬さんチナツさんの順だったかしら、簡単なスピーチ。
「ありがとーございましたー/楽しくできました/なごりおしいです/2回目も良かったら見ていってください」など言う中で早瀬さんだけ「えー、ビールの差し入れ受け付けます」(笑)
最後にチナツさん
「練習は終わりました。次が本番です。ゆっくり見ていってください」(笑)
そして「ありがとーございましたー」大きな拍手。
そんなふうにして終わりました。6:45。
あっという間の40分でした。ジェットコースターに乗ったみたいにエキサイティングな。

場内はざわざわしています。
帰る人、残って飲んでいる人、踊り子さんと話し込んでいる人、などなど。
名残り惜しかったですが私はここで会場を出ました。6:48。   
外はまだ少し明るさが残っています。
酔い覚ましに少し歩きたい気分です。  おわり

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m
なお次回のラブリモンキーズは7月だそうです。

471: 2015年5頭 渋谷道頓堀劇場    5月10日(日)12時38分 by 匿名希望
今日は「母の日」ですね。
皆様何か企てましたか?。
今週の道劇の印象は「愛と感謝」です。
昨日までは2作品づつ楽しませていただきました。

# レポは奇数回、偶数回の演目をミックスしております。

1.チームショー「Titanium」(奇数回)
  (水鳥藍さん、小町れのさん)
  なんだか若い子たちがやりたいことを思いっきり
  やらせてもらっている。
  そんな場に居合わせていることがとても嬉しく感じました。
  かつて、こういうチームショーを見ていたときは
  楽日には何かが・・・。
  札幌と渋谷では役を逆転させるとか、そんなチームも
  見たことがあります。
  なにはともあれ楽日のステージ舞台の上でも思いっきり
  楽しんでください。

 水鳥藍さん(偶数回)
  偶数回は周年作ボレロでした。
  この方の衣装に私は注目していて、はじめの水鳥色の
  ピーターパン調、途中に出てくる暖色系のコラージュに
  なっている衣装、盆の上でなんともいえない色合いで
  浮かび上がってきます。
  渋谷の照明と投光さんのおかげか?。

  小町れのさん(偶数回)
  真っ黒いゆったりとした衣装。
  この出し物は語るのです、とっても。
  素直さが出ていて心がスッキリする感じがします。
  渋谷のように暗転がしっかりきく劇場で時々再演してください。

2.天上くるみさん
  TSの新人さん、瞳にとても力があります。
  ステージでとても良く客席を見ています。
  新人さんの瞳は純粋無垢な感じが最高です。
  イチコロでございます。  
  ステージもとてもうまいです。裏方さんもこんだけ上手に
  吸収してくれるとやりがいがあるんじゃないかな。
  
3.六花ましろさん
  客席のSKB082としても対抗しておどらないといけない気分に
  なりますね。手の振り付けぐらい真似してみんなでおどってみます?。
  みんなでやれば怖くない?。

4.園田しほりさん
  個人的にとても親近感が湧くようになってきました。
  キャリアの踊り子さんと時々再会するといろんな劇場や香盤の思い出が
  よみがえってきます。記憶のときには主役にときには脇役に。
  この方もかわらぬ可愛らしさとキレのあるダンス、素敵です。
  
5.北川れんさん
  「青い鳥」です。
  とても上質で品がある作品。「愛と感謝」があふれている
  すばらしい作品です。おそらくストリップでないと表現ができない
  大人のおとぎ話です。
   この方のTwitterのアイコンをみると、「赤、青、黄色」の鳥が
   巣箱にいます。「火の鳥(赤)」、「青い鳥」に続く作品の
   構想があるのかも。
    
6.匠悠那さん
  「鶴の恩返し」
  この作品も名品です。
  私個人的には匠悠那さんの演目では一番好きです。
  音や衣装、小道具の印象が強かったのですが、足の動きの
  表現に着目してみると、昔話のストーリーがのびやかに
  語られていることが分かります。
  ところどころ切り出してみると日本画の連作になるん
  じゃないかな〜。

472: 訂正など    5月11日(月)15時50分 by 行った人
○「浅草艶絵巻」レポ の方で
開演予定の6:45→開場予定の6:45
それにすがって乗って→それにすがって上って
なお「浅草艶絵巻」次回は5月26日(火)〜31(日)で「外科室」「蜘蛛の糸」「義血侠血」の3本立てだそうです。
○「ラブリーモンキーズ GWスペシャル」レポ の方で
なお次回のラブリモンキーズは7月だそうです。
→なお次回のラブリーモンキーズは7月18(土)〜20(月/海の日)だそうです。

473: 匿名希望さん    5月11日(月)23時17分 by えろっち
チーム良かったみたいで、よかったですねー
オイラも道劇に行ったんだけど、チームを見逃してガックリでした。

474: 「グロテスク・ドリーム」レポ    5月26日(火)16時34分 by 行った人
2015年5月23日(土)深夜、阿佐ヶ谷ロフトAに行って「Grotesque Dream」を見てきました。元踊り子のGrotesque Athena(ルーシー)さんとDreaming Mio(羽月澪)さんが中心になったDJ(ディスクジョッキー)企画の第一弾ということです。出演は他に思考サコ、Mari、東京ディスティニーランド、Mistress MAYAの皆さん。
映像とDJがメインになって、それに寸劇やダンスや歌が出てくる、ちょっとシュールなイベントでしたが、可愛らしさとグロテスク、アットホームで、それにエロスの香りもある楽しい、ちょっと早い「真夏の夜の夢」でした。以下、時間を追って。

JR中央線阿佐ヶ谷(あさがや)駅の南口を出たのが夜の11時50分ころ。アーケード街を2〜3分歩いてロフトAに着きます。地下への階段には何人か並んでいます。女性客もいます。12時過ぎても開場する気配はありませんが、皆さんおとなしく待っています。少しして女性スタッフが出てきて年齢確認をするとか。私は偶々持っていた健康保険証を見せてOKでした。「あと少々お待ち下さい」
12時20分くらいになって開場。私はネット予約してあったので受付で入場料2000円とドリンク代500円払い、フライヤーとドリンクの引換券を貰って会場に入ります。

中は学校の教室くらいの広さ。奥に舞台がありスクリーンに何か映像を映しています。舞台の上手の方にはテーブルがあってDJの機械が置かれていて、黒いドレスの(SMの女王様のような)女性が1人、機械を扱っています。
フロアの、舞台に近い市松模様になっている部分は広くあいていて、ここも舞台の延長のようです。その左の隅には小さなテーブルにパソコンが置かれていて、白い服でなぜか顔を青白く塗った女性が1人、操作しています。
客席の方にはテーブルが4つほど。その後ろがカウンター。お客はまだ10人ほど。後から少しづつ増えてきます。
私はテーブル席を確保し、カウンターに行ってドリンクを貰ってきて、飲みながらのんびりスクリーンを見ています。
映像は、サイケになったりアニメになったり実写になったり、モノクロになったりカラーになったりと、次々に前後の脈絡無く映し出されていきます。曲はロックのような、重厚なものや哀愁を帯びたもの、などなど。イベントは、これから始まるのか、もう始まっているのか…
少しするとフロアに何人か男女が出てきます。何か打ち合わせをしているのか、出たり引っ込んだり。
お客は少しづつ増えて来て、20人余になりますが、見知った顔はありません。
1時になりましたが、状況に変化なし。ちょっと心配になります。
1時10分を過ぎたあたりで少し変化のきざしが。
場内の照明が暗くなっていって、そして天井につけられた無数のランプ(発光ダイオード?)が点滅。何か始まりそうです。
映像が、静止画像になります。
少しして女声のアナウンス
「それでは東京都知事選候補の「花と夢いっぱい党」ドリーミング・ミオさんの政見放送になります」
この声は、アテナさん。何が始まるんだろうと思っていると
舞台下手から2人がゆっくりやってきます。拍手。
前に立ったのが白いちょっとシースルーのロングドレスで頭に薔薇の冠をのせたミオさん。
その後ろに白いミニのドレスでやはり頭に薔薇のアテナさん。
二人、まるでギリシア神話の世界から出てきた姉妹みたいです。
舞台中央に立ったミオさん
「自然は神の愛です。私達はこの美しい自然を守らなければなりません」そんな演説になります。
この間うしろに立ったアテナさん、先端に蝶や小鳥のついた棒をひらひら動かしています。この、わざとらしさが可笑しい。
アテナ「ドリーミング・ミオせんせい、そのためにはどーしたらいーのですか」
ちょっと幼稚性のあるような独特のしゃべり方。愚者を装う知者か。そういえばアテナといったら知恵の女神だった。
ミオ「シスターグロテスクアテナ、愛の花を枯らさないようにするのです」
アテナ「ドリーミング・ミオせんせい、愛の花を枯らすとどうなるのですか」
ミオ「愛の花を枯らすのは罪です。犯した者は」と言って
舞台にあった黒地にダビデの星を描いた布をさっと取ります。
アテナ「キャー!」
布の下から現れたのは3つの生首。かなり精巧なマネキンの首みたいですが、それぞれ一部づつ赤い大きな傷が口をあけています。もうチームソドムの乗りですね。
このあとよく覚えていませんが、曲に乗って
2人踊ったようです。そんなふうにして
2人の寸劇が終わります。なかなか深いですね。拍手。1:20。

ここでミオさんは去り、残ったアテナさんがDJを担当します。機械の所に行っていっしょうけんめい操作しています。時々考え込んだりしている横顔が可愛い。
映像も動画が再開。色々あった中にクラゲの泳ぐ映像がありました。
そのあとアテナさんの静止画像。十字架に縛り付けられた写真など、ちょっとロリ的なM女的なマニアックな写真が次々に映し出されていきます。
このへんでフロアに出演者かお客か、男女10人ほど(女性の方が多かったようです)集まってきて、今使った生首や蝶や小鳥の小道具をDJのテーブルに飾ったりしています。そしてBGMに乗って踊ったり。お客も参加していいとか。このあたりから出演者とスタッフ・お客の区別がつかなくなって、場内カオスになっていきます。
現在2:00。
しばらくそんなことがあって
そのあとショーの再開。
舞台に白いドレスを着て黒いベールをかぶった人が出てきてゆっくりダンスになります。仮面舞踏会のような仮面をつけているようですが、ドレスを脱ぐと、背中にタトゥー。そしてツンブラ姿になると大きな羽根扇を持って客席に出てきてファンダンス。そんなふうにして終わります。拍手。2:23。
静寂。
またDJ。少しすると白い着物の男性と、黒いバレリーナ衣裳の小柄な女性が出てきます。拍手。
この辺り、良く覚えていませんが、2人続けて独り芝居になります。
最初は女性の方。「オペラ座の怪人」のパロディだったかしら、喜歌劇「こうもり」序曲が流れ、カメノコタワシで作ったネズミの人形を手に持って腹話術をやったり、ダンスをしたり、歌を歌ったり(これが上手い!)。芸達者な人ですね。拍手。2:55。
引き続き男性(東京ディスティニーランド氏)
時空を超えた時代劇。四十七士が出たり柳生十兵衛が出たり坂本竜馬が出たり。はてはパンツ1丁になって刀を振り回して絶叫したり転げ回ったり大熱演。ストーリーはよくわからなかったですが、迫力は十分に伝わってきました。終わったのが4:00。
ここでサプライズ。出演者やお友達がろうそくのついたケーキを持ってきてミオさんの誕生祝いになります。
「Happy birthday…」の合唱。そしてみんなで「かんぱーい!」
ミオさんろうそくの火を吹き消します、拍手。
なごやかに盛り上がります。
そのあとミオさんのDJ。現在4:15。
聞き覚えのある曲もいくつかありましたが、ラストは
「マイウ○イ」だったと思います。
このへんでスクリーンに映画のエンドロールのようなものが映されます。今日の出演者名など。いよいよお開きのようです。
ここでアテナさん「みなさんおそくまでありがとうございました」とご挨拶。
そして物販の案内。ミオさんアテナさんお二人の写真集のCD。1部1500円。大勢が買ってサインしてもらったり握手してもらったり写真を撮ったり。私もさっそく1部買ってお二人に握手していただきました。(^^)
まだ残っている人もいましたが、私はここで会場を出ました。5:00。
外はもう明るくなっています。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

475: 「踊り子四人会」レポ    8月26日(水)18時34分 by 行った人
2015年8月23日(日)新宿シアターPOOに行って「踊り子四人会」を見てきました。出演は朱魅、若林美保。牧瀬茜、園田しほりの(現役・引退の)4人の踊り子さんで、司会は松本格子戸さん。豪華メンバーです。初企画だそうですが、どういう事になるか楽しみです。以下,時間を追って。

JR新宿駅の東南口を出たのがお昼の12時40分頃。歩いてすぐ劇場のある守ビル。階段を上がって3階。入口ドアを開けて中に入ります。受付の松本格子戸さん「いらっしゃーい!」。入場料4000円。ドリンク(オレンジジュースにしました)を1本貰って客席に行きます。もうほとんど満席ですが運良く椅子席の2列目に空席があったので座れました。なお椅子席の前はざぶとん席で、ここは熱心なファンで埋まっています。場内は顔見知りの人も大勢、女性客も何人かいます。
私はドリンクを飲みながら開演を待っています。舞台にカーテンはなく、小道具らしきものもなく、奥も左右の壁も黒い布でおおわれていて何も無い空間なのが想像をかきたててくれます。
お客は後から後から入ってきて満席状態に。開演予定の1時を過ぎても始まる様子はありません。いつもの事ですが。

1時15分になったあたりで、
「ハイそれではお待たせいたしましたー」と松本格子戸さんが後ろから出てきて舞台に上がります。拍手。
派手なピンク系のスーツに帽子にメガネといつものかっこう。
「いやいやいやー」そして前説になります。
岐阜の劇場が今月は休みになると聞いたので東京で「踊り子四人会」など企画したら、その岐阜の劇場が急遽やることに決定。その結果今週は岐阜と東京を何度も往復することになってしまったとか。
そのあと今日の香盤を紹介して
「以上、超豪華メンバーです。司会進行ならびに音響照明は私、松本格子戸でお送りいたします。それでは最後までごゆっくりお楽しみ下さい」と言って下がろうとして
「あ、注意事項」(笑)
「踊り子さんのお肌・衣裳には絶対にお手を触れないで下さい。写真撮影・ビデオ撮影は固くお断りいたします。おタバコは場内後ろの喫煙所でお願いいたします。なお、お飲物は2杯目からはキャッシュ・オンでお願いいたします」そして
「それでは花のトップステージは朱魅さんです」
ここで楽屋から
「椅子とりに来ていただけます?」と朱魅さんの声。
格子戸さん「ハイハイ何でもやります」(笑)と言って楽屋から椅子を持ってきて舞台中央の奥にセットして,
改めて「それでは朱魅さんのステージでお楽しみ下さい」と言って後ろに下がります。1:25。
暗転。

1 朱魅
「ギラギラ太陽が…」と懐かしい歌が流れ、照明がつくと
朱魅さん紺色地に花模様の浴衣にピンクの帯で、赤い和傘を持って登場します。拍手。
涼しげで艶やかに。髪はアップにしていて後ろに青い花飾り。
笑顔で傘をくるくる回しながら踊ります。手拍子。
少し踊ると傘を立てかけ
帯にはさんでいた扇子を出して煽ぐようにして踊ります。
少しして扇子をたたむと再び帯にはさんで
両手をひらひらさせて踊ります。
時に子供っぽく、時に色っぽく。
歌「…涙の○陽」ポーズ。拍手。
次の曲。
「ためいきの出るよーな…」昭和の歌が続きます。
ここで愁いの表情。
急に大人の雰囲気になります。
そして後ろ向きに立って帯を解き
そのあと下帯を、かぶりつきのお客の一人に持たせて、外し、
ハラリと浴衣を落とすと
その下は白無垢。
歌「…恋のバカ○ス」
3曲目
「夢で会えたら 素敵なことね…」
切ない歌なのにメロディーは明るい。
朱魅さんここで立てかけてあった傘の後ろに回って
別れた人を思うように、傘を抱くようにしたり
傘のへりに軽く口をつけたり。
そのあと舞台の奥に下がって
椅子にこしかけ
かんざしになっていた青い花かざりをはずして
髪を垂らします。
ここから椅子にこしかけたまま
オナニーショーになっていきます。
横を向いて指をしゃぶったりしながら
目を閉じます。
歌「…眠りつづけたい」
4曲目。
静かな女性ボーカルで
「名もないこのまちに 異国の陽がのぼる…」
ここから照明は少し暗め。
夢の世界に入っていくように。
ここで白無垢の胸をはだけ
自分の乳房を、まさぐったり
目を閉じて
両足をしどけなく開いたり
小さなパンツははいたまま
股間に手をあてがってオナベッド。
やがて椅子からゆっくりずり落ちるようになって
床の上に横になり
のけぞり
激しく体を上下
揺れる乳房が美しい。
次第に動きがはげしく
あぁーあぁーと、あえぎ声
そして、急に動きが止まり
曲は静まります。
静寂。
5曲目
沖縄の三線(さんしん)のイントロ、そして
歌「青い空 青い海…」
清らかな女性ボーカルが流れます。
朱魅さん仰向けに横になったまま息をしています。
やがて右手を高く上げ
夢からさめたような顔。
そして
ゆっくり起き上がり
やがて立ち上がり、笑顔。
歌「いついつまでも色あせないで…」
そして白い着物を着て
傘をさして
舞台の中央奥に下がって
振り向いて、ポーズ。拍手。
一瞬の静寂。
再び「ギラギラ太陽が…」が流れ
ストリップで言うオープンステージの乗りになります。手拍子。
朱魅さん笑顔で踊りながら客席まで出てきます。チップを渡す人が大勢。
そんなふうに盛り上がって終わります。1:45。

「いやいやいやー」と言いながら格子戸さんがやってきます。
舞台に2人並んで軽くトーク。そして
松本「朱魅ちゃんでしたー」
拍手に送られて朱魅さん下がります。

松本「つづきまして…」と次を紹介しようとすると、
楽屋から「ロープ下ろしてもらえます?」と若林さんの声。
格子戸さん又ハイハイと言って脚立を持ってきて天井に取り付けてあった赤いロープを下げ、
脚立を仕舞います。
格子戸「それでは若林美保ちゃんです、よろしくー」拍手。
暗転。1:50。

2 若林美保
ドラムスの音、そして男性ボーカルが流れ
若林さん赤い長い衣裳に赤いベールのようなものを中近東風に頭から被って登場。拍手。
以前劇場でやった「蛇」(蛇を愛した女とその娘の物語)の曲目ですが、今回は
ストーリー性はあえて出さず、小道具も使わず吊りがメインのようです。
歌「危険な女神を愛して 灼けつくような恋に…」
やがてベールを取って
誇り高く、謎の微笑みで踊ります。
2曲目。
静かな男性ボーカル。
このへんで赤いドレスを脱ぐと、下は黒いコルセット。
そして赤いロープを腰に回して
それを天井から下がっているカラビナに掛けて
ここから宙吊り
目を閉じて、気持ち良さそうに
空中で回転したり、逆さになったり
歌「君はひとりじゃない…」拍手。
3曲目
ドドドドドという激しい音、そして
「赤い靴で踊れ」と叫ぶような女の声。
レジーナの「さらば愛しき毒りんご」
(以前のステージでは蛇娘が登場する場面〜自分の宿命との戦い)
ここでブラをはずしてトップレスで宙吊り。
苦痛の表情。
回転したり逆さになったり、両脚を大きく動かしたり。
そして仰向けに宙吊りのままゆっくり下がっていって
床におりると
コルセットを外すと小さな黒いTバック1つに。
そして今度は素手でロープをつかんで宙吊り
仰向けになったりうつむきになったり
回転したり。
そしてまたゆっくり床に下りてきます。
静寂
4曲目。静かな女性ボーカル。
「砕けて舞い落ちる…
…真実なんてないの?…」
ここで右足首にロープをまきつけ引き上げるようにして
三たび宙吊り。そして
空中で美しくポーズを決め
下に下りると
静かに舞台の奥に下がっていきます。そして
「ありがとうございます」拍手。

舞台が明るくなり、次の曲が流れはじめると
若林さんオープン曲は要らないという合図。
曲が止まり、すぐ格子戸さん
「いやいやいやー」と言って出てきます。そして
若林さんが舞台の片付けをしている間、話をしています。
昨日まで浅草で「贋作・一条さゆり」の芝居をしていたとか、毎年やっているが
来年はやらないとか。やらないと忘れちゃうとか。
そんなふうにして片付けが済むと若林さん荷物を持って下がります。拍手。

松本「続きましてのステージは、牧瀬茜ちゃんです」そして楽屋に向かって「椅子は大丈夫ですか?」
楽屋から「何でも大丈夫です」と牧瀬さんの声(笑)
「それでは牧瀬茜ちゃんです」と言って格子戸さん引っ込みます。2:14。
暗転。

3 牧瀬茜
センチメンタル・ジャーニーを思わせるようなイントロ、そして
「裏窓からは 夕陽が見える…」と浅川○キの歌が流れてきます。
照明がつくと
牧瀬さんスリップのような黒い衣裳で入ってきます。白い肌に似合う。
そしてセクシーな腰の動きで軽く踊ります。
顔はデビュー当時と変わっていないのに急に大人の雰囲気になって、と驚きです。
「…裏窓からは 別れたあとの女が見える」
曲が終わり、静寂。
ここで牧瀬さん正面を向いて
「私は見ていました。
 あなたを見守っていました…」
と独白、意外な展開。
このあと一人芝居がずっと続きます。これは
主人公の告白か、あるいは主人公を見ている、もう一人の自分か。
水を打ったような場内に、茜さんの声だけが響いていきます。
次の曲。
「ふしあわせという名の猫がいる
 いつも私のそばにぴったり寄りそっている…
 だから私はいつもひとりぼっちじゃない…」 
ここで椅子にしどけなく座って、猫の手のしぐさをしたり。
そしてゆっくり衣裳を脱いで黒い小さなパンツ1つに。
スリムだが、大人の体の色気が。
歌が終わり、静寂。
再び独白
「…今抱きしめてくれたら、それでいいの。
 今だけでいいの。 今だけがいいの」
そして波の音。
3曲目
「おいらが恋した女は
 港町のあばずれいつも…」
カルメンを思わせるような、嫉妬に狂った男の凶行という、どこの国にもありそうなストーリー。
牧瀬さん立ったまま動きを押さえた演技で歌とシンクロさせていきます。
女は立ち上がり、怪訝(けげん)な顔。顔見知りの男が部屋に入ってきたのか。
観客の目が、入っていく男(おいら)の目になっています。そして
歌「女の胸に赤いバラの贈りもの…」
ここで女は自分の胸をおさえて苦痛の顔、しかしなぜか抵抗する様子はない。
あるいは分かっていたのか。
そしてゆっくり後ろに倒れるように下がっていきます。
歌「かもめ かもめ さよなら あばよ」
そして手を振っています。
波の音。
少しして拍手。客席から ブラヴォー!

格子戸さん「いやいやいやー」と出てきますが、
牧瀬さんニコッと笑って「オープン曲あったんですが、でもいいです」
格子戸さん「大丈夫、大丈夫」と言ってすぐ引っ込んで、曲をかけます。
乗りの良い「風になり○い」
牧瀬さん青い法被をはおって(襟に「B級タレント/ガマグチ茜)
明るくオープン、チップを渡す人が大勢。
そんなふうにして盛り上がって終わります。2:35。

「いやいやいやー」と格子戸さん改めて登場。
2人でトークになります。
牧瀬さんたちが毎月やっている芝居「浅草艶絵巻」は今月は28日〜30日で、牧瀬さんが樋口一葉の「にごりえ」を元に脚本を書いたとか。ここで場内後ろで飲んでいた朱魅さんが「私も台詞(せりふ)覚えた!」松本「台詞あったの?」(笑)
そんなふうにして和やかにトークが終わると
松本さん「牧瀬茜ちゃんでした」牧瀬さん笑顔で引っ込みます。拍手。

松本「続きまして、今回私が一番踊ってほしかった方、今年でデビュー19年になります園田しほりちゃんです。今のストリップ界になくてはならない方。彼女の良い所はコレ(天狗のしぐさ)にならない所です。それではしほりちゃんでーす」と言って下がります。
暗転 2:38。

4 園田しほり
「ありがとうさようなら
 今までのいびつな僕よ…」と乗りの良い男性ボーカルが流れ、
園田さん白いドレスで登場。拍手。
笑顔で乗りよく踊ります。手拍子。
キレが良いというか、体の動きが若いですね。
踊りによって
今時の若者の気持ちを
等身大に表現していきます。こういうのが一番むずかしい。
一頻り踊ると後ろ向きになって右手を挙げてポーズ。拍手。
2曲目。
乗りの良いギターのイントロと男性ボーカル
「もっともっと私を知ってほしいんだって…」で
速い動きの踊り。
踊りながらドレスを脱ぐと
白いトップとショーツだったかしら。
曲が終わり、拍手。
左に引っ込みます。
3曲目
静かな男性ボーカルで
「歩いてきた道は
 楽しいだけじゃなかったな…」
少しして園田さん
白いシルクのシャツに着替えて(下は小さなパンツで)
入ってきます。拍手。
そして、ここからは現代の青春小説の世界を思わせるような
静かなベッドショー。
一方で孤独を愛し
一方で絆を求め、
生き方を模索している今の人の気持ちを
表していくように。
4曲目
ややアップテンポになって
「教えられたものだけじゃ
 今一完成しないんだ…」(以上バックナ○バー)
このへんで踊りながら胸をはだけ
ポーズベッドのようになっていきます。
床に横になったり
立って踊ったり。
そしてポーズベッドから
オープンのようになっていきます。手拍子。
ラストは美しくポーズを決めて終わります。チップを渡す人も。拍手。2:55。

「いやいやいやー」と松本さん入ってきます。
「すばらしいー。しほりちゃんはシアターPOOは初めてですね。どうですか、良いでしょ」
このあと少し喋って園田さん引っ込み(拍手)
松本「このあと休憩時間で、そのあとトークショーになります」
と言って引っ込みます。拍手。3時少し前。
ここで休憩時間。

3:20くらいになって
松本さんワイヤレスマイクを2本持って舞台に出てきて
「ではまいりましょー 踊り子四人会トークライブショー!」拍手。
踊り子さん4人が楽屋着に着替えて各自ワイングラスや缶ビールを片手に舞台に出てきます。拍手。下手から若林さん朱魅さん園田さん牧瀬さんの順に並んで座り、右端が格子戸さん。
中には3年ぶりとか10年ぶりの再会という人たちもいてさっそく楽屋トークみたいになります。後は格子戸さんの司会で
この業界に入ったきっかけから、恋愛論などなど。
踊り子は10日ごとに全国を回るし仕事が終わるのは遅いし中々恋愛やってる時間がないとか、それでもマメな子はいるとか。
それからどこの劇場にはネズミが出るとか足をかじられたとか、イタチも出たとか、ここだけの話が満載。
しだいに酒が回って寝そべってしゃべっている人も。
格子戸さん牧瀬さんにだったかしら「あなたはどんなタイプの男性が好きなの?」牧瀬「まず無口で」松本「…」(笑)

そのあと告知コーナーになります。
朱魅さん。8月28日〜30日まで浅草リトルシアターで「浅草艶絵巻」(牧瀬さんも脚本・出演)。30日はその前に「踊り子四人会」。9月2日は新宿ロフトプラスワンでクンニクマン聖誕祭。9月10日は同じ場所でSM神社祭。
若林さん。8月24日は新宿のスタンリークラブで一日店長。25日は吉祥寺マンダラ2で三上寛さんたちとライブ。29日は新宿ネイキッドロフトで「歌う!ピンク御殿」風間寛治さんと一緒に出ますとか。そして30日は「四人会」。9月2日はクンニクマン。9月4日〜6日までカナダのモントリオールでイベント。場内から「おー」という声。ここで朱魅さん「メープルシロップほしい」(笑) 若林さん、そのあと9月10日はSM神社祭。9月26日は吉祥寺ROCK JOINT GBで「カルネランドサーカス」
牧瀬さん。「今日このあと23時から高円寺でソロパフォーマンスやります」あと8月28日〜30日は「艶絵巻」。9月1日〜5日まで栗橋。9月18日は国立(くにたち)のキノ・キュッヘで「人魚を想う夜」。9月26日は「カルネランドサーカス」若林さんとはチームではなく各自ソロで出るとか。
園田さん。今週はめずらしく休み。9月頭は渋谷道劇。そのあとは「忘れちゃった」とのこと。踊り子は来週より後の予定はあまり覚えていないものだとか。因みにネット情報では園田さん9中はA級小倉、9結はまさご座、10頭はわらびミニ、10中は渋谷道劇だそうです。

和やかにトークショーが終わります。
松本「それでは最後は写真撮影いきましょう」拍手。
ということで舞台の5人を客席から撮ることになります。あちこちからフラッシュがたかれますが、皆さん良い笑顔です。
「はーいあと5秒、4、3、2、1おしまーい」拍手。
そんなふうにして和やかにお開きになりました。
残って飲んでいる人、出演者と話している人、若林さんの物販コーナーで買っている人、色々いましたが
私は荷物を持って外に出ました。4:35。
明るい夏の午後です。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m
なお9月30日(日)の「踊り子四人会」は、若林美保さん、朱魅さん、京はるなさん、そして伊藤舞さんが出演予定です。

476: 「浅草艶絵巻 8月公演」レポ    8月30日(日)01時20分 by 行った人
2015年8月28日(金)浅草リトルシアターに行って「浅草艶絵巻〜日本文学と女の情景」を見てきました。艶絵巻シリーズは今年は4月から毎月上演されていますが、その8月公演の初日です。
今回(8月28日〜30日)は「卒塔婆小町」「班女」(はんじょ)それに新作の「にごりえ」の3本立て。出演は
女優陣が牧瀬茜、朱魅、灯月(ひづき)いつか、土屋麻衣(マイ)、男優陣が小林歩祐樹、清田裕也、小枝ノリユキそして山口六平の皆さん。上演中なので以下,簡単に。

小雨の中、劇場に着いたのは開場の19:15の少し前。入口前には行列が出来ています。そして開場。すぐ満席に。
19:30予定通り開演。山口さんの前説に続き3作品が途中休憩なしで上演されます。

1「卒塔婆小町」能を元にしたシュールな物語。
赤い襦袢の少女(灯月)笑顔で登場、1曲踊ります。そこへ腰の曲がった老女(小林)が杖をついて登場。自分は絶世の美女とうたわれた小野小町のなれのはてだと名乗ります。ちなみに少女は若い頃の小町。同時に存在しているわけです。老女は深草の少将の想い出など話します。99日通ってきたが百日目には来なかった…話しながら卒塔婆の上に座って眠り込んでしまいます。少女は起きたまま。そこへスーツの男がやってきて自分は深草の少将で小町を迎えに来たとか言います。三島由紀夫の戯曲とは関係ないと言いながら、やはり少しは影響があるようです。
芝居の後は灯月さんのダンス。

2「班女」。能を現代に置き換えた心温まる物語。
薄暗い照明の中で、地味な服装の女、花子(朱魅)が愁いの表情。急に照明が明るくなり、やりて姐さん(マイ)が登場。「いつまでメソメソしてるんだよ」と花子を叱咤激励。ふっきれた花子、急に元気になってセクシーな衣裳に着替えます。
さて客引きに出た姐さん、若い男をつかまえ、花子の部屋に案内します。顔を会わせた2人、驚きます。かつての恋人だった!
実は男はコンビニ強盗をして逃げている所だが、自首して刑期を終えたらまた会おうと言います。
花子は自分もこの稼業から足を洗って待っていると言います。そしてその日から客を取るのをきっぱり止めます。
姐さん「男なんか口先ばかりで信用できない」。が、花子はあくまで待っていると言います。姐さん「それではこの店には置いておけない出てお行き」と言いますが、別れぎわ、「しあわせになるんだよ」と固くハグ。
何ヶ月か過ぎ、男が再び店にやってきて姐さんに花子のことを尋ねます。姐さん「知らないよ」と言いますが…
生き別れになった男女が扇子が縁で再会、というのは原作どおりですね。
芝居の後は朱魅さんのダンス。

3「にごりえ」樋口一葉原作、牧瀬茜脚本、山口六平演出。メンバー総出演です。
ヒロインお力(おりき)はもちろん牧瀬さん。この人はとにかく多才な人ですね。
お力の仕事仲間のお高(おたか)は朱魅さん。原作より台詞が多く、お力の良き友人となっています。
灯月さん、田舎娘で風呂敷包みを持って、鳥打ち帽の男(薬の行商人,実は女衒(ぜげん)に連れられて出てきます。この2人、原作にはない登場人物ですが違和感なく物語世界に入っていきます。
結城朝之助(とものすけ)は山口さん。落ち着いた良い味を出しています。
源七の妻お初(おはつ)はマイさん。地味でまじめで内職をして家計を助けている健気な女房を好演。「班女」の姐さんとは正反対の立場の役ですが、どちらもこなしているのはさすがです。
そんなふうにメンバー総出演で物語は進んでいきます。そして事件は起こります…
芝居の後は牧瀬さん朱魅さん灯月さん3人のダンス、やがて牧瀬さんが残ってソロになっていきます。

そのあとカーテンコール。
山口さんが出演者を順に紹介し、拍手のうちに終わりました。21:15頃。
それぞれの作品、原作通りではないですが、ある意味でかえってよく原作の世界を色鮮やかに蘇らせてくれました。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

477: 「踊り子四人会 第2弾」レポ    8月31日(月)23時31分 by 行った人
2015年8月30日(日)先週に引き続き新宿シアターPOOに行って「踊り子四人会」を見てきました。今回は簡単に。(^^)

開演予定の13時を15分ほど過ぎて司会の松本格子戸さんが出てきて前説、そして始まります。
1京はるなさん
未来的音響の中、青色かつらに白いブーツで登場、アンドロイドの動き。これが可愛くて上手い。そして舞台の奥で白い布におおわれていたものをはがすと、出てきたのは白い骸骨。彼女は機械的な動きのまま治療を試みますが当然骸骨は再生しません。そこで彼女はパソコンを操作し、人間には寿命があるという情報を得ます。同時に悲しみという感情も。ここから人間の動きになって骸骨の上にかぶさるようにして声を上げて泣きます。やがて骸骨を相手にオナベッド…しばらくして骸骨を白い布でくるんで安置。再びアンドロイドの動きになって最後に何か言うように口を動かします。「アリガトウ」と言ったのか。そして終わります。悲惨な事件・事故の多い昨今、命の重さを「アンドロイド」に教えられた気がしました。

2朱魅さん
乗りの良いラテン風の曲が流れ、白を基調としたセクシーなドレスで白い羽根飾りをつけて登場。昨日は浅草でサンバカーニバルでしたが、その乗りで笑顔で明るくダンス。2曲目では羽根飾りやドレスを脱いで、白いブラとミニスカになり、より激しくエロティックに踊ります。腰をふったり胸を揺らせたりと挑発的ですが下品にならないのはさすが。踊り回って一旦引っ込みます。3曲目からはマド○ナの歌。ここでブラをはずし赤いガウンをはおって椅子にこしかけて目を閉じて指をしゃぶったり。やがて椅子からすべり落ちるようになって床でオナベッドショー。手の動きがしだいに激しくなって、そして果てます。静寂。少しして起き上がり、晴れやかな笑顔。奥へ下がってポーズを決めて終わります。オープン曲がかかりますが朱魅さん笑って辞退。それでも曲がかかり、あとはいつものようにオープン。盛り上がって終わりました。

3伊藤舞さん
赤いロングドレスに白いショールで登場。愁いの表情で男性ボーカルに乗って踊ります。時にゆっくり時に速くスピン。そして苦しそうな顔で舞台に横になります。一旦静寂。そのあと激しい曲になって男のワイシャツにやぶれたジーンズ、そして扇子を持って踊り狂います。やがてワイシャツやジーンズを脱ぎ捨て、赤い着物を着て黒い帯をしめて踊ります。歌舞伎のように、現代バレエのように。凄絶かつ妖艶に。踊り回ると倒れ込み、静かな曲が流れる中、踊りとも芝居ともつかない動き。愛も憎しみも、罪も業もすべてを包み込んでいくように。ここで客席からリボンと花吹雪。それが踊りと一体になって華麗なアート空間に。そして花吹雪に埋もれていくように終わります。深いです。

4若林美保さん
「あー夏○み」が流れる中、紺色の浴衣で紫の和傘をさして涼しげに登場。笑顔で踊ります。途中で傘を置くと帯の後ろに差してあった団扇を出してひらひらさせて踊ります。一曲踊るとザーッと夕立。やがて止むと、「真夏○果実」。いったん左に去ります。しばらくして地味な浴衣で手桶を持って再登場。手拭をしぼったり背を向けて浴衣を下げて背中を出して、手拭で体を吹いたり。このへんの仕種が美しいです。やがて浴衣ははだけて白いフンドシ姿に。粋。そして「Get al○ng together」で大きくポーズベッド。ブリッジのような姿勢から起き上がると、浴衣は下に落とし、笑顔でポーズ。オープン曲が流れると青い法被を羽織って元気に踊り回って終わります。

休憩時間になります。
3:25頃再会。また4人楽屋着に着替え、格子戸さんの司会でトークショー。又々オフレコ話がいっぱい。
なお舞台の上手奥には初代一条さゆりさんの写真パネルが飾ってありましたが、(舞台で一条さゆりさんを演じた)若林さんへ贈呈されます。お客さんからのプレゼントだそうです。
トークショーの後は恒例の写真撮影のコーナー、このあたりで4人に大入袋が配られます。
そんなふうに盛り上がって4時少し前に終わりました。

以上は個人の感想です/勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

478: ライブシアター栗橋 2015年9月頭前半    9月5日(土)00時51分 by 匿名希望
今週リピートしてしまいました。
なぜならとてもいい香盤だったから。

1.愛野いづみさん
  2演目。映画女優さんに題材をとった演し物。
  そういえば都内の某劇場で隣に座った女子大生たちが
  踊り子さんのことを女優さんと呼んでました。
  前の週上野のピンク映画館を視察されたとのことなので
  その影響とも思われますが、自然な感覚でそう呼んでいる
  のならばその感性を尊重したいです。
  この方独自のけだるい色気が栗橋の盆に醸し出されて
  います。

2.川中理紗子さん
  2演目。某レジェンド姫からの授かり物と新作。
  新作はある生き物をモチーフにした演し物。
  実はこれは2作目。風水的にも幸運をよんだり、
  邪気を吸い取ってくれるものらしい。
  この演目は近年使いだしたあの道具が構図として
  とてもしっくりくるように感じました。
  この方のエロスは甘く酸っぱいイチゴのような感覚です
  (季節外れのたとえでごめんなさい)。
  チュッパチュパしたい衝動に駆られます。

3.JUNさん
  私は今回の栗橋で初めてお目にかかりました。
  喫茶TMでデビューされた踊り子さんだそう。
  とても気品のある美しいお顔。女優さんだと
  岩下志麻さんに似ていると思いました。

  演目ですがシルバーの帽子とブラでしっかりと
  したダンスをされます。最初に拝見したときは
  アミアミの衣装もあったように思うのですが、
  私はその中身が気になってしょうがなかったので・・・。
  その後はうれしはずかし初々しさと罪な肉体の
  組み合わせはたまりません。

  右斜め45度に首を傾ける不思議な仕草も印象的。
  気分的に安定するのかしら。

  3日がお誕生日だったそう。6日にイベントが予定
  されているそうです。

4.牧瀬茜さん
  私が拝見したのは2演目。今日劇場を出てふと
  この方の4回目の音を聴いているとなんと聴いたことが
  ない音。もしかすると違う演目もやっていたかも。
 
  私のお気に入りは道後の怪談ストリップでもやったと
  おっしゃっていたあの演目です。

  なぜか2つのパワースポットが浮かんできました。

  舞台最後につけておられる仮面は仏様を彷彿とさせます。
  道後には石手寺という四国霊場の一つのお寺があるの
  ですが、そこに鎮座しておられるエネルギーあふれる
  お姿を現しておられるように見えました。

  この演目にはとある台詞があるのですが、夫婦仲良く
  するというような意味のことを行っていたのですが、
  「偕老同穴」というように私には聞こえました。
  広島の宮島にある厳島神社のお宝を想像してしまいました。

  この演し物はぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。
  道後の怪談ストリップに来年はみんなで行きたくなること
  必至です。

5.吉沢伊織さん
  2演目です。どちらもしっかりとしたメッセージが
  伝わってくるステージです。

  特に最近出したといわれる演目はまるで絵本の世界なのです。
  また同時にリアルな彼女の踊子人生でもありそうです。

  とても賢くてお客様想いの彼女のメッセージあなたも
  全身で受け止めてみませんか?。

479: どうして    9月5日(土)02時22分 by 私もスケベ
栗橋スレに書かないの?

480: w    9月5日(土)10時01分 by 5番目の私もスケベ
長文だからに決まってんじゃんw

481: 語尾にwをつける人って    9月5日(土)10時22分 by 私もスケベ
何だかバカっぽい気がする。

482: 「セクシー・モンキーズ」レポ    10月2日(金)14時24分 by 行った人
2015年10月1日(木)新宿二丁目のサニーサイド・シアターという劇場に行ってセクシー・モンキーズ公演「スポット☆ライト」を見てきました。
チナツ、早瀬みな、千葉なぎさ、牧瀬茜の踊り子たちと長浜満里子、天海七音(あまみやなお)の6人の皆さんによる、歌あり踊りありお芝居ありのステージで、涙と笑いの楽しい、そして心があたたかくなるエンターテイメントでした。公演中(10月1日〜4日)なので、簡単に。

新宿二丁目交差点から歩いてすぐの、小沢ビルという小さなビルの地下1階が劇場。受付で入場料3000円。中に入ります。会場は小さめの映画館くらいの広さで、客席がわりあい急な階段状になっていて、後ろの席からでも舞台がよく見渡せます。もうほとんど満席、女性客もおおぜいいます。私は4列目の席にかけました。

開演時間になったところで長浜さんが舞台に出てきて簡単な注意事項。
写真撮影やケータイの使用禁止とか、トイレは今のうちにとか。
ここで会場にいた牧瀬さん「トイレはそこを出たところですが、途中でTシャツを売りつけられる恐れがあります」(笑)
そして2人引っ込みます。
少ししてBGMが大きくなり。同時に照明が消えていって場内真っ暗に。
暗い中、声が流れてきます。東北かどこか、地方の母娘の会話か。
東京のショービジネスの世界にあこがれる娘と、それを止めようとする母親。
そして汽車の音。戦後まもなくの時代のようです。
ここで照明がつきます。
野暮ったいコートを着て小さな手荷物1つを持った田舎娘(牧瀬)、希望に目を輝かせて「東京ムーランルージュ」を訪ねます。「ダンサーになりたいんです」
最初は相手にされませんが、支配人でもあるお姐さん(長浜)が置いてくれることになり、キャンディーという芸名をもらいます。
そして(劇中劇で)ショーが始まります。
ミュージックが流れ、ダンサーが全員集合。舞台は急に華やかになります。拍手。
群舞になったり、2人づつ組んだり。
チナツさん、千葉さんはダイナミックでセクシーに、
早瀬さん、牧瀬さんは可愛く。
女優の長浜さん、歌手の天海さんも良い乗りで踊っています。
(一人一人にベティとかラブリーとか芸名がついていたようです)
なつかしい曲もたくさん出てきましたが、覚えているのは「I wanna be loved by y○u」や「愛○讃歌」や「My W○y」くらい。天海さんの生歌もいくつかありましたが、ややはすっぱな声で歌う「カモナマイハ○ス」が江利チエミふうで中々良かったです。

ダンスの合間にお芝居。
華やかなショービジネスの世界ですが
店の経営難にあえいでいるお姐さん(長浜)と妹(天海)。
ダンサーたちもそれぞれ悩みをかかえています。
恋を取るか仕事を取るか、二者択一を迫られる人。
体をこわして思ったような踊りができなくなって酒におぼれていく人。
生活のため、ギャラの高いライバル店に引き抜かれていく人。
そして去って行くときの最後のソロのダンスがそれぞれ心にしみてきます。
そんなふうに物語は進んでいきます。

全編を通じて悪人は一人も出てきませんが
出会いと別れ。切なくなる場面がいっぱい。
そして全編を通じて舞台への愛があふれています。

最後の方で牧瀬さんのナレーションで
「…(ステージは)必要なものではないかもしれませんが…守りたい…残したい」
という言葉が耳に残りました。
これは今のストリップにそのまま当てはまります。
そして終わります。拍手。
カーテンコール。メンバー紹介と、一人づつ短いスピーチ。
天海さんはご自身のCD「ミュージアム」のコマーシャルも。そのあとチナツさんだったかしら
「明日が本番です。みなさん是非また来てください」(笑)

そんなふうにして暖かい拍手のうちに終わりました。
私は受付で千葉さんからセクモンTシャツを買って(写真ポストカード2枚付きで2500円)それから天海さんからCDを1枚買って(1500円)外に出ました。
(注)天海さんは歌手としては柳原三菜子の名のようです。
雨は上がっていました。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

483: 「浅草艶絵巻 10月公演」レポ    10月28日(水)13時05分 by 行った人
2015年10月23日(金)浅草リトルシアターに行って「浅草艶絵巻〜日本文学と女の情景」を見てきました。先月はお休みだったので8月以来です。今回(10月22日〜24日)は新作の「刺青」と、配役が少し変わった「義血侠血」「にごりえ」の3本立て。出演は女優陣が牧瀬茜、朱魅、灯月(ひづき)いつか、土屋麻衣(つちやまい)、男優陣が小林歩祐樹(ふゆき)、小枝ノリユキ、初参加の越智裕介(おちゆうすけ)、森佳樹(よしき)、山本りょうの3人、そして前説は山口六平の皆さんでした。以下簡単に。

劇場に着いたのは開場の19:15の少し前。入口前には数人が並んでいます。そして開場。階段を上がって受付で、笑友会員扱いで3000円。フライヤーを貰って中に入ります。2列目の中程の席に掛けました。のんびり開演を待っています。場内にはJポップスというのか、今時の歌が流れています。
舞台は上手の方に黒い四角い箱(椅子?)が置かれているだけで、他には何もありません。
お客は少しづつ入ってきて女性客も何人かいます。ただ客足は今一といった感じです。

19:30になって山口氏が赤いシャツで帽子を手に持って
「ハイ、こんばんわー」と言って舞台の前に出てきます。拍手。
そして前説。
1作目は新作の「刺青」谷崎潤一郎の作品です。2作目は泉鏡花の「義血侠血」後に新派が「滝の白糸」の名で悲恋ものの芝居にして有名になったものです。そして3作目が樋口一葉の「にごりえ」。著作権の切れたものばかりやっています(笑)。3作続けてやります、上演時間は1時間40分くらい、トイレは今のうちに、など注意事項。そして
「1作目は私の口上から始まります」
と言って、持っていた帽子をかぶります。

「江戸時代末期、それはまだ人々が「愚(おろか)」という貴い徳を持っていて、世の中が今のように激しく軋(きし)み合わない時分であった…」と語り始めます。「誰もかれもこぞって美しからんと努めたあげく、自分の体に絵具を注ぎこむまでになった…」
そして清吉(せいきち)という名人の彫物師の話になります。
ここで舞台前の上手から浴衣を着た青年(いかにも草食系男子)が心配そうに入ってきて山口氏に声をかけます。店の芸子見習いの娘が清吉さんの所に使いに行ったまま戻ってこないので迎えに来たが道がわからないとか、自分はその娘と恋仲なのだとか。
山口氏「それは心配でしょう、早く行っておあげなさい」青年は去って行きます。
一旦暗転。
照明がつくと
舞台中央やや下手寄りに淡い桃色(かオレンジ)の着物を着た娘(灯月)が立っています。
上手の腰掛には黒い着物を着流して胸元を少し粋にはだけた清吉(牧瀬)が掛けています。牧瀬さん初挑戦の男役ですが、目が輝いて艶(つや)やか。
二人の会話はほぼ原作通りです。娘は清吉にとって理想の女。
ここで清吉は娘に絵を見せて(ふり)反応を確認します。
男どもを食いつくす悪女を描いたSM的な絵ということ。
娘は恐れながらも自分にその気質があることを自覚します。
ここで清吉はオランダ医から譲り受けたという麻酔薬で娘を眠らせ、
後ろ向きにして着物をはだけさせます。
牧瀬さん強引な男を好演。
ただの乱暴者ではなく芸術至上主義な男を。
娘はゆっくり体を椅子によこたえていきます。その時の腰の動きがエロチック。
清吉は彫り針を取り出し
ここから墨を入れていく場面。
もはや会話はなく、動きもほとんどないですが
オペラのようなBGMと一体になって
耽美的というか嗜虐的というか
濃密で原色的な演劇空間になっていきます。
やがて暗転、静寂。
少しして照明がつくと
娘は胸を露にこちらをむいて腰掛けています。
(背中は見せないですが、仕上がったようです)
もはやうぶな娘ではなく妖艶な女に。
そこへ最初の青年が入ってきます。
ラストは原作とちょっと違っていましたが
原作のスピリットはむしろ強く伝わってきました。
暗転。

暗い中、哀愁のあるジャズピアノが流れます。
最初は静かに次第に激しく乱れるように。次の「義血侠血」の序曲になっています。
(この間、暗い中で舞台設定をしている様子)
やがて曲は静まります。
照明がつくと、おなじみのマイさん舞台中央に設置された演台を前にして着物姿で笑顔で立っています。そして
「義血侠血」と大きく書かれた本を開き、
「越中高岡より倶利伽羅(くりから)下の建場なる石動(いするぎ)まで四里八町を定時発の乗り合い馬車あり…」
と少し朗読します。やがて本を置いて
「このような書き出しで始められる泉鏡花の「義血侠血」ですが…」今回は大胆な解釈で、山場である法廷の場面を芝居にしました、あらすじは講談で、と言ってストーリーを語ります。
水芸の女芸人、滝の白糸(本名水島友)はたまたま乗った馬車で御者をしていた青年、村越欣弥(むらこしきんや)と出会い、数日後に再会、恋に落ち、村越の勉学のため仕送りすることに。しかし3年後、不運が重なり人をあやめてしまう。強盗殺人の被告人となったのは自分から100円を奪った南京出刃打ち(芸人の一種?)の男。検事となったのは
「…村越欣弥その人でありました」
暗転。
少しして照明がつくと、舞台の後ろには昔の厳めしい法廷服を着た弁護士、検事、判事の3人。
そこへ被告人が手錠のまま連れて来られます。いかにも小悪人。
そして自分は滝の白糸から金を奪ったが強盗殺人はしていないと主張。
弁護士は参考人として滝の白糸に質問することを要求。
そして滝の白糸(朱魅)が呼ばれます。
紺色のような着物で、
毅然と言うか、澄ましてというか、入ってきますが、
判事の姿を見ると、はっと動揺。
顔を(客席の方に)そむけます。
このとき簪の鈴が、小さくシャラン。
少し静寂。
改めて証言台に立ちます。
そして事件の夜に南京出刃打ちに会っていないかという質問に
会っていませんと言い張ります。気丈というか。
被告人はわめいていますが、判決はもう決まったようなものです。と
ここで村越検事が立ち上がって
「滝の白糸こと水島友!」と叫び、そして質問と言うより信念を語ります。
リアリティーを重視する現代小説とは違う価値観の物語ですが、そこがかえって
現代人の心に何か刺さるものがあります。
話を聞いた滝の白糸は、ふっと肩の力を抜いた表情で
「実は取られました」と言います。そして強盗殺人も自分がやったと語ります。
驚いて立ち上がる判事。
暗転。
このあとまたマイさんの解説。
滝の白糸と村越検事の二人だけの取調室の場面になります。ここからは原作にない展開。
検事は両手をついてすべては自分のせいだと滝の白糸に詫び、
自分に出来ることがあったら何でも言ってくれと言います。
滝の白糸は微笑みながら、自分は何も悔いていないし、命に未練はないよと言います。そして
自分が惚れていたのは村越検事じゃなくて御者の欣さん、一度欣さんにもどってほしいと言います。
村越は着ていた法廷服を脱ぎます。
そして二人、抱き合うようにして、溶暗。
暗い中,男は去り
滝の白糸一人が残ります。
照明がつき、女性ボーカルが流れます。
歌「美しい星に生まれ、巡り会う…」
そして踊りになっていきます。
夢見るように、上を見上げて。
やがて簪を抜いて口にくわえ、
髪を垂らすと急に妖艶に。
そして簪を椅子の上に置いて
帯を解き、着物を脱ぐと赤い襦袢。
やがてそれもはだけて赤い腰巻き1つになって胸を露に。
喜びも悲しみも超えた踊りになっていきます。
そんなふうにして踊りが終わります。
暗転。
最後にマイさんもう一度出てきて
「さるほどに予審終わり、公判開きて裁判長は検事代理の請求は是なりとして水島友に死刑を宣告せり。…村越欣弥は宣告の夕べ、寓居の二階にて自殺」
感情を抑えた声で語り終え、静かに去っていきます。
暗転。

暗い中、悲しいような懐かしいような曲が流れてきます。
ここから「にごりえ」になっていきます。
照明がつくと
上手から薄いグレーの丈の短い着物を着た娘(灯月)が元気に歌をうたってやってきます。 
(スワニー河の曲でマッチ売りの少女を歌った「哀れの少女」という明治時代の歌だそうです)
すぐあとに小さな帽子を被り唐草模様の荷物を背負った小男が  
「そんなしんきくさい歌を歌うなよ」と言ってついてきます。
原作には登場しない二人で、何も知らず東京に売られていく田舎娘(灯月)と、薬売りを装った女衒(ぜげん)です。

場面かわって吉原の近くの銘酒屋(めいしゅや。明治大正のころ東京近辺にあった、今で言う風俗を兼ねた飲み屋)菊乃井の店の前。
お高(朱魅)赤い着物で赤い房の簪で下手から出てくると
「ちょっと寄っていきなよ」と顔なじみの男に声をかけています。原作の冒頭の場面ですね。
信(しん)さんと呼ばれたその男「ゴメン、後でまた来るから」とか言って逃げていきます。
女「フン、どうせ来る気なんかないんだから」
ここでお力(牧瀬)こちらも赤い着物で登場。
仕事仲間のようですが
この息の合った二人の、こういう場面いいですねえ。
二人の会話から、お力の馴染み客だった源さん(源七)が今では財産を使い果たして裏長屋に妻子と暮らしていることがわかります。
そして結城(ゆうき)という羽振りの良い男がお力の新しい馴染み客になります。
お力と結城の酒をくみかわしながらの何気ない会話にも
それぞれの人生観が現れています。

さて店にやってきた娘と女衒。
出てきたお高、男を見ると(かつて自分もこの男に騙されてここへ売られてきたらしく)
「この人さらい」と罵りぴしゃっとやります。(マジ)
男は逆切れ。俺は人助けでやっているんだとか親もわかっていて騙されたふりをしているんだとかわめきます。
娘は家に帰ると言い出します。と、男は娘をなぐって(寸止め)お前の親はお前を売ったんだと言い放ちます。娘はその場につっぷして泣きます。大声から、やがて嗚咽に。
ここで山崎○コの「望○」(青い空、白い雲…)が流れ、
少しして娘は立ち上がって、貧しかった子供時代を独白。

こちら源七の家。
源七「お初、酒を買ってきてくれ」お初「そんなお金ありませんよ」
ここから夫婦喧嘩になっていきます。健気な女房、ふてくされた亭主、どちらも上手い。 
源七は相手の言っていることが正論であるだけに逆上します。そして破局。
「勝手にしろ!」と言って家を飛び出します。 

ここは店の座敷。
夏の夜か、打ち上げ花火の音が遠くに聞こえます。
お力と結城、しみじみ飲んでいます。
お力は貧しかった子供のころの話をします。(鷹揚に構えている結城にも、もしかしたら満たされない子供時代があったのではないか、などと想像されます)  
そこへお高が
「お力ちゃーん、大変」と駆け込んできます。
ここからは原作にない展開になっていきます。

騒ぎが収まると  
お力一人立って「東京は光の町…」とつぶやきます。
このへんから渋い男の演歌が低く流れます。
うしろから源七がやってきて何か言います。「もう思い残すことはない」と言ったのか。お力が何か言おうとすると男は「何も言うな」と言って持っていた包丁で後ろから…
お力は抵抗せず、振り向きもせず、そのまま立っています。
暗転。
男は去って行きます。(原作ではこのあと「男は美事な切腹」と)
静寂。
急に明るくなりロックンロールが流れフィナーレショーのようになっていきます。
登場人物が一人づつ踊るように入っては去っていきます。明るくちょっとコミカルに、悲恋の続いた雰囲気を吹き飛ばすように。拍手。
そのあと灯月、牧瀬、朱魅の3人が並び、笑顔で踊ると
灯月、朱魅の2人が去り、牧瀬だけ残り
乗り乗りのダンス。
笑顔で踊りながら着物をぬいでいきます。手拍子。
これが「にごりえ」の世界と違和感なく合っています。一葉女史の微笑が見えるような。
そんなふうに明るく盛り上がって終わります。拍手。暗転。9:10。

再び照明がついて
舞台に出演者10人全員出てきて 山口氏が順にメンバーを紹介。そして
「この艶絵巻、今回は明日までやっています。このあと11月はやって12月はお休みして
来年は1月から毎月やっていこうと思います。応援よろしくお願いしまーす」
ということで盛り上がって終わりました。拍手。

まだ興奮さめやらぬ、という所ですが、私は席を立ちました。
受付前では牧瀬さん朱魅さんなど出演の人たちがお見送りしてくれますが、
通路が狭いので話し込んでいると後の人がつかえてしまいます (^^;
階段を下りて外に出たのが9:17。
夜風が心地良かったです。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

484: ↓訂正です    11月2日(月)23時25分 by 行った人
2本目の「義血侠血」の中程
「判事の姿を見ると、はっと動揺」は、正しくは「検事の姿を見ると…」です。m(_ _)m

485: 「浅草艶絵巻 11月公演」レポ    11月22日(日)19時18分 by 行った人
2015年11月21日(土)浅草リトルシアターに行って「艶絵巻」を見てきました。今回(20日〜22日)は4作品から1日3作上演。この日は「外科室」「皮膚と心」「義血侠血」の3本立てで、出演は女優陣が朱魅、灯月いつか、京はるな、土屋麻衣、男優陣が小林歩祐樹、小枝ノリユキ、おちもり(越智裕介+森佳樹)、そして前説は山口六平の皆さんでした。なお「刺青」(牧瀬茜主演)は初日だけだったそうです。以下、上演中なので簡単に。

劇場に着いたのは開場の19:15の少し過ぎ。階段を上がり、受付で笑友会員扱いで3000円。フライヤーを貰って中に入ります。客席には顔見知りも大勢、女性客もいます。私は2列目の中程の席に掛けました。場内には昭和の歌謡曲が低く流れています。
舞台には中央に白い布で覆われたベッドのようなものが置かれています。少し左には黒い四角い椅子のようなものが。
お客は少しづつ増えてきます。

19:30になって山口氏が「どうも、いっらしゃいませー」と言って出てきます。拍手。いつもの金髪ヘアで黒いシャツで手に帽子を持って。
そして簡単な作品解説。1作目は泉鏡花原作の「外科室」で、艶絵巻初参加の京はるなさん主演。2作目は初演になる太宰治原作の「皮膚と心」で灯月あかりさん主演。最後は泉鏡花原作「義血侠血」で朱魅さん主演。途中休憩なしで上演時間は1時間20分ほどだとか。そして写真撮影やケータイ使用禁止など注意事項。あとは時間つなぎに軽い話を少し。
5分ほどしゃべって「…それでは最後までごゆっくりお楽しみください」と言って下がります。拍手。

場内にチゴイネルワイゼンが大きく流れ、少しして場内の照明が急に消えてまっくらに。
舞台に人がはいってきたようす。そして照明がつきます。

ベッドに白い着物を着た伯爵夫人(京はるな)が上体を少し起こすような姿勢で横になっています。その左には白衣を着た医師が腰掛けています。そこへ下手から看護婦(土屋麻衣)が入ってきて、上手の隅で薬剤や器具を扱っているようす。少しして看護婦は下手に向かって深々とおじぎ。伯爵が着物姿で入ってきて、メンバーが揃います。
「外科室」が始まります。
最初は京さんの伯爵夫人は、娘が1人いるという設定にしては、ちょっと可愛いすぎるかな、と思ったのですが
病床にありながらも毅然とした感じの良い声で、しだいに伯爵夫人に見えてきます。
看護婦のマイさんはやはり上手くて、回りを引き上げています。
温厚な伯爵役の小枝さんも良い味を出しています。
台詞は少ないが重要な役の医師を小林さんは独特の存在感で。
そんな芸達者な人たちの中で京さん、(寝たままでほとんど動かない)伯爵夫人を体当たりの熱演で、艶絵巻デビューを立派に果たしてくれました。拍手。
芝居が終わるといったん暗転。
バロックのような曲が流れ、照明がつくと
京さんふりそで姿で立っています。
そして踊りになっていきます。
はじめは静かに、しだいに激しく。
そして帯を解き、着物を脱いでいって
喜び、悲しみ、誇り…言葉で伝えられなかった思いを表していきます。
そんなふうにして終わります。
拍手する間もなく暗転。

ショパンの「別れの曲」が流れてきます。
少しして照明がつくと
舞台に桃色だったかオレンジ色だったか、普段着の和服を着た新妻(灯月)がこちら向きに腰掛けています。そして
「ぷつっと、1つあづき粒に似た吹き出物が左の乳房の下に見つかり…
 それがいけなかったようでした…」と独白。
以下、ほぼ原作にそった展開。
体に吹き出物がたくさん出来てしまった新妻の
おどろき、不安、恐怖、絶望、甘え、そして自意識過剰などの混ざった微妙な女心を、笑ってしまうほどリアルに表していきます。こんな作品を書いた太宰もかなり人が悪い(^^)
そしてご亭主との会話。
「よく見せなさい」と言われて新妻
少しづつ着物をはだけて、胸をあらわにしていきます。
このへんのエロス,男女の機微、思いやり、良いですねぇ。
そしてまた女は一人になります。
病気は一向になおらず、考えは悪い方へ悪い方へと向かっていきます。
泣いちゃいけない、こんな醜い姿で泣いたって誰も同情してくれない、もう生きていたくない…
そして泣き出します。
そこへご亭主がやってきてなだめますが
女はますます激しく、子供のように駄々をこねるように泣きじゃくります。これがかわいくて上手い。
そして一緒に病院に行くことになります。
結果は原作の通りですが
そのあと原作にもない粋な結末が。
暗転。

ジャズピアノが流れ、それが切なく激しく展開します。
静寂。
照明がつくと舞台には演台が置かれていて、着物姿のマイさんが艶やかな笑顔で立っています。
そして小説「義血侠血」の冒頭を暗誦すると
「このような書き出しで始まる泉鏡花の「義血侠血」ですが、艶絵巻では大胆な解釈で、前半のあらすじは語りでご紹介し、山場の法廷の場面から始めたいと思います」
と前置きして物語の前半の梗概を一気に語り、一旦引っ込みます。
暗転。
照明がつき、舞台に弁護人,検事,判事、それに被告人が引き出され裁判の場面になります。
そして参考人として滝の白糸が呼ばれます。
滝の白糸(朱魅)が紺色の、下の赤い襦袢がすけて見える着物で入ってきます。
以下、前回の通りですが
朱魅さん台詞もさることながら、台詞のない時の表情が、格段にうまくなった。
最初の済まして入ってくる所、
村越検事の顔を見てはっとして顔をそむける所、
質問に答える時、あえて村越の顔を見ないようにしている所、
そして最後に罪を認めた時のすっきりした顔、
そのあと2人だけになった時の
誇らしげに村越を見上げる目、おだやかな笑顔、などなど。
芝居の後は透明感のある女性ボーカル「美しい星に生まれ…」が流れ
踊りになります。
着物姿で最初はゆっくり
そして帯を解いて赤い襦袢姿に。
このへんで椅子に腰掛けて
簪(かんざし)を抜いて口にくわえます。
簪は単なる飾りではなく、武士にとっての刀のように、誇りそのもの、なのかもしれません。
そして髪を垂らすしぐさが艶(えん)。
再び立ち上がり、襦袢を脱いで静かに踊ります。
終わると、ここでもすぐ暗転になります。
そのあと再びマイさんの語りがあって
静かに終わります。
暗転。静寂。

明るい曲が流れ照明がつきます。
舞台に出演者が全員集合、山口氏が出てきてメンバー紹介。それぞれに拍手。
そんなふうにして盛り上がってお開きになりました。場内まだ興奮さめやらぬといった所です。
このあと京さんの物販があって、「京のできごとオフラインぜんぶ」(1部2000円)。
京さんがこれまで劇場で配っていたマンガを1冊にまとめたものだそうです。私も1部購入しましたが、豪華な装丁でカラーページもたくさん、ほのぼの系キャラがいっぱいで、おもしろそう。業界の資料としても貴重です。
出演の人たちに見送られて劇場を出たのが21:00ちょうど。
やはり11月下旬、少し寒いです。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

486: 「踊り子四人会」正月公演レポ    1月4日(月)19時00分 by 行った人
2016年1月2日、新宿シアターPOOに行って「踊り子四人会」を見てきました。盛況でした。以下,ごく簡単に

1京はるなさん。暮れからお正月にかけて、というテーマのようです。箒、Xマスリース、しめ飾り、お重箱などの小道具をうまく
使った面白可愛いステージ。そのあとお酒がふるまわれました。(京さんちょっと風邪気味のようです。お大事に)
2朱魅さん。現役踊り子時代にやった竹久夢二ものの改良版。シックな着物で黒猫を抱いて椅子にこしかけ、お正月らしく破魔矢を持っている所からスタート。そのあと椅子にすわったまま「オナベッド」。現役時代よりずっと妖艶でした。
3倖田李梨さん。「ピンク映画の女王」と異名のある人ですが、ストリップは昨年12月にデビューしたばかり。その時の作品の改良版です。豹柄コートで映画の一場面のように登場。踊りながら客席の手拍子をリードしていったりと、お客の心をつかむのがうまいですね。
4若林美保さん。「女囚さそり」黒いコートに黒い帽子で暗かっこよく登場。踊りのあとは赤いロープで宙吊りショー。愛と憎しみの交錯する心の中を表しているようでした。ラストは拳銃を持って…
そのあと出演者全員によるトークショー。それぞれの人が舞台に賭ける思いを熱く語ってくれました。
それでは今年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m

PS「踊り子四人会」次は1月10日(日)で、出演は伊藤舞、若林美保、園田しほり、京はるなの皆さん(開場13:30,開演14:00)だそうです。

487: 「ラブリーモンキーズ 2016」レポ    1月14日(木)19時07分 by 行った人
2016年1月10日(日)赤坂のラブリーバーに行って「ラブリーモンキーズ 2016お正月スペシャル」を見てきました(3日間公演の中日)。昨年の5月以来です。出演はおなじみ早瀬みな、チナツ、牧瀬茜、朱魅の4人。今回は新春らしい趣向もあり、めでたく楽しいステージでした。以下,時間を追って。

地下鉄丸ノ内線の赤坂見附駅出口10を出て3〜4分歩き、ラブリーバーのあるDMK赤坂ビルに着いたのが開場の7:20丁度。エレベーターで3階に上がるとすぐラブリーバー。中に入ると、踊り子さんたちがお揃いのピンクのふわふわミニのダンサー衣裳でかいがいしくウェイトレスをやっています。前の回から残っているお客も大勢いて和やかな雰囲気です。私はカウンターで入場料を払ってドリンク券を1個もらい、空いている椅子にかけました。
テーブルの上におつまみやミカンが置いてあるので、食べたり飲んだりしながらのんびり開演を待っています。お客は少しづつ増えてきて、ほぼ満席に。
8時ちかくなって、客席とステージ(として使われる部分)の境のカーテンが引かれ、踊り子さんたちが皆引っ込みます。
少しして店内の照明が消え、開演のブザーが鳴り、ミュージック、スタート。
そして約40分間のショータイムになります。

カーテンが開き、照明がつくと早瀬みな、チナツ、牧瀬茜、朱魅の4人、今の踊り子衣裳で笑顔で立っています。拍手。
そしてロックに乗ってパワフルにセクシーにダンス。出だしから飛ばしています。手拍子。
この店は音響も照明も良く、さっそく盛り上がります。
2曲目は「どうにもとまら○い」のカバー曲。このへんで1人そっと抜けて3人でダンス。
(今抜けた人が次はソロで、と期待させてくれます)
3人のダンスは盛り上がって終わり、引っ込みます。拍手。
静かな女性ボーカルになり、照明も少し抑え目になって
ここで牧瀬茜さんオリエンタルな衣裳で両手に桃色の羽根扇を持って登場。拍手。ちょっと神秘的に1〜2曲踊ると、
客席に背を向けてブラをはずします。ストリップでは見慣れている光景なのですが、ここだとはっとします。茜さん両手の羽根扇で胸をたくみに隠して振り向くと、ニッコリ。拍手。
そして去っていきます。拍手。
入れ違いにチナツさん、淡い紫色の和服に水色の傘を持って出て来て「みずい○の雨」のカバー曲に乗って踊ります。迫力があって艶やか。手拍子。
2曲目あたりで傘を置くと、帯の一端をお客に持たせ、お約束の、くるくるくる…。
帯を解くとそのあと襦袢姿になったか、しっとり踊り、去っていきます。拍手。

ここで「春の海」が雅(みやび)に流れ、
茜・朱魅のお2人、白い千早に赤い袴の巫女(みこ)姿で笑顔で出てきます。拍手。
茜さんは両手でお盆に載せた屠蘇器を持って。そして
茜「あけましておめでとうございます」
朱魅「本年もよろしくお願いいたします」
と新年のご挨拶。拍手。
そして持ってきた朱塗りの盃を希望するお客に渡し、茜さんが銚子で注ぎます。そんなことを何人かのお客に。私も一盃いただきました。美味〜(^^;
曲が変わり、三味線だったか、太神楽(だいかぐら)でもやるみたいな、ややコミカルな曲調に。ここで茜さん盃にお屠蘇をなみなみと注ぐと朱魅さんそれを一気に飲み干します。茜さんすかさず二杯目を注ぎます。朱魅さんそれも一気に、茜さん更に…朱魅さんみごとな飲みっぷり。オーッという歓声。拍手。朱魅さん頬がちょっと赤くなり、これが色っぽい。
そんなふうにして終わると2人笑顔で去って行きます。拍手。
代わって連獅子(れんじし)姿の2人が登場。拍手。チナツさんは白、早瀬さんは赤の頭飾り。そして三味線に乗ってめでたくりりしく毛振りと言うのか、頭飾りを振り回して踊ります。手拍子。
そして2人引っ込みます。拍手。

アラビアンな曲が流れ、入れ違いに朱魅さん、とき色の中近東風なドレスで登場。拍手。
両手の袖から大きな羽根のように広がる衣裳をたくみに翻して鳥のようにダンス。そのあと静かなバラードになると、ドレスを少し脱いでブラとスカートだったか、エキゾチックでエロチックにしっとり踊ります。
そんなふうにして踊りがおわると去っていきます。拍手。
入れ違いに早瀬みなさん、白いお嬢様ドレスで出て乗りの良い曲で可愛いくダンス。手拍子。そのあと白いベッド着姿になって「Lovin' y○u…」に乗って、さわやかな朝のふんいきで踊ります。そんなふうにして終わり、引っ込みます。拍手。
こうして4人のソロが終わります。
このあたりよく覚えていませんが、
このあと再び4人そろってミニのダンサー衣裳で出てきてフィナーレのダンス。手拍子。
曲がちょっとなつかしい「あの子さがすのさmidnightチューチュートレイン…」(ハリケ○ン)に変わると、
チナツさんマイクを持って
「皆様あけましておめでとうございます。ラブリーモンキーズ2016年第1弾いかがだったでしょうか」と言うと客席から「ブラヴォー!」
そして順番にごあいさつ。「今日はありがとうございました/あと1日で終わってしまうのがさびしいです/皆さま明日も来て下さい」
そのあと(ラブリーモンキーズの本体とも言うべき)セクシー・モンキーズのカレンダーのお知らせ。1つ500円。
(注)私も1つ買いました。ポストカードサイズのお洒落なカレンダーです。
そのあと牧瀬さんと朱魅さんの2人、「浅草艶絵巻」のフライヤーを見せて「今月は21日から3日間です、よろしくお願いしまーす」
このあと再びチナツさんがマイクを持って、今後の活動予定について簡単な説明があり、そして
「本日は寒い中どーもありがとーございましたー」拍手。
BGMが大きくなって、拍手のうちにショータイムが終わります。8:45ころ。

場内は興奮さめやらぬといった雰囲気で、ほとんどのお客は残っています。
私はドリンクをあと1杯だけ飲んで店を出ました。9時丁度。
外はやはり寒いです。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

488: 「浅草艶絵巻 3月公演」レポ    4月3日(日)16時01分 by 行った人
2016年3月25日(金)浅草リトルシアターに行って艶絵巻を見てきました。
今回の演目は今までに見たものばかりでしたが、新しい演出もあり、何より主演女優たちの演技が飛躍的に向上。感動的でした。出演は女優陣が牧瀬茜、灯月いつか、朱魅、つちやまい、初出演の和田渚(わだなぎさ)、男優陣が小林歩祐樹,小枝ノリユキ、(おち・もりの)越智悠介、森佳樹、演出並びに司会は山口六平の皆さん。以下、簡単に。

劇場に着いたのは開場の7時15分の少し前。入口に人が並んでいます。間もなく開場。受付で、笑友会員ということで3500円が3000円に。場内は良い席はもういっぱい。女性客も何人か。私はかろうじて1列目の右の方の席に座れました。のんびり開演を待ちます。
場内には昭和の歌が流れています。

そうこうするうちに7時半になり
「どーもこんばんはー」と山口六平氏が登場。拍手。
そして演目の紹介。今日は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」、太宰治の「皮膚と心」、落語の「品川心中」、休憩をはさんで樋口一葉の「にごりえ」の4本立てで、全部終わるのが9時半くらいとのこと。
「何とかそれ以内に終わるようにします」(笑)
ということで前説は早めに切り上げて引っ込みます。拍手。

しばらくBGMが流れ、それが大きくなり同時に照明が消えていって真っ暗に。そしてBGMも止みます。静寂。
少しして妙なる音楽が流れ、照明がつくと
牧瀬さん深紅のドレス〜かすかにエキゾチックでセクシーな〜で立っています。そして
「ある日のことでございます。お釈迦様は…」と
にこやかに語っていきます。
あとはご存じ「蜘蛛の糸」の物語ですが
語り手の牧瀬さんが次第にお釈迦様と重なって見えてきます。
第2景
地獄の場面です。牧瀬さんレポーターのように実況中継。
カンダタ役のつちやまいさん体当たりの熱演。
第3景
再び極楽。
「お釈迦様は、この一部始終をじっと見ていらっしゃいましたが…」
そんなふうに語り終わります。
舞台中央に立った牧瀬さん。
ここで音楽「Stand al○ne」が流れ
お踊りになります。牧瀬さん
優雅に舞いながらドレスを脱いでいって、そして
盛り上がったところで観客は一瞬、宇宙と一体になったような感覚に。
そして静かに終わります。拍手。
暗転。

ピアノで「別れのエチュード」が流れます。以下この演目ではクラシックが効果的に使われています。
照明がつくと
灯月いつかさん淡い桜色だったかしら、着物姿で椅子にきちんと腰掛けています、そして
「ぷつっと一つあずき粒に似たふきでものが…」
と独白していきます。
まだ幼さの残る新妻のようですが、
体に出来た吹き出物のようなものが広がっていくのを
滑稽なほど恐れている。
やさしい夫役を「おちもり」の「もり」=森佳樹氏が好演。
見せなと夫に言われた新妻が、恥じらいながら着物を脱いでいくところはBGM(パガニーニの主題による狂詩曲)と相まって名場面です。そのほか
子供のように泣いたり、
かと思うと「ボヴァリー夫人」に自分を重ねたりと、大人の女の面をのぞかせたりもします。
そして夫婦で医者に行くことに。
ここは皮膚科だけでなく「とても平気で言えないような、いやな名前の病気」も専門らしく、
新妻さんの妄想は更にふくらみます。
出番は少ないが医者の役を「おちもり」の「おち」=越智悠介氏がそれらしく。
ラストはハートウォーミングな結末に。パッヘルベルのカノンがまた効果的。
「おい、待てよ」と夫が追っていくところで暗転。
(踊りがないので拍手するきっかけがちょっとつかみにくいですね(^^)

ジャズのような曲が流れ、照明がつくと
小林歩祐樹氏が羽織り姿で登場。立ったまま
「エー江戸は幕府公認の吉原以外にも品川・新宿・板橋…と岡場所がありまして、中でも品川は東海道の最初の宿場ってんでにぎわっておりまして…」と噺家のように語っていきます。中々の名調子で、舞台となる品川の説明。
そこの店のお染は板頭(いたがしら)、吉原で言えば花魁,今で言うナンバーワン、だったのですが
花の命は短くて、今ではすっかりお茶をひいて、紋日(もんぴ)に必要な50両の金が用意出来ない。
生き恥をさらすのはプライドが許さない。いっそ死んでしまおう。しかし一人で死んだのではいかにも金がなくて死んだみたいだから心中にしよう。相手は誰がいいかなということになります。
ここで下手からお染姐さん(朱魅)登場。
やや年増ふうメークで、少し着くずした着物。これがかえって可愛い。(^^)
御ひいき帳を見ながら誰にしようか考えています。
同じ心中がテーマでも近松の世話物と180度違ってコミカル。
けっきょく貸本屋の金蔵にしようということになり、恋文を書きます。筆でサラサラと
「恋しい恋しい金さんへ…」
書きながら自分で笑ったり舌を出したり。
手紙を受け取った金蔵(小枝)すっかり真に受けて有頂天。
そんなふうにほぼ落語の通りに進んでいきますが
勝ち気なお染は朱魅さんの超はまり役。いっぽうバカだけど憎めない金蔵を
小枝氏が「義血侠血」の判事の威厳はかなぐり捨てて大熱演。
語りを兼ねた店の兄さんを小林氏が、これもはまり役。 
ラスト近くなってお染は金蔵の尻をけっとばして品川の海にザッブーン(笑)
直後、店の兄さんに引き止められます。
兄さん「御前から金が届きましたから」
お染「もうちょっと早く言ってくれればよかったのに。一人つき落としちゃった」(笑)そして
「ごぜんー!」とめいっぱいの作り笑顔で駆けていきます。さて金蔵の方の運命は。
一旦暗転。
「お染ねえさんいらっしゃいましたー」と声。
照明がつき、
ロック調の「会津磐梯山」がにぎやかに流れ
朱魅さんちょい派手な着物姿で頭に桜の花枝を挿して登場。踊ります。
乗りよく、いかにもストリップのダンスショー。手拍子・タンバがほしい所です。
踊りながら着物を脱ぐと朱色の襦袢。やがてそれも脱ぐと赤いふんどしで、おしりに桜の花枝を1本挿しています。これが粋!そして花枝を抜くと客席に向かってぽーん。
踊りは日本民謡にラテンの乗りが加わっていきます。
そんなふうに盛り上がって終わります。拍手。
暗転。
すぐ照明がついて、ここで5分ほど休憩。

後半になります。舞台暗転。
少しして、もの悲しくそしてどこかなつかしいような曲が流れてきます。
照明がつくと、上手から田舎娘のお久(灯月いつか)何も知らず嬉しそうに歌を歌いながらやってきます。連れは薬の行商人、実は女衒(ぜげん)(越智悠介)。この2人は原作にない人物ですが重要な役割です。そして2人去ります。
次の場面。東京の下町の銘酒屋、菊乃井の店先。
客(森佳樹)と店の女将(和田渚)の会話があったり。そして主役の
お力(牧瀬)とお高(朱魅)が出てきます。
この同僚2人の会話はそのまま恋愛論・人生論になっていきます。
そして金持の男、結城が現れます。
(前回は山口氏でしたが今回はちょっと若くなって小林氏)
場面かわって源七(小枝ノリユキ)の家。
女房のお初のつちやまいさん実にうまいですね。そして夫婦喧嘩。
源七は相手の言う事がもっともであるだけに、後には引けず、別れると言ってしまいます。
このあと原作にないエピソードを交えながら物語は終末に向かって加速していきます。
最後にお力の呆けたように(しかし全てを受け入れたように)立っている姿が印象的でした。
暗転。
にぎやかな曲が流れ、
登場人物が一人づつちょっと気取って踊りながらやってきます。
最後に山口氏がやってきて10人全員集合。メンバー紹介になります。それぞれに拍手。そして
山口「来月(4月20〜23日)は艶絵巻1周年ということで
主演女優は今日の3人に加え、京はるなさん、初出演になるRIKAさん鏡野有栖さんを含めて6人になります。新作を含めて6演目、ご予約はお早めに」ということでした。

場内ざわざわ。出演者と話している人、差し入れを渡す人、握手してもらっている人、いつもの光景ですね。
劇場を出たのは9時半少し過ぎ。寒さは感じなかったです。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

489: 「ラブリーモンキーズ GWスペシャル」レポ    5月25日(水)10時56分 by 行った人
2016年4月29日(金・祝)、赤坂のラブリーバーに行ってラブリーモンキーズGWスペシャル前半(4/29〜5/1)初日を見てきました。正月以来です。出演は早瀬みな、チナツ、朱魅、それに初参加の歌手の天海七音(あまみやなお)の4人の皆さん。なお天海さんはセクシーモンキーズの芝居には出ています。以下、簡単に。

地下鉄丸ノ内線赤坂見附駅の出口10を出て数分歩き、ラブリーバーに着いたのは開演の18時の少し前。エレベーターで3階に上がると店の入口には衣裳がいっぱい置かれていて楽屋状態。その間をぬって店内に入ります。踊り子さんたちは黒いふわふわミニのダンサー衣裳でウェイトレスをやっています。入場料3500円。ドリンクをもらって(コーラにしました)客席に行くと、もうほとんど満席ですが幸い良い席が見つかりました。店内は顔見知りも大勢、女性客もけっこういます。テーブルには店で用意したものかお客の差し入れか、つまみ類がいっぱい。私は飲んだり食べたりしながら開演を待っています。壁には大きなスクリーンがあって、マイケルだかプリンスだか、外国のライブ映像を映しています。

チナツさん「まもなく始まります。ドリンクの注文やお手洗いは今のうちに」
少ししていったんカーテンが引かれ、照明が消えてまっくらに。
サイレンの音、そしてBGMが流れ、照明がついて開演。
ここから約40分のショーがノンストップで行われますが、
とにかく歌ありダンスあり、ソロあり群舞ありで、一瞬も飽きさせない楽しいエキサイティングなステージでした。以下覚えている範囲で簡単に。

硬質なロックが流れ、カーテンが開くと踊り子4人黒い上衣(かすかに軍服を思わせるような)で下は今の黒いミニスカで、強気のダンス。4人とも笑顔は見せずハードでパワフルに踊る。私はステージ前の席だったので、踊り子さんの床を蹴る音が響き、息がかかるような臨場感。
1〜2曲踊ると1人が引っ込み、チナツ、朱魅、天海の3人が上衣だけ脱いでベアトップになって急にセクシーに。そして中央の天海さんマイクを持って歌いながら踊りますが、
チャーミングな笑顔で良いリズム感、元踊り子の3人と遜色の無い踊り。
歌える踊り子か踊れる歌手かって感じです。
そんなふうにして3人で数曲踊って引っ込み
入れ違いに早瀬みなさん、ピンクのドレスで登場、かわいく踊ります。
そのあといったん黒のツンブラ姿になったところで引っ込み
白いお嬢様ドレス(これが似合う!)で出てきて踊ります。
このへんだったか、居眠りしている常連客さんの頭をぺんぺん(笑)
こんなふうに、一人づつソロで踊ったり、2人、3人で踊ったりしながらステージは進行していきます。
チナツさんのソロの時は黒の男装でカッコよく登場。
「おろか○の」や「酒と泪と○と女」などなつかしい歌に乗って踊ります。
そのあと男装衣裳を脱ぎ捨てると急にセクシーに。そして肉感的に踊ります。良いですねえ。
このほか誰の出番の時だか覚えていませんが
サザンや井上○水の歌やエゴラッ○ンのブルースもあったようです。
朱魅さんと天海さんのデュエットの時には山本リ○ダの「狙い○ち」
「…世界一のこの美貌…」と女の本音を歌った歌に乗って2人、乗り乗りで踊ります。

このあとだったか、朱魅さんのソロの時はリオのカーニバルを思わせる白いサンバ衣裳で
ラテンの曲に乗って踊ります。
2曲目あたりでツンブラ姿になると、カウンターに寝そべるようにして妖艶に上体を反らせたり。
このあたりだったか、ステージの奥からにスーツ姿の男性が出てきます、そういう演出だろうと思ったら、遅れてきたお客さん。が、それが演出と思われるほど自然に感じられました。
いろんなことが起こるのがライブの面白いところですね。
天海さんは何曲か歌いましたが、ラスト近くなって白いロングドレスで
大きな白いゆりの髪飾りをつけて歌う
「逢いたくて…」は心にしみてくる絶唱でした。
そのあとまた4人ミニドレスで揃って出てきてダンス。引き続き
歌「あの子さがすのさMidniht チューチュートレイン…」が流れ
いよいよフィナーレ。
チナツさんがマイクを持って「はーいみなさんこんばんは」客席から「こんばんはー」良い乗り。
そして出演者が順にごあいさつ。
天海さんの時はCD「ミュージアム」のご案内。
「昔の名前(柳原三菜子)で出ています。1枚1500円,2枚で3000円、4枚で6000円…」(笑)
最後にチナツさん
「今回は最初なので失敗が多かったですが、2回目はもっとうまくなっているので引き続き見て下さい」
そんなふうにして拍手のうちに1回目が終わります。

私は2回目を予約して、いったん店を出ました。
(店内は準備のためお客は全員いったん追い出されます)
近くの店でラーメンを食べてもどってきたのは2回目開演の20時の少し前。
この回もほぼ満席で、女性客もやはり大勢います。

そして開演。
1回目と同じ構成ですが、ライブは毎回全く同じということはなく、何度見ても楽しいです。
盛り上がってステージが終わります。8:40頃。
ここでサプライズ。
今日は朱魅さんの誕生日ということで急遽誕生パーティーに。
ケーキが運ばれみんなで♪Happy birthday to you…
花束やプレゼントなどが贈られ
シャンパンで乾杯,クラッカーがパンパンパン…歓声。
促されて朱魅さんスピーチ。
泣かないように笑顔で通そうとしているようでした。暖かい拍手。

そんなふうにして今日の演目がすべて終わります。
残って飲んでいる人もいましたが、私はここで店を出ました。9:00頃。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

PS 「ラブリーモンキーズGWスペシャル」の後半は5月3日〜5日で、出演は早瀬みな、チナツ、Rin、五月女立女(さおとめりな)の皆さんでした。

490: 「浅草艶絵巻 6月公演」レポ    6月26日(日)18時34分 by 行った人 
2016年6月23日(木)浅草リトルシアターに行って艶絵巻の2日目を見てきました。
今回は「袈裟と盛遠」「卒塔婆小町」「にごりえ」の3本立て。出演はおなじみ女優陣が牧瀬茜、朱魅、灯月いつか、つちやまい、和田渚、男優陣が小林歩祐樹,小枝ノリユキ、(おち・もりの)越智悠介、森佳樹、演出並びに司会は山口六平の皆さん。以下、簡単に。

劇場に着いたのは夕方の7時丁度。入口に人が並んでいます。間もなく開場。受付で、笑友会員ということで入場料4000円が3500円に。私は2列目の左の方の席に座り、のんびり開演を待ちます。

そうこうするうちに7時15分になり
山口六平氏がいつもの金髪頭にTシャツにジーンズで登場。拍手。
そして演目の紹介。1番目は先月から始まった芥川龍之介原作の「袈裟(けさ)と盛遠(もりとお)」。次が去年やった「卒塔婆小町」のリメイク版。ラストが樋口一葉の「にごりえ」で、全部終わるのが9時くらいとのこと。それから、おち・もりの2人は漫才の方が忙しくなって、艶絵巻に出るのは来月あたりまでになりそうだとか。
などなど5分ほどしゃべって引っ込みます。拍手。

少しして、不安を表すようなBGM。作品世界への導入です。それがしだいに大きくなり同時に照明が消えていって真っ暗に。そして静寂。
照明がつくと(あまり明るくはならない)
上手に若い武士の盛遠(小林)が太刀を持って登場。「もう月の出だな。いつもは月が出るのを待ちかねる俺も、今日ばかりは明るくなるのがそら恐ろしい…」と独白。
以下ほぼ原作どおりの展開です。芥川の作品の中ではおそらく最も、暗くて深い大人の物語。
日本の話ですが、シェークスピア劇のように、登場人物が自らの行動に理論づけをしようとしたり、自虐と思われるほど恐怖し懊悩しあるいは自嘲し、運命(あるいは業?)と格闘します。小林氏、男の色気いっぱいに熱演。
第2景。袈裟(灯月)が登場。すでにこの世のものとは思えない凄みがあります。振り向くと、能面を思わせるようなメイク。怖い、けど可愛い。そして「あの人は来るのかしら 来ないのかしら…」とこちらも独白。
同じ事件でも関わった人によって見方が違うということでは(映画「羅生門」の原作になった)「薮の中」と同様ですが、深さが違います。女はつぶやくかと思えば絶叫し、嘆き、怒り,時に笑い、語っていきます。そして…
この2人の、超逆説的な愛の物語、どちらかが、どちらかの掌(てのひら)の上?

暗転。
ジャズが流れ、舞台が明るくなると
下手から頭にスカーフをかぶった(グリム童話に出てきそうな)白髪の老婆(朱魅)がやってきて、
「華やかな時がありました…」とひとりごと。老婆声が上手い。
そして自分は絶世の美女ともてはやされた小野小町のなれのはてだと言います。
九十九夜通ってあと一夜というところで死んだ深草の少将の想い出も。
語り疲れたか、道端の卒塔婆に腰掛けます。
ここで
セーラ服のつちやまいさんと、
豹柄ボディコン衣裳の和田渚さんが登場。(原作では高野山の僧2人)今回、渚さんも巨乳が判明(^^)
煩悩とどう向き合うか、という仏教の永遠のテーマについて論争するわけですが、芸達者なお二人、コミカルでセクシーで、安心して笑わせてもらえます。
小町の老婆「極楽の内ならばこそあしからめ 外は(卒塔婆)何かは苦しかるべき」
(原作では、卒塔婆に腰をかけるとは不謹慎だと高野山の僧に批判されたことに対し、極楽の中でならダメかもしれないけど、外では何も問題ないでしょ」と茶化した歌)
そこへ深草の少将(小枝)がタキシード姿で現れて…

暗転。
最後は「にごりえ」
何度見てもいいですね。オールスターキャストです。お一人づつ簡単に。
牧瀬茜(お力)薄幸だが自分の生き方を貫こうとする女は超はまり役。目が輝いていますね。
朱魅(お高)一本気な性格の、主人公の友だちを、演技か地か分からないほど自然な演技で。
灯月いつか(お久)純な田舎娘役が似合う。泣く場面がうまい。
つちやまい(源七の女房お初)芸域の広い人ですが、ここでは庶民の女房という平凡な、ある意味で一番むずかしい役を好演。
和田渚(菊乃井の姐さん)こちらも芸域の広い人ですが、客相手の時は色っぽく、仕事仲間と話す時はクールに、と使い分ける、いかにもいそうな人をそれらしく。
小林歩祐樹(結城)1作品目が熱演だったので、ここは肩の力を抜いて。それがかえって良い芝居に。 
小枝ノリユキ(源七)ここではお笑いの顔は一切見せず、無骨な日本の男に徹してシリアスに。 
越智悠介(薬の行商人、実は女衒(ぜげん))悪人がはまり役。演技ではできないという説も(笑)
森佳樹(信さんと呼ばれるなじみ客)ごく普通の人をごく普通に好演。
それぞれの人間に言い分があり、それぞれが重い人生を背負っています。 

そんなふうにして芝居が終わると牧瀬さんのダンスになり、引き続きフィナーレ。山口さんがやってきてメンバー紹介。盛り上がって終わりました。拍手。9時丁度。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

なお浅草艶絵巻、次回は7月27〜30日、8月は24〜27日だそうです。

491: 「浅草艶絵巻 7月公演」レポ    7月31日(日)11時44分 by 行った人 
2016年7月29日(金)浅草リトルシアターに行って艶絵巻の楽前を見てきました。4本立てで新作が1本、悲劇あり喜劇ありですがそれぞれが深く、感動的でした。出演は女優陣が灯月いつか、朱魅、牧瀬茜、RIKA、つちやまい、和田渚、男優陣が小林歩祐樹、小枝ノリユキ、(おち・もりの)越智悠介、森佳樹、演出並びに司会は山口六平の皆さん。以下ネタバレにならないように、超々簡単に。

1「袈裟と盛遠」もはや定番です。今回は声をやや抑えめにして、男女それぞれの心の内面をより深く表現しています。袈裟御前の笑うところは叫ぶところよりもっと怖く、そしてかわいい。ラスト、闇の中で振り下ろされる白刃が斬ったものは…

2「卒塔婆小町」朱魅さんはまり役ですね。白髪の小町が往事を思い出して「男どもはみんな私の前にひれ伏したね、フフッ…」という場面は、演技とは思えないリアリティがありました。中盤から登場のつちやまいさんと和田渚さんのコミカルでセクシーな掛け合い、何度見ても笑わせてくれます。

3「雪女」小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)で有名な日本民話を、今回牧瀬茜さん脚本(主演も)で初演。あらすじはご存じの通りですが、こまやかな男女の情愛などさすが牧瀬さんですね。お雪は時にいじらしく時に怖く、そして美しい。あ、相手役の小枝ノリユキさん、今回は3作品に登場と大活躍でした。

4「義血侠血」艶絵巻シリーズで何人かの女優さんによって演じ継がれている演目ですが、最新版では現役踊り子のRIKAさんが挑戦。滝の白糸の気丈な感じ(より正確には、気丈にふるまおうとする感じ)がよく出ていました。RIKAさんの表現者としての幅が広がったのは確かです。

なお艶絵巻、次回は8月24〜27日、その次は9月28〜10月1日だそうです。

492: 甘板20年おめでとうございます(甘板昔話)    8月7日(日)03時01分 by 匿名希望
管理人さんが日々自宅警備(?)していると思われる
スト関係唯一の良心的な板です。長年の維持管理活動に
感謝します。

私の適当な記憶では1999年ぐらいは劇場ごとのスレは
まだなく、地方ごとのくくりがあるものだけだった
記憶があります。

3つの地方で観劇してレポを書いてみたいななんて
密かに企んでおりました。そんな遊び方ができたら
すごいな(オワッテル??)なんて憧れていました。

その時代に一度過去ログがトラブルで流れてしまった
こともあった気がします。

いつだか忘れましたが劇場ごとのスレ形式になり、
長文スレが2003年に出来て今の形になったような。

閲覧に使うデバイスも個人的にはいろいろ変遷しました。

PC(Win3.1,95,2000,Vista,7,8,10),MacOS X,Linux
ガラケー(docomo i-mode)
スマホ(Windows Mobile,iOS,Android)
タブレット(iOS)

機種や台数を書き出すと切りがないので。

初めの頃の甘板は利用案内にありますが、
私が使い始めるまでにはいろいろと形態を
変えておられたと思います。

みなさんの記憶には残っておりますでしょうか?。

493: ありがとうございます    8月7日(日)23時07分 by SWEET2.0
劇場にも行かずに日々自宅警備に励む毎日です(汗
(すごくたまーに行きますけどねw)
今は昔と違って、BlogやTwitterで劇場関係の情報発信がされてますので、
探す手間さえ惜しまなければ情報は得られる良い時代になりました。
甘板はまったりのんびり過ごせる場所であれば良いのかなと思っています。

ただ、甘板はまだガラケーユーザーも多いようですが、スマホから使いにくいので
なんとかしたいなーとは思っています。

494: SWEETさんへ    9月30日(金)23時56分 by 行った人
遅ればせながら20周年おめでとうございます。これまでのご尽力に敬意を表するとともに
今後ともよろしくお願いいたします。 m(_ _)m
このあと艶絵巻のレポになります。

495: 「浅草艶絵巻 9月公演」レポ    9月30日(金)23時58分 by 行った人
2016年9月30日(金)浅草リトルシアターに行って艶絵巻(9/28〜10/1)の楽前を見てきました。出演は女優陣が牧瀬茜、朱魅、灯月いつか、黒崎優(初)、つちやまい、和田渚、男優陣が小林歩祐樹、小枝ノリユキ、森健太郎(初)、司会は山口六平の皆さんでした。以下、簡単に。

1「蜘蛛の糸」。艶絵巻では何人かの女優さんに演じつがれている芥川の名作ですが、今回は初出場の黒崎優さんがチャレンジ。お釈迦様になりきって神々しく艶絵巻デビューでした。ナレーションは牧瀬茜さんが黒のドレスでお洒落にセクシーに、カンダタ役はつちやまいさんが体当たりの熱演。なお黒崎さんは今日までで、明日(10/1)は友坂さんが出るそうです。

2「春琴抄」。先月から始まった演目で、何回か映画化された谷崎潤一郎の名作です。自虐的とか耽美的とか、良いとか悪いとかを超えた一つの究極の愛の姿を、灯月いつか・小林歩祐樹の息の合ったコンビで魅せてくれました。

3「雪女」。牧瀬さん脚本・出演です。7月からの演目ですが更に円熟。この美しくも悲しく、そしてちょっと怖い物語を見事によみがえらせてくれました。悲劇のなかにも笑いの要素ありで、短い期間だったお雪と巳之吉(みのきち)の夫婦の生活はこれが実体だったんじゃないか、と思わせるものがあります。

4「唐人お吉」(村松春水原作)、今回初演です。幕末に来日したハリスのもとに遣わされ、そこを去った後も人々の偏見に遭い、短い生涯をとじたお吉の物語。レクイエムが流れる中、あでやかな着物姿の朱魅さんと、黒い衣裳の浅草くじら座の5人(つちや、和田、小林,小枝、森)が登場。オペラのような場面構成でこの幕末のヒロイン像に迫ります。朱魅さんのお吉は子供の頃を語る時は無邪気に明るく、そして後半は凛として誇り高く演じてくれました。

なお艶絵巻、次回は10月26〜29日だそうです。

496: 行った人さんへ    10月1日(土)22時15分 by SWEET2.0
いつも書き込みありがとうございます。
興味深い公演のレポが多くて楽しく読ませて貰っています。
今後もよろしくお願いいたします。

497: 遅ればせながら、おめでとうございます    10月3日(月)18時32分 by 年寄りのスケベ
そうかあ20周年ですかあ
今はストリップ自体の存続が危うい感じですねぇ。
私自身は、某姐さんが引退されてめっきり劇場に行かなくなりました。たまに行くとタレントさん皆さんの熱演に頭が下がりますねぇ。数少ない良識あるストリップ掲示版これからもマイペースで続けて下さい。

498: さらに遅ればせながら    10月5日(水)20時45分 by くるりん
二十周年おめでとうございます。
甘板開設当時に生まれた子供たちが、ストリップの舞台に立つ事も、劇場に観に行く事も出来る年頃になっているのって‥何だか凄いですね(^^)。
これからも宜しくお願い申し上げます。

499: ありがとうございます    10月5日(水)23時51分 by SWEET2.0
>年寄りのスケベさん、くるりんさん

そうですね。20歳の踊り子さんに「おじさんは君が生まれた時からストリップのHPやってたんだよ」とドヤ顔で語ってみたいです。
---->間違いなくキモがられると思うw


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