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469: 「浅草艶絵巻」レポ    4月26日(日)21時13分 by 行った人

2015年4月24日(金)浅草リトルシアターに行って「浅草艶絵巻(つやえまき)〜日本文学と女の情景」を見てきました。「艶絵巻」シリーズ、私が見たのは一昨年9月の「凌雲閣十三階物語」以来です。
今回(4月21〜26日)は脚色・演出:山口六平で、芥川龍之介「蜘蛛の糸」と泉鏡花「外科室」の舞台化。出演は朱魅、結奈美子、牧瀬茜、椿舞妓の4人が日によって入れ代わりますが、この日は「蜘蛛の糸」がお釈迦様:朱魅、カンダタ:清田裕也(ゆうや)、語り:山口六平。「外科室」が伯爵夫人:結奈美子、医師:小林歩祐樹(ふゆき)、伯爵:小枝ノリユキ、看護婦:土屋麻衣(つちやまい)のメンバー(以上、敬称略)。
どちらも深く美しく原作に迫り、それぞれお芝居の終わりにダンスショーがありましたが、これは単なるアトラクションではなく、言葉で表現し尽くせなかった原作者のメッセージが伝わってくるのを感じました。以下、時間を追って。

地下鉄銀座線田原町(たわらまち)駅を出たのが午後6時半。初夏の夕方。少し風があります。浅草の街をのんびり歩いて劇場に着いたのが開演予定の6:45ちょうど。入口階段にはもう何人か待っている人がいます。5分ほど遅れて開場。予約してあったのですぐ入れました。入場料3500円。フライヤーをもらってすぐ中に入ります。2列目に座りました。
場内には軽いジャズのような曲が流れています。
お客は少しづつ増え、女性客もいました。ただ客入りは今一つといったところです。

開演の7時を少し過ぎたあたりで、山口氏が派手なシャツに黒いスーツを羽織り、帽子をかぶって左から登場。
「ハイ、いらっしゃいませ」拍手。
そして前説になります。
今日は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」と泉鏡花の「外科室」の2本立て、途中休憩はありません。そして出演者の紹介。男優陣はいつもはお笑いをやっている人たちだとか。5月の「艶絵巻」では江戸川乱歩作品が加わって3本立てになるとか。
5分ほどしゃべって引っ込みます。拍手。

少しして照明がやや暗くなります。
山口氏、帽子とスーツは脱いでシャツ姿で再登場。そして
「ある日のことでございます。
お釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶらお歩きになっていらっしゃいました…」と語り始めます。さっそく物語世界に引き込まれます。以下、長い語りを山口氏は一人でやっていきます。
ここで妙なる音楽。舞台に上から光がさしてきて
下手からお釈迦様(朱魅)がゆっくり現れます。拍手。
頭に宝冠、淡く金色に輝くシルクのようなゆったりした上衣で神々しく、慈愛のまなざし。お釈迦様というより観音様みたいです。
語り「やがてお釈迦様はその池のふちに御佇(おたたず)みになって、水の面(おもて)を蔽(おお)っている蓮の葉の間から、ふと下の容子(ようす)を御覧になりました…」。
そして蓮池の下の地獄でもがいている?陀多(カンダタ)が目にとまり、何とか救ってやろうと考えるしぐさのお釈迦様。
語り「…それでもたった一つ、善い事を致した覚えがございます。と申しますのは、ある時この男が深い林の中を通りますと、小さな蜘蛛(くも)が一匹、路ばたを這(は)って行くのが見えました」。
ここでカンダタ(清田裕也)それらしいメークと衣裳で上手から荒々しく登場。しかし、どこか憎めない雰囲気。
カンダタは蜘蛛を踏みつぶそうとしますが(ふりだけで小道具はなし)
「いや、いや、これも小さいながら、命のあるものに違いない…」と言って助けてやります。
お釈迦様はそのことを思い出して、出来るならカンダタを地獄から救い出してやろうと蜘蛛の糸を指先にとって垂らしてやります。(指先のしぐさで)

ここで暗転。
ゴーン、ゴーンと鐘の音。声明のような、うめき声のような音声。
闇の中に赤い照明。
「こちらは地獄の底の血の池で、ほかの罪人と一しょに、浮いたり沈んだりしていたカンダタでございます…」
語りも熱を帯びてきて実況中継のような臨場感。
もがいているカンダタ、ふと上を見ると糸が一筋(実際には何もない)下がってくるのを見つけ
それにすがって乗っていきます。
語り「このぶんでのぼっていけば、地獄から抜け出すのも、存外わけないかもしれません…」
そして声を出して笑います。ところが、ふと下を見ると…後は、御存じの展開。
まっさかさまに落ちていくカンダタ。
語り「あとにはただ極楽の蜘蛛の糸が、きらきらと細く光りながら、月も星もない空の中途に、短くたれているばかりでございます」

再び極楽。
お釈迦様、悲しそうなお顔で再登場。
語り「自分ばかり地獄からぬけ出そうとする、カンダタの無慈悲な心が、そうしてその心相当な罰をうけて、元の地獄へ落ちてしまったのが、御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのでございましょう。
 しかし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着(とんじゃく)致しません。…何とも云えない好(よ)い匂が、絶間(たえま)なくあたりへ溢(あふ)れて居ります。
極楽ももう午(ひる)に近くなったのでございましょう。」拍手。(原作は 大正7年(1918)鈴木三重吉創刊の児童向け文芸誌「赤い鳥」創刊号に発表)

お釈迦様は静かに舞台奥に立っています。
ここで音楽が静かに、そしてスケール大きく流れてきます。(「坂の上○雲」主題歌 Stand al○ne)
ここからゆっくり前に出てきてダンスになります。
カンダタのみならずおろかであさましい人間を
罪ごと大きく包み込むような、慈悲に満ちた踊り。
ありがたくなります。
そしてボーカル
「小さな光が 歩んだ道を照らす…
迷い悩むほど 人は強さをつかむから…」
ここで金色の帯をはずして
上衣を脱ぐと、
下は白いベアトップのシンプルなロングドレス。
やがて肩ひもをはずし
ドレスを脱いでトップレスに。
迷い悩み、苦しんだ末の救いの世界のように。
大きく盛り上がり
後ろ向きになって
ドレスをストンと落とし
そしてポーズ。拍手。
暗転。

ここでツィゴイネルワイゼンが流れます。甘美で哀愁のあるヴァイオリンの調べ。
ここから引き続き「外科室」になっていきます。
やや青い照明。
舞台奥に着物姿の女性(結奈美子)が下手から静かに現れます。無言で無表情。
一方、上手からは白衣を着た長身の男性(小林歩祐樹)が現れます。やはり無言で無表情。
二人、しばらく目を合わせません。が、やがて互いに近寄って、静かに抱き合います。
再び暗転(あるいはカーテンが閉まったか)
少しして幕が開くと
舞台中央に寝台。眠っているのは伯爵夫人か。
病みつかれた白い顔が、可憐でかわいい。
下手では先程の白衣の医者が、やはり無表情に椅子に掛けています。
上手では看護婦(土屋麻衣)が昔の看護婦衣裳で薬剤を扱っている様子。
3者ほとんど動きはありませんが、この場面、
深い憂愁がただよっていて、シンプルな背景と相まって
それだけで絵画作品です。

少しして、着物姿の伯爵(小枝ノリユキ)が入ってきます。夫人は目をあけます。
重苦しい雰囲気。
皆の会話から、幼い娘がいること、夫人が重い病で胸の手術が緊要であること、そのため麻酔の必要があることが分かります。
しかし夫人は麻酔の使用を拒みます。麻酔をするとうわごとで自分の心の秘密をしゃべってしまいそうだからとか。
伯爵「奥、それは私にも聞かせられないことなのか」
夫人「はい、誰にも聞かせられません」
温厚な伯爵、華奢ながらかたくななまでに意志の強い夫人、クールな(しかし熱い情熱を秘めている)医師、そして進行役を兼ねた看護婦。それぞれ存在感があって上手い。
そして、麻酔なしで手術することに医師が同意。動揺する伯爵と看護婦。
「メスを渡しなさい」看護婦から奪うようにメスを受けとり
「こわいですか」と問う医師に夫人
「いいえ、あなただから」
そして夫人は自らメスに手をかけて自分の胸にグサリ。
そのあとすぐ医師もそのメスで自分の喉をかき切って
夫人の体の上に倒れ込み、力の抜けた手からメスが、床に落ちます。
暗転。
少しして
看護婦一人だけ前に出てきて
「この二人に何があったのか、泉鏡花は書いていません。すべては二人だけの秘密です。
今の世も二人だけの秘密をお持ちの方々はたくさんいそうですね」と言うと
意味ありげに笑みをうかべて下手へ去っていきます。
暗転。

舞台に照明。やや暗め。
気高さと哀愁を帯びた、バロックのような音楽が流れ、
夫人、淡いもえぎ色の着物で登場。静かに踊りになります。
やがて踊りながら帯を解いて
着物ははだけ、胸を露に。
そして狂おしく、秘めていたものを吐き出すように
踊り回ります。
最後は舞台の奥に行って後ろを向いて、着物をさらりと下に落とし
そしてギリシャの女神像のように美しくポーズ。
しばらくそのまま。時間が停止したように。
ここで医者がまた無表情にやってきて、二人、
やや離れたまま無言で顔を見合わせています。
やがて溶暗というのか、
少しづつ照明が消えていきます。拍手。

舞台が明るくなってカーテンコール。
出演者7人が並んで順にお辞儀。それぞれに暖かい拍手。
最後に山口氏が簡単なご挨拶。そして「このあと8:30から第2部になります。内容は同じですが
お芝居は生ものです、全く同じということはありません、よろしかったら通してごらん下さい」
そして「本日はご来場ありがとうございました」改めて拍手。
そんなふうにして第1部が終わります。8:00頃。

私は2回目も見ることにしました(通しで見ると割引)。
残って通しで見る人は多いようです。第2部を見る人も少しづつやってきます。
出演者と話している人、記念写真を撮っている人などなど。

8:30になって第2部の開演です。今回は私は一番前の列に座りました。
山口氏の前説があり、そして始まります。
やはりう2回目だと細かい所がよく見えてきます。
主演女優の朱魅さん結奈美子さんのお2人は言うまでもなく
男優陣が、ふだんお笑いをやっているというのが信じられないくらい名演技。
また看護婦役の土屋麻衣さんが要所要所で舞台をしっかり締めて。 そして
山口氏の語りは、語りと言うより主演というか独演というか、とにかく熱演。
盛り上がって終わりました。拍手。9:20。

今日見に来て本当に正解でした。そして
「艶絵巻」は毎月4週目にやっていくつもりだとか、ぜひ続けていただきたいと思います。
  
以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

470: 「ラブリーモンキーズ GWスペシャル」レポ    5月7日(木)20時14分 by 行った人
2015年5月5日、赤坂ラブリーバーに行って「ラブリーモンキーズ GWスペシャル」を見てきました。3日間公演の最終日です。出演は1月の時と同じチナツ、早瀬みな、聖音沙瑠(きよねしゃる=青井りんご)、朱魅(卯月朱美)の4人ですが、前回以上に熱く盛り上がりました。以下、時間を追って。

地下鉄丸ノ内線の赤坂見附(あかさかみつけ)駅を出たのが午後5時半ころ。穏やかな初夏の夕方です。5〜6分歩いてDMK赤坂ビル。エレベーターで3階に上がるとすぐラブリーバーの入口。ですが、またそこらじゅうに衣裳や小道具が置かれていてまるで楽屋みたいです。このいいかげんさが良いですね。間を縫って店内に入ります。5:40頃。
さっそく女の子たちの姿が目に飛び込んできます。今回は皆さんふんわりミニスカに黒のブラに銀色のトップ、その上に小さめの長袖ジャケットのような衣裳をはおって、黒いブーツだったか。可愛くて活動的な感じです。皆さん笑顔で店内を闊歩、ウェイトレスをやったりおなじみさんと話したりしています。私はとにかく入場料3500円払って空いているテーブル席に掛けました。店内はもうほとんど満席。女性客もいます。ドリンクが1本つくというので私は缶ビールをもらいました。飲みながら開演を待っています。後からやってくる人もいます。
あちこちのテーブルで話が弾んでいるようです。踊り子さんにドリンクをおごる粋なお客も。

6時すこし前になったところでチナツさんだったかしら「もうすぐ始まりまーす。トイレは今のうちに」
少しして早瀬さんカーテンをささーっと閉めます。
場内の照明が消え、静寂。
開演のブザー。
そしてカーテンが開き、ミュージックが流れ、照明がつくとステージに
4人の踊り子さんが今の衣裳で笑顔で並んでいます。拍手。
そしてアップテンポな女性ボーカルに乗ってダンス。手拍子。さっそく盛り上がります。
ここから約40分間ノンストップでショータイム。
2曲目になるとちょっと大人な女性ボーカル。ここで皆さん上着を脱いでちょっとセクシーに。
踊りながら一人が(りんごさんだったか)すっと奥に引っ込み
残った3人でしばらく踊っています。
やがて3人が引っ込み、入れ違いにりんごさんやや長いドレスで登場、お洒落に踊ります。
踊りのセンスが素直に良いですね。
2曲目は昭和の名曲「夜明けのスキャ○ト」(元は由紀さ○り)のカバー曲でしっとりと。
こんなふうに、ポップス、ラテン、ジャズ、ロック、歌謡曲などなど現代曲や往年の名曲が次々に出てきます。
このあとりんごさんが引っ込んで
チナツさんと早瀬さんのデュエット、だったと思います。2〜3曲踊って
2人が引っ込むと今度は
朱魅さんドレスでなぜか大きなフォークのおもちゃを持って出てきます(歌詞と関係がある?)拍手。
そして時にかわいく時にいたずらっぽく踊ります。
照明が変わるとドレスが赤く見えたり黒く見えたりします。そのあと下着姿ふうになってセクシーに。
そのあとタタ○ンの「I belie○e」が流れます。
この曲が流れるとオープンステージみたいですね。手拍子で盛り上がります。
そして引っ込みます。拍手。歓声。
暗転。ここでサンバのような男性ボーカルが流れ
チナツさん、りんごさん、早瀬さんの3人
ラテンの乗りで明るく盛り上がります。(途中でチナツさん引っ込んだか)
それが終わると
チナツさんのソロになります。
黒い縦縞スーツに黒い帽子の男装で登場。拍手。
「ダーリ○グ」(沢田○二のカバー?)に乗って
ダンディーに踊ります。似合ってますね。手拍子。
2曲目は「Want you俺の肩を抱きしめてくれ…」(スローなブギにして○れ)これもカバー?
ここでジャケットを脱いで更にかっこよく男の色気(?)いっぱいに踊ります。女性ファンが殺到しそう。
歌「…お前がほしい」拍手。ウォーッという歓声。
3曲目は静かな女性ボーカルだったか
「キャンディI love you めざめてよ…」(原田○二のカバー?)
ここでチナツさん上に着ていたものを脱ぐと黒のコルセットだったか
急に女になって、じっくりと妖艶に決めます。さすが。
そして去っていきます。拍手。
暗転。
ここでりんごさんと朱魅さん登場。拍手。
女性ボーカルの
「あなたが噛んだ 小指が痛い…」(伊東ゆ○りのカバー)
に合わせて指を立てたり可愛くコミカルに踊ります。それにしても懐かしい曲が多いですね。(^^)
そんなふうにして踊ると2人去ります。
このあと早瀬さんのソロになります。
白いドレス(だったか)で登場。
1曲目は乗りの良い曲で踊り、
2曲目はゆっくりの曲で、客席までいって挑発的ポーズを決めたり、じらしたり。ストリップ以上にセクシーに。
そんなふうにして踊ると引っ込みます。拍手。歓声。
暗転。
ここで乗り乗りのロックンロールで
「ねらってるみんなお前を
世間知らずのお前は子猫…」(矢沢○吉「セクシー・キ○ット」)
が流れ、
チナツ、朱魅、りんごの3人がミニスカで
猫耳と猫のしっぽをつけて笑顔で登場。拍手。 
時に猫のしぐさでダンス。ちょっとコミカルにちょっとコケティッシュに。手拍子。
そして3人の子猫ちゃん引っ込みます。拍手。歓声。
暗転。
ライトだけが点滅しています。
いよいよフィナーレ。
やがて曲が変わり、照明が明るくなって
4人全員がステージに出てきます。拍手。
お揃いの、黒いブラに桃色光沢のショーツ、それにグリーンの簡単なひもひも衣裳をはおっています。
皆さん弾けるような笑顔。場内の熱気がMAX。ここで
早瀬さん「はいどーもありがとーございましたー。それでは順にご挨拶を」
ということでりんごさん朱魅さん早瀬さんチナツさんの順だったかしら、簡単なスピーチ。
「ありがとーございましたー/楽しくできました/なごりおしいです/2回目も良かったら見ていってください」など言う中で早瀬さんだけ「えー、ビールの差し入れ受け付けます」(笑)
最後にチナツさん
「練習は終わりました。次が本番です。ゆっくり見ていってください」(笑)
そして「ありがとーございましたー」大きな拍手。
そんなふうにして終わりました。6:45。
あっという間の40分でした。ジェットコースターに乗ったみたいにエキサイティングな。

場内はざわざわしています。
帰る人、残って飲んでいる人、踊り子さんと話し込んでいる人、などなど。
名残り惜しかったですが私はここで会場を出ました。6:48。   
外はまだ少し明るさが残っています。
酔い覚ましに少し歩きたい気分です。  おわり

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m
なお次回のラブリモンキーズは7月だそうです。

471: 2015年5頭 渋谷道頓堀劇場    5月10日(日)12時38分 by 匿名希望
今日は「母の日」ですね。
皆様何か企てましたか?。
今週の道劇の印象は「愛と感謝」です。
昨日までは2作品づつ楽しませていただきました。

# レポは奇数回、偶数回の演目をミックスしております。

1.チームショー「Titanium」(奇数回)
  (水鳥藍さん、小町れのさん)
  なんだか若い子たちがやりたいことを思いっきり
  やらせてもらっている。
  そんな場に居合わせていることがとても嬉しく感じました。
  かつて、こういうチームショーを見ていたときは
  楽日には何かが・・・。
  札幌と渋谷では役を逆転させるとか、そんなチームも
  見たことがあります。
  なにはともあれ楽日のステージ舞台の上でも思いっきり
  楽しんでください。

 水鳥藍さん(偶数回)
  偶数回は周年作ボレロでした。
  この方の衣装に私は注目していて、はじめの水鳥色の
  ピーターパン調、途中に出てくる暖色系のコラージュに
  なっている衣装、盆の上でなんともいえない色合いで
  浮かび上がってきます。
  渋谷の照明と投光さんのおかげか?。

  小町れのさん(偶数回)
  真っ黒いゆったりとした衣装。
  この出し物は語るのです、とっても。
  素直さが出ていて心がスッキリする感じがします。
  渋谷のように暗転がしっかりきく劇場で時々再演してください。

2.天上くるみさん
  TSの新人さん、瞳にとても力があります。
  ステージでとても良く客席を見ています。
  新人さんの瞳は純粋無垢な感じが最高です。
  イチコロでございます。  
  ステージもとてもうまいです。裏方さんもこんだけ上手に
  吸収してくれるとやりがいがあるんじゃないかな。
  
3.六花ましろさん
  客席のSKB082としても対抗しておどらないといけない気分に
  なりますね。手の振り付けぐらい真似してみんなでおどってみます?。
  みんなでやれば怖くない?。

4.園田しほりさん
  個人的にとても親近感が湧くようになってきました。
  キャリアの踊り子さんと時々再会するといろんな劇場や香盤の思い出が
  よみがえってきます。記憶のときには主役にときには脇役に。
  この方もかわらぬ可愛らしさとキレのあるダンス、素敵です。
  
5.北川れんさん
  「青い鳥」です。
  とても上質で品がある作品。「愛と感謝」があふれている
  すばらしい作品です。おそらくストリップでないと表現ができない
  大人のおとぎ話です。
   この方のTwitterのアイコンをみると、「赤、青、黄色」の鳥が
   巣箱にいます。「火の鳥(赤)」、「青い鳥」に続く作品の
   構想があるのかも。
    
6.匠悠那さん
  「鶴の恩返し」
  この作品も名品です。
  私個人的には匠悠那さんの演目では一番好きです。
  音や衣装、小道具の印象が強かったのですが、足の動きの
  表現に着目してみると、昔話のストーリーがのびやかに
  語られていることが分かります。
  ところどころ切り出してみると日本画の連作になるん
  じゃないかな〜。

472: 訂正など    5月11日(月)15時50分 by 行った人
○「浅草艶絵巻」レポ の方で
開演予定の6:45→開場予定の6:45
それにすがって乗って→それにすがって上って
なお「浅草艶絵巻」次回は5月26日(火)〜31(日)で「外科室」「蜘蛛の糸」「義血侠血」の3本立てだそうです。
○「ラブリーモンキーズ GWスペシャル」レポ の方で
なお次回のラブリモンキーズは7月だそうです。
→なお次回のラブリーモンキーズは7月18(土)〜20(月/海の日)だそうです。

473: 匿名希望さん    5月11日(月)23時17分 by えろっち
チーム良かったみたいで、よかったですねー
オイラも道劇に行ったんだけど、チームを見逃してガックリでした。

474: 「グロテスク・ドリーム」レポ    5月26日(火)16時34分 by 行った人
2015年5月23日(土)深夜、阿佐ヶ谷ロフトAに行って「Grotesque Dream」を見てきました。元踊り子のGrotesque Athena(ルーシー)さんとDreaming Mio(羽月澪)さんが中心になったDJ(ディスクジョッキー)企画の第一弾ということです。出演は他に思考サコ、Mari、東京ディスティニーランド、Mistress MAYAの皆さん。
映像とDJがメインになって、それに寸劇やダンスや歌が出てくる、ちょっとシュールなイベントでしたが、可愛らしさとグロテスク、アットホームで、それにエロスの香りもある楽しい、ちょっと早い「真夏の夜の夢」でした。以下、時間を追って。

JR中央線阿佐ヶ谷(あさがや)駅の南口を出たのが夜の11時50分ころ。アーケード街を2〜3分歩いてロフトAに着きます。地下への階段には何人か並んでいます。女性客もいます。12時過ぎても開場する気配はありませんが、皆さんおとなしく待っています。少しして女性スタッフが出てきて年齢確認をするとか。私は偶々持っていた健康保険証を見せてOKでした。「あと少々お待ち下さい」
12時20分くらいになって開場。私はネット予約してあったので受付で入場料2000円とドリンク代500円払い、フライヤーとドリンクの引換券を貰って会場に入ります。

中は学校の教室くらいの広さ。奥に舞台がありスクリーンに何か映像を映しています。舞台の上手の方にはテーブルがあってDJの機械が置かれていて、黒いドレスの(SMの女王様のような)女性が1人、機械を扱っています。
フロアの、舞台に近い市松模様になっている部分は広くあいていて、ここも舞台の延長のようです。その左の隅には小さなテーブルにパソコンが置かれていて、白い服でなぜか顔を青白く塗った女性が1人、操作しています。
客席の方にはテーブルが4つほど。その後ろがカウンター。お客はまだ10人ほど。後から少しづつ増えてきます。
私はテーブル席を確保し、カウンターに行ってドリンクを貰ってきて、飲みながらのんびりスクリーンを見ています。
映像は、サイケになったりアニメになったり実写になったり、モノクロになったりカラーになったりと、次々に前後の脈絡無く映し出されていきます。曲はロックのような、重厚なものや哀愁を帯びたもの、などなど。イベントは、これから始まるのか、もう始まっているのか…
少しするとフロアに何人か男女が出てきます。何か打ち合わせをしているのか、出たり引っ込んだり。
お客は少しづつ増えて来て、20人余になりますが、見知った顔はありません。
1時になりましたが、状況に変化なし。ちょっと心配になります。
1時10分を過ぎたあたりで少し変化のきざしが。
場内の照明が暗くなっていって、そして天井につけられた無数のランプ(発光ダイオード?)が点滅。何か始まりそうです。
映像が、静止画像になります。
少しして女声のアナウンス
「それでは東京都知事選候補の「花と夢いっぱい党」ドリーミング・ミオさんの政見放送になります」
この声は、アテナさん。何が始まるんだろうと思っていると
舞台下手から2人がゆっくりやってきます。拍手。
前に立ったのが白いちょっとシースルーのロングドレスで頭に薔薇の冠をのせたミオさん。
その後ろに白いミニのドレスでやはり頭に薔薇のアテナさん。
二人、まるでギリシア神話の世界から出てきた姉妹みたいです。
舞台中央に立ったミオさん
「自然は神の愛です。私達はこの美しい自然を守らなければなりません」そんな演説になります。
この間うしろに立ったアテナさん、先端に蝶や小鳥のついた棒をひらひら動かしています。この、わざとらしさが可笑しい。
アテナ「ドリーミング・ミオせんせい、そのためにはどーしたらいーのですか」
ちょっと幼稚性のあるような独特のしゃべり方。愚者を装う知者か。そういえばアテナといったら知恵の女神だった。
ミオ「シスターグロテスクアテナ、愛の花を枯らさないようにするのです」
アテナ「ドリーミング・ミオせんせい、愛の花を枯らすとどうなるのですか」
ミオ「愛の花を枯らすのは罪です。犯した者は」と言って
舞台にあった黒地にダビデの星を描いた布をさっと取ります。
アテナ「キャー!」
布の下から現れたのは3つの生首。かなり精巧なマネキンの首みたいですが、それぞれ一部づつ赤い大きな傷が口をあけています。もうチームソドムの乗りですね。
このあとよく覚えていませんが、曲に乗って
2人踊ったようです。そんなふうにして
2人の寸劇が終わります。なかなか深いですね。拍手。1:20。

ここでミオさんは去り、残ったアテナさんがDJを担当します。機械の所に行っていっしょうけんめい操作しています。時々考え込んだりしている横顔が可愛い。
映像も動画が再開。色々あった中にクラゲの泳ぐ映像がありました。
そのあとアテナさんの静止画像。十字架に縛り付けられた写真など、ちょっとロリ的なM女的なマニアックな写真が次々に映し出されていきます。
このへんでフロアに出演者かお客か、男女10人ほど(女性の方が多かったようです)集まってきて、今使った生首や蝶や小鳥の小道具をDJのテーブルに飾ったりしています。そしてBGMに乗って踊ったり。お客も参加していいとか。このあたりから出演者とスタッフ・お客の区別がつかなくなって、場内カオスになっていきます。
現在2:00。
しばらくそんなことがあって
そのあとショーの再開。
舞台に白いドレスを着て黒いベールをかぶった人が出てきてゆっくりダンスになります。仮面舞踏会のような仮面をつけているようですが、ドレスを脱ぐと、背中にタトゥー。そしてツンブラ姿になると大きな羽根扇を持って客席に出てきてファンダンス。そんなふうにして終わります。拍手。2:23。
静寂。
またDJ。少しすると白い着物の男性と、黒いバレリーナ衣裳の小柄な女性が出てきます。拍手。
この辺り、良く覚えていませんが、2人続けて独り芝居になります。
最初は女性の方。「オペラ座の怪人」のパロディだったかしら、喜歌劇「こうもり」序曲が流れ、カメノコタワシで作ったネズミの人形を手に持って腹話術をやったり、ダンスをしたり、歌を歌ったり(これが上手い!)。芸達者な人ですね。拍手。2:55。
引き続き男性(東京ディスティニーランド氏)
時空を超えた時代劇。四十七士が出たり柳生十兵衛が出たり坂本竜馬が出たり。はてはパンツ1丁になって刀を振り回して絶叫したり転げ回ったり大熱演。ストーリーはよくわからなかったですが、迫力は十分に伝わってきました。終わったのが4:00。
ここでサプライズ。出演者やお友達がろうそくのついたケーキを持ってきてミオさんの誕生祝いになります。
「Happy birthday…」の合唱。そしてみんなで「かんぱーい!」
ミオさんろうそくの火を吹き消します、拍手。
なごやかに盛り上がります。
そのあとミオさんのDJ。現在4:15。
聞き覚えのある曲もいくつかありましたが、ラストは
「マイウ○イ」だったと思います。
このへんでスクリーンに映画のエンドロールのようなものが映されます。今日の出演者名など。いよいよお開きのようです。
ここでアテナさん「みなさんおそくまでありがとうございました」とご挨拶。
そして物販の案内。ミオさんアテナさんお二人の写真集のCD。1部1500円。大勢が買ってサインしてもらったり握手してもらったり写真を撮ったり。私もさっそく1部買ってお二人に握手していただきました。(^^)
まだ残っている人もいましたが、私はここで会場を出ました。5:00。
外はもう明るくなっています。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

475: 「踊り子四人会」レポ    8月26日(水)18時34分 by 行った人
2015年8月23日(日)新宿シアターPOOに行って「踊り子四人会」を見てきました。出演は朱魅、若林美保。牧瀬茜、園田しほりの(現役・引退の)4人の踊り子さんで、司会は松本格子戸さん。豪華メンバーです。初企画だそうですが、どういう事になるか楽しみです。以下,時間を追って。

JR新宿駅の東南口を出たのがお昼の12時40分頃。歩いてすぐ劇場のある守ビル。階段を上がって3階。入口ドアを開けて中に入ります。受付の松本格子戸さん「いらっしゃーい!」。入場料4000円。ドリンク(オレンジジュースにしました)を1本貰って客席に行きます。もうほとんど満席ですが運良く椅子席の2列目に空席があったので座れました。なお椅子席の前はざぶとん席で、ここは熱心なファンで埋まっています。場内は顔見知りの人も大勢、女性客も何人かいます。
私はドリンクを飲みながら開演を待っています。舞台にカーテンはなく、小道具らしきものもなく、奥も左右の壁も黒い布でおおわれていて何も無い空間なのが想像をかきたててくれます。
お客は後から後から入ってきて満席状態に。開演予定の1時を過ぎても始まる様子はありません。いつもの事ですが。

1時15分になったあたりで、
「ハイそれではお待たせいたしましたー」と松本格子戸さんが後ろから出てきて舞台に上がります。拍手。
派手なピンク系のスーツに帽子にメガネといつものかっこう。
「いやいやいやー」そして前説になります。
岐阜の劇場が今月は休みになると聞いたので東京で「踊り子四人会」など企画したら、その岐阜の劇場が急遽やることに決定。その結果今週は岐阜と東京を何度も往復することになってしまったとか。
そのあと今日の香盤を紹介して
「以上、超豪華メンバーです。司会進行ならびに音響照明は私、松本格子戸でお送りいたします。それでは最後までごゆっくりお楽しみ下さい」と言って下がろうとして
「あ、注意事項」(笑)
「踊り子さんのお肌・衣裳には絶対にお手を触れないで下さい。写真撮影・ビデオ撮影は固くお断りいたします。おタバコは場内後ろの喫煙所でお願いいたします。なお、お飲物は2杯目からはキャッシュ・オンでお願いいたします」そして
「それでは花のトップステージは朱魅さんです」
ここで楽屋から
「椅子とりに来ていただけます?」と朱魅さんの声。
格子戸さん「ハイハイ何でもやります」(笑)と言って楽屋から椅子を持ってきて舞台中央の奥にセットして,
改めて「それでは朱魅さんのステージでお楽しみ下さい」と言って後ろに下がります。1:25。
暗転。

1 朱魅
「ギラギラ太陽が…」と懐かしい歌が流れ、照明がつくと
朱魅さん紺色地に花模様の浴衣にピンクの帯で、赤い和傘を持って登場します。拍手。
涼しげで艶やかに。髪はアップにしていて後ろに青い花飾り。
笑顔で傘をくるくる回しながら踊ります。手拍子。
少し踊ると傘を立てかけ
帯にはさんでいた扇子を出して煽ぐようにして踊ります。
少しして扇子をたたむと再び帯にはさんで
両手をひらひらさせて踊ります。
時に子供っぽく、時に色っぽく。
歌「…涙の○陽」ポーズ。拍手。
次の曲。
「ためいきの出るよーな…」昭和の歌が続きます。
ここで愁いの表情。
急に大人の雰囲気になります。
そして後ろ向きに立って帯を解き
そのあと下帯を、かぶりつきのお客の一人に持たせて、外し、
ハラリと浴衣を落とすと
その下は白無垢。
歌「…恋のバカ○ス」
3曲目
「夢で会えたら 素敵なことね…」
切ない歌なのにメロディーは明るい。
朱魅さんここで立てかけてあった傘の後ろに回って
別れた人を思うように、傘を抱くようにしたり
傘のへりに軽く口をつけたり。
そのあと舞台の奥に下がって
椅子にこしかけ
かんざしになっていた青い花かざりをはずして
髪を垂らします。
ここから椅子にこしかけたまま
オナニーショーになっていきます。
横を向いて指をしゃぶったりしながら
目を閉じます。
歌「…眠りつづけたい」
4曲目。
静かな女性ボーカルで
「名もないこのまちに 異国の陽がのぼる…」
ここから照明は少し暗め。
夢の世界に入っていくように。
ここで白無垢の胸をはだけ
自分の乳房を、まさぐったり
目を閉じて
両足をしどけなく開いたり
小さなパンツははいたまま
股間に手をあてがってオナベッド。
やがて椅子からゆっくりずり落ちるようになって
床の上に横になり
のけぞり
激しく体を上下
揺れる乳房が美しい。
次第に動きがはげしく
あぁーあぁーと、あえぎ声
そして、急に動きが止まり
曲は静まります。
静寂。
5曲目
沖縄の三線(さんしん)のイントロ、そして
歌「青い空 青い海…」
清らかな女性ボーカルが流れます。
朱魅さん仰向けに横になったまま息をしています。
やがて右手を高く上げ
夢からさめたような顔。
そして
ゆっくり起き上がり
やがて立ち上がり、笑顔。
歌「いついつまでも色あせないで…」
そして白い着物を着て
傘をさして
舞台の中央奥に下がって
振り向いて、ポーズ。拍手。
一瞬の静寂。
再び「ギラギラ太陽が…」が流れ
ストリップで言うオープンステージの乗りになります。手拍子。
朱魅さん笑顔で踊りながら客席まで出てきます。チップを渡す人が大勢。
そんなふうに盛り上がって終わります。1:45。

「いやいやいやー」と言いながら格子戸さんがやってきます。
舞台に2人並んで軽くトーク。そして
松本「朱魅ちゃんでしたー」
拍手に送られて朱魅さん下がります。

松本「つづきまして…」と次を紹介しようとすると、
楽屋から「ロープ下ろしてもらえます?」と若林さんの声。
格子戸さん又ハイハイと言って脚立を持ってきて天井に取り付けてあった赤いロープを下げ、
脚立を仕舞います。
格子戸「それでは若林美保ちゃんです、よろしくー」拍手。
暗転。1:50。

2 若林美保
ドラムスの音、そして男性ボーカルが流れ
若林さん赤い長い衣裳に赤いベールのようなものを中近東風に頭から被って登場。拍手。
以前劇場でやった「蛇」(蛇を愛した女とその娘の物語)の曲目ですが、今回は
ストーリー性はあえて出さず、小道具も使わず吊りがメインのようです。
歌「危険な女神を愛して 灼けつくような恋に…」
やがてベールを取って
誇り高く、謎の微笑みで踊ります。
2曲目。
静かな男性ボーカル。
このへんで赤いドレスを脱ぐと、下は黒いコルセット。
そして赤いロープを腰に回して
それを天井から下がっているカラビナに掛けて
ここから宙吊り
目を閉じて、気持ち良さそうに
空中で回転したり、逆さになったり
歌「君はひとりじゃない…」拍手。
3曲目
ドドドドドという激しい音、そして
「赤い靴で踊れ」と叫ぶような女の声。
レジーナの「さらば愛しき毒りんご」
(以前のステージでは蛇娘が登場する場面〜自分の宿命との戦い)
ここでブラをはずしてトップレスで宙吊り。
苦痛の表情。
回転したり逆さになったり、両脚を大きく動かしたり。
そして仰向けに宙吊りのままゆっくり下がっていって
床におりると
コルセットを外すと小さな黒いTバック1つに。
そして今度は素手でロープをつかんで宙吊り
仰向けになったりうつむきになったり
回転したり。
そしてまたゆっくり床に下りてきます。
静寂
4曲目。静かな女性ボーカル。
「砕けて舞い落ちる…
…真実なんてないの?…」
ここで右足首にロープをまきつけ引き上げるようにして
三たび宙吊り。そして
空中で美しくポーズを決め
下に下りると
静かに舞台の奥に下がっていきます。そして
「ありがとうございます」拍手。

舞台が明るくなり、次の曲が流れはじめると
若林さんオープン曲は要らないという合図。
曲が止まり、すぐ格子戸さん
「いやいやいやー」と言って出てきます。そして
若林さんが舞台の片付けをしている間、話をしています。
昨日まで浅草で「贋作・一条さゆり」の芝居をしていたとか、毎年やっているが
来年はやらないとか。やらないと忘れちゃうとか。
そんなふうにして片付けが済むと若林さん荷物を持って下がります。拍手。

松本「続きましてのステージは、牧瀬茜ちゃんです」そして楽屋に向かって「椅子は大丈夫ですか?」
楽屋から「何でも大丈夫です」と牧瀬さんの声(笑)
「それでは牧瀬茜ちゃんです」と言って格子戸さん引っ込みます。2:14。
暗転。

3 牧瀬茜
センチメンタル・ジャーニーを思わせるようなイントロ、そして
「裏窓からは 夕陽が見える…」と浅川○キの歌が流れてきます。
照明がつくと
牧瀬さんスリップのような黒い衣裳で入ってきます。白い肌に似合う。
そしてセクシーな腰の動きで軽く踊ります。
顔はデビュー当時と変わっていないのに急に大人の雰囲気になって、と驚きです。
「…裏窓からは 別れたあとの女が見える」
曲が終わり、静寂。
ここで牧瀬さん正面を向いて
「私は見ていました。
 あなたを見守っていました…」
と独白、意外な展開。
このあと一人芝居がずっと続きます。これは
主人公の告白か、あるいは主人公を見ている、もう一人の自分か。
水を打ったような場内に、茜さんの声だけが響いていきます。
次の曲。
「ふしあわせという名の猫がいる
 いつも私のそばにぴったり寄りそっている…
 だから私はいつもひとりぼっちじゃない…」 
ここで椅子にしどけなく座って、猫の手のしぐさをしたり。
そしてゆっくり衣裳を脱いで黒い小さなパンツ1つに。
スリムだが、大人の体の色気が。
歌が終わり、静寂。
再び独白
「…今抱きしめてくれたら、それでいいの。
 今だけでいいの。 今だけがいいの」
そして波の音。
3曲目
「おいらが恋した女は
 港町のあばずれいつも…」
カルメンを思わせるような、嫉妬に狂った男の凶行という、どこの国にもありそうなストーリー。
牧瀬さん立ったまま動きを押さえた演技で歌とシンクロさせていきます。
女は立ち上がり、怪訝(けげん)な顔。顔見知りの男が部屋に入ってきたのか。
観客の目が、入っていく男(おいら)の目になっています。そして
歌「女の胸に赤いバラの贈りもの…」
ここで女は自分の胸をおさえて苦痛の顔、しかしなぜか抵抗する様子はない。
あるいは分かっていたのか。
そしてゆっくり後ろに倒れるように下がっていきます。
歌「かもめ かもめ さよなら あばよ」
そして手を振っています。
波の音。
少しして拍手。客席から ブラヴォー!

格子戸さん「いやいやいやー」と出てきますが、
牧瀬さんニコッと笑って「オープン曲あったんですが、でもいいです」
格子戸さん「大丈夫、大丈夫」と言ってすぐ引っ込んで、曲をかけます。
乗りの良い「風になり○い」
牧瀬さん青い法被をはおって(襟に「B級タレント/ガマグチ茜)
明るくオープン、チップを渡す人が大勢。
そんなふうにして盛り上がって終わります。2:35。

「いやいやいやー」と格子戸さん改めて登場。
2人でトークになります。
牧瀬さんたちが毎月やっている芝居「浅草艶絵巻」は今月は28日〜30日で、牧瀬さんが樋口一葉の「にごりえ」を元に脚本を書いたとか。ここで場内後ろで飲んでいた朱魅さんが「私も台詞(せりふ)覚えた!」松本「台詞あったの?」(笑)
そんなふうにして和やかにトークが終わると
松本さん「牧瀬茜ちゃんでした」牧瀬さん笑顔で引っ込みます。拍手。

松本「続きまして、今回私が一番踊ってほしかった方、今年でデビュー19年になります園田しほりちゃんです。今のストリップ界になくてはならない方。彼女の良い所はコレ(天狗のしぐさ)にならない所です。それではしほりちゃんでーす」と言って下がります。
暗転 2:38。

4 園田しほり
「ありがとうさようなら
 今までのいびつな僕よ…」と乗りの良い男性ボーカルが流れ、
園田さん白いドレスで登場。拍手。
笑顔で乗りよく踊ります。手拍子。
キレが良いというか、体の動きが若いですね。
踊りによって
今時の若者の気持ちを
等身大に表現していきます。こういうのが一番むずかしい。
一頻り踊ると後ろ向きになって右手を挙げてポーズ。拍手。
2曲目。
乗りの良いギターのイントロと男性ボーカル
「もっともっと私を知ってほしいんだって…」で
速い動きの踊り。
踊りながらドレスを脱ぐと
白いトップとショーツだったかしら。
曲が終わり、拍手。
左に引っ込みます。
3曲目
静かな男性ボーカルで
「歩いてきた道は
 楽しいだけじゃなかったな…」
少しして園田さん
白いシルクのシャツに着替えて(下は小さなパンツで)
入ってきます。拍手。
そして、ここからは現代の青春小説の世界を思わせるような
静かなベッドショー。
一方で孤独を愛し
一方で絆を求め、
生き方を模索している今の人の気持ちを
表していくように。
4曲目
ややアップテンポになって
「教えられたものだけじゃ
 今一完成しないんだ…」(以上バックナ○バー)
このへんで踊りながら胸をはだけ
ポーズベッドのようになっていきます。
床に横になったり
立って踊ったり。
そしてポーズベッドから
オープンのようになっていきます。手拍子。
ラストは美しくポーズを決めて終わります。チップを渡す人も。拍手。2:55。

「いやいやいやー」と松本さん入ってきます。
「すばらしいー。しほりちゃんはシアターPOOは初めてですね。どうですか、良いでしょ」
このあと少し喋って園田さん引っ込み(拍手)
松本「このあと休憩時間で、そのあとトークショーになります」
と言って引っ込みます。拍手。3時少し前。
ここで休憩時間。

3:20くらいになって
松本さんワイヤレスマイクを2本持って舞台に出てきて
「ではまいりましょー 踊り子四人会トークライブショー!」拍手。
踊り子さん4人が楽屋着に着替えて各自ワイングラスや缶ビールを片手に舞台に出てきます。拍手。下手から若林さん朱魅さん園田さん牧瀬さんの順に並んで座り、右端が格子戸さん。
中には3年ぶりとか10年ぶりの再会という人たちもいてさっそく楽屋トークみたいになります。後は格子戸さんの司会で
この業界に入ったきっかけから、恋愛論などなど。
踊り子は10日ごとに全国を回るし仕事が終わるのは遅いし中々恋愛やってる時間がないとか、それでもマメな子はいるとか。
それからどこの劇場にはネズミが出るとか足をかじられたとか、イタチも出たとか、ここだけの話が満載。
しだいに酒が回って寝そべってしゃべっている人も。
格子戸さん牧瀬さんにだったかしら「あなたはどんなタイプの男性が好きなの?」牧瀬「まず無口で」松本「…」(笑)

そのあと告知コーナーになります。
朱魅さん。8月28日〜30日まで浅草リトルシアターで「浅草艶絵巻」(牧瀬さんも脚本・出演)。30日はその前に「踊り子四人会」。9月2日は新宿ロフトプラスワンでクンニクマン聖誕祭。9月10日は同じ場所でSM神社祭。
若林さん。8月24日は新宿のスタンリークラブで一日店長。25日は吉祥寺マンダラ2で三上寛さんたちとライブ。29日は新宿ネイキッドロフトで「歌う!ピンク御殿」風間寛治さんと一緒に出ますとか。そして30日は「四人会」。9月2日はクンニクマン。9月4日〜6日までカナダのモントリオールでイベント。場内から「おー」という声。ここで朱魅さん「メープルシロップほしい」(笑) 若林さん、そのあと9月10日はSM神社祭。9月26日は吉祥寺ROCK JOINT GBで「カルネランドサーカス」
牧瀬さん。「今日このあと23時から高円寺でソロパフォーマンスやります」あと8月28日〜30日は「艶絵巻」。9月1日〜5日まで栗橋。9月18日は国立(くにたち)のキノ・キュッヘで「人魚を想う夜」。9月26日は「カルネランドサーカス」若林さんとはチームではなく各自ソロで出るとか。
園田さん。今週はめずらしく休み。9月頭は渋谷道劇。そのあとは「忘れちゃった」とのこと。踊り子は来週より後の予定はあまり覚えていないものだとか。因みにネット情報では園田さん9中はA級小倉、9結はまさご座、10頭はわらびミニ、10中は渋谷道劇だそうです。

和やかにトークショーが終わります。
松本「それでは最後は写真撮影いきましょう」拍手。
ということで舞台の5人を客席から撮ることになります。あちこちからフラッシュがたかれますが、皆さん良い笑顔です。
「はーいあと5秒、4、3、2、1おしまーい」拍手。
そんなふうにして和やかにお開きになりました。
残って飲んでいる人、出演者と話している人、若林さんの物販コーナーで買っている人、色々いましたが
私は荷物を持って外に出ました。4:35。
明るい夏の午後です。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m
なお9月30日(日)の「踊り子四人会」は、若林美保さん、朱魅さん、京はるなさん、そして伊藤舞さんが出演予定です。

476: 「浅草艶絵巻 8月公演」レポ    8月30日(日)01時20分 by 行った人
2015年8月28日(金)浅草リトルシアターに行って「浅草艶絵巻〜日本文学と女の情景」を見てきました。艶絵巻シリーズは今年は4月から毎月上演されていますが、その8月公演の初日です。
今回(8月28日〜30日)は「卒塔婆小町」「班女」(はんじょ)それに新作の「にごりえ」の3本立て。出演は
女優陣が牧瀬茜、朱魅、灯月(ひづき)いつか、土屋麻衣(マイ)、男優陣が小林歩祐樹、清田裕也、小枝ノリユキそして山口六平の皆さん。上演中なので以下,簡単に。

小雨の中、劇場に着いたのは開場の19:15の少し前。入口前には行列が出来ています。そして開場。すぐ満席に。
19:30予定通り開演。山口さんの前説に続き3作品が途中休憩なしで上演されます。

1「卒塔婆小町」能を元にしたシュールな物語。
赤い襦袢の少女(灯月)笑顔で登場、1曲踊ります。そこへ腰の曲がった老女(小林)が杖をついて登場。自分は絶世の美女とうたわれた小野小町のなれのはてだと名乗ります。ちなみに少女は若い頃の小町。同時に存在しているわけです。老女は深草の少将の想い出など話します。99日通ってきたが百日目には来なかった…話しながら卒塔婆の上に座って眠り込んでしまいます。少女は起きたまま。そこへスーツの男がやってきて自分は深草の少将で小町を迎えに来たとか言います。三島由紀夫の戯曲とは関係ないと言いながら、やはり少しは影響があるようです。
芝居の後は灯月さんのダンス。

2「班女」。能を現代に置き換えた心温まる物語。
薄暗い照明の中で、地味な服装の女、花子(朱魅)が愁いの表情。急に照明が明るくなり、やりて姐さん(マイ)が登場。「いつまでメソメソしてるんだよ」と花子を叱咤激励。ふっきれた花子、急に元気になってセクシーな衣裳に着替えます。
さて客引きに出た姐さん、若い男をつかまえ、花子の部屋に案内します。顔を会わせた2人、驚きます。かつての恋人だった!
実は男はコンビニ強盗をして逃げている所だが、自首して刑期を終えたらまた会おうと言います。
花子は自分もこの稼業から足を洗って待っていると言います。そしてその日から客を取るのをきっぱり止めます。
姐さん「男なんか口先ばかりで信用できない」。が、花子はあくまで待っていると言います。姐さん「それではこの店には置いておけない出てお行き」と言いますが、別れぎわ、「しあわせになるんだよ」と固くハグ。
何ヶ月か過ぎ、男が再び店にやってきて姐さんに花子のことを尋ねます。姐さん「知らないよ」と言いますが…
生き別れになった男女が扇子が縁で再会、というのは原作どおりですね。
芝居の後は朱魅さんのダンス。

3「にごりえ」樋口一葉原作、牧瀬茜脚本、山口六平演出。メンバー総出演です。
ヒロインお力(おりき)はもちろん牧瀬さん。この人はとにかく多才な人ですね。
お力の仕事仲間のお高(おたか)は朱魅さん。原作より台詞が多く、お力の良き友人となっています。
灯月さん、田舎娘で風呂敷包みを持って、鳥打ち帽の男(薬の行商人,実は女衒(ぜげん)に連れられて出てきます。この2人、原作にはない登場人物ですが違和感なく物語世界に入っていきます。
結城朝之助(とものすけ)は山口さん。落ち着いた良い味を出しています。
源七の妻お初(おはつ)はマイさん。地味でまじめで内職をして家計を助けている健気な女房を好演。「班女」の姐さんとは正反対の立場の役ですが、どちらもこなしているのはさすがです。
そんなふうにメンバー総出演で物語は進んでいきます。そして事件は起こります…
芝居の後は牧瀬さん朱魅さん灯月さん3人のダンス、やがて牧瀬さんが残ってソロになっていきます。

そのあとカーテンコール。
山口さんが出演者を順に紹介し、拍手のうちに終わりました。21:15頃。
それぞれの作品、原作通りではないですが、ある意味でかえってよく原作の世界を色鮮やかに蘇らせてくれました。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

477: 「踊り子四人会 第2弾」レポ    8月31日(月)23時31分 by 行った人
2015年8月30日(日)先週に引き続き新宿シアターPOOに行って「踊り子四人会」を見てきました。今回は簡単に。(^^)

開演予定の13時を15分ほど過ぎて司会の松本格子戸さんが出てきて前説、そして始まります。
1京はるなさん
未来的音響の中、青色かつらに白いブーツで登場、アンドロイドの動き。これが可愛くて上手い。そして舞台の奥で白い布におおわれていたものをはがすと、出てきたのは白い骸骨。彼女は機械的な動きのまま治療を試みますが当然骸骨は再生しません。そこで彼女はパソコンを操作し、人間には寿命があるという情報を得ます。同時に悲しみという感情も。ここから人間の動きになって骸骨の上にかぶさるようにして声を上げて泣きます。やがて骸骨を相手にオナベッド…しばらくして骸骨を白い布でくるんで安置。再びアンドロイドの動きになって最後に何か言うように口を動かします。「アリガトウ」と言ったのか。そして終わります。悲惨な事件・事故の多い昨今、命の重さを「アンドロイド」に教えられた気がしました。

2朱魅さん
乗りの良いラテン風の曲が流れ、白を基調としたセクシーなドレスで白い羽根飾りをつけて登場。昨日は浅草でサンバカーニバルでしたが、その乗りで笑顔で明るくダンス。2曲目では羽根飾りやドレスを脱いで、白いブラとミニスカになり、より激しくエロティックに踊ります。腰をふったり胸を揺らせたりと挑発的ですが下品にならないのはさすが。踊り回って一旦引っ込みます。3曲目からはマド○ナの歌。ここでブラをはずし赤いガウンをはおって椅子にこしかけて目を閉じて指をしゃぶったり。やがて椅子からすべり落ちるようになって床でオナベッドショー。手の動きがしだいに激しくなって、そして果てます。静寂。少しして起き上がり、晴れやかな笑顔。奥へ下がってポーズを決めて終わります。オープン曲がかかりますが朱魅さん笑って辞退。それでも曲がかかり、あとはいつものようにオープン。盛り上がって終わりました。

3伊藤舞さん
赤いロングドレスに白いショールで登場。愁いの表情で男性ボーカルに乗って踊ります。時にゆっくり時に速くスピン。そして苦しそうな顔で舞台に横になります。一旦静寂。そのあと激しい曲になって男のワイシャツにやぶれたジーンズ、そして扇子を持って踊り狂います。やがてワイシャツやジーンズを脱ぎ捨て、赤い着物を着て黒い帯をしめて踊ります。歌舞伎のように、現代バレエのように。凄絶かつ妖艶に。踊り回ると倒れ込み、静かな曲が流れる中、踊りとも芝居ともつかない動き。愛も憎しみも、罪も業もすべてを包み込んでいくように。ここで客席からリボンと花吹雪。それが踊りと一体になって華麗なアート空間に。そして花吹雪に埋もれていくように終わります。深いです。

4若林美保さん
「あー夏○み」が流れる中、紺色の浴衣で紫の和傘をさして涼しげに登場。笑顔で踊ります。途中で傘を置くと帯の後ろに差してあった団扇を出してひらひらさせて踊ります。一曲踊るとザーッと夕立。やがて止むと、「真夏○果実」。いったん左に去ります。しばらくして地味な浴衣で手桶を持って再登場。手拭をしぼったり背を向けて浴衣を下げて背中を出して、手拭で体を吹いたり。このへんの仕種が美しいです。やがて浴衣ははだけて白いフンドシ姿に。粋。そして「Get al○ng together」で大きくポーズベッド。ブリッジのような姿勢から起き上がると、浴衣は下に落とし、笑顔でポーズ。オープン曲が流れると青い法被を羽織って元気に踊り回って終わります。

休憩時間になります。
3:25頃再会。また4人楽屋着に着替え、格子戸さんの司会でトークショー。又々オフレコ話がいっぱい。
なお舞台の上手奥には初代一条さゆりさんの写真パネルが飾ってありましたが、(舞台で一条さゆりさんを演じた)若林さんへ贈呈されます。お客さんからのプレゼントだそうです。
トークショーの後は恒例の写真撮影のコーナー、このあたりで4人に大入袋が配られます。
そんなふうに盛り上がって4時少し前に終わりました。

以上は個人の感想です/勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

478: ライブシアター栗橋 2015年9月頭前半    9月5日(土)00時51分 by 匿名希望
今週リピートしてしまいました。
なぜならとてもいい香盤だったから。

1.愛野いづみさん
  2演目。映画女優さんに題材をとった演し物。
  そういえば都内の某劇場で隣に座った女子大生たちが
  踊り子さんのことを女優さんと呼んでました。
  前の週上野のピンク映画館を視察されたとのことなので
  その影響とも思われますが、自然な感覚でそう呼んでいる
  のならばその感性を尊重したいです。
  この方独自のけだるい色気が栗橋の盆に醸し出されて
  います。

2.川中理紗子さん
  2演目。某レジェンド姫からの授かり物と新作。
  新作はある生き物をモチーフにした演し物。
  実はこれは2作目。風水的にも幸運をよんだり、
  邪気を吸い取ってくれるものらしい。
  この演目は近年使いだしたあの道具が構図として
  とてもしっくりくるように感じました。
  この方のエロスは甘く酸っぱいイチゴのような感覚です
  (季節外れのたとえでごめんなさい)。
  チュッパチュパしたい衝動に駆られます。

3.JUNさん
  私は今回の栗橋で初めてお目にかかりました。
  喫茶TMでデビューされた踊り子さんだそう。
  とても気品のある美しいお顔。女優さんだと
  岩下志麻さんに似ていると思いました。

  演目ですがシルバーの帽子とブラでしっかりと
  したダンスをされます。最初に拝見したときは
  アミアミの衣装もあったように思うのですが、
  私はその中身が気になってしょうがなかったので・・・。
  その後はうれしはずかし初々しさと罪な肉体の
  組み合わせはたまりません。

  右斜め45度に首を傾ける不思議な仕草も印象的。
  気分的に安定するのかしら。

  3日がお誕生日だったそう。6日にイベントが予定
  されているそうです。

4.牧瀬茜さん
  私が拝見したのは2演目。今日劇場を出てふと
  この方の4回目の音を聴いているとなんと聴いたことが
  ない音。もしかすると違う演目もやっていたかも。
 
  私のお気に入りは道後の怪談ストリップでもやったと
  おっしゃっていたあの演目です。

  なぜか2つのパワースポットが浮かんできました。

  舞台最後につけておられる仮面は仏様を彷彿とさせます。
  道後には石手寺という四国霊場の一つのお寺があるの
  ですが、そこに鎮座しておられるエネルギーあふれる
  お姿を現しておられるように見えました。

  この演目にはとある台詞があるのですが、夫婦仲良く
  するというような意味のことを行っていたのですが、
  「偕老同穴」というように私には聞こえました。
  広島の宮島にある厳島神社のお宝を想像してしまいました。

  この演し物はぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。
  道後の怪談ストリップに来年はみんなで行きたくなること
  必至です。

5.吉沢伊織さん
  2演目です。どちらもしっかりとしたメッセージが
  伝わってくるステージです。

  特に最近出したといわれる演目はまるで絵本の世界なのです。
  また同時にリアルな彼女の踊子人生でもありそうです。

  とても賢くてお客様想いの彼女のメッセージあなたも
  全身で受け止めてみませんか?。

479: どうして    9月5日(土)02時22分 by 私もスケベ
栗橋スレに書かないの?

480: w    9月5日(土)10時01分 by 5番目の私もスケベ
長文だからに決まってんじゃんw

481: 語尾にwをつける人って    9月5日(土)10時22分 by 私もスケベ
何だかバカっぽい気がする。

482: 「セクシー・モンキーズ」レポ    10月2日(金)14時24分 by 行った人
2015年10月1日(木)新宿二丁目のサニーサイド・シアターという劇場に行ってセクシー・モンキーズ公演「スポット☆ライト」を見てきました。
チナツ、早瀬みな、千葉なぎさ、牧瀬茜の踊り子たちと長浜満里子、天海七音(あまみやなお)の6人の皆さんによる、歌あり踊りありお芝居ありのステージで、涙と笑いの楽しい、そして心があたたかくなるエンターテイメントでした。公演中(10月1日〜4日)なので、簡単に。

新宿二丁目交差点から歩いてすぐの、小沢ビルという小さなビルの地下1階が劇場。受付で入場料3000円。中に入ります。会場は小さめの映画館くらいの広さで、客席がわりあい急な階段状になっていて、後ろの席からでも舞台がよく見渡せます。もうほとんど満席、女性客もおおぜいいます。私は4列目の席にかけました。

開演時間になったところで長浜さんが舞台に出てきて簡単な注意事項。
写真撮影やケータイの使用禁止とか、トイレは今のうちにとか。
ここで会場にいた牧瀬さん「トイレはそこを出たところですが、途中でTシャツを売りつけられる恐れがあります」(笑)
そして2人引っ込みます。
少ししてBGMが大きくなり。同時に照明が消えていって場内真っ暗に。
暗い中、声が流れてきます。東北かどこか、地方の母娘の会話か。
東京のショービジネスの世界にあこがれる娘と、それを止めようとする母親。
そして汽車の音。戦後まもなくの時代のようです。
ここで照明がつきます。
野暮ったいコートを着て小さな手荷物1つを持った田舎娘(牧瀬)、希望に目を輝かせて「東京ムーランルージュ」を訪ねます。「ダンサーになりたいんです」
最初は相手にされませんが、支配人でもあるお姐さん(長浜)が置いてくれることになり、キャンディーという芸名をもらいます。
そして(劇中劇で)ショーが始まります。
ミュージックが流れ、ダンサーが全員集合。舞台は急に華やかになります。拍手。
群舞になったり、2人づつ組んだり。
チナツさん、千葉さんはダイナミックでセクシーに、
早瀬さん、牧瀬さんは可愛く。
女優の長浜さん、歌手の天海さんも良い乗りで踊っています。
(一人一人にベティとかラブリーとか芸名がついていたようです)
なつかしい曲もたくさん出てきましたが、覚えているのは「I wanna be loved by y○u」や「愛○讃歌」や「My W○y」くらい。天海さんの生歌もいくつかありましたが、ややはすっぱな声で歌う「カモナマイハ○ス」が江利チエミふうで中々良かったです。

ダンスの合間にお芝居。
華やかなショービジネスの世界ですが
店の経営難にあえいでいるお姐さん(長浜)と妹(天海)。
ダンサーたちもそれぞれ悩みをかかえています。
恋を取るか仕事を取るか、二者択一を迫られる人。
体をこわして思ったような踊りができなくなって酒におぼれていく人。
生活のため、ギャラの高いライバル店に引き抜かれていく人。
そして去って行くときの最後のソロのダンスがそれぞれ心にしみてきます。
そんなふうに物語は進んでいきます。

全編を通じて悪人は一人も出てきませんが
出会いと別れ。切なくなる場面がいっぱい。
そして全編を通じて舞台への愛があふれています。

最後の方で牧瀬さんのナレーションで
「…(ステージは)必要なものではないかもしれませんが…守りたい…残したい」
という言葉が耳に残りました。
これは今のストリップにそのまま当てはまります。
そして終わります。拍手。
カーテンコール。メンバー紹介と、一人づつ短いスピーチ。
天海さんはご自身のCD「ミュージアム」のコマーシャルも。そのあとチナツさんだったかしら
「明日が本番です。みなさん是非また来てください」(笑)

そんなふうにして暖かい拍手のうちに終わりました。
私は受付で千葉さんからセクモンTシャツを買って(写真ポストカード2枚付きで2500円)それから天海さんからCDを1枚買って(1500円)外に出ました。
(注)天海さんは歌手としては柳原三菜子の名のようです。
雨は上がっていました。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

483: 「浅草艶絵巻 10月公演」レポ    10月28日(水)13時05分 by 行った人
2015年10月23日(金)浅草リトルシアターに行って「浅草艶絵巻〜日本文学と女の情景」を見てきました。先月はお休みだったので8月以来です。今回(10月22日〜24日)は新作の「刺青」と、配役が少し変わった「義血侠血」「にごりえ」の3本立て。出演は女優陣が牧瀬茜、朱魅、灯月(ひづき)いつか、土屋麻衣(つちやまい)、男優陣が小林歩祐樹(ふゆき)、小枝ノリユキ、初参加の越智裕介(おちゆうすけ)、森佳樹(よしき)、山本りょうの3人、そして前説は山口六平の皆さんでした。以下簡単に。

劇場に着いたのは開場の19:15の少し前。入口前には数人が並んでいます。そして開場。階段を上がって受付で、笑友会員扱いで3000円。フライヤーを貰って中に入ります。2列目の中程の席に掛けました。のんびり開演を待っています。場内にはJポップスというのか、今時の歌が流れています。
舞台は上手の方に黒い四角い箱(椅子?)が置かれているだけで、他には何もありません。
お客は少しづつ入ってきて女性客も何人かいます。ただ客足は今一といった感じです。

19:30になって山口氏が赤いシャツで帽子を手に持って
「ハイ、こんばんわー」と言って舞台の前に出てきます。拍手。
そして前説。
1作目は新作の「刺青」谷崎潤一郎の作品です。2作目は泉鏡花の「義血侠血」後に新派が「滝の白糸」の名で悲恋ものの芝居にして有名になったものです。そして3作目が樋口一葉の「にごりえ」。著作権の切れたものばかりやっています(笑)。3作続けてやります、上演時間は1時間40分くらい、トイレは今のうちに、など注意事項。そして
「1作目は私の口上から始まります」
と言って、持っていた帽子をかぶります。

「江戸時代末期、それはまだ人々が「愚(おろか)」という貴い徳を持っていて、世の中が今のように激しく軋(きし)み合わない時分であった…」と語り始めます。「誰もかれもこぞって美しからんと努めたあげく、自分の体に絵具を注ぎこむまでになった…」
そして清吉(せいきち)という名人の彫物師の話になります。
ここで舞台前の上手から浴衣を着た青年(いかにも草食系男子)が心配そうに入ってきて山口氏に声をかけます。店の芸子見習いの娘が清吉さんの所に使いに行ったまま戻ってこないので迎えに来たが道がわからないとか、自分はその娘と恋仲なのだとか。
山口氏「それは心配でしょう、早く行っておあげなさい」青年は去って行きます。
一旦暗転。
照明がつくと
舞台中央やや下手寄りに淡い桃色(かオレンジ)の着物を着た娘(灯月)が立っています。
上手の腰掛には黒い着物を着流して胸元を少し粋にはだけた清吉(牧瀬)が掛けています。牧瀬さん初挑戦の男役ですが、目が輝いて艶(つや)やか。
二人の会話はほぼ原作通りです。娘は清吉にとって理想の女。
ここで清吉は娘に絵を見せて(ふり)反応を確認します。
男どもを食いつくす悪女を描いたSM的な絵ということ。
娘は恐れながらも自分にその気質があることを自覚します。
ここで清吉はオランダ医から譲り受けたという麻酔薬で娘を眠らせ、
後ろ向きにして着物をはだけさせます。
牧瀬さん強引な男を好演。
ただの乱暴者ではなく芸術至上主義な男を。
娘はゆっくり体を椅子によこたえていきます。その時の腰の動きがエロチック。
清吉は彫り針を取り出し
ここから墨を入れていく場面。
もはや会話はなく、動きもほとんどないですが
オペラのようなBGMと一体になって
耽美的というか嗜虐的というか
濃密で原色的な演劇空間になっていきます。
やがて暗転、静寂。
少しして照明がつくと
娘は胸を露にこちらをむいて腰掛けています。
(背中は見せないですが、仕上がったようです)
もはやうぶな娘ではなく妖艶な女に。
そこへ最初の青年が入ってきます。
ラストは原作とちょっと違っていましたが
原作のスピリットはむしろ強く伝わってきました。
暗転。

暗い中、哀愁のあるジャズピアノが流れます。
最初は静かに次第に激しく乱れるように。次の「義血侠血」の序曲になっています。
(この間、暗い中で舞台設定をしている様子)
やがて曲は静まります。
照明がつくと、おなじみのマイさん舞台中央に設置された演台を前にして着物姿で笑顔で立っています。そして
「義血侠血」と大きく書かれた本を開き、
「越中高岡より倶利伽羅(くりから)下の建場なる石動(いするぎ)まで四里八町を定時発の乗り合い馬車あり…」
と少し朗読します。やがて本を置いて
「このような書き出しで始められる泉鏡花の「義血侠血」ですが…」今回は大胆な解釈で、山場である法廷の場面を芝居にしました、あらすじは講談で、と言ってストーリーを語ります。
水芸の女芸人、滝の白糸(本名水島友)はたまたま乗った馬車で御者をしていた青年、村越欣弥(むらこしきんや)と出会い、数日後に再会、恋に落ち、村越の勉学のため仕送りすることに。しかし3年後、不運が重なり人をあやめてしまう。強盗殺人の被告人となったのは自分から100円を奪った南京出刃打ち(芸人の一種?)の男。検事となったのは
「…村越欣弥その人でありました」
暗転。
少しして照明がつくと、舞台の後ろには昔の厳めしい法廷服を着た弁護士、検事、判事の3人。
そこへ被告人が手錠のまま連れて来られます。いかにも小悪人。
そして自分は滝の白糸から金を奪ったが強盗殺人はしていないと主張。
弁護士は参考人として滝の白糸に質問することを要求。
そして滝の白糸(朱魅)が呼ばれます。
紺色のような着物で、
毅然と言うか、澄ましてというか、入ってきますが、
判事の姿を見ると、はっと動揺。
顔を(客席の方に)そむけます。
このとき簪の鈴が、小さくシャラン。
少し静寂。
改めて証言台に立ちます。
そして事件の夜に南京出刃打ちに会っていないかという質問に
会っていませんと言い張ります。気丈というか。
被告人はわめいていますが、判決はもう決まったようなものです。と
ここで村越検事が立ち上がって
「滝の白糸こと水島友!」と叫び、そして質問と言うより信念を語ります。
リアリティーを重視する現代小説とは違う価値観の物語ですが、そこがかえって
現代人の心に何か刺さるものがあります。
話を聞いた滝の白糸は、ふっと肩の力を抜いた表情で
「実は取られました」と言います。そして強盗殺人も自分がやったと語ります。
驚いて立ち上がる判事。
暗転。
このあとまたマイさんの解説。
滝の白糸と村越検事の二人だけの取調室の場面になります。ここからは原作にない展開。
検事は両手をついてすべては自分のせいだと滝の白糸に詫び、
自分に出来ることがあったら何でも言ってくれと言います。
滝の白糸は微笑みながら、自分は何も悔いていないし、命に未練はないよと言います。そして
自分が惚れていたのは村越検事じゃなくて御者の欣さん、一度欣さんにもどってほしいと言います。
村越は着ていた法廷服を脱ぎます。
そして二人、抱き合うようにして、溶暗。
暗い中,男は去り
滝の白糸一人が残ります。
照明がつき、女性ボーカルが流れます。
歌「美しい星に生まれ、巡り会う…」
そして踊りになっていきます。
夢見るように、上を見上げて。
やがて簪を抜いて口にくわえ、
髪を垂らすと急に妖艶に。
そして簪を椅子の上に置いて
帯を解き、着物を脱ぐと赤い襦袢。
やがてそれもはだけて赤い腰巻き1つになって胸を露に。
喜びも悲しみも超えた踊りになっていきます。
そんなふうにして踊りが終わります。
暗転。
最後にマイさんもう一度出てきて
「さるほどに予審終わり、公判開きて裁判長は検事代理の請求は是なりとして水島友に死刑を宣告せり。…村越欣弥は宣告の夕べ、寓居の二階にて自殺」
感情を抑えた声で語り終え、静かに去っていきます。
暗転。

暗い中、悲しいような懐かしいような曲が流れてきます。
ここから「にごりえ」になっていきます。
照明がつくと
上手から薄いグレーの丈の短い着物を着た娘(灯月)が元気に歌をうたってやってきます。 
(スワニー河の曲でマッチ売りの少女を歌った「哀れの少女」という明治時代の歌だそうです)
すぐあとに小さな帽子を被り唐草模様の荷物を背負った小男が  
「そんなしんきくさい歌を歌うなよ」と言ってついてきます。
原作には登場しない二人で、何も知らず東京に売られていく田舎娘(灯月)と、薬売りを装った女衒(ぜげん)です。

場面かわって吉原の近くの銘酒屋(めいしゅや。明治大正のころ東京近辺にあった、今で言う風俗を兼ねた飲み屋)菊乃井の店の前。
お高(朱魅)赤い着物で赤い房の簪で下手から出てくると
「ちょっと寄っていきなよ」と顔なじみの男に声をかけています。原作の冒頭の場面ですね。
信(しん)さんと呼ばれたその男「ゴメン、後でまた来るから」とか言って逃げていきます。
女「フン、どうせ来る気なんかないんだから」
ここでお力(牧瀬)こちらも赤い着物で登場。
仕事仲間のようですが
この息の合った二人の、こういう場面いいですねえ。
二人の会話から、お力の馴染み客だった源さん(源七)が今では財産を使い果たして裏長屋に妻子と暮らしていることがわかります。
そして結城(ゆうき)という羽振りの良い男がお力の新しい馴染み客になります。
お力と結城の酒をくみかわしながらの何気ない会話にも
それぞれの人生観が現れています。

さて店にやってきた娘と女衒。
出てきたお高、男を見ると(かつて自分もこの男に騙されてここへ売られてきたらしく)
「この人さらい」と罵りぴしゃっとやります。(マジ)
男は逆切れ。俺は人助けでやっているんだとか親もわかっていて騙されたふりをしているんだとかわめきます。
娘は家に帰ると言い出します。と、男は娘をなぐって(寸止め)お前の親はお前を売ったんだと言い放ちます。娘はその場につっぷして泣きます。大声から、やがて嗚咽に。
ここで山崎○コの「望○」(青い空、白い雲…)が流れ、
少しして娘は立ち上がって、貧しかった子供時代を独白。

こちら源七の家。
源七「お初、酒を買ってきてくれ」お初「そんなお金ありませんよ」
ここから夫婦喧嘩になっていきます。健気な女房、ふてくされた亭主、どちらも上手い。 
源七は相手の言っていることが正論であるだけに逆上します。そして破局。
「勝手にしろ!」と言って家を飛び出します。 

ここは店の座敷。
夏の夜か、打ち上げ花火の音が遠くに聞こえます。
お力と結城、しみじみ飲んでいます。
お力は貧しかった子供のころの話をします。(鷹揚に構えている結城にも、もしかしたら満たされない子供時代があったのではないか、などと想像されます)  
そこへお高が
「お力ちゃーん、大変」と駆け込んできます。
ここからは原作にない展開になっていきます。

騒ぎが収まると  
お力一人立って「東京は光の町…」とつぶやきます。
このへんから渋い男の演歌が低く流れます。
うしろから源七がやってきて何か言います。「もう思い残すことはない」と言ったのか。お力が何か言おうとすると男は「何も言うな」と言って持っていた包丁で後ろから…
お力は抵抗せず、振り向きもせず、そのまま立っています。
暗転。
男は去って行きます。(原作ではこのあと「男は美事な切腹」と)
静寂。
急に明るくなりロックンロールが流れフィナーレショーのようになっていきます。
登場人物が一人づつ踊るように入っては去っていきます。明るくちょっとコミカルに、悲恋の続いた雰囲気を吹き飛ばすように。拍手。
そのあと灯月、牧瀬、朱魅の3人が並び、笑顔で踊ると
灯月、朱魅の2人が去り、牧瀬だけ残り
乗り乗りのダンス。
笑顔で踊りながら着物をぬいでいきます。手拍子。
これが「にごりえ」の世界と違和感なく合っています。一葉女史の微笑が見えるような。
そんなふうに明るく盛り上がって終わります。拍手。暗転。9:10。

再び照明がついて
舞台に出演者10人全員出てきて 山口氏が順にメンバーを紹介。そして
「この艶絵巻、今回は明日までやっています。このあと11月はやって12月はお休みして
来年は1月から毎月やっていこうと思います。応援よろしくお願いしまーす」
ということで盛り上がって終わりました。拍手。

まだ興奮さめやらぬ、という所ですが、私は席を立ちました。
受付前では牧瀬さん朱魅さんなど出演の人たちがお見送りしてくれますが、
通路が狭いので話し込んでいると後の人がつかえてしまいます (^^;
階段を下りて外に出たのが9:17。
夜風が心地良かったです。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

484: ↓訂正です    11月2日(月)23時25分 by 行った人
2本目の「義血侠血」の中程
「判事の姿を見ると、はっと動揺」は、正しくは「検事の姿を見ると…」です。m(_ _)m

485: 「浅草艶絵巻 11月公演」レポ    11月22日(日)19時18分 by 行った人
2015年11月21日(土)浅草リトルシアターに行って「艶絵巻」を見てきました。今回(20日〜22日)は4作品から1日3作上演。この日は「外科室」「皮膚と心」「義血侠血」の3本立てで、出演は女優陣が朱魅、灯月いつか、京はるな、土屋麻衣、男優陣が小林歩祐樹、小枝ノリユキ、おちもり(越智裕介+森佳樹)、そして前説は山口六平の皆さんでした。なお「刺青」(牧瀬茜主演)は初日だけだったそうです。以下、上演中なので簡単に。

劇場に着いたのは開場の19:15の少し過ぎ。階段を上がり、受付で笑友会員扱いで3000円。フライヤーを貰って中に入ります。客席には顔見知りも大勢、女性客もいます。私は2列目の中程の席に掛けました。場内には昭和の歌謡曲が低く流れています。
舞台には中央に白い布で覆われたベッドのようなものが置かれています。少し左には黒い四角い椅子のようなものが。
お客は少しづつ増えてきます。

19:30になって山口氏が「どうも、いっらしゃいませー」と言って出てきます。拍手。いつもの金髪ヘアで黒いシャツで手に帽子を持って。
そして簡単な作品解説。1作目は泉鏡花原作の「外科室」で、艶絵巻初参加の京はるなさん主演。2作目は初演になる太宰治原作の「皮膚と心」で灯月あかりさん主演。最後は泉鏡花原作「義血侠血」で朱魅さん主演。途中休憩なしで上演時間は1時間20分ほどだとか。そして写真撮影やケータイ使用禁止など注意事項。あとは時間つなぎに軽い話を少し。
5分ほどしゃべって「…それでは最後までごゆっくりお楽しみください」と言って下がります。拍手。

場内にチゴイネルワイゼンが大きく流れ、少しして場内の照明が急に消えてまっくらに。
舞台に人がはいってきたようす。そして照明がつきます。

ベッドに白い着物を着た伯爵夫人(京はるな)が上体を少し起こすような姿勢で横になっています。その左には白衣を着た医師が腰掛けています。そこへ下手から看護婦(土屋麻衣)が入ってきて、上手の隅で薬剤や器具を扱っているようす。少しして看護婦は下手に向かって深々とおじぎ。伯爵が着物姿で入ってきて、メンバーが揃います。
「外科室」が始まります。
最初は京さんの伯爵夫人は、娘が1人いるという設定にしては、ちょっと可愛いすぎるかな、と思ったのですが
病床にありながらも毅然とした感じの良い声で、しだいに伯爵夫人に見えてきます。
看護婦のマイさんはやはり上手くて、回りを引き上げています。
温厚な伯爵役の小枝さんも良い味を出しています。
台詞は少ないが重要な役の医師を小林さんは独特の存在感で。
そんな芸達者な人たちの中で京さん、(寝たままでほとんど動かない)伯爵夫人を体当たりの熱演で、艶絵巻デビューを立派に果たしてくれました。拍手。
芝居が終わるといったん暗転。
バロックのような曲が流れ、照明がつくと
京さんふりそで姿で立っています。
そして踊りになっていきます。
はじめは静かに、しだいに激しく。
そして帯を解き、着物を脱いでいって
喜び、悲しみ、誇り…言葉で伝えられなかった思いを表していきます。
そんなふうにして終わります。
拍手する間もなく暗転。

ショパンの「別れの曲」が流れてきます。
少しして照明がつくと
舞台に桃色だったかオレンジ色だったか、普段着の和服を着た新妻(灯月)がこちら向きに腰掛けています。そして
「ぷつっと、1つあづき粒に似た吹き出物が左の乳房の下に見つかり…
 それがいけなかったようでした…」と独白。
以下、ほぼ原作にそった展開。
体に吹き出物がたくさん出来てしまった新妻の
おどろき、不安、恐怖、絶望、甘え、そして自意識過剰などの混ざった微妙な女心を、笑ってしまうほどリアルに表していきます。こんな作品を書いた太宰もかなり人が悪い(^^)
そしてご亭主との会話。
「よく見せなさい」と言われて新妻
少しづつ着物をはだけて、胸をあらわにしていきます。
このへんのエロス,男女の機微、思いやり、良いですねぇ。
そしてまた女は一人になります。
病気は一向になおらず、考えは悪い方へ悪い方へと向かっていきます。
泣いちゃいけない、こんな醜い姿で泣いたって誰も同情してくれない、もう生きていたくない…
そして泣き出します。
そこへご亭主がやってきてなだめますが
女はますます激しく、子供のように駄々をこねるように泣きじゃくります。これがかわいくて上手い。
そして一緒に病院に行くことになります。
結果は原作の通りですが
そのあと原作にもない粋な結末が。
暗転。

ジャズピアノが流れ、それが切なく激しく展開します。
静寂。
照明がつくと舞台には演台が置かれていて、着物姿のマイさんが艶やかな笑顔で立っています。
そして小説「義血侠血」の冒頭を暗誦すると
「このような書き出しで始まる泉鏡花の「義血侠血」ですが、艶絵巻では大胆な解釈で、前半のあらすじは語りでご紹介し、山場の法廷の場面から始めたいと思います」
と前置きして物語の前半の梗概を一気に語り、一旦引っ込みます。
暗転。
照明がつき、舞台に弁護人,検事,判事、それに被告人が引き出され裁判の場面になります。
そして参考人として滝の白糸が呼ばれます。
滝の白糸(朱魅)が紺色の、下の赤い襦袢がすけて見える着物で入ってきます。
以下、前回の通りですが
朱魅さん台詞もさることながら、台詞のない時の表情が、格段にうまくなった。
最初の済まして入ってくる所、
村越検事の顔を見てはっとして顔をそむける所、
質問に答える時、あえて村越の顔を見ないようにしている所、
そして最後に罪を認めた時のすっきりした顔、
そのあと2人だけになった時の
誇らしげに村越を見上げる目、おだやかな笑顔、などなど。
芝居の後は透明感のある女性ボーカル「美しい星に生まれ…」が流れ
踊りになります。
着物姿で最初はゆっくり
そして帯を解いて赤い襦袢姿に。
このへんで椅子に腰掛けて
簪(かんざし)を抜いて口にくわえます。
簪は単なる飾りではなく、武士にとっての刀のように、誇りそのもの、なのかもしれません。
そして髪を垂らすしぐさが艶(えん)。
再び立ち上がり、襦袢を脱いで静かに踊ります。
終わると、ここでもすぐ暗転になります。
そのあと再びマイさんの語りがあって
静かに終わります。
暗転。静寂。

明るい曲が流れ照明がつきます。
舞台に出演者が全員集合、山口氏が出てきてメンバー紹介。それぞれに拍手。
そんなふうにして盛り上がってお開きになりました。場内まだ興奮さめやらぬといった所です。
このあと京さんの物販があって、「京のできごとオフラインぜんぶ」(1部2000円)。
京さんがこれまで劇場で配っていたマンガを1冊にまとめたものだそうです。私も1部購入しましたが、豪華な装丁でカラーページもたくさん、ほのぼの系キャラがいっぱいで、おもしろそう。業界の資料としても貴重です。
出演の人たちに見送られて劇場を出たのが21:00ちょうど。
やはり11月下旬、少し寒いです。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

486: 「踊り子四人会」正月公演レポ    1月4日(月)19時00分 by 行った人
2016年1月2日、新宿シアターPOOに行って「踊り子四人会」を見てきました。盛況でした。以下,ごく簡単に

1京はるなさん。暮れからお正月にかけて、というテーマのようです。箒、Xマスリース、しめ飾り、お重箱などの小道具をうまく
使った面白可愛いステージ。そのあとお酒がふるまわれました。(京さんちょっと風邪気味のようです。お大事に)
2朱魅さん。現役踊り子時代にやった竹久夢二ものの改良版。シックな着物で黒猫を抱いて椅子にこしかけ、お正月らしく破魔矢を持っている所からスタート。そのあと椅子にすわったまま「オナベッド」。現役時代よりずっと妖艶でした。
3倖田李梨さん。「ピンク映画の女王」と異名のある人ですが、ストリップは昨年12月にデビューしたばかり。その時の作品の改良版です。豹柄コートで映画の一場面のように登場。踊りながら客席の手拍子をリードしていったりと、お客の心をつかむのがうまいですね。
4若林美保さん。「女囚さそり」黒いコートに黒い帽子で暗かっこよく登場。踊りのあとは赤いロープで宙吊りショー。愛と憎しみの交錯する心の中を表しているようでした。ラストは拳銃を持って…
そのあと出演者全員によるトークショー。それぞれの人が舞台に賭ける思いを熱く語ってくれました。
それでは今年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m

PS「踊り子四人会」次は1月10日(日)で、出演は伊藤舞、若林美保、園田しほり、京はるなの皆さん(開場13:30,開演14:00)だそうです。

487: 「ラブリーモンキーズ 2016」レポ    1月14日(木)19時07分 by 行った人
2016年1月10日(日)赤坂のラブリーバーに行って「ラブリーモンキーズ 2016お正月スペシャル」を見てきました(3日間公演の中日)。昨年の5月以来です。出演はおなじみ早瀬みな、チナツ、牧瀬茜、朱魅の4人。今回は新春らしい趣向もあり、めでたく楽しいステージでした。以下,時間を追って。

地下鉄丸ノ内線の赤坂見附駅出口10を出て3〜4分歩き、ラブリーバーのあるDMK赤坂ビルに着いたのが開場の7:20丁度。エレベーターで3階に上がるとすぐラブリーバー。中に入ると、踊り子さんたちがお揃いのピンクのふわふわミニのダンサー衣裳でかいがいしくウェイトレスをやっています。前の回から残っているお客も大勢いて和やかな雰囲気です。私はカウンターで入場料を払ってドリンク券を1個もらい、空いている椅子にかけました。
テーブルの上におつまみやミカンが置いてあるので、食べたり飲んだりしながらのんびり開演を待っています。お客は少しづつ増えてきて、ほぼ満席に。
8時ちかくなって、客席とステージ(として使われる部分)の境のカーテンが引かれ、踊り子さんたちが皆引っ込みます。
少しして店内の照明が消え、開演のブザーが鳴り、ミュージック、スタート。
そして約40分間のショータイムになります。

カーテンが開き、照明がつくと早瀬みな、チナツ、牧瀬茜、朱魅の4人、今の踊り子衣裳で笑顔で立っています。拍手。
そしてロックに乗ってパワフルにセクシーにダンス。出だしから飛ばしています。手拍子。
この店は音響も照明も良く、さっそく盛り上がります。
2曲目は「どうにもとまら○い」のカバー曲。このへんで1人そっと抜けて3人でダンス。
(今抜けた人が次はソロで、と期待させてくれます)
3人のダンスは盛り上がって終わり、引っ込みます。拍手。
静かな女性ボーカルになり、照明も少し抑え目になって
ここで牧瀬茜さんオリエンタルな衣裳で両手に桃色の羽根扇を持って登場。拍手。ちょっと神秘的に1〜2曲踊ると、
客席に背を向けてブラをはずします。ストリップでは見慣れている光景なのですが、ここだとはっとします。茜さん両手の羽根扇で胸をたくみに隠して振り向くと、ニッコリ。拍手。
そして去っていきます。拍手。
入れ違いにチナツさん、淡い紫色の和服に水色の傘を持って出て来て「みずい○の雨」のカバー曲に乗って踊ります。迫力があって艶やか。手拍子。
2曲目あたりで傘を置くと、帯の一端をお客に持たせ、お約束の、くるくるくる…。
帯を解くとそのあと襦袢姿になったか、しっとり踊り、去っていきます。拍手。

ここで「春の海」が雅(みやび)に流れ、
茜・朱魅のお2人、白い千早に赤い袴の巫女(みこ)姿で笑顔で出てきます。拍手。
茜さんは両手でお盆に載せた屠蘇器を持って。そして
茜「あけましておめでとうございます」
朱魅「本年もよろしくお願いいたします」
と新年のご挨拶。拍手。
そして持ってきた朱塗りの盃を希望するお客に渡し、茜さんが銚子で注ぎます。そんなことを何人かのお客に。私も一盃いただきました。美味〜(^^;
曲が変わり、三味線だったか、太神楽(だいかぐら)でもやるみたいな、ややコミカルな曲調に。ここで茜さん盃にお屠蘇をなみなみと注ぐと朱魅さんそれを一気に飲み干します。茜さんすかさず二杯目を注ぎます。朱魅さんそれも一気に、茜さん更に…朱魅さんみごとな飲みっぷり。オーッという歓声。拍手。朱魅さん頬がちょっと赤くなり、これが色っぽい。
そんなふうにして終わると2人笑顔で去って行きます。拍手。
代わって連獅子(れんじし)姿の2人が登場。拍手。チナツさんは白、早瀬さんは赤の頭飾り。そして三味線に乗ってめでたくりりしく毛振りと言うのか、頭飾りを振り回して踊ります。手拍子。
そして2人引っ込みます。拍手。

アラビアンな曲が流れ、入れ違いに朱魅さん、とき色の中近東風なドレスで登場。拍手。
両手の袖から大きな羽根のように広がる衣裳をたくみに翻して鳥のようにダンス。そのあと静かなバラードになると、ドレスを少し脱いでブラとスカートだったか、エキゾチックでエロチックにしっとり踊ります。
そんなふうにして踊りがおわると去っていきます。拍手。
入れ違いに早瀬みなさん、白いお嬢様ドレスで出て乗りの良い曲で可愛いくダンス。手拍子。そのあと白いベッド着姿になって「Lovin' y○u…」に乗って、さわやかな朝のふんいきで踊ります。そんなふうにして終わり、引っ込みます。拍手。
こうして4人のソロが終わります。
このあたりよく覚えていませんが、
このあと再び4人そろってミニのダンサー衣裳で出てきてフィナーレのダンス。手拍子。
曲がちょっとなつかしい「あの子さがすのさmidnightチューチュートレイン…」(ハリケ○ン)に変わると、
チナツさんマイクを持って
「皆様あけましておめでとうございます。ラブリーモンキーズ2016年第1弾いかがだったでしょうか」と言うと客席から「ブラヴォー!」
そして順番にごあいさつ。「今日はありがとうございました/あと1日で終わってしまうのがさびしいです/皆さま明日も来て下さい」
そのあと(ラブリーモンキーズの本体とも言うべき)セクシー・モンキーズのカレンダーのお知らせ。1つ500円。
(注)私も1つ買いました。ポストカードサイズのお洒落なカレンダーです。
そのあと牧瀬さんと朱魅さんの2人、「浅草艶絵巻」のフライヤーを見せて「今月は21日から3日間です、よろしくお願いしまーす」
このあと再びチナツさんがマイクを持って、今後の活動予定について簡単な説明があり、そして
「本日は寒い中どーもありがとーございましたー」拍手。
BGMが大きくなって、拍手のうちにショータイムが終わります。8:45ころ。

場内は興奮さめやらぬといった雰囲気で、ほとんどのお客は残っています。
私はドリンクをあと1杯だけ飲んで店を出ました。9時丁度。
外はやはり寒いです。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

488: 「浅草艶絵巻 3月公演」レポ    4月3日(日)16時01分 by 行った人
2016年3月25日(金)浅草リトルシアターに行って艶絵巻を見てきました。
今回の演目は今までに見たものばかりでしたが、新しい演出もあり、何より主演女優たちの演技が飛躍的に向上。感動的でした。出演は女優陣が牧瀬茜、灯月いつか、朱魅、つちやまい、初出演の和田渚(わだなぎさ)、男優陣が小林歩祐樹,小枝ノリユキ、(おち・もりの)越智悠介、森佳樹、演出並びに司会は山口六平の皆さん。以下、簡単に。

劇場に着いたのは開場の7時15分の少し前。入口に人が並んでいます。間もなく開場。受付で、笑友会員ということで3500円が3000円に。場内は良い席はもういっぱい。女性客も何人か。私はかろうじて1列目の右の方の席に座れました。のんびり開演を待ちます。
場内には昭和の歌が流れています。

そうこうするうちに7時半になり
「どーもこんばんはー」と山口六平氏が登場。拍手。
そして演目の紹介。今日は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」、太宰治の「皮膚と心」、落語の「品川心中」、休憩をはさんで樋口一葉の「にごりえ」の4本立てで、全部終わるのが9時半くらいとのこと。
「何とかそれ以内に終わるようにします」(笑)
ということで前説は早めに切り上げて引っ込みます。拍手。

しばらくBGMが流れ、それが大きくなり同時に照明が消えていって真っ暗に。そしてBGMも止みます。静寂。
少しして妙なる音楽が流れ、照明がつくと
牧瀬さん深紅のドレス〜かすかにエキゾチックでセクシーな〜で立っています。そして
「ある日のことでございます。お釈迦様は…」と
にこやかに語っていきます。
あとはご存じ「蜘蛛の糸」の物語ですが
語り手の牧瀬さんが次第にお釈迦様と重なって見えてきます。
第2景
地獄の場面です。牧瀬さんレポーターのように実況中継。
カンダタ役のつちやまいさん体当たりの熱演。
第3景
再び極楽。
「お釈迦様は、この一部始終をじっと見ていらっしゃいましたが…」
そんなふうに語り終わります。
舞台中央に立った牧瀬さん。
ここで音楽「Stand al○ne」が流れ
お踊りになります。牧瀬さん
優雅に舞いながらドレスを脱いでいって、そして
盛り上がったところで観客は一瞬、宇宙と一体になったような感覚に。
そして静かに終わります。拍手。
暗転。

ピアノで「別れのエチュード」が流れます。以下この演目ではクラシックが効果的に使われています。
照明がつくと
灯月いつかさん淡い桜色だったかしら、着物姿で椅子にきちんと腰掛けています、そして
「ぷつっと一つあずき粒に似たふきでものが…」
と独白していきます。
まだ幼さの残る新妻のようですが、
体に出来た吹き出物のようなものが広がっていくのを
滑稽なほど恐れている。
やさしい夫役を「おちもり」の「もり」=森佳樹氏が好演。
見せなと夫に言われた新妻が、恥じらいながら着物を脱いでいくところはBGM(パガニーニの主題による狂詩曲)と相まって名場面です。そのほか
子供のように泣いたり、
かと思うと「ボヴァリー夫人」に自分を重ねたりと、大人の女の面をのぞかせたりもします。
そして夫婦で医者に行くことに。
ここは皮膚科だけでなく「とても平気で言えないような、いやな名前の病気」も専門らしく、
新妻さんの妄想は更にふくらみます。
出番は少ないが医者の役を「おちもり」の「おち」=越智悠介氏がそれらしく。
ラストはハートウォーミングな結末に。パッヘルベルのカノンがまた効果的。
「おい、待てよ」と夫が追っていくところで暗転。
(踊りがないので拍手するきっかけがちょっとつかみにくいですね(^^)

ジャズのような曲が流れ、照明がつくと
小林歩祐樹氏が羽織り姿で登場。立ったまま
「エー江戸は幕府公認の吉原以外にも品川・新宿・板橋…と岡場所がありまして、中でも品川は東海道の最初の宿場ってんでにぎわっておりまして…」と噺家のように語っていきます。中々の名調子で、舞台となる品川の説明。
そこの店のお染は板頭(いたがしら)、吉原で言えば花魁,今で言うナンバーワン、だったのですが
花の命は短くて、今ではすっかりお茶をひいて、紋日(もんぴ)に必要な50両の金が用意出来ない。
生き恥をさらすのはプライドが許さない。いっそ死んでしまおう。しかし一人で死んだのではいかにも金がなくて死んだみたいだから心中にしよう。相手は誰がいいかなということになります。
ここで下手からお染姐さん(朱魅)登場。
やや年増ふうメークで、少し着くずした着物。これがかえって可愛い。(^^)
御ひいき帳を見ながら誰にしようか考えています。
同じ心中がテーマでも近松の世話物と180度違ってコミカル。
けっきょく貸本屋の金蔵にしようということになり、恋文を書きます。筆でサラサラと
「恋しい恋しい金さんへ…」
書きながら自分で笑ったり舌を出したり。
手紙を受け取った金蔵(小枝)すっかり真に受けて有頂天。
そんなふうにほぼ落語の通りに進んでいきますが
勝ち気なお染は朱魅さんの超はまり役。いっぽうバカだけど憎めない金蔵を
小枝氏が「義血侠血」の判事の威厳はかなぐり捨てて大熱演。
語りを兼ねた店の兄さんを小林氏が、これもはまり役。 
ラスト近くなってお染は金蔵の尻をけっとばして品川の海にザッブーン(笑)
直後、店の兄さんに引き止められます。
兄さん「御前から金が届きましたから」
お染「もうちょっと早く言ってくれればよかったのに。一人つき落としちゃった」(笑)そして
「ごぜんー!」とめいっぱいの作り笑顔で駆けていきます。さて金蔵の方の運命は。
一旦暗転。
「お染ねえさんいらっしゃいましたー」と声。
照明がつき、
ロック調の「会津磐梯山」がにぎやかに流れ
朱魅さんちょい派手な着物姿で頭に桜の花枝を挿して登場。踊ります。
乗りよく、いかにもストリップのダンスショー。手拍子・タンバがほしい所です。
踊りながら着物を脱ぐと朱色の襦袢。やがてそれも脱ぐと赤いふんどしで、おしりに桜の花枝を1本挿しています。これが粋!そして花枝を抜くと客席に向かってぽーん。
踊りは日本民謡にラテンの乗りが加わっていきます。
そんなふうに盛り上がって終わります。拍手。
暗転。
すぐ照明がついて、ここで5分ほど休憩。

後半になります。舞台暗転。
少しして、もの悲しくそしてどこかなつかしいような曲が流れてきます。
照明がつくと、上手から田舎娘のお久(灯月いつか)何も知らず嬉しそうに歌を歌いながらやってきます。連れは薬の行商人、実は女衒(ぜげん)(越智悠介)。この2人は原作にない人物ですが重要な役割です。そして2人去ります。
次の場面。東京の下町の銘酒屋、菊乃井の店先。
客(森佳樹)と店の女将(和田渚)の会話があったり。そして主役の
お力(牧瀬)とお高(朱魅)が出てきます。
この同僚2人の会話はそのまま恋愛論・人生論になっていきます。
そして金持の男、結城が現れます。
(前回は山口氏でしたが今回はちょっと若くなって小林氏)
場面かわって源七(小枝ノリユキ)の家。
女房のお初のつちやまいさん実にうまいですね。そして夫婦喧嘩。
源七は相手の言う事がもっともであるだけに、後には引けず、別れると言ってしまいます。
このあと原作にないエピソードを交えながら物語は終末に向かって加速していきます。
最後にお力の呆けたように(しかし全てを受け入れたように)立っている姿が印象的でした。
暗転。
にぎやかな曲が流れ、
登場人物が一人づつちょっと気取って踊りながらやってきます。
最後に山口氏がやってきて10人全員集合。メンバー紹介になります。それぞれに拍手。そして
山口「来月(4月20〜23日)は艶絵巻1周年ということで
主演女優は今日の3人に加え、京はるなさん、初出演になるRIKAさん鏡野有栖さんを含めて6人になります。新作を含めて6演目、ご予約はお早めに」ということでした。

場内ざわざわ。出演者と話している人、差し入れを渡す人、握手してもらっている人、いつもの光景ですね。
劇場を出たのは9時半少し過ぎ。寒さは感じなかったです。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

489: 「ラブリーモンキーズ GWスペシャル」レポ    5月25日(水)10時56分 by 行った人
2016年4月29日(金・祝)、赤坂のラブリーバーに行ってラブリーモンキーズGWスペシャル前半(4/29〜5/1)初日を見てきました。正月以来です。出演は早瀬みな、チナツ、朱魅、それに初参加の歌手の天海七音(あまみやなお)の4人の皆さん。なお天海さんはセクシーモンキーズの芝居には出ています。以下、簡単に。

地下鉄丸ノ内線赤坂見附駅の出口10を出て数分歩き、ラブリーバーに着いたのは開演の18時の少し前。エレベーターで3階に上がると店の入口には衣裳がいっぱい置かれていて楽屋状態。その間をぬって店内に入ります。踊り子さんたちは黒いふわふわミニのダンサー衣裳でウェイトレスをやっています。入場料3500円。ドリンクをもらって(コーラにしました)客席に行くと、もうほとんど満席ですが幸い良い席が見つかりました。店内は顔見知りも大勢、女性客もけっこういます。テーブルには店で用意したものかお客の差し入れか、つまみ類がいっぱい。私は飲んだり食べたりしながら開演を待っています。壁には大きなスクリーンがあって、マイケルだかプリンスだか、外国のライブ映像を映しています。

チナツさん「まもなく始まります。ドリンクの注文やお手洗いは今のうちに」
少ししていったんカーテンが引かれ、照明が消えてまっくらに。
サイレンの音、そしてBGMが流れ、照明がついて開演。
ここから約40分のショーがノンストップで行われますが、
とにかく歌ありダンスあり、ソロあり群舞ありで、一瞬も飽きさせない楽しいエキサイティングなステージでした。以下覚えている範囲で簡単に。

硬質なロックが流れ、カーテンが開くと踊り子4人黒い上衣(かすかに軍服を思わせるような)で下は今の黒いミニスカで、強気のダンス。4人とも笑顔は見せずハードでパワフルに踊る。私はステージ前の席だったので、踊り子さんの床を蹴る音が響き、息がかかるような臨場感。
1〜2曲踊ると1人が引っ込み、チナツ、朱魅、天海の3人が上衣だけ脱いでベアトップになって急にセクシーに。そして中央の天海さんマイクを持って歌いながら踊りますが、
チャーミングな笑顔で良いリズム感、元踊り子の3人と遜色の無い踊り。
歌える踊り子か踊れる歌手かって感じです。
そんなふうにして3人で数曲踊って引っ込み
入れ違いに早瀬みなさん、ピンクのドレスで登場、かわいく踊ります。
そのあといったん黒のツンブラ姿になったところで引っ込み
白いお嬢様ドレス(これが似合う!)で出てきて踊ります。
このへんだったか、居眠りしている常連客さんの頭をぺんぺん(笑)
こんなふうに、一人づつソロで踊ったり、2人、3人で踊ったりしながらステージは進行していきます。
チナツさんのソロの時は黒の男装でカッコよく登場。
「おろか○の」や「酒と泪と○と女」などなつかしい歌に乗って踊ります。
そのあと男装衣裳を脱ぎ捨てると急にセクシーに。そして肉感的に踊ります。良いですねえ。
このほか誰の出番の時だか覚えていませんが
サザンや井上○水の歌やエゴラッ○ンのブルースもあったようです。
朱魅さんと天海さんのデュエットの時には山本リ○ダの「狙い○ち」
「…世界一のこの美貌…」と女の本音を歌った歌に乗って2人、乗り乗りで踊ります。

このあとだったか、朱魅さんのソロの時はリオのカーニバルを思わせる白いサンバ衣裳で
ラテンの曲に乗って踊ります。
2曲目あたりでツンブラ姿になると、カウンターに寝そべるようにして妖艶に上体を反らせたり。
このあたりだったか、ステージの奥からにスーツ姿の男性が出てきます、そういう演出だろうと思ったら、遅れてきたお客さん。が、それが演出と思われるほど自然に感じられました。
いろんなことが起こるのがライブの面白いところですね。
天海さんは何曲か歌いましたが、ラスト近くなって白いロングドレスで
大きな白いゆりの髪飾りをつけて歌う
「逢いたくて…」は心にしみてくる絶唱でした。
そのあとまた4人ミニドレスで揃って出てきてダンス。引き続き
歌「あの子さがすのさMidniht チューチュートレイン…」が流れ
いよいよフィナーレ。
チナツさんがマイクを持って「はーいみなさんこんばんは」客席から「こんばんはー」良い乗り。
そして出演者が順にごあいさつ。
天海さんの時はCD「ミュージアム」のご案内。
「昔の名前(柳原三菜子)で出ています。1枚1500円,2枚で3000円、4枚で6000円…」(笑)
最後にチナツさん
「今回は最初なので失敗が多かったですが、2回目はもっとうまくなっているので引き続き見て下さい」
そんなふうにして拍手のうちに1回目が終わります。

私は2回目を予約して、いったん店を出ました。
(店内は準備のためお客は全員いったん追い出されます)
近くの店でラーメンを食べてもどってきたのは2回目開演の20時の少し前。
この回もほぼ満席で、女性客もやはり大勢います。

そして開演。
1回目と同じ構成ですが、ライブは毎回全く同じということはなく、何度見ても楽しいです。
盛り上がってステージが終わります。8:40頃。
ここでサプライズ。
今日は朱魅さんの誕生日ということで急遽誕生パーティーに。
ケーキが運ばれみんなで♪Happy birthday to you…
花束やプレゼントなどが贈られ
シャンパンで乾杯,クラッカーがパンパンパン…歓声。
促されて朱魅さんスピーチ。
泣かないように笑顔で通そうとしているようでした。暖かい拍手。

そんなふうにして今日の演目がすべて終わります。
残って飲んでいる人もいましたが、私はここで店を出ました。9:00頃。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

PS 「ラブリーモンキーズGWスペシャル」の後半は5月3日〜5日で、出演は早瀬みな、チナツ、Rin、五月女立女(さおとめりな)の皆さんでした。

490: 「浅草艶絵巻 6月公演」レポ    6月26日(日)18時34分 by 行った人 
2016年6月23日(木)浅草リトルシアターに行って艶絵巻の2日目を見てきました。
今回は「袈裟と盛遠」「卒塔婆小町」「にごりえ」の3本立て。出演はおなじみ女優陣が牧瀬茜、朱魅、灯月いつか、つちやまい、和田渚、男優陣が小林歩祐樹,小枝ノリユキ、(おち・もりの)越智悠介、森佳樹、演出並びに司会は山口六平の皆さん。以下、簡単に。

劇場に着いたのは夕方の7時丁度。入口に人が並んでいます。間もなく開場。受付で、笑友会員ということで入場料4000円が3500円に。私は2列目の左の方の席に座り、のんびり開演を待ちます。

そうこうするうちに7時15分になり
山口六平氏がいつもの金髪頭にTシャツにジーンズで登場。拍手。
そして演目の紹介。1番目は先月から始まった芥川龍之介原作の「袈裟(けさ)と盛遠(もりとお)」。次が去年やった「卒塔婆小町」のリメイク版。ラストが樋口一葉の「にごりえ」で、全部終わるのが9時くらいとのこと。それから、おち・もりの2人は漫才の方が忙しくなって、艶絵巻に出るのは来月あたりまでになりそうだとか。
などなど5分ほどしゃべって引っ込みます。拍手。

少しして、不安を表すようなBGM。作品世界への導入です。それがしだいに大きくなり同時に照明が消えていって真っ暗に。そして静寂。
照明がつくと(あまり明るくはならない)
上手に若い武士の盛遠(小林)が太刀を持って登場。「もう月の出だな。いつもは月が出るのを待ちかねる俺も、今日ばかりは明るくなるのがそら恐ろしい…」と独白。
以下ほぼ原作どおりの展開です。芥川の作品の中ではおそらく最も、暗くて深い大人の物語。
日本の話ですが、シェークスピア劇のように、登場人物が自らの行動に理論づけをしようとしたり、自虐と思われるほど恐怖し懊悩しあるいは自嘲し、運命(あるいは業?)と格闘します。小林氏、男の色気いっぱいに熱演。
第2景。袈裟(灯月)が登場。すでにこの世のものとは思えない凄みがあります。振り向くと、能面を思わせるようなメイク。怖い、けど可愛い。そして「あの人は来るのかしら 来ないのかしら…」とこちらも独白。
同じ事件でも関わった人によって見方が違うということでは(映画「羅生門」の原作になった)「薮の中」と同様ですが、深さが違います。女はつぶやくかと思えば絶叫し、嘆き、怒り,時に笑い、語っていきます。そして…
この2人の、超逆説的な愛の物語、どちらかが、どちらかの掌(てのひら)の上?

暗転。
ジャズが流れ、舞台が明るくなると
下手から頭にスカーフをかぶった(グリム童話に出てきそうな)白髪の老婆(朱魅)がやってきて、
「華やかな時がありました…」とひとりごと。老婆声が上手い。
そして自分は絶世の美女ともてはやされた小野小町のなれのはてだと言います。
九十九夜通ってあと一夜というところで死んだ深草の少将の想い出も。
語り疲れたか、道端の卒塔婆に腰掛けます。
ここで
セーラ服のつちやまいさんと、
豹柄ボディコン衣裳の和田渚さんが登場。(原作では高野山の僧2人)今回、渚さんも巨乳が判明(^^)
煩悩とどう向き合うか、という仏教の永遠のテーマについて論争するわけですが、芸達者なお二人、コミカルでセクシーで、安心して笑わせてもらえます。
小町の老婆「極楽の内ならばこそあしからめ 外は(卒塔婆)何かは苦しかるべき」
(原作では、卒塔婆に腰をかけるとは不謹慎だと高野山の僧に批判されたことに対し、極楽の中でならダメかもしれないけど、外では何も問題ないでしょ」と茶化した歌)
そこへ深草の少将(小枝)がタキシード姿で現れて…

暗転。
最後は「にごりえ」
何度見てもいいですね。オールスターキャストです。お一人づつ簡単に。
牧瀬茜(お力)薄幸だが自分の生き方を貫こうとする女は超はまり役。目が輝いていますね。
朱魅(お高)一本気な性格の、主人公の友だちを、演技か地か分からないほど自然な演技で。
灯月いつか(お久)純な田舎娘役が似合う。泣く場面がうまい。
つちやまい(源七の女房お初)芸域の広い人ですが、ここでは庶民の女房という平凡な、ある意味で一番むずかしい役を好演。
和田渚(菊乃井の姐さん)こちらも芸域の広い人ですが、客相手の時は色っぽく、仕事仲間と話す時はクールに、と使い分ける、いかにもいそうな人をそれらしく。
小林歩祐樹(結城)1作品目が熱演だったので、ここは肩の力を抜いて。それがかえって良い芝居に。 
小枝ノリユキ(源七)ここではお笑いの顔は一切見せず、無骨な日本の男に徹してシリアスに。 
越智悠介(薬の行商人、実は女衒(ぜげん))悪人がはまり役。演技ではできないという説も(笑)
森佳樹(信さんと呼ばれるなじみ客)ごく普通の人をごく普通に好演。
それぞれの人間に言い分があり、それぞれが重い人生を背負っています。 

そんなふうにして芝居が終わると牧瀬さんのダンスになり、引き続きフィナーレ。山口さんがやってきてメンバー紹介。盛り上がって終わりました。拍手。9時丁度。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

なお浅草艶絵巻、次回は7月27〜30日、8月は24〜27日だそうです。

491: 「浅草艶絵巻 7月公演」レポ    7月31日(日)11時44分 by 行った人 
2016年7月29日(金)浅草リトルシアターに行って艶絵巻の楽前を見てきました。4本立てで新作が1本、悲劇あり喜劇ありですがそれぞれが深く、感動的でした。出演は女優陣が灯月いつか、朱魅、牧瀬茜、RIKA、つちやまい、和田渚、男優陣が小林歩祐樹、小枝ノリユキ、(おち・もりの)越智悠介、森佳樹、演出並びに司会は山口六平の皆さん。以下ネタバレにならないように、超々簡単に。

1「袈裟と盛遠」もはや定番です。今回は声をやや抑えめにして、男女それぞれの心の内面をより深く表現しています。袈裟御前の笑うところは叫ぶところよりもっと怖く、そしてかわいい。ラスト、闇の中で振り下ろされる白刃が斬ったものは…

2「卒塔婆小町」朱魅さんはまり役ですね。白髪の小町が往事を思い出して「男どもはみんな私の前にひれ伏したね、フフッ…」という場面は、演技とは思えないリアリティがありました。中盤から登場のつちやまいさんと和田渚さんのコミカルでセクシーな掛け合い、何度見ても笑わせてくれます。

3「雪女」小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)で有名な日本民話を、今回牧瀬茜さん脚本(主演も)で初演。あらすじはご存じの通りですが、こまやかな男女の情愛などさすが牧瀬さんですね。お雪は時にいじらしく時に怖く、そして美しい。あ、相手役の小枝ノリユキさん、今回は3作品に登場と大活躍でした。

4「義血侠血」艶絵巻シリーズで何人かの女優さんによって演じ継がれている演目ですが、最新版では現役踊り子のRIKAさんが挑戦。滝の白糸の気丈な感じ(より正確には、気丈にふるまおうとする感じ)がよく出ていました。RIKAさんの表現者としての幅が広がったのは確かです。

なお艶絵巻、次回は8月24〜27日、その次は9月28〜10月1日だそうです。

492: 甘板20年おめでとうございます(甘板昔話)    8月7日(日)03時01分 by 匿名希望
管理人さんが日々自宅警備(?)していると思われる
スト関係唯一の良心的な板です。長年の維持管理活動に
感謝します。

私の適当な記憶では1999年ぐらいは劇場ごとのスレは
まだなく、地方ごとのくくりがあるものだけだった
記憶があります。

3つの地方で観劇してレポを書いてみたいななんて
密かに企んでおりました。そんな遊び方ができたら
すごいな(オワッテル??)なんて憧れていました。

その時代に一度過去ログがトラブルで流れてしまった
こともあった気がします。

いつだか忘れましたが劇場ごとのスレ形式になり、
長文スレが2003年に出来て今の形になったような。

閲覧に使うデバイスも個人的にはいろいろ変遷しました。

PC(Win3.1,95,2000,Vista,7,8,10),MacOS X,Linux
ガラケー(docomo i-mode)
スマホ(Windows Mobile,iOS,Android)
タブレット(iOS)

機種や台数を書き出すと切りがないので。

初めの頃の甘板は利用案内にありますが、
私が使い始めるまでにはいろいろと形態を
変えておられたと思います。

みなさんの記憶には残っておりますでしょうか?。

493: ありがとうございます    8月7日(日)23時07分 by SWEET2.0
劇場にも行かずに日々自宅警備に励む毎日です(汗
(すごくたまーに行きますけどねw)
今は昔と違って、BlogやTwitterで劇場関係の情報発信がされてますので、
探す手間さえ惜しまなければ情報は得られる良い時代になりました。
甘板はまったりのんびり過ごせる場所であれば良いのかなと思っています。

ただ、甘板はまだガラケーユーザーも多いようですが、スマホから使いにくいので
なんとかしたいなーとは思っています。

494: SWEETさんへ    9月30日(金)23時56分 by 行った人
遅ればせながら20周年おめでとうございます。これまでのご尽力に敬意を表するとともに
今後ともよろしくお願いいたします。 m(_ _)m
このあと艶絵巻のレポになります。

495: 「浅草艶絵巻 9月公演」レポ    9月30日(金)23時58分 by 行った人
2016年9月30日(金)浅草リトルシアターに行って艶絵巻(9/28〜10/1)の楽前を見てきました。出演は女優陣が牧瀬茜、朱魅、灯月いつか、黒崎優(初)、つちやまい、和田渚、男優陣が小林歩祐樹、小枝ノリユキ、森健太郎(初)、司会は山口六平の皆さんでした。以下、簡単に。

1「蜘蛛の糸」。艶絵巻では何人かの女優さんに演じつがれている芥川の名作ですが、今回は初出場の黒崎優さんがチャレンジ。お釈迦様になりきって神々しく艶絵巻デビューでした。ナレーションは牧瀬茜さんが黒のドレスでお洒落にセクシーに、カンダタ役はつちやまいさんが体当たりの熱演。なお黒崎さんは今日までで、明日(10/1)は友坂さんが出るそうです。

2「春琴抄」。先月から始まった演目で、何回か映画化された谷崎潤一郎の名作です。自虐的とか耽美的とか、良いとか悪いとかを超えた一つの究極の愛の姿を、灯月いつか・小林歩祐樹の息の合ったコンビで魅せてくれました。

3「雪女」。牧瀬さん脚本・出演です。7月からの演目ですが更に円熟。この美しくも悲しく、そしてちょっと怖い物語を見事によみがえらせてくれました。悲劇のなかにも笑いの要素ありで、短い期間だったお雪と巳之吉(みのきち)の夫婦の生活はこれが実体だったんじゃないか、と思わせるものがあります。

4「唐人お吉」(村松春水原作)、今回初演です。幕末に来日したハリスのもとに遣わされ、そこを去った後も人々の偏見に遭い、短い生涯をとじたお吉の物語。レクイエムが流れる中、あでやかな着物姿の朱魅さんと、黒い衣裳の浅草くじら座の5人(つちや、和田、小林,小枝、森)が登場。オペラのような場面構成でこの幕末のヒロイン像に迫ります。朱魅さんのお吉は子供の頃を語る時は無邪気に明るく、そして後半は凛として誇り高く演じてくれました。

なお艶絵巻、次回は10月26〜29日だそうです。

496: 行った人さんへ    10月1日(土)22時15分 by SWEET2.0
いつも書き込みありがとうございます。
興味深い公演のレポが多くて楽しく読ませて貰っています。
今後もよろしくお願いいたします。

497: 遅ればせながら、おめでとうございます    10月3日(月)18時32分 by 年寄りのスケベ
そうかあ20周年ですかあ
今はストリップ自体の存続が危うい感じですねぇ。
私自身は、某姐さんが引退されてめっきり劇場に行かなくなりました。たまに行くとタレントさん皆さんの熱演に頭が下がりますねぇ。数少ない良識あるストリップ掲示版これからもマイペースで続けて下さい。

498: さらに遅ればせながら    10月5日(水)20時45分 by くるりん
二十周年おめでとうございます。
甘板開設当時に生まれた子供たちが、ストリップの舞台に立つ事も、劇場に観に行く事も出来る年頃になっているのって‥何だか凄いですね(^^)。
これからも宜しくお願い申し上げます。

499: ありがとうございます    10月5日(水)23時51分 by SWEET2.0
>年寄りのスケベさん、くるりんさん

そうですね。20歳の踊り子さんに「おじさんは君が生まれた時からストリップのHPやってたんだよ」とドヤ顔で語ってみたいです。
---->間違いなくキモがられると思うw

500: 「浅草艶絵巻 10月公演」レポ    10月30日(日)11時50分 by 行った人
2016年10月28日(金)、またまた浅草リトルシアターに行って艶絵巻(10/26〜29)の楽前を見てきました。出演は女優陣が灯月いつか、朱魅、RIKA、美樹うらら(初)、つちやまい、和田渚、光子(初)、男優陣が小林歩祐樹、小枝ノリユキ、森健太郎、大橋健太郎(初)、上重順平(初)、司会は山口六平の皆さんでした。つちやさん〜山口さんは劇団「浅草くじら座」のメンバーです。以下、簡単に。

1「義血義血」(泉鏡花原作)美樹うららさん初出演なのにヒロイン滝の白糸になりきって好演、初代水谷八重子さんを思わせるものがありました。男優陣は判事役の小枝さん以外は入れ替わり、村越検事が大橋さん、弁護人が上重さん、悪役の南京出刃打ちを森さんメークも凝って熱演。ナレーションは光子さん着物姿で堂々と、そして時に見せる笑顔がかわいい。
その後の踊りではうらら姐さん日舞で時に色っぽく時に可憐に魅せてくれます。さすがですね。

2「春琴抄」(谷崎潤一郎原作)春琴(灯月)が白い杖を持って佐助(小林)に手を引かれて登場し、「暑いわ」と関西なまりで言います。これでもう観客の心をつかんでしまいます。あとは御存じの展開ですが、この究極の愛を描いた名作を灯月・小林コンビは簡潔に香り高くまとめ上げ、見る者の心に刺さってくるものがありました。

3「班女」(世阿弥原作)今回唯一の喜劇です。扇が縁になって男女が再会する物語。8月公演に引き続きRIKAさんが花子役を清楚ではかなげに。中盤から登場のつちやまい、和田渚の巨乳で芸達者なお二人のちょっとHなかけあい、何度見ても笑わせてくれます。先ほどは威厳のある判事だった小枝さんは、ここでは3枚目(?)。
お芝居の後はRIKAさん、前衛的な女性ボーカルに乗ってバーレスクのようにお洒落でセクシーでパワー全開のダンス、そそられます。

4「唐人お吉」(村松春水原作)1〜3は愛をテーマにしたものでしたが、ここでは加えて偏見との戦いといった今日的な、あるいは普遍的なテーマに果敢に挑戦しています。お吉役の朱魅さん、喜び、悲しみ、想い出、怒り、動揺、絶望、誇り…様々な心の動きを純粋に正直にぶつけていきます。朱魅さんのはまり役ですね。それ以外の人たちは〜お吉にかかわった人たちは〜全員が黒い衣裳で、それぞれの立場から物語に陰影を与えていき、芝居全体が熱く盛り上がります。
その後の朱魅さんの踊りは、華麗な日舞からはじまって、しだいに乱れていき、最後は気がふれて雨の中で入水したと伝えられるお吉の、言葉にならない思いを表しています。 
 
そしてフィナーレ、メンバー紹介。なお艶絵巻,次回は11月23〜26日だそうです。

501: 訂正    11月1日(火)18時59分 by 行った人
「義血義血→「義血侠血」でした。m(_ _)m

502: 「浅草艶絵巻 11月公演」レポ    11月27日(日)16時14分 by 行った人
2016年11月26日(土)浅草リトルシアターに行って艶絵巻の楽日を見てきました。新作2本を含む4本立てで、その4作品それぞれが濃く、深く、そして美しいまさに艶絵巻でした。
出演は女優陣が灯月いつか、朱魅、牧瀬茜、RIKA、つちやまい、和田渚、男優陣が小林歩祐樹、小枝ノリユキ、森健太郎、大橋健太郎、演出並びに司会は山口六平の皆さん。以下、簡単に。

1「春琴抄」(谷崎潤一郎原作)
暗転の中、わらべ歌のようななつかしいような歌声。照明がつくと、上手から佐助(小林)に手を引かれた春琴(灯月)が白い杖をついて出てきます。これだけで既に絵になっています。このコンビでもっと続けてほしいのですが、小林さんは今回で艶絵巻卒業とのこと。
ストーリーは分かっていますが、こまかい仕種、台詞など、今まで気がつかなかった新しい発見がいっぱいありました。この春琴・佐助2人のことは他の者にはとうてい真似はできない。けれども強く惹かれる、究極の愛の世界。
ラストで二人がよりそって下手に去っていくところは、後光がさしているようでした。拍手。

2「細川ガラシャ」(「霜女覚書(しもじょおぼえがき)」より)明智光秀の次女として生まれ細川忠興に嫁した玉子(洗礼名ガラシャ)の悲劇です。
暗転の中、讃美歌が清らかに流れてきます。
照明がつくと舞台中央に金襴の着物で後ろ姿で祈っているガラシャ(RIKA)、後ろ姿ですが、すでに犯しがたい気品があります。そしてその脇に侍女(まい)、手前に家来の2人の武士(大橋、小枝)。
物語は2人の武士の会話から始まります。時は関ヶ原の戦いの前夜、石田三成の命で近隣在住の武将の妻子は大阪城に集まるように命じられたが、ガラシャは、自分が人質になれば徳川方についた夫に背くことになるとこれを拒み、むしろ死を選びます。しかしキリシタンの教えでは自殺は大罪です…
家来の武士や侍女それぞれの心のかっとう。
特に武士役の小枝の演技が良い。密かに奥方様に憧れているのが痛いほど伝わってきます。最後に
「この場ではおそれ多い、城門にてお供つかまつります」と言ったのは彼の唯一の愛の告白だったのか。
そのあと一瞬の静寂。
そしてガラシャは倒れた姿勢からゆっくり立ち上がると
やや暗い赤い照明の中で踊りになっていきます。和とも洋ともつかぬ
これまでにない踊り。かすかな微笑みさえうかべて。
日本の価値観とキリスト教という対立する2つの価値観を一身に背負ってしまった女の悲しくも美しい物語。その姿は聖母のようでもあり、アフロディテのようでもありました。拍手。

3「夢十夜」(夏目漱石原作)短編小説集「夢十夜」の「第一夜」に、牧瀬さんの創作をおりまぜた幻想的で美しい物語。
照明がつくと。
男(森)がマンガを読んでグータラ。女(牧瀬)は「ちゃんと働いてよ!」と言っていますが男は何とか理屈をこねて一向に働く様子が見えない。俗に言うヒモのようです。
そんなふうに現代の、どこかにありそうな話が2景続きます。そして同じ顔ぶれで自然な流れで
3景の原作になっていきます。
清楚な空色のドレスの女が「もう死にます」男「そうかね、もう死ぬのかね」女「死にますとも」
男「死ぬんじゃなかろうね、大丈夫だろうね」…
以下ほぼ原作通りになっていきますが、最初の2景は関係ないようで
原作に艶と立体感を与えています。さすが牧瀬さん。
それにしても不思議な物語ですね。何かの暗喩か、何か教訓があるのか、
わからないけれども、どこか暖かい、救いのある物語。
そのあと牧瀬さんのダンス。
笑顔でやさしく
女神のように、すべてを包み込むように。 
そんなふうに終わります。拍手。「ブラヴォー!」

4「唐人お吉」(村松春水原作)
この名を聞くと人は歴史の1コマと片付けてしまいがちですが、一度この舞台を見るともう無関係ではいられなくなり、お吉(朱魅)と一体になって、「今の」「自分の」こととして物語は進んでいきます。
時は幕末。タウンゼント・ハリス(当時51歳)に妾として仕えることを幕府に命ぜられたお吉。だが本当の悲劇はそれではなく、戻されたあとの周囲の日本人たちからの差別と偏見。
さきほどの「細川ガラシャ」とは別な意味で、日本と西洋との板挟みになった日本女性の悲劇。
モーツァルトのレクイエムが流れ、舞台奥に黒い服の男女たち(まい、渚、小林、小枝,森)。
舞台中央に着物姿のお吉が立っています。
無垢な、悲しい時には泣き、嬉しい時には笑顔の、ごく普通の女の子。
それが17才の時、運命は急変。
幕府の命令には凛として、これを拒絶。
そして運命を悟った時の、諦観というのか、生死を超えたような顔。
それぞれの表情がうまい。朱魅さんでないと出来ないですね。
芝居のあと着物姿のまま、あえて乗りの良い曲にのって
着物姿のまま踊ります。手拍子。自嘲か、あるいはもっと深い意味があるのか、かすかに笑みを浮かべて。やがて赤い和傘を持って、雨の中,入水したとされるお吉の言葉にならない思いをあらわすように踊っていきます。そんなふうにして終わります。拍手。

引き続きカーテンコール、全員出てきてメンバー紹介。ここで小林歩祐樹さんに花束が贈られます。拍手。
なお艶絵巻12月は21〜24日。来年からは1回に8日間を予定していますとのこと。そんなふうに盛り上がって終わりました。

503: 「浅草艶絵巻 新春公演」レポ    1月25日(水)13時16分 by 行った人
2017年1月19日(木)・20日(金)、浅草リトルシアターに行って艶絵巻を見てきました。
今年から毎月8日間の公演になったようです。今回(13日〜20日)の演目は1芋虫2裏紫3夢十夜4金色夜叉
の4本立てでした。以下、各作品の印象を簡単に。

1芋虫(江戸川乱歩原作)出演:黒崎優、森健太郎
新作です。暗転の中、分列行進曲が流れ、
少しして照明がつくと、出征する須永中尉(森)と見送る妻の時子(黒崎)「生きて帰ってください」
暗転。すぐ血のように赤い照明。激しい銃撃戦。果敢に闘う夫。そして被弾。
が、本当の地獄はこのあとです。
少しコミカルとも思える展開に最初は戸惑いましたが、
これがかえって現実の悲惨さをあぶり出していきます。
しだいに精神が崩壊していく妻…
原作が発表されたのは昭和4年ですが、
反戦、介護、そして介護する人のケアなど、今日的な問題をのど元に突きつけてくるようです。

2裏紫(樋口一葉原作)出演:灯月いつか、小枝ノリユキ
12月の再演です。申し分のない夫を持ちながら不倫に走る妻の心の葛藤。
裕福で優しい夫は小枝氏のはまり役。
いつかちゃん、人妻らしい紫の着物がよく似合っています。
劇中歌で「I am GOD'S CHILD この腐敗した世界に堕とされた…」と熱唱するところは
いっさいの罪を一身に背負ったような崇高さがありました。

3夢十夜(夏目漱石原作)出演:牧瀬茜、森健太郎
11月の再演だったと思います。牧瀬さんの脚本による現代的な物語が加わり、これによって原作の幻想的な性格・スケール感が更に深まるという心憎い演出。黒っぽい地味な普段着から赤いセクシーな衣裳へ、そして空色のドレスへと衣裳の色の変化も何だか象徴的です。ラストの清らかでちょっとオリエンタルなダンスも素敵でした。 

4金色夜叉(尾崎紅葉原作)出演:朱魅、大橋健太郎  
新作です。暗転の中、大正琴だったか「今宵出船の…」のメロディが日本情緒たっぷりに流れます。そして波の音。
照明がつくと貫一とお宮。熱海の海岸の場面です。  
大橋氏、貫一を暗く破滅的に好演。その熱量がすごい。
いっぽうお宮の朱魅さん動揺する女心〜純粋さと弱さ〜を演じきります。
大量の台詞が出てきますが、しかし圧巻は台詞ではなく
ラストの倒れる場面です。ドラクロアの絵画を思わせるような。
そのあと「…たての糸はあなた…」というあの歌に乗っての踊りには
すべてを浄化するような救いがありました。  

上演時間約90分。外に出ると、寒い〜(笑)

504: 「浅草艶絵巻 2月公演」レポ    2月14日(火)21時02分 by 行った人
2017年2月13日(月)浅草リトルシアターに行って今月の艶絵巻の初日を見てきました。
以下、公演中なので簡単に。

1「はざま」(山口六平原作)出演:さかき藍(あおい)、森健太郎
新作です。10年前に創った1時間の作品を今回20分に凝縮したとか。
暗転の中、グレゴリオ聖歌みたいなアカペラが流れます。これが伏線?
照明がつくと、さかき藍さん(SMではおなじみですが、今回艶絵巻初出演)が白いセクシーなドレスで
椅子に腰掛けています。そしてスーツ姿のモリケンこと森健太郎氏と二人芝居になっていきます〜軽妙で、ちょっとHな。
初演なのに息の合った掛け合い。コミカルでありながら、中々深い。
山口氏の人生観,女性観、の現れた愛すべき作品でした。1時間バージョンもぜひ見てみたいです。

2「裏紫」(樋口一葉原作)出演:灯月いつか、小枝ノリユキ
今回で3回目です。不倫を扱った樋口一葉の短編の舞台化。今日的な、というか永遠のテーマですね。
いつかちゃんの人妻もすっかり板についています。小枝氏も落ち着いた良い味を出しています。
劇中で歌われる鬼○ち○ろの歌も、物語に深み(あるいは崇高さ)を与えています。
ラスト、さりげなく着物を脱いでゆく場面は、まさに日本の美、ですね。

3「金色夜叉」(尾崎紅葉原作)出演:朱魅、大橋健太郎
超名作に真正面から取り組んだ舞台の1月に続き再演。
ごぞんじ熱海の海岸の場面からスタート。
貫一役の大橋氏、さいしょはもの静かに語り始めます。それが次第に熱を帯びてきて、貫一が乗り移ってきたように。
対する朱魅さん、お宮になりきってこれをしっかり受け止めます。台詞はもとより、台詞の無い時の表情が良い。
最期の床に倒れた場面は、私はなぜかJ・E・ミレーの「オフィーリア」の絵と重なりました。全く違う悲劇ですが。

上演時間は通して約90分。外に出ると、やっぱり寒い〜(笑)
なおこの演目は16日までで、後半(17〜20日)は「裏紫」「金色夜叉」「外科室」(美樹うらら主演)になるそうです。

505: 「浅草艶絵巻 3月公演」レポ    3月23日(木)21時59分 by 行った人
2017年3月15日と22日、浅草リトルシアターに行って艶絵巻の前半と後半の初日を見てきました。今月の演目は新作2点を含む4作品でしたが、
前半(15日〜19日)は「トキのはなし」「淪落」「金色夜叉」
後半(22日〜26日)は「芋虫」「淪落」「金色夜叉」 
明治・昭和初期・終戦直後そして平成の現代と、各時代を生きた(生きている)女たちの物語。艶やかでした。以下、公演中なので簡単に。

○新作「トキのはなし」(牧瀬茜原作)出演:牧瀬茜、小枝ノリユキ、つちやまい
暗転の中、「卒業○真」のインストルメンタルが流れ、照明がつくと牧瀬さん黒いシックな服で立っています。久しぶりに母校(名門女子高みたい)を訪れたフジコです。そして恩師(小枝)と再会、しばし昔話に花が咲きます。やがて話題はフジコの親友の「トキちゃん」のことに。
なおトキちゃんは最後まで登場しませんが、キーパーソンです。
そのあと後輩のミヨコ(つちや)が登場、△関係(?)に。可愛いぶりっこのイヤな女をまいさん超好演。
コミカルでちょっと毒のあるおしゃれな作品でした。それにしても牧瀬さん、人間の心理を熟知していますね。

○「芋虫」(江戸川乱歩原作)出演:黒崎優、森健太郎
1月の再演です。出征する夫(須永中尉/森)を見送る妻(時子/黒崎)の場面から始まります。
妻「どんな姿になっても生きて帰ってきて下さいね」
そして戦場の場面。前回では果敢に闘っていましたが、今回は恐怖におののく姿といった弱い面が描かれていたように思います。そして…
反戦・エログロ・障害、介護など様々な問題提起を含み、誤解や弾圧を受けながら生き残ってきた作品、すごみがあります。

○新作「淪落(りんらく)」(林芙美子原作)出演:灯月いつか
「赤いリンゴに唇寄せて…」が流れ、照明がつくと灯月さん下着姿で口に歯ブラシをくわえて気怠(けだる)く登場。寝起きのようです。そして
「私ね、家の人にないしょで東京へ出てきたの…」と独り芝居になります。時代は終戦直後。
田舎から東京にあこがれて単身上京、そして「ホール」の踊り子として働くようになった経緯をほぼ原作どおりに語っていきます。
いろんな男たちとの出会いと別れ、妊娠…今日的な、と言うより普遍的なテーマです。
語りながら少しづつメークが出来上がり、着替え終わります。ラストはちょっとハートウォーミング。
なお淪落とは「落ちぶれること。堕落すること(広辞苑)」だそうですが、真に「淪落」しているのは主人公モモコではなく回りの男たち、のように私には思えます。

○「金色夜叉」(尾崎紅葉原作)出演:朱魅、大橋健太郎
今回でラストということ。そのせいか更に熱く、濃い演劇空間がかもし出され、
各場面場面がまさに絵になっていました。
芝居の後の踊りでは朱魅さん着物姿で静かに始まり
やがて微かな笑みが。ここで観客が涙目に(^^;
そして喜びも悲しみも、生も死も超えた救いのあるスケールに。
「金色夜叉」おつかれ様でした。

なお来月の浅草艶絵巻の演目は
4月12日〜16日は、八百屋お七(朱魅)袈裟と盛遠(灯月いつか)外科室(美樹うらら)
4月19日〜23日は、八百屋お七(朱魅)淪落(灯月いつか)夜を巡る女(牧瀬茜、原作も)だそうです。( )は主演

506: 2017/05/06 ライブシアター栗橋    5月7日(日)10時37分 by 匿名希望
皆様GWはいかがお過ごしでしょうか?。
連休最終日ですがもし行くところが決まっていなかったら
栗橋はおすすめですよ。

1.Junさん
 充実の3作品でした。
 私はJunちゃんと世界旅行している気分です。
 世界一周と言わず何度でもランデブーしたいです。

2.美樹うららさん
 「和」と「洋」両作品ともたまらない色気があります。
 普段は澄まして日傘などさして高級住宅街をゆるゆると
 歩いているような奥様とのいけない情事を想像してし
 まいます。

3.御幸奈々さん
 この方も3作品でした。
 ワイルドなタマタマちゃんを豪快にぶん回す作品は
 なんと13年前の大宮で出していたものだそうです。
 私も曲を聴くと確実にどこかで拝見していたようです。
 魂が揺さぶられまっせ!。

4.MAKIさん、牧瀬茜さん
 この日は特別ステージでした。
 MAKIさんのフルートの演奏と牧瀬さんのコラボです。
 MAKIさんは目線がとても強い美人さんです。
 4回目は素顔で舞台に上がられたので印象に残りました。
 牧瀬さんのオープンショーでは私も好きな
 「あなたに恋におちてます」(妄想語訳)
 を演奏してくださいました。
 最終回場内でお勉強しておられたので、場内にいた
 お客さんの高鳴る気持ちを演奏で代弁してくださったのかも。

5.鈴木千里さん
 「赤」と「黒」この2色の使い方が素晴らしいです。
 美人特有のやや近づきにくい印象なのですが、
 白い指先まで美しい所作で、客席の皆様との
 ご縁(「一期一会」)を結んでいかれます。

507: 楽しそう、でも    5月7日(日)12時40分 by 私もスケベ
ちょっとスレ違いかも?

508: 「浅草艶絵巻 9月公演」レポ    11月4日(土)03時00分 by 行った人
2017年9月21日(木)浅草リトルシアターに行って艶絵巻の初日を見てきました。演目は先月と同じですが
「疑惑」だけ主演が代役。3作品とも、過激と思われるほど自分に正直に生ききった女たちの物語。それぞれの時代で、それぞれに美しく。以下、簡単に。

1「疑惑」(志賀直哉「范の犯罪」より)柏木由紀奈、小枝ノリユキ、森健太郎
先月は主演が黒崎優さんで中々良かったですが、今月は柏木由紀奈さんが代役。
暗転の中、中国的な音楽が流れ、照明がつくと由紀奈さん赤いチャイナドレスで笑顔で登場。似合っている!妖艶に1曲舞います。
そして物語になりますが、そこは艶絵巻、原作どおりにはいきません。由紀奈さん演じるインラン、幽霊になって夫チン・チクリン(森)や裁判官(小枝)を
相手に大活躍。が、単なる喜劇ではなく一つの究極の夫婦愛の姿を見せてくれました。

2「戦争と一人の女」(坂口安吾原作)灯月いつか 
安吾の小説「戦争と一人の女」と「続戦争と一人の女」を「女」の一人語りで再構成。
音楽が流れ、照明がつくといつかさん、白い下着のような簡単な衣裳で登場。これが空襲を表す赤い照明と絶妙のコントラスト。そして独り芝居になります。
戦中から戦後にかけて自由奔放に生きた一人の女。爆撃に来るB29を美しいと言ったり、多くの男性遍歴などなど。時に可愛く、時にしたたかに。ある意味
で現代人よりもずっと自由だったようです。

3「霧の城〜女城主お艶(つや)の方」朱魅、小枝ノリユキ
英語版「地上○星」が流れ、朱魅さん豪華な和装で誇り高く登場。すでに勝負あった!って感じです。
そして織田信長の叔母(年下なので兄妹のような関係)でありながら敵方の武田についた女城主〜井伊直虎だけが女城主じゃない!〜の物語になります。捉え
られ信長(小枝)の前に引き出されても毅然として信長の非を突き、時にのろけ(笑)信長を圧倒します。気高くて妖艶で、そして無邪気で。これまた朱魅さ
んのはまり役ですね。一方、子供のことになると途端に母の顔になり、強さと弱さを見せます。
なおNHK総合「歴史秘話ヒストリア」の「戦場の花嫁 愛に生きた女城主」の回でおつやを扱っていましたが、息子の六太夫(美女の息子ならきっとイケメ
ン)は生き延びて村上水軍に加わったとか、その子孫たちは今も生きているとか。良かったですね。(^^)

そしてカーテンコールになります。小枝ノリユキさんは今回で艶絵巻卒業とのこと。小枝さんは時にシリアス時に(大半?)道化になりきって女優陣の艶やか
さをよく引き出してくれました。お疲れ様です。新しい世界でのご活躍を祈ります。

509: 「とりかえこ」レポ    11月4日(土)03時03分 by 行った人
2017年10月26日(木)。阿佐ヶ谷アルシェという劇場に行って(ヴァイヤントロープ)第四次思春期公演「とりかえこ」の初日「物陰の怪」を見てき
ました。
(注)取り替え子(とりかえこ、英語:Changeling)とは、ヨーロッパの伝承で、人間の子供がひそかに連れ去られたとき、その子のかわりに置き
去りにされるフェアリー・エルフ・トロールなどの子のことを指す。時には連れ去られた子どものことも指す…(Wikipediaより)なおフェアリー・
エルフ・トロールはいずれも妖精あるいは妖怪。

JR阿佐ヶ谷(あさがや)駅の南口を出て商店街を少し歩き、着いたのは開場の6時半の10分ほど前。隠れ家的な劇場です。入口前には大きな花スタンドが
置かれていて、もう何人か並んでいます。間もなく開場。階段を下りて地下一階。受付で、予約してあったので入場料3000円。フライヤーやアンケート用
紙をもらって中に入ります。小劇場としては広い方か。自由席なので前から2列目に座れました。お客は増えてきてまもなく満席になり、補助椅子も出されま
した。場内は女性客も多く、暖かい雰囲気です。
が(カーテンがないので)舞台を見ると、異様な光景です。荒廃した公園の一角の、廃墟となった洋館か、辺りじゅう枯れ草やゴミが散乱しています。セット
とは思えないほどのリアルさ。ただならぬものを感じます。舞台に段差がなく客席と同じ平面でつながっているので更に怖い。ここで何が起こるのか、起きた
のか…
開演の少し前になって男性が1人舞台に出てきて、ご挨拶と諸注意を言って引っ込みます。
予定の7時を5分ほど過ぎたあたりでBGMが大きくなって、同時に照明が落ちていって場内完全な暗闇に。
静寂。
照明がつくと、舞台中央で若者が、何かわめきながら地面にモノをたたきつけたり荒れている様子。再び暗転。
少しして男女数人が喋りながら〜意見が合っていない様子〜やってきます。いかにも今時の若い人たち。
そんなふうに始まります。以下、ネタバレになるといけないのでストーリーは追わず(実は複雑すぎて追えず)印象だけ並べます。
同じ大学の同級生と思われる男女数人〜中には例によって三角関係あり、別れたい者あり、よりを戻したい者あり〜それにキーパーソンとなる先輩格の男な
ど、がそれぞれの事情から「心霊ツアー」をすることになります。
ホラー、エログロ、サスペンス、SF、ラブコメ、スカトロ、不条理などなど様々な要素が深く複雑に絡まってさながら現代の神話のようです。
観客は(と言っても他の人のことは分かりませんが)人の心の奥底の禍々(まがまが)しいものを見せつけられることになり時に嫌悪感さえ覚えます。
ところが出演者は美男美女ばかり。そして、それぞれが熱いです。
見苦しい者はめいっぱい見苦しく、
情けない者はめいっぱい情けなく、
自己中な者はめいっぱい自己中に、自らを演じます。
そんな中にあって唯一踊り子出身は朱魅(卯月朱美)さんで、女子学生の一人のお姉さんで霊媒師という役。どことなく色っぽいが違和感なくこのホラー劇に
入っています。そして次々に起こる心霊現象を解決しようとするのですが…
これは現実なのか幻想なのか、
そもそも何を恐れているのかも分からなくなって、それも 
外からやってくる怖さ、ではなく
自分の内部にある邪悪なものを知らされるような、
逃げられない怖さ、それが面白いですね。
激苦(ゲキにが)だが香り高いブラックコーヒーのような。
見終わると、良い意味で、疲れます (^^;
ラストで朱魅さんがトレンチコートを着て廃墟の中を一人歩いているシーンは、
(ストーリーは関係ありませんが)映画「カサブランカ」の一場面みたいでかっこよかったです。
「種の保存 絶滅」という謎の言葉を呟(つぶや)いて。
そのあとカーテンコール。拍手。
主演男優さんがご挨拶。劇団の過去の作品のDVDの紹介もあったようです。
そして出演者一同「ありがとーございましたー」大きな拍手。
このあと出演者とお客が歓談できる時間もありました。
私はアンケートを書いて受付で渡し、外に出たのが9時ころ。
この作品もDVD化されることを期待します。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

510: 浅草艶絵巻11月公演」レポ    11月21日(火)11時40分 by 行った人
2017年11月17日(木)浅草リトルシアターに行って艶絵巻(11/15〜18)の楽前を見てきました。今回は豪華4本立てです。以下、簡単に。

1朗読劇「明烏(あけがらす)」美樹うらら、山口六平
暗転の中、三味の音が流れてきます。照明がつくと舞台に、花魁姿の美樹うららさん(可愛い!)と着物姿の山口氏が並んで椅子にかけています。そして椅子
の前の譜面台に置かれた本を見ながら朗読劇になります。落語「明烏」のころの吉原のお話です。
客が馴染みの花魁に「お前に会えるのも今日が最後だ」と言います。店が人手に渡ることになったとか、女房は子供を連れて出ていったとか、分不相応な遊び
をした報いだとか。
「さぞわちきをうらんでおいでだろうねえ」
「とんでもねえ、男と生まれてお前さんみたいな良い女と出逢えて、俺は少しの後悔もねえ」 
そんなふうに静かに進んでいきます。2人とも台本はほとんど読んでいないようです。朗読劇という形ですが逆に想像力をかきたてます。江戸時代、吉原のど
こかであったかもしれない(そして今日もあるかもしれない)物語。
朗読劇のあとは、一旦暗転。
曲が流れ、照明がつくとうららねえさん花魁姿で踊ります。あでやかで、そして切なく。

2「夜を巡る女 第2話」牧瀬茜原作/出演
今年4月にやった「夜を巡る女」の第2弾です。牧瀬さんが出会った踊り子さんたちの様々な人生模様を一人の女にまとめたものだそうです。牧瀬さん大人な
赤いドレスで登場。そして一人語り…
同じ飲食店に勤める友人に付き合って見にいったストリップ、すなおに美しいと思った。そこの社長に、華やかな友人の方ではなく、地味な自分の方が勧誘さ
れた。そして踊り子になった。色々あって娘が生まれ、踊り子をしながら育てた。その娘も二十歳。親元を離れる時が来た…
淡々と語っていきます。少しづつ引き込まれ、身内のことのように思えてきます。さすがですね。
そのあと牧瀬さん洋楽に乗って2曲ダンス。踊り子の人生が重なって見えてきます。

3朗読劇「風立ちぬ」灯月いつか  
生きることの意味を見失いかけていた女の子が、たまたま「風立ちぬ」の本に出会う、という物語。
暗転の中、ユーミンの「ひこうき雲」(1973リリース。40年後に映画「風立ちぬ」主題歌に)が流れ
(注)映画「風立ちぬ」:宮崎駿原作のアニメ映画。飛行機設計者であった実在の人物である堀越二郎の人生に、宮崎が好きだという堀辰雄の「風立ちぬ」の
物語を絡ませたもの。2013スタジオジブリ)
そして本を読んでいきます。
しだいに病(当時は不治の病と言われた肺結核)が重くなっていく婚約者。それを優しく看病する主人公。二人のきずなは深まっていき、死を直視することで
生の意味が見えてくる…
読み終わると少女は
「風立ちぬ、いざ生きめやも(小説の冒頭のポール・ヴァレリーの詩)
 私も前を向いて生きていこう」と言ったようです。明るく宣言。
ここで松田○子のあの歌が流れ、これで3つの「風立ちぬ」が出そろいます。
そしてここから「逆転ストリップ」
ブラをつけ、スカートをはいて上衣をはおり… 清楚でかわいく出来上がり、ニコッ。

4「品川心中」朱魅、森健太郎、他  
昨年やった演目の再演。落語「品川心中」の前半の舞台化。今回はモリケンこと森健太郎氏が初出演。
最初に山口氏が出てきて簡単に前説。江戸時代の品川は東海道の最初の宿場で、吉原ほど格式は高くないが遊廓があって賑わっていましたとか。
さて品川で一番の板頭(いたがしら。吉原で言う花魁のようなもの)だったお染姐さんも年には勝てず、お客は一人また一人と減って、とうとう年に一度の紋
日(もんぴ。遊女があいさつ回りをする日。費用はふつうなじみの客が持つ)に用意する50両の金がない。恥をさらして生きるよりいっそ死んでしまおう、
それも一人で死んだのでは金がなくて死んだみたいだから心中にしよう、相手は誰がいいかな…
昨今「自殺サイト」が話題になっていますが、こんなものは落語の中だけにしてほしいものです。
さて選ばれたのは貸本屋の金蔵。
お染「あの人なら、根がバカでスケベだから」(笑)このワルぶりが色っぽい。朱魅さんのはまり役ですね。一方のモリケン、金蔵になりきって体当たりの熱
演。後はごぞんじの展開。
芝居が終わると、会津磐梯山が流れ
お染姐さん艶っぽく踊ります。日本民謡にラテンの乗りも。いいですねぇー。
毎回ちょっとづつ違った演出も見所です。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

511: 「新春ラブリーモンキーズ」レポ    1月9日(火)23時21分 by 行った人
2018年1月6日(土)赤坂ラブリーバーに行って「新春ラブリーモンキーズ」初日の夜の部を見てきました。出演は早瀬みな、チナツ、朱魅、瀬知素子
(夏川あき)の4人の元踊り子さん。新春恒例のイベントですが、今回更に華麗に更にセクシーにパワーアップ。50分があっという間でした。以下、覚えて
いる範囲で簡単に。

東京メトロ丸ノ内線の赤坂見附駅10番出口を出たのが夜の7時半ころ。5分ほど歩いてラブリーバーに着きます。
もうほとんど満席。受付カウンターで入場料3500円。ドリンク(コーラにしました)をもらって、空いている席に座ります。会場内には顔見知りもおおぜ
い。女性客も何人かいてat homeな雰囲気です。出演の4人は和の衣裳で、受付をやったりウェイトレスをやったり忙しそう。
予定の8時を10分ほど過ぎたあたりで(トイレに行った人が戻ってくるのを待って)開演。
場内の照明が消え、
箏曲「春の海」が流れ、照明がつくと
(白い千早に赤い袴の)巫女姿の早瀬さんと朱魅さんのお二人笑顔で登場。
「あけまして、おめでとうございまーす」拍手。そしてふるまい酒になります。希望者がおおぜい手を挙げます。私も1杯いただきました。美酒〜 (^^;
そんなふうに始まり、このあと約50分ノンストップのダンスショーになります。
曲が変わってチナツさんと瀬知さんだったかしら、ハイレグ衣裳でダンス。さっそくお客は悩殺されます。
このあと順番は正確ではありませんが
瀬知さんマイクを持って
「たとえば私が恋を、恋をするなら…」と、ちあきな○みの歌を愛嬌たっぷりに歌います。嬉しい選曲。
歌い終わるとトーク。自分は10代で青森県の八戸から東京に出てきて踊り子になって(今は休業中とか)今は八戸に戻って
歌や各種デザインや番組司会やレポーター等をやっているとか。「…みんな私をこう呼ぶ」。ここで曲が流れ、
「ろくでなし…」歌に入っていきます。この流れがうまい。
聴いていると、越路○雪と重なってきて、じーんとなります。さすがですね。
瀬知さん後半でもう1曲歌いましたが、同じく越○吹雪の十八番を
「…だどもオラがここさいることは…」と東北弁で。場内大爆笑かと思ったら、皆真剣に聴いています。
(直接の関係はありませんが、井上ひさしの「吉里吉里人」を思い出しました)。歌い終わると大きな拍手。
さてこの前後でチナツさん早瀬さんによる連獅子。
チナツさんは白い毛の、早瀬さんは赤い毛の、カツラを振ってめでたく舞い、お正月ムードを盛り上げます。
この後だったか、
瀬知さんと朱魅さんシンプルな和服で静かに登場。
「宵待草」の歌をバックに、それぞれ一人語り。情感あふれる大正ロマンの世界です。
朱魅さんはこの後にも芝居仕立ての景がありました。
シカゴかニューヨークか、あるいは銀座か赤坂か、大都会の片隅。
赤いコートの女が行きつけらしいバーに入ってきて
「マスター、いつものちょうだい」「あんまり飲むと体に毒ですよ」
マスターを巻き込んで現実と芝居の区別がなくなっていくような濃い演劇空間に。
そのあと朱魅さんコートを脱いで黒のランジェリー姿でセクシーに踊ります。
夜の女の喜びと悲しみ、そしてプライド…
大人のショーが続いたあとは
早瀬さんブルーの少女っぽいドレスで(これが似合っている!)
「花びらの白い色は 恋人の色…」に乗って笑顔で可愛く踊ります。
今日はなつかしい昭和の歌が多く、見ていて(聴いていて)つい顔がほころびます。
2曲目では早瀬さん踊りながら客いじりも(笑)
そんなふうに進行していきます。
ラスト近くなって4人お揃いの黒のワンピで出てきて
「町は今眠りの中 あの鐘を鳴らすのは…」に乗って群舞。手拍子。
引き続き、
「あの子さがすのさmidnight チューチュー トレイン…」と
いつものフィナーレ曲が流れます。ここでチナツさんマイクを持って
「みなさま、新春ラブリーモンキーズ、楽しんでいただけましたか?」大きな拍手。
そしてメンバー紹介になり、一人づつ自己紹介と告知。
朱魅さんは1月17〜20日に浅草リトルシアターで艶絵巻(出演は他に鈴木ちささん、美樹うららさん、黒崎優さん等)。
瀬知素子さんは1月31日に四谷アウトブレイクで2代目一条さゆりさん主催の「拾分之捌(じゅうぶんのはち)怪喜」。
早瀬さんは「特にありません」(笑)
チナツさんは、1月19日に恵比寿天窓で大鳥れいさんのライブ「Big Bird  
Festival」に出演とか。ここで客席にいた大鳥さんが紹介されます。拍手。
そのあと「Sexy Monkeys 2018」カレンダーのコマーシャル。
「5000円のところお正月価格ということで、500円!」。数に限りがありますのでお早めに、とのこと。
再び曲が大きくなり、盛り上がって拍手のうちに終わります。9:00頃。

残って飲んでいる人もいましたが、私は受付でカレンダーを1つ買って、店を出ました。
外の寒さは感じなかったです。  おわり

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。 m(_ _)m

512: 「Big Bird Festival」レポ    2月27日(火)17時57分 by 行った人
2018年1月19日(金)恵比寿天窓switchというライブハウスに行って、先日の「新春ラブリーモンキーズ」でチナツさんが告知していた大鳥れい
さんのライブ「Big Bird
Festival」を見てきました。宝塚出身の歌手で女優の大鳥れいさんのライブで、今回がデビュー25周年だとか。出演は他にチナツ、飯田緑子、成尾
憲治、NORIYASUの皆さん。私はこのイベントは初めてでしたが、大鳥れいさん歌に踊りにトークにと大活躍、5人の息の合ったステージで暖かく盛り
上がりました。以下、覚えている範囲で簡単に。

JR山手線恵比寿(えびす)駅東口を出たのが夜の7時ころ。10分ほど歩いて会場のある建物に着きます。行列について階段を降りて受付で、予約してあっ
たのでドリンク代600円払って中に入ります。もうほとんど満席。何とか3列目の席に座れました。
会場は町中の映画館くらいの広さ。天井が高く、二階席もあるようです。舞台にカーテンはなく、下手にグランドピアノ、中央にはパーカッション(太鼓の一
種)が2台、上手には大きなアンプのようなもの、あとスタンドマイクが数本、左右には大きなスピーカー。客席はすべて前向きで、ライブハウスというより
劇場です。
場内は女性客が半数くらい。チナツさんのお友達の踊り子さんも何人かいたようようです。場内は混んでいて動くのも大変ですが、私はとにかくカウンターに
行ってジンジャーエールを貰ってきて飲みながら開演を待ちます。
お客はさらに増えて、完全に満席になったようです。
開演予定の7時半を5〜6分過ぎたあたりで、舞台に出演者が1人、2人…と出て来ます。
舞台の奥には下手にピアノの飯田緑子(みどりこ)さん大人なドレスで。上手にはイケメンなギタリストの成尾憲治氏。中央にはパーカッションの
NORIYASU氏が赤いジャケットにど派手なサングラスとすっかりイメチェンして。そして舞台手前ではチナツさん黄色のワンピ、大鳥れいさんは黒地に
赤い花模様のワンピ。お二人1950年代のアメリカのファッションみたいです。5人が揃ったところで大鳥さん生演奏をバックに歌い始めます。
「さあ不思議な夢と…ティラノザウルスお散歩…タイムマシンにお願い…」
さっそく乗り乗りです。客席から手拍子。
歌の合間にメンバー紹介や
「きょうはお忙しい所お集まりいただきありがとうございます」とご挨拶。拍手。そして
「私はデビューして25年になったんですが、歌も踊りもうまくないのによくやってこられたなと。キレイなんですけど」拍手。こういうことをサラッと言っ
てのけるところが大物ですね。
場内あたたまったところで
今日はなつかしい歌を行ってみようと思います、と言って次は
「バイバイありがとうさようなら…」と本当になつかしい「ズル○女」
チナツさんはダンスしたりバックコーラスしたり。彼女の歌を聞くのは初めてですが中々良い声。一度ソロで歌ってほしいです。そのあとピンクレ○ィーの
「UF○」を
ピアノの緑子さんの編曲でアダルトな雰囲気で、ということで
チナツさんと大鳥さん振りを付けて
「手を合わせて見つめるだけで…」とセクシーにジャズ風に歌います。拍手。
このあとチナツさん一旦去り、大鳥さん1人でしっとり「セーラー服と機○銃」を歌います。
少ししチナツさん頭にうさぎ耳をつけてバッグを持って戻ってきます。そして
中から小道具を色々取り出して、
成尾氏には蝶ネクタイ、緑子さんにはパンダの帽子、大鳥さんには猫耳、最後にNORIYASU氏には老眼鏡を渡していきます。やりたいことがあるとか。 
そして皆で「生きているということ…」と谷川俊太郎さんの詩の朗読をしていきます。
よく覚えていませんが、シンプルな中に深いメッセージとかすかなエロスを含んだ良い詩でした〜小学生には小学生なりの、老人には老人なりの解釈が出来
て。暖かい拍手。
あと1曲歌って1部が終わります。8:15。
ここで15分の休憩になります。

8時半を少し過ぎたあたりで第2部になります。
男性2人は黒いスーツで、緑子さんとチナツさんはシックな黒いドレスで出てきて、主役の登場を待ちます。
そこへ大鳥さん、黒い帽子に光沢のある(ベージュか淡い紫か)ロングドレスでエレガントに登場。拍手。
そして宝塚の大先輩の歌を歌います。
ラストダ○スは私に、思い出のサント□ペ、ミ□ール、などなど。
それぞれ良かったですが、私はミ□ールが特に良かったと思います。途中で台詞の入る歌ですが、これは単に歌唱力や演技力だけでは出来ない、人間力がない
と、なんて思いました。
そのあと大鳥さん「これも敷居が高いんですが、挑戦したい歌なので」と断って、あの歌になります。
初めは一人語りで原詞の忠実な訳を語り、そのあと
「あなたのもえる手で わたしを抱きしめて…」と熱唱。
(岩谷の詞がピアフの原詞と違い過ぎている、という批判があることは私も聞いていましたが)
大鳥さん、原詞の内容を紹介した上で日本で最もおなじみの岩谷版で歌うという離れわざをやってくれました。
これによりこの歌に広がりが出ました。歌い終わると大きな拍手。
大鳥「前半は美輪○宏さんの語りで、後半は岩谷○子さんの歌で、と良いとこ取りしました」ニコッ。改めて拍手。
このへんで女性ファンから花束贈呈。拍手。
このあとちょっと趣きを変えて
劇団○季のミュージカル「リトルマーメ○ド」からタコ女の歌で「パパのかわ○い天使」。
私はこのアニメやミュージカルを見ていないのでよく分かりませんが
ややコミカルながら人間心理のダークな面をオペラみたいに大迫力で。
そんなふうに歌います。拍手。
そして
「早いもので、最後の歌です」「えーーーーー!?」
そして「…縦の糸はあなた…」と中島み○きの歌を歌います。
大鳥さん守備範囲が広いですね。
歌い終わると大きな拍手。
その中を出演者5人が順に去っていきます。
場内拍手鳴り止まず、それが自然に手拍子になっていきます。こうなると出演者は落ち着かない(^^)
少しして5人もどってきて
アンコールに答え、大鳥さん
「いやよ大人しいお妃なんて…
 自由に生きるの…」と歌います。
ご自身の生き方と重ねているようでした。
歌い終わると改めてご挨拶。
それにしても大鳥さんのトークは楽しいですね。
関西弁を交えて、時におしゃれに時にコミカルに。
そして、物販もやっていますのでよろしくとか。
このあと記念撮影ということで、舞台に
5人そろったところをカメラマンの女性が撮ります。
(この時の写真は大鳥さんのツイッターに載っています)
そんなふうに会場全体が暖かい雰囲気に包まれて
拍手のうちにお開きになります。

場内は混雑しています。
私はせっかくだから物販コーナーで大鳥さんのCDを1枚買いました(2000円)。
出口では大鳥さんが一人一人をお見送り。「またきてねー」と言って無邪気に手を振ったり。フレンドリーなところも人気の秘密なのでしょう。
建物を出たのが9時半くらい。外の寒さは感じなかったです。  おわり

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

513: 「ちょっとHなオトナ女子会」レポ    6月17日(日)13時20分 by 行った人
2018年5月12日(土)レフカダ新宿というライブハウスに行って「ちょっとHなオトナ女子会」を見てきました。高瀬杏(たかせあん)・希咲(きさ
き)あや・八ッ橋さい子・葉月美音(はづきみおん)・朱魅の5人によるトークショーです。初企画ということでしたが、出演者5人それぞれが自分の考え・
主張を持っていて、それぞれの話がHなだけではなく深い人間洞察があって、舞台も客席もいっしょになって爆笑したりじーんとなったりと、楽しい一時でし
た。以下、簡単に。

JR新宿駅を出て靖国通りを東に向かって歩き、明治通りを過ぎて「新宿五丁目東」交差点を左折、100m程行って
ローソンの角を右折、細い道に入って50mほど行った左に会場のあるビル。もう人がおおぜい並んでいます。予定を少し過ぎて開場。階段を下りて受付で、
当日なので入場料4000円+ドリンク代500円。中に入ります。学校の教室よりやや広い、明るい会議室といった感じの会場です。私は運良く前から3列
目に座れました。
舞台は高さ20cmほど。椅子が5脚置かれていて、いかにもパネル・ディスカッションの会場。舞台の奥にはスクリーンがあって、本日の出演者の紹介や、
飲み物の宣伝を映しています。1杯500円のソフトドリンクから、1本30000円のドンペリまで。
お客はしだいにふえて約100席の会場はほぼ満席に。女性客も何人かいます。

予定の午後6時を10分ほど過ぎたあたりで場内の照明が消え、BGMが大きくなっていよいよ開会。舞台に照明がつき、上手から5人が登場します。皆さん
お洒落な初夏の装い。拍手。そして
今回の発起人の高瀬杏さんがマイクを持ってご挨拶。
「みなさんこんばんはー本日はお集りありがとうございましたー」。 
そして順に簡単な自己紹介。
そのあと杏さん「さいしょに撮影タイムになります」。お酒が入るとお化粧がくずれるからだとか。
お客の中には大きなカメラを持って来ている人も、スマホで撮る人も。
和やかに撮影タイムが終わり、いよいよトークライブになります。
「サイコロトーク」ということで、大きなサイコロを投げて、出た面に書いてあること(「仕事の話」「S○Xの話」「メンズの話」「恥ずかしかった話」な
ど)を話題に。
この間、出演者に「ゴチドリンク」(お客から出演者にごちそうするドリンク)が次々にふるまわれます。
テキーラ,ワイン、トロピカルマンゴー何とか、シャンペンなどなど。後の方でドンペリも出ました。拍手。それにしても皆さん酒豪ですね。
途中休憩があり、その後5人セクシー衣裳〜マイクロビキニとかローライズとか〜に着替えて再登場。拍手と歓声。再び撮影タイムになります。そのあと
ゲームコーナー:出演者が借り物競走をやって〜箱の中から取り出した紙に書かれていたもの(「うちわ」「ガラケー」「コンドーム」など)をお客から借り
てきて時間の早さを競う〜負けた人が罰ゲームとしてコントをやる。
質問コーナー:出演者が紙に書かれていた「この業界に入ったきっかけは?」などの質問に答えていく。
プレゼントコーナー:出演者の私物〜使った衣裳など〜を抽選で当たったお客にプレゼント。
などなど。この間もHな話でもりあがっています。だいたい以上の流れでしたが、それぞれの人の
話で印象に残ったことを少しづつ。

高瀬杏さん。今回の発起人で、司会でもあります。頼れるお姉さん的な存在ですね。
巨乳で胸の谷間を強調するような衣裳ですが嫌らしさが全然ないのはうまれつきの気品か。
どういう話の流れだったか「愛の極致は相手を殺すこと」だとか、人間心理の深奥を見たようで、深いですね。
今はAV女優は休業中で舞台やイベントに専念しているそうですが「またAV復帰しようかな」と言うと会場から拍手。

希咲あやさん。発起人の一人で、昨年秋「見ちゃだめ」というお芝居で高瀬さんと共演、透明感のある演技が好評でした。バレエをしていたというだけあっ
て、黙ってオツマミを食べているだけで絵になっています。あまりしゃべらない人かと思ったら
宝塚の彩凪翔(あやなぎしょう)君の大ファンで、かせいだお金は全部おっかけの費用になっているとか、などなど宝塚愛を熱く語ります。

八ッ橋さい子さん。慶応を出て公務員を経てAV女優になったというのは衆知の事だそうです。以前ツイッターか何かで「AV女優は子供を作るべきではな
い。生まれた子供がかわいそうだ」と書いてくる人がいて、八ッ橋さんそれに対しても
「自分は子供を作るつもりはないし、貴方がどう考えようとご自由ですが…」とちゃんと答えたとのこと。まじめな人ですね。
(ちなみに私は、AV女優や踊り子や風俗嬢こそ子供をいっぱい作ってほしいと思っています。ピュアな人が多いから。)
八ッ橋さんはAVの他にモデルや音楽活動など幅広く活躍していますが、ただ掃除は苦手で部屋の中はゴチャゴチャなのだとかそもそも掃除という概念が無い
のだとか(笑)。マルチに活躍する才女の、人間らしい面がほの見えてきます。

朱魅さんは今回唯一AV女優ではなく踊り子出身。こちらも去年「見ちゃダメ」で高瀬さんや希咲さんと共演した縁で今回一緒に出ることになったそうです。
踊り子になったきっかけを問われて。理容師になろうと思ったが左利きで、左利き用の道具は値段が3倍して、それでストリップの世界に入ったとか。
(ちょっと飛躍しているところがこの人らしい(^^) )

葉月美音ちゃん。今回たぶん最年少でたぶん一番巨乳、だったような。小柄だが話し方はじゅうぶん大人。
旅行が好きで外国にはよく行くとか、
英語と中国語は話せますと言って中国語でごあいさつ。(Xiexieだけ聞き取れました)。後の方で酒の回った高瀬さんに代わって司会者みたいによく
しゃべります。なかなか隅に置けない。

そんなふうに盛り上がってお開きの時間になりますが、
出演者たちから「まだまだ話し足りない!」の声が。高瀬さん
「ぜひ第2弾もやりましょう」ということで拍手を持って終わりました。

このあとスタッフが会場の椅子を片付けて 
そのあと「ハーレムショット」になります。合ポラのようなものです(1枚2000円)。
私も行列について1枚撮ってもらいました。

ここで私は会場を後にしました。9時20分ころ。
「オトナ女子会」Hだけれども上品なのは皆さんのお人柄か。
第2弾ぜひやってほしいです。

以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

514: 「浅草艶絵巻 5月公演」レポ    6月17日(日)13時22分 by 行った人
2018年5月16日(水)浅草リトルシアターに行って艶絵巻の初日を見てきました。
新作を含む4本立てで、それぞれ見応えがありました。以下、簡単に。

1「戦争と一人の女」坂口安吾原作。出演:川合瑞恵(かわいみずえ)
昨年9月、灯月いつかさんが演じた作品に、今回初出演の川合瑞恵さんがチャレンジします。
暗転の中、空襲警報のサイレン。やがて、燃える街を表すような赤い照明。舞台中央に白い簡単な衣裳の女が立っています。
そして「夜の空襲はすばらしい…」と独白。
そんなふうに始まります。
坂口安吾の小説を20分に凝縮。極限状態での女の生と性。一方でその極限状態を楽しんでいるような。
軽々にわかるとも、軽々にわからないとも言えない世界。
それにしても川合さんの表現力はすごいですね。声・表情・体のすべてを使って。
なお川合さん7月7日(土)DX歌舞伎町の「カタルシス」で「戦争と一人の女」を再び演じるそうです。

2「夜を巡る女」牧瀬茜脚本・出演
「夜を巡る女」シリーズ昨年11月バージョンの改訂版です。より緻密に、より艶やかに。
茜さんキャリーバッグを引いて入ってきます。そして化粧前を作り踊り子衣裳をつけながら問わず語り…
ファミレスで働いていた頃、同僚に誘われて見に行ったストリップ。そこの社長にスカウトされ、踊り子になった。
やがて子供が生まれ、踊り子をしながら育てた。その娘も二十歳、親元を離れる時が来た…
踊り子の生活や心理など観察が細やかで、そして暖かい。観客はすっかり茜さんの世界に引き込まれてしまいます。
衣裳はつけ終わったようです。
そしてダンスになっていきますが、今まで見た茜さんのどの踊りより艶やかで大人の色気を感じました。

3「いつも一緒にいたかった」鈴木ちさ脚本・主演。(出演は他に中谷中(なかたに
ちゅう)、モリケンこと森健太郎。なお中谷氏は艶絵巻初出演ですが、浅草リトルシアターで時々公演している演劇ユニット「レバ刺し☆HOPPI」(通称
レバホ)のメンバーでもあります)
暗転の中、プリンセス2だったかしら、タイトルになった曲が流れ、照明がつくと
鈴木ちささん幼女の衣裳で登場。そして父親役の中谷氏と掛け合いになります。ちょっとおませでファザコンな娘と、いたって好人物な父親。そんなふうに
ホームドラマのように始まります。
この後ちささん少女、そして大人の女性と、成長していく姿を演じ分けています。女子高生の時のセーラー服が似合っていた(^^)
後半カフェの店主役でモリケンがチョイ登場、笑わせてくれます。
コミカルとシリアス、かすかにサスペンス。そしてラストはハートウォーミングに。
「夜を巡る女」が母娘がテーマだったのに対し、ここでは父娘がテーマになっていますが、
登場しない母親のことを色々想像するのも楽しみです。

4「蜘蛛の糸」芥川龍之介原作。出演:朱魅、森健太郎
朱魅さんこの作品は久しぶりですが、今回はナレーションの大役にチャレンジ。
暗転の中、妙なる音楽が流れ、照明がつくと朱魅さんインド風の衣裳で神々しく登場。そして
「ある日のことでございます。お釈迦様は極楽の蓮池のふちをお歩きになっていらっしゃいました。…」と暗唱していきます。
後は原作に沿って展開。
地獄の場面ではモリケンがカンダタの役を体当たりで熱演。
朱魅さん時にお釈迦様の気持ちになったり、時にカンダタの気持ちになったりして、観客を極楽や地獄に誘(いざな)います。
そして物語はごぞんじの結末を迎えます。
語り終えると、ここで「Stand Al○ne」が流れ、朱魅さんのダンスになります。すべてを大きく包み込むような、
言葉では語られなかったものを踊りで表しているような。もしかしたらカンダタに、あと1回チャンスが与えられるのではないか、なんて思えてきます。

なお艶絵巻次回は7月11日(水)〜14日(土)で、出演女優は朱魅、鈴木ちさ、黒崎優、黒井ひとみの皆さんだそうです。

515: 「浅草艶絵巻 9月公演」レポ    9月16日(日)10時45分 by 行った人
2018年9月12日(水)浅草リトルシアターに行って艶絵巻9月公演(9/12〜15)の初日を
見てきました。今回は4作品とも新キャストor新作で、そして4作品どれも怖いです〜オバケが出るわけでは
ありませんが〜それよりずっと怖くて、深くて、そして美しいです。
以下、印象を簡単に。

1「裏紫」樋口一葉原作。出演:美樹うらら、森健太郎
昨年、灯月いつかさん主演でやったもののうららバージョンです。
暗転の中、鬼塚ち○ろの「流○群」が流れ、照明がつくと舞台に
明治時代の若い夫婦。美人でしっかりものの若妻と、優しい夫。仲が良さそうです。
そこへ妻宛に手紙が届きます。姉から急用だとか…そんなふうに、不倫をテーマにした原作に沿って
進んでいきます。
世間的に常識的な生き方をするか、愛に身を任せるか、ハムレットじゃないが悩む若妻。
原作が未完なので、このあとは想像するしかないのですが。
それにしてもうららさんの着物姿、決まっていますね。

2「夜を巡る女 第四話 オレンヂジュース」牧瀬茜脚本・出演
照明がつくと茜さん、舞台中央に、黒のワンピースに黒のハイヒールで笑顔で立っています。
そして独白になります。一人暮らしの女性の何気ない日常。朝のコーヒーにはこだわりがあるとか、
アパートの窓から見える景色とか、などなど。やがて何かの準備をしている、という話になっていきます。
それが何のことだかわからない…うっすらと感じられるが。物語はやがてその何かに向かって
速度を増していきます。終わり近くになってタイトルの意味がわかってきます。
そのあと曲にのって笑顔でダンス。子供のように楽しそうに。

3「其の名も毒婦の 高橋お伝」出演:朱魅
(予習)高橋お伝(1850 ?〜1879)明治期の犯罪者。夫の死後、やくざ者の小川市太郎と恋仲になる。借財がかさみ古物商の
後藤吉蔵に無心。吉蔵は愛人になるなら金を貸すと言い、お伝やむなく同意し同衾。が、翌日になって吉蔵は翻意、金は貸さぬと言う。怒ったお伝は吉蔵を殺
害。逮捕、死刑判決、斬首。これが日本で最後の斬首刑になったという。新聞は彼女を「毒婦」と喧伝。仮名垣魯文は「高橋阿伝夜叉譚(…やしゃものがた
り)」を書く。なおお伝の死体は解剖され、局部はホルマリン漬けになって保存され、後に東京大学医学部に渡ったと言われるが詳細は不明。
お伝への関心は戦後になっても衰えず、彼女に関する多くの小説・漫画・映画が作られている。

暗い中、黒い衣裳の人影が下手からゆっくり入ってきます。意外なスタート。
そして朱魅さん時に黒魔術のように、時にぶっとんだ女講釈師のように、
シリアス・コミカル、シュールおりまぜて「毒婦」高橋お伝の人間像に迫ります。
はたしてお伝は本当に毒婦だったのか。
(私的には、グイド・レーニの絵で有名なベアトリーチェ・チェンチの悲劇と少し重なります)
ラストの踊りの時の朱魅さんのピュアな顔が印象的でした。

4「如実知自心(にょじつちじしん)」鈴木ちさ脚本・出演:鈴木ちさ、森健太郎、蒼井遼
照明がつくと現代のリビングに、ユキナ(鈴木)とトシ(森)の夫婦。たわいのない会話。
玄関のチャイムが鳴り、1人の若い僧侶(蒼井)が表れます。トシの弟で、修行から帰ってきたとか言いますが、
どことなく影があります。
そしてトシが席をはずした時に、ユキナに「今日はあなたにお話があって来ました」
ユキナ「?」こんなふうに始まります。
物語は急展開。SFなのか、あるいは夢の中なのか。これがヒプノセラピー(催眠療法)の世界なのか…
そして流れる絢○の「やさし○蒼」の歌と一つになって、希望の見えるラストに。
「如実知自心」〜あるがままに〜の意味が少しわかってきますが、
鈴木ちささん毎回予想外なストーリーで艶絵巻に新風を吹き込んでくれますね。

なお艶絵巻、次回は11月7日(水)〜10日(土)出演:朱魅、鈴木ちさ、黒崎優、さかき藍、川合瑞恵の予定。
12月はお休みして、来年から毎月公演になるそうです。
以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

516: 2019年2結 DXK その1    2月28日(木)02時54分 by すてはん
はい!

ほったらかしてるレポはあるけどすっとぼけてレポ!

一番!ひとみたん!西園寺瞳たん!
二個出し、奇数回は伊沢千夏さんの演目をもらったものらしいっす。
伊沢さんは浅草では名女優なのにソロ館ではお人形さんに徹した演目多かった印象。そんなに多くは観てないけど。
ひとみたんもキャラがお人形たんなのでバッチリ合ってる!
偶数回は、秋の気だるげな雰囲気の演目。
戦国時代の大誤解を読みながら好きな人に想いを馳せる演目。
ひとみたん可愛い。可愛いから何でもいいの。
ポーズでちょっとぷるぷるしちゃうけどそこが萌えるの!

二番目!埃たん!
なんちゅー名前や。
二個出し!
有閑マダムがお散歩ついでに川辺で水遊びみたいな演目ともう一個は忘れた!
演技派だね!
ダンスもしっかりしてるけどタンバでわいわいやる感じではないよ。
ほどよくムッチリしたエロボディ!
初々しいのに情感を放つ演技力は確か。
有望株やなー。

三番目!中条彩乃たん!なかじょー!
奇数回はソロ演目でほぼずっと全裸か半裸な演目。
でもエロスが売りというより抜き身の長剣をずっと振り回してる感じ。
小細工なし!生身の迫力一本で勝負。
雄々しい。熱い。
いわゆる、痩せ信仰に陥ってる女の子が観たら人生変わっちゃいそうなステージ。

四番目!ゆきなたん!
和服から始まるちょっとしっとりした演目。
今までは元気に弾ける系の演目が多かったと思う。路線変更?

三番さんと四番さんのチームが元気てんこ盛りなやつなんで、二人ともソロ演目はしっとりさせてきたっぽい。わからんけど。どっちのソロもタンバ出番無しっす。

五番目!鈴木千里さん。ちたとたん!
二個出し。キレキレダンスだよ!
タンバも手拍子も無しでガン見したい。
相変わらずパーフェクトなダンスっぷり。
余談ながら、今週は久しぶりにちたとたんが泉水たんに見えた。

六番目!熊野あゆたん!あゆっくまー!!
二個出し。奇数回がデビュー作、偶数回は二作目。
今もっともアイドルが似合う踊り子!
旬だわ。見逃せない!

517: 続き!チームおんざろっく!    2月28日(木)08時45分 by すてはん
さっくりと

俺が生涯で観たチームショーの五本の指に入るぐらいおもしろい。
序盤は二人で勢いよくダンス。
続いてゆきな、なかじょーの順でソロベット。
ゆきなちゃんが正統派しっとりベットで、なかじょーがノリノリベット。
その後はショートコントで場内の肩の力を抜かせたらまた元気よくコンビでダンス。
そこから二人でノリノリのベット。

全体的にゆきなちゃんが安定してキレがありグイグイ引っ張る。
なかじょーたんがちょっと大変な役割を持ってるのかも。
切れ味出してゆきなちゃんとダンス揃えることもあれば、本来の持ち味のダイナミズムでゆきなちゃんと好対照を作るとこもある。

まだ結成から日が浅いコンビだし、今後の成長でどこまで化けるか楽しみ。
二人とも傑物だと思うしねー。


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