関東速報
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●「浅草艶絵巻 10月公演(前)」レポ 

2019年10月16日(水)浅草リトルシアターに行って今月の艶絵巻前半(10/16〜19)の初日を
見てきました。おなじみ4人の女優陣が新作・再演含めて、全く違った4人の女の人生を演じてくれました。以下、簡単に。

1「卒塔婆小町」山口六平脚本。出演:美樹うらら・森健太郎
以前(2016年6月7月など)朱魅さん主演で演じられたものを演出を変えて再演です。
往年のジャズが気だるく流れ、赤い照明。その中を赤いドレスの女(美樹)が登場。妖艶な身のこなしで
「男なんて愚かな生き物。男はみんな私のとりこ、だった…」と語っていきます。
老婆となった小野小町、なのですが、老婆メークではなく、ふだんの顔で洋装で演じています。
そして深草の少将の思い出を語り、自分も長く生きすぎた、と。
少しすると顔を白く塗った変てこな男(森)が登場します。ゾンビのようなキョンシーのような、ジョーカーのようなドジョウスクイのような。冥土から現れ
た深草の少将だとか。
そんなふうにコミカルに展開。芝居が済むと「BRAND NEW D○Y」
が流れ、うららさんセクシーにダンス。日舞のイメージの強い人ですが、洋舞もやってくれますね。

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- 10/30 13:03
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● 「浅草艶絵巻 9月公演(後)」レポ 

2019年9月18日(水)浅草リトルシアターに行って今月の艶絵巻後半(9/18〜21)の初日を見てきました。
毎月後半は、わりあい新しく参加した人が担当するようですが、新人ながら表現力のある3人、それぞれ艶やかにパフォーマンスを展開してくれました。以
下、簡単に。

1「淪落(りんらく)」林芙美子原作。出演:川合瑞恵
一昨年3月・5月に灯月いつかさんに、今年4月・5月にOtokiさんに演じられた作品に川合瑞恵さんがチャレンジ。
もはやストーリーは追いませんが、同じ演目でも演者によって違う良さがあると改めて感じました。
(終戦直後を思わせる)リンゴの歌が流れ、照明がつくと瑞恵さん下着の上に軽いものを羽織って裸足で登場。持ってきた手提げを小さなテーブルの上に置
き、化粧道具を取り出しながら
「私ね、家の人にないしょで東京へ出てきたんだ」と語り始めます。以下、原作に沿った独白ですが、表情や仕種がうまいですね。お化粧をしながら出会った
男たちとのあれこれを語っていきます。そして
男に乱暴される時の、苦悶の表情ながらほとんど抵抗しない所。悪阻(つわり)の時か下手にささっと駆けていって口をおさえてゲホ

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- 09/24 05:57
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●「浅草艶絵巻 9月公演(前)」レポ 

2019年9月11日(水)浅草リトルシアターに行って今月の艶絵巻前半(9/11〜14)の初日を見てきました。
今回は新作を含む3作品で、それぞれが深い。読書の秋、芸術の秋、じっくり人生を考えたくなる一時でした、以下、簡単に。

1「明烏(あけがらす)」藤沢周平原作。出演:水月涼、山口六平
「江戸おんな絵姿十二景」第9話「明烏」を朗読劇にしたもので、2017年11月に美樹うららさん、2018年1月に黒崎優さん主演で演じられた演目
に、朗読は初めてという水月涼さんがチャレンジ。ということでしたが、中々どうして堂々とした花魁(おいらん)ぶりでした。
三味の音が流れ、照明がつくと舞台上手に水月涼さん青を基調とした花魁衣装で、下手に山口六平さんグレーの作務衣だったかで、並んで腰掛けています。そ
して二人交互に朗読していきますが、芝居とはまた違った味わいがあります。
分不相応な吉原遊びをしたため家屋敷が人手に渡ることになった雪駄(せった)屋の新兵衛と、相方の花魁 播磨との会話。
後悔など少しもしていない、と言い切る男。
大勢のファンの一人にすぎない男にドラマがあったことに今更のように衝撃を受ける女。

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- 09/23 17:31
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