● 「浅草艶絵巻 8月公演」レポ
2019年8月14日(水)浅草リトルシアターに行って今月の艶絵巻(8/14〜17)の初日を見てきました。初登場のKuko(くこ)さんが加わり個性豊かな4人、真夏の夜を艶やかに彩ってくれました、以下、簡単に。1「戦争と一人の女」坂口安吾原作。出演:Otoki終戦の日の週にふさわしい演目です。空襲警報のサイレンの音、赤いライト、その中に立つ白い服の女。何回か見た演目ですが、これまでと全く違った印象です。女の姿が戦争資料館のろう人形のように見えてきます。しかし、その台詞は昨今のステレオタイプ化されたマスコミの論調とは全く違っています。そして赤いライトの時は戦争(空襲)の時、白いライトの時は自身の性と愛について、それぞれいい子ぶらない生の声をぶつけてきます。やがて月光を表すような淡い緑のライトの下で、「男の覚悟というものが、こんなに可愛いものだとは」と静かに語ります。今の日本に、こんな「可愛い」男がはたして存在するのか…2「O・YU・KI」永井荷風原作。脚本・演出・出演:美里流李(みさとるり)
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- 08/18 12:48- 行った人削除
●「浅草艶絵巻 7月公演(後)」レポ
2019年7月25日(木)浅草リトルシアターに行って艶絵巻の今月後半(7/24〜27)の二日目を見てきました。今週は艶絵巻ではわりあい最近参加 の女優陣ですが、それぞれ個性があって表現力があって艶やかな4作品になっていました。以下簡単に。1「The eternal life」脚本:山口六平。出演:初咲里奈、森健太郎。4月の再演ですが、新しい演出が加わって更に艶やかに。軽快な音楽が流れ、照明がつくと未来少女の未来(ミク/初咲)が黒いジャンパーに赤いミニスカで、椅子に掛けています。すぐ白い衣裳のドクター(森)が 陽気に登場「ミクさんおはよう」「あ、先生おはようございます」そして診察が始まります。ドクターがいろいろなものを挙げて、興味があればYes、なければNo。 美しい自然とか、宇宙の神秘とか、花やワインにはミクは「Yes」と答えていきます。でも男性には「No」そして音楽やダンスには「Yes」ド「Shall we dance?」ミ「Yes!」2人でダンスになります。往年のミュージカル映画みたいな切れの良いステップ。このあと好きな動物のものまでまであって、ペンギンとかカピバラとか(笑)
- 07/29 10:16- 行った人削除
●「浅草艶絵巻 7月公演(前)」レポ
2019年7月17日(水)浅草リトルシアターに行って艶絵巻の今月前半(7/17〜20)の初日を見てきました。おなじみの女優陣で、4作とも再演で したが新しい演出が加わったりして更に艶やかになっていました。以下簡単に。1「恋愛の微醺(びくん)」林芙美子原作。出演:美樹うらら。今年4月にやったものの再演です。モーツァルトのピアノ協奏曲が流れ、照明がつくと、恋愛クリニックのウララ・ミキ先生が白衣姿でにこやかに登場。「皆 さんは恋をしていますか?」そして林芙美子の随筆「恋愛の微醺」を教材にしながら恋愛講座になります。現代人にはいささか物足りない気もしますが、あえてそれを選んだのでしょう。読み終えて本を閉じるとウララ先生、「でも私はどろまみれの恋愛が好き」と言っていったん引っ込みます。ここで浜田マ□ンのやさぐれた雰囲気の歌が流れ、ウララ先生再登場。踊りになります。初めは静かに、しだいに大胆な動きに。白衣の下は黒のタイトミニで、その下の真紅の下着が優等生の心の奥底のエロさを表しているようでした。拍手。2「疑惑」志賀直哉「范の犯罪」より。出演:黒崎優、森健太郎、山口六平。
- 07/22 22:56- 行った人削除