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3828: 二結西川口(一部、笑)    3月1日(土)16時34分 by 本○

大変遅くなりましたが、24日の月曜にお伺いしました。
仕事で遅くなったので、間に合わんだろなと思いつつ20:55頃劇場に電話すると、今から最終回が始まるという事だったので、劇場に向かいました。22:10頃入場したら、トリ前のRiN嬢のダンスショー終盤だったので、電話した時から随分捲いたんだな、と思ってましたが、後日知ったのですが、当日四香盤だったのですね(笑)。
RiN嬢、白いビキニで長身のプロポーションがとても魅惑的でした。ポラの時はいつになく大きな声で(笑)、明るい応対にとても好感を持てました。何かいい事あったのかな?(笑)
虹歩嬢、綺麗なプロポーションで、強い瞳の美人でした。人懐っこい対応がとても良かったです。まぁ毎度の事ですが(笑)。
久しぶりに平日劇場にお伺いしました(笑)。西川口は何故かスタンプカードを押してもらえる時間にお伺いできる事が少ないので、今回は半年で満券にするのはムリかなぁ。諦めつつあります(笑)。

3829: 初蕨    3月6日(木)01時54分 by WRB
蕨ミニは究極にまで凝縮された空間だった。

ストリップをあの小さな空間に押し込めるために切り取ったのは、余白だ。
余白を切り取ってしまったために、踊り子が動ける空間は小さく、また、客との距離が異常に近い。
花道・盆をぐるりと囲む席に座れば目の前、最少10数センチ先に踊り子の肢体がある。
体温を感じるほどだ。
振りまわした手足をのけぞって避けることは他でもあるが、ここの距離感はそれとも違う。

全身が見えないわけではないが、それを際立たせる余白はない。
狭いと言われる上野でも新宿でも、余白はある。
美しくポーズを決めても、部分に目が行ってしまうのは必然である。

部分とは局部という意味だけではない。うなじや肩はもちろん、
たまたま目の前にある脛や関節さえも観賞の対象になるのだ。
肌の質感はもちろん、皮膚を通して肉付きや筋肉、骨格まで見えてしまう。
顔を見れば、細かな表情がわかるだけでなく、考えていることも見透かすことができるほど近い。
目が合うなどという生やさしい状態ではなく、じっと見つめ合う関係になる。
(たまたまそういう踊り子さんが多かったのだろうか?)

踊り子にとっては、他の劇場ではジャガイモだったモノを
一人の人間として認識せざるをえない距離だろう。
おそらく、他では1対多数の関係が、ここでは1対1の連続になる。

客も、踊り子から見られていることを意識し気を抜くことはできない。
近いがゆえの緊張感は踊り子にも客にもある。
その気持ちが凝縮された空間をさらに濃密なものにしている。

余白は女体の美しさ(カッコよさでもかわいさでも妖しさでもいいのだけれど)を
より完全なものに仕上げる。
一方でそれは、ショーケースの人形のような距離感を感じさせてしまい、
全裸になってもまだ着飾っているように見えてしまうことがある。

蕨ミニには、生々しい裸の女が実在している

3830: 小生93年3月に初めて踏・・    12月5日(金)02時26分 by 私もスケベ
小生93年3月に初めて突入しました。毒ガス中毒者ドモを野放しにしている為、今日に到るまで二度と突入していません。アホバカ経営者が本気で毒ガス中毒者ドモを糾弾・打倒・殲滅しない限り、早晩つぶれるでしょう。


3831: 西川口    12月8日(月)16時53分 by 見物人
2014年12月7日(日)の、西川口TMの簡潔レポです。
1星愛美さん。奇数回は西遊記。偶数回は日本の祭りのイメージで男っぽい踊り。そしてサービスいっぱいのオープン。
2相田樹音さん。私の見た回は、ゲスト舞姫とチーム「昭和女子」ということで、宝塚のイメージで明るく楽しくちょっとビアンな大人のダンスショーでした。  (ヤボ注)ビアン:レズビアンの略。
3若尾光さん。大衆演劇の乗りで、涙と笑いの男の世界を演(や)ってくれました。
4JUNさん。ユー○ンの「〜伝言」に乗って登場。お洒落に可愛く決めてくれました。
5五木麗菜さん。コミカルなかぼちゃが美しいシンデレラに早変わり!しかし、王子様に見初められて幸せになる、という受け身的な生き方に疑問を感じ、自分の力で生きていく決意。というストーリーだったと思います。
なお1回目のフィナーレの時に合同写真撮影のコーナーがありました。

3832: 西川口    1月24日(土)17時25分 by 見物人
2015年1月23日(金)、西川口に行ってきました。以下、超簡単レポです。
1レイ若葉さん。青いロングドレスで登場。「アナ雪」に乗ってダンス。後はおなじみの展開。
2.相田樹音さん。回変わりのようでしたが、4回目は伊藤舞さん(1曲目だけRikaさんも参加)とシャンソンに乗って大人なステージ。花吹雪の下でのWポーズベッドは壮観でした。
3.Rikaさん。3回目は振り袖ふうミニドレス、4回目は白いロングドレスでお洒落なステージ。アートなバスト、きれいなパイ○ン。
4.松本幸奈さん。黒を基調とした着物ふうドレスで情念のステージ。デジカメショーになると陽気さ炸裂。この落差が魅力ですね。
5.伊吹千夏さん。ちょっとゴスロリ的な衣裳で登場。そのあとやや落とした照明の下でストリップティーズ。やるゥ。
なお2回目のフィナーレの時には色紙のプレゼントが、3回目のフィナーレの時にはあみだくじ(5名に賞品)がありました。

3833: 麻椰花さん 一生懸命冠・・    4月15日(水)11時37分 by 8454番目の私もスケベ
麻椰花さん 一生懸命頑張っている姿が痛々しい(涙)

3834: 痛々しいって    4月15日(水)20時46分 by 私もスケベ
誉め言葉とは思えないね。花さんは運動能力が高くダンスが上手です。話しも面白いし可愛いお姐さんですよ。その人柄の良さで幕内の姐さん達からも人気が有りますよ。

3835: 西川口    4月16日(木)18時48分 by 私はスケベ
西川口 今日から 休みだってー?何か情報聞いているー?

3836: 西川口…    4月17日(金)02時48分 by 私もスケベ
劇場のHPとツイッターには、取りあえず休館のお知らせが記載してありますが…。
行った人のお話だと、15日は普通に終演を迎えたらしいし、16日は端から開場しなかったらしい…。

3837: 今日、蕨に    4月29日(水)22時54分 by 見物人
今日、蕨に行ってきました。混んでいて座れなかったです(^^; 結局3回回し。以下、印象を簡単に。
1橋口美奈姐さんは大人の雰囲気で踊った後はいつものように。2チナツさんは日舞と洋舞で妖艶にパワフルに。今回「限定復帰」だそうですが、ぜひ又ちょくちょく復帰してほしいです。3かすみ玲さん、黒いロングドレスで仮面舞踏会ふうに登場。長身なので見栄えがしますね。4御幸奈々さんはデビュー当時と変わらず少女のように笑顔で可愛く元気いっぱいに。オープン曲は「虹○彼方に」だったかしら、合っていました。5HIKARUさんは純白のウェディングドレス(たぶん)でおしとやかに登場。そのあとミニの衣裳になって踊り回り、デジカメショーの時はペットのヤモリ(インドネシア産と言ったかしら、日本のより大きい)を連れてきて、これが人気でした。♀だそうです。おとなしくて時々チョコっと動く。
とにかく今週は良いメンバーですね。美人で踊りが上手いのは言うまでもなく、皆さん飾りっけの無い親しみやすい人柄で。

3838: レイ若葉さん 2015-03-16 (3rd)(4th) stage    5月21日(木)13時25分 by くるりん
大ベテラン‥レイ若葉さんのステージは、お客様参加型。希望者が居なければ成立しないし、例え成立したとしても「相方」がこういった演目に慣れた方なのか、そうでないかでステージの出来不出来が大きく左右される‥意外にデリケートな側面を持つものだ。この季節の定番‥男性ボーカルの「桜」ソングを背景に、時に甘く囁き、時にその手を優しく添えて流れる様に魅せてくれる。三回目のお客さんがちょっと舞い上がっていたのか‥ギクシャクして荒っぽい所作だったのに対し、四回目のお客さんは中々の紳士で、女性に対する扱いが洗練されていたのに感心した‥。「型」というのとはちょっと違うかも知れないけれど、上手い人と組むと、独特の「様式美」が生まれる様に思う。(2015-03-16/西川口テアトル)

3839: JUNさん 2015-03-16 (3rd)(4th) stage    5月21日(木)23時10分 by くるりん
闇に沈む場内。本舞台奥の壁に照射された小さくて強いピンスポットが大きく膨らむと‥その光の中に「彼女」が現れる。白を基調にピンクのフリルをたっぷり盛りつけた可愛らしいドレス。スカート部分は前がミニ、後ろがロングな仕様で、足元は白のショートブーツ。曲は「セカオワ」だったろうか。伸びやかで、しっとりした舞いを披露する。やがてドレスのスカート部分を脱いでミニスカワンピース姿に転じ、アイドルテクノポップに乗せて軽快なステップを踏む。再び暗転し‥場内が闇に沈むと、本舞台奥の壁を小さく照らすピンスポットは、今度はステージに佇む彼女の顔のすぐ近くに当てられていて、薄い闇の中、美しい表情を雰囲気たっぷりに魅せてくれる。再び膨らんだ光の中の彼女は、前開きの薄いネグリジェドレス姿。シルバーのハイヒールで静々と花道を進んで来る。ドレスの前をはだけてしっとり丁寧に演じられるベッドショーは、最初ノーポーズで始まり、曲が進むに連れて少しずつポーズを入れ込んでゆくハイブリッド仕様。ポーズの種類&回数こそ控え目なものの、曲の盛り上がるタイミングをピンポイントで上手く捕らえる象徴的な魅せ方が何とも素晴らしい。やがて立ち上がり、客席に背を向けるとドレスの裾を両手で摘まみ上げ、翻しながら花道をゆっくり下がる。本舞台に至るとドレスを摘まむ指先を放し、フワリ‥と裾が落ちるとこのタイミングで「くるり」とターン。身体を切り返し、毛繕い的な柔らかいムーヴでコンパクトに舞い収める。登場時とは逆に、大きく膨らんだピンスポットが小さく収斂し、小さな光の点となり、最後まで残されたその光が彼女の横顔を一瞬‥美しく照らす。そして暗転。何ともいえない「余韻」がステージに残される。(2015-03-16/西川口テアトル)

3840: 井吹天音さん 2015-03-16 (2nd) stage    5月27日(水)10時25分 by くるりん
胸元に淡いパープルのフリルがあしらわれたパールホワイトのロングドレス。スカート部分には縦にプリーツラインが入り、その上をラメ入りシースルーの布で覆う二重構造。ドレスの裾から黒いロングブーツの先端が覗いている。曲はステージ全般を通じて80年代を代表する某歌姫のメドレー的な構成。往年のヒット曲から近年の佳作に至るまでバランスのとれた選曲になっている。エレガントな衣装で優雅に舞った後はガラリ‥と趣きを変えてアクティブに。暗めのパステルカラー‥ワンショルダーのトップ部分&片側の裾が長いアシンメトリーなスカート部分が印象的なミニドレス。このドレスに見え隠れするターコイズブルーのブラトップ&ミニスカートと黒の指出し手袋&ロングブーツがアクセントになっている。「ハッパ‥かけたげる‥さぁカタ‥つけてョ」パンチの効いた歌声と、それに呼応するかの様なパワフルな舞い‥。続くベッド入りは、再度趣きを変えてしっとりと。淡いブルーパープルを基調に濃いめのブルーパープルでアクセントをつけたネグリジェドレス。素足で本舞台に佇み、静々と花道を進んでくる。盆に至ると脱ぎ去ったドレスを傍に置いて座り込み、ベッドショーへ‥。ノーポーズ〜オナニーベッドに至るこのパートは、観客を焦らす様に超絶ゆっくりしたムーヴでスタートする。途絶える事のない緩やかな動きを眼で追っている内に、いつしか膝立ちになり、やがて胸元に至る両手の指が乳房にめり込んでその柔らかさをアピールする。そして秘唇に指が掛かるとそのまま俯せになり、尻を浮かせ、声を押し殺した激しいオナニーベッドへとシフト。その最中に歌声は絶え、後を引き継いで流れ続ける美しいメロディに並走して際限なく高まり、最後は曲終わりにシンクロして果てる‥。暫しの静寂の後、力なく起き上がり、本舞台に至ると横向きに立ち、前方に掲げた両腕を糸巻きの様にグルグル廻す。薄明かりの中‥表情も判然としない彼女のシルエットが、ゆっくり浸潤してくる闇に呑まれ‥やがて完全に照明が落ちてその姿が見えなくなる。(2015-03-16/西川口テアトル)

3841: 井吹天音さん 2015-03-16 (3rd) stage    5月27日(水)18時30分 by くるりん
一人のアーティストの楽曲にフォーカスしてステージ全般を染め上げる構成が、彼女のお家芸‥なのだろうか。二回目の某歌姫トリビュートに続く三回目は某ロックアーティスト繋がりの楽曲で構成されるステージ。白いハットを被り、裾からブルー×パープルのシャギースカートを覗かせる白のジャケット。足元は黒のロングブーツ。左脚に黒革のリボン紐を編み上げた姿で軽やかに舞い踊る。曲は往年のヒットチューンのインストゥルメンタルverで、続いて件の白いジャケットを脱ぎ去るとシルバーでアクセントを効かせたブルー×パープルのキャミソールミニドレス姿に転じ、ベッド入りは前身頃のフリルだけをブルー×パープルで抜いた黒のシースルー‥ネグリジェドレスで。ドレスの前を開いて盆に座り、ゆったりした動きで観客の視線を惹き付けると、いつの間にか脱いでいたパンティは腿に結わえられている。ヒムロックの切なげなバラード曲に身を委ねながらベッドショーは佳境へ‥。(2015-03-16/西川口テアトル)

3842: 蕨(笑)    5月28日(木)22時20分 by 私もスケベ
蕨限定熟女大会だね〜。

3843: 西川口    5月28日(木)22時23分 by 私もスケベ
看板撤去したってー?写真いっぱい預けているよ!

3844: 西川口    6月3日(水)22時20分 by 3957番目の私もスケベ
西川口

3845: 松本幸奈さん 2015-03-16 (2nd) stage    6月5日(金)06時25分 by くるりん
トップ部分は黒ベースに幾つもの赤いリボンを飾り付け、スカート部分は赤ベースに黒の段々フリルをあしらったキャミソール・ミニスカドレス。足元は黒のレッグカバー×素足。本舞台を右に‥左に。盆と本舞台間も頻繁に往き来しながらのアクティブなダンス。軽快なステップワークとキレのある動きが目に心地よい。次の衣装はパステルイエローの地に前身頃を斜め縦方向に過るピンク色のフリルが印象的なロングドレス。片肩にだけフレンチスリーブをあしらった、何気に凝ったデザイン。冒頭でも披露した、エッジの効いたポップなダンスはこのパートで更に一段‥ギアが上がる。上半身と下半身‥それぞれの動きが連動して紡ぎ出されるムーヴは、冒頭のそれを「点」とするなら、それらを有機的に結んだ「線」のイメージ。反り、くねり、捻る。小さな身体を切り返して大きく魅せる動きは、さながら「全身使いの手話」といった趣きで、曲へのシンクロ率も高く‥何ともエレガントだ。この衣装をはだけて盆に座り込んで始まるベッドショーは、着崩した衣装を持ち上げてシースルー越しに脚のラインを魅せたり、片方ずつパンティをずらしてその都度身体を捩りながら脱ぐなど‥so sexyな魅力に溢れている。後半ポーズベッドに転じてからは、腰上げL〜シャチホコ〜三点支持+片手差し上げ‥といった超定番ポーズの連続技で、流れる様に魅せてくれる。ゆっくり廻る盆の上、そのスピードでは足りないのよ‥と言わんばかりにポーズを切る度に向きを大きく変え、360度全ての方向からの視線に満遍なくアピールするサービス精神と、オーソドックスながら練度の高いポーズのコラボレーションが何とも素晴らしい。最後は本舞台に下がり‥満面の笑顔でフィニッシュ!(2015-03-16/西川口テアトル)

3846: 松本幸奈さん 2015-03-16 (3rd)(4th) stage    6月6日(土)11時55分 by くるりん
胸元にたっぷりのコサージュを盛り付けたチャコールグレイ‥ビロード素材のキャミソール・ロングドレス。メロディアスかつアップテンポなインスト曲に乗せて、ステージを前後左右に大きく使うハイスピードなダンス。エレガントな衣装‥らしからぬパワフルなムーヴで冒頭から飛ばしてゆく。次の衣装は胸元にダークカラーでガーデン風の図案が描かれたキャミソール・ミニドレス。胸から下の切り返し部分は濃いグリーンで‥相当にパワフル&スピーディだった前節のダンスパートをも軽く凌駕する圧倒的なパフォーマンスで魅せてくれる。どこまでも際限なく高まるその感じは「曲に寄り添う」というよりも「曲そのもの」になってしまったかの様だ。この衣装のままで盆に至り、ベッドショーへ‥。ポーズ〜ムーヴ〜ポーズ〜そしてムーヴ。規則正しい配列‥時間的にもほぼ等間隔で正確無比な、でも決して冷たくはない、寧ろ「激アツ」な連続ポーズベッドをこれでもか‥とばかりに決めてくる。L→L→シャチ‥そして両手を頭上高くクラッチしての超絶品スワン。冒頭のダンスパートから絶え間なく続く熱いノリもそのままに、節目節目で大きな拍手が入る‥。最後は本舞台に立って右肘を折り、左腕を真横に伸ばす体勢から軽く膝を折って深々と一礼。それに合わせて照明がフェードアウト。闇が満ちる場内に‥拍手のさざ波がいつまでも消えない。

(追記)extra-track!
三回目の写真タイム。「あまりにもハード過ぎるので」一日に一回しか演れないのよねー‥なんて言っていたのに、まさかの二回連続(笑)。手拍子で完璧に追走しようとすると、そのエネルギー消費量もハンパない。まさに Yukina's Boot Camp! ダイエットには‥超良さそう(^^)。(2015-03-16/西川口テアトル)

3847: HIKARUさん 2015-03-16 (2nd) stage    6月10日(水)04時15分 by くるりん
ゴールドでアクセントを効かせたトップス&ロングスカートのセパレーツは、淡いパープルのシースルー。舞いに絡めてだったか、舞い始める前だったかは失念したけれど、本舞台にその後の展開で使用する赤い羽根扇子とパールピンクの布を置いた状態でのスタート。キレッキレにして身体全体をしなやかに使う‥ダイナミックなムーヴが印象的だ。途中でトップスを脱いでパープル×ゴールドのブラトップ姿に転じ、ピンクの布を頭上に掲げたり、眼前にバサリ‥バサリ‥と振りかざしたり。ロングスカートの下は片側の裾が長いアシンメトリーなデザイン‥ゴールドのベルトラインにコインアクセサリーを廻らせた黒シースルーのミニスカートで、踊りながら本舞台に至り、座り込むと、ここで赤い羽根扇子をピックアップして次の展開に。途中‥一度もスタンディングに転じる事なく、身体の切り返しと、それに連動する羽根扇子の open⇔close だけで華やかに魅せる。その流れのままに盆に至ると、羽根扇子の open⇔close に上手く絡めた連続ポーズベッドへとシフト。「タメ」の部分で折り畳まれていた羽根扇子がポーズが決まる度に、大きく、パッと開く。真っ赤な羽根扇子が、まるで大輪の花の様だ。身体を切り返し、ポーズを決める度に色鮮やかな赤い花を幾つも咲かせるとやがて立ち上がり‥本舞台へ。曲に合わせてしなやかに舞い収め、エンディングで畳み掛ける「タン‥タタン」のリズムにピシッとシンクロさせて決めのポーズ。そして暗転。鮮やかな「終幕」となる。(2015-03-16/西川口テアトル)

3848: HIKARUさん 2015-03-16 (3rd) stage    6月11日(木)19時20分 by くるりん
ステージ中央に予め設えてある椅子を目指して舞台袖から滑り込んでくる。振り返ると、黒いキャミソールミニドレスの上にトレンチコート。足元はストラップ付きの黒いヒールサンダルで、トレンチコートの裾からも僅かにキャミソールの「黒」が覗いている。椅子を絡めながらキレのあるダンス。舞いの途中でトレンチコートを脱ぎ、短いストロークで頻繁に GO⇔STOP を繰り返すエッジの効いた動きと、本舞台〜盆にかけてバックステップ等を入れ込みつつ身体を切り返す変幻自在なムーヴで魅せる。ベッド入りは「赤」と「黒」。赤いネグリジェドレスをしどけなく羽織り、黒の指出し手袋と左腿のガーターベルト‥そしてそこに漆黒のディルドゥを挿してステージに立っている。静々と歩を進め‥盆に至るとしゃがみ込み、ゆっくり身体を切り返しながらディルドゥを使う。静かなピアノ曲をバックにベッドショーは佳境に入り、でも通常のオナニーベッドなら在って然るべきな「喘ぎ声」も「息遣い」もそこにはなく‥ディルドゥにしっかり「仕事」をさせているのにも関わらず、その光景はまるで無声映画のワンシーンの様に現実味がなくて、劣情から遠く離れ‥寧ろ美しかった。行き果てると盆にペタリ‥と腰を下ろし、暫し「忘我」の表情。流れる往年のヒット曲が、去りゆく恋人への断ち切り難い思いを切々と歌い上げるものの‥彼女は「何も」しない。「振り」も無ければ「ポーズ」も切らない。その「佇まい」と「表情」だけで曲の世界観に深く共鳴し‥寄り添って見せる。最後は静かに立ち上がり、件のネグリジェドレスを下穿き風に身に纏うと、ゆっくり本舞台に下がる。少しずつ遠くなる彼女の背中が‥切なかった。(2015-03-16/西川口テアトル)

3849: HIKARUさん 2015-03-16 (4th) stage    6月14日(日)08時55分 by くるりん
黒いハットにドレスの脇腹を抉る様にあしらわれた黒レース、足元には黒のヒールサンダル。タイトな身頃‥パールピンクのロングドレスに「黒」を効かせたシックな装いでステージに立っている。流れる様な‥優美な舞い。続く衣装は、ワンショルダーの黒いミニドレス。膝下を蹴りあげたり、小首を傾げたり‥ミュージカル風の可愛らしい振り付けで楽しげに舞い踊る。続くベッド入りは、オレンジピンクのネグリジェドレス姿で。この衣装のままで盆に至ると、ギターサウンドが印象的なインスト曲に「共鳴するかの様な」ムーヴで魅せる‥。180度開脚を決めつつ握りこぶしに力を込めて、腕を引き付けてみたり。両手を燻らせながら何度も浮き沈みを繰り返す‥手放しの「煽り上げ」ブリッジを披露したり。「曲そのものになってしまったかの様な」シンクロ率の高いムーヴは、おそらくはレッスンで幾つものパターンを試しに試し抜いて辿り着いた「黄金比率」なのだろう。最後は曲終わりにリンクさせてしっとりと舞い収め‥雰囲気たっぷりの「終幕」となる。(2015-03-16/西川口テアトル)

3850: プリクラ付き    7月16日(木)17時24分 by 市外局番098
盆が壊れて回らない鶴見が閉館して何年ぐらい?

3851: 西川口    8月14日(金)22時34分 by 清水の治郎丸
来年から西川口再開との噂があるが、真偽の程はいかがなものか?

3852: 蕨のSMライブ    1月22日(金)16時48分 by 見物人
2016年1月21日(木)蕨ミニ劇場の「SMバラエティーライブ」の初日を見てきました。大盛況でずっと立ち見でした。出演は栗鳥巣、京はるな、ミラ狂美(くるみ)&M女。遠(とわ)&御前珠里(みさきあかり)の6人。以下、見たところだけ簡単に。(なお当方記憶不正確)

劇場に着いたのは午後4時半頃。激混みでやっと入れたといった感じです。ステージは2回目の
ミラ狂美&M女、が始まる所。重厚な曲に乗り、狂美氏が黒い衣裳で不気味に登場。そして連れて来たセクシー衣裳のM女を縛り上げたり鞭でたたいたりイタズラしたり。M女の白い肌がなまなましくて、思わずむらむらむら…(笑)そのあとマジックショー。M女が長い剣を呑んだりなどハラハラドキドキのショーでした。
次は永遠&御前珠里。赤い襦袢姿の永遠嬢と、紺色の着物をいなせに着流した御前珠里嬢、すでにドラマを感じさせます。そして阿部貞事件(1936年(二二六事件の年)の5月)を扱った女声ナレーションをバックに男女の絡みを演じてくれます。あかり嬢のクールな男役、とわ嬢の女の業、それぞれ熱演でした。デジカメショー、オープン(これはあかり嬢一人)になって終了。
そのあとフィナーレ、ドリンク販売になってこの回が終了。

3回目。
栗鳥巣、京はるなのチームショー。
2人、野球帽に青いジャンパーにズボンというかっこうで登場。ハードな曲に乗って踊ります。そのあと気の弱い弟(京)を兄(栗)がキビシク鍛えるという物語になっていくようですが、なぜか浣○ショーに。栗さん慣れた手つきで2〜3本京さんに注入。今日は京さん体調のせいか入れたは良いが出なかったようです。ライブは生もの。会場から京さんに暖かい拍手。そのあとデジカメショー、オープンになって終了。
次はミラ狂美&M女。狂美氏、四つん這いのM女の首輪に縄をつけて引いてきます。そしてSMマジックショー。M女の首をぐるぐる回転させたり、カミソリや包丁や野菜を使った危険なショーをしたり、M女が卵を産んだりなどなど体をはった舞台。そして危険なショーの時のすずしげな顔が可愛い。M女さんぜひ踊り子復帰してほしいです。
次は永遠&御前珠里。黒いエナメルの女王様衣裳の永遠嬢と、ピンクのナース姿の御前珠里嬢による観客調教ショー。「調教やるはじめて」だとか「前立腺ってどこにあるの?」なんて言っています。とにかく男性2人、女性1人が希望してステージに上がり、緊縛やら鞭やらローソクなどなど。そのあとデジカメショー、オープンになって終了。
そしてフィナーレになりますが今回はドリンク販売はなし。

4回目。
時間が押しているので合同観客調教ショーだとか。
ユーミンの歌に乗って栗鳥巣、京はるな、御前珠里の3人がお揃いのピンクのナース衣裳で踊ります。そのあとM女さんも加わって優雅にダンス。そのあとミラ狂美氏、永遠嬢も加わって全員集合。観客調教ショーになっていきますが…とにかくエロい可愛い面白い変態と、盛り上がりました。もう場内はカオス。そのあとデジカメショー。
終わったのが10時過ぎ。栗さんだったか京さんだったか「明日の準備があるので早くおん出て下さい」(笑)

なおこの「SMバラエティーライブ」は30日(土)までで栗さん京さんはずっと出ますが他の出演者は日によって違うそうです。

3853:    1月24日(日)22時34分 by 噂好き
痴漢事件で炎上ぎみ。

3854: 裸猿Pre-Exhibition    5月4日(水)10時07分 by 見物人
2016年5月3日(火・祝)「喫茶茶会記」という店に行って
「裸猿(らざる)Pre-Exhibition」を見てきました。シャンプー氏とMIOさん,フルートの吉田慶子さん(初見)、が思考サコさんの映像をバックに繰り広げられる上質のイベントでした。さわやかなエロス、そして深いメッセージ…以下簡単に。

地下鉄丸ノ内線の四谷三丁目駅から歩いて2〜3分の所に「喫茶茶会記」がありました。隠れ家的な店で、中は落ち着いたレトロな感じです。奥の間が会場です。そして始まります。
最初はシャンプー氏の「鶴の舞」。雪国を思わせる白を基調とした舞台背景、そして鶴の精の誇りと苦悩。氏の舞踏の技術は言うまでもなくその技術を超えた表現力でした。(自然破壊を続ける人間どもへの怒りと悲しみ、という解釈は平凡過ぎ?)
つづいて吉田慶子さんのフルート演奏。なかなか生で聞く機会のない楽器ですが、思ったより音が大きく1本のフルートがフルオーケストラのように響いてきます。
そして「少年少女」。
サンサーンスの「白鳥」が流れ、MIOさんが白いドレスでゆっくり入ってきます。動きを極限までおさえた舞い。バレエのようでもあり日本の能のようでもあります。うるんだ目が可憐。そのあとシャンプー氏と2人で無言劇のような展開。思春期の男女の、熱い思い、おそれ、ためらい、罪の意識…MIOさんの白い裸身が美しい。
そのあと「亜麻色の髪の乙女」だったかしら、シャンプー氏のピアノ生演奏でMIOさんが小さな花を1つもって笑顔で踊るところが印象的でした。
そしてフィナーレ、会場にいいた思考サコさんも呼び出され、4人メンバー紹介。なおシャンプー氏は翌日新宿歌舞伎町のゴールデン街でイベントがあるとか。それでPre-Exhibitionと言うんだとやっと分かりました。

(訂正)「蕨のSMライブ」(1/21)阿部貞事件→阿部定事件 でした m(_ _)m

3855: 裸猿 Exhibition vol.2    7月31日(日)18時37分 by 見物人
2016年7月26日(火)四谷の「喫茶茶会記」に行って裸猿(らざる)Exhibition vol.2「レメディオス〜小説「百年の孤独」より〜ヒト、オト、ヒカリ」を見てきました。出演は八巻昭悟、mio、吉田慶子(フルート)、show(クラリネット)、石田えり(ピアノ)、渡辺りみ(VJ=映像)の皆さん。
副題の通り、生身の人間と生演奏、そして映像のおりなすファンタスティックなステージで、斬新な企画でありながらどこか懐かしいような、そして心があたたかくなるような観劇、というより体験でした。以下,簡単に。
(注)百年の孤独:ノーベル賞作家ガルシア・マルケス(1928〜2014)の長編小説。その後半に登場する「小町娘のレメディオス(Remedios the Beauty)」は、子供のような純真すぎる心を持った娘。

小雨の降る中、着いたのは開場予定の午後7時の少し前。ここへ来たのは5月以来です。すでに行列が出来ています。少し遅れて開場。入場料は予約してあったので3500円、ドリンクを貰って店内に入ります。あと少し待って奥の間に入ります。かぶりの席はすぐ埋まってしまい、私は2列目に掛けました。
舞台には(段差はありませんが)上手にアップライトピアノ、中央には白い布で覆われた高さ1m幅1.5mほどの台。奥の壁面は白く、天井には赤や緑のカーテンのようなモールのようなものが波打つようにかかっています。南欧かカリブか、どこか遠くの国のようです。

7時半近くなってスタッフの男性が諸注意を言います。写真撮影やケータイ使用の禁止など。そして開演です。
場内の照明が消えていき、暗い中、舞台に何人か現れたようです。
ピアノの演奏が静かに始まり。照明がつくと、
mioさんシースルーの白い布を体に軽くまとって、台にこしかけています。まるで古代ギリシアの神殿みたいです。
音楽と同調するように、万華鏡のような様々な模様が動画で投影されます。しだいに遠い遠い記憶の世界にもどっていくような…
ここでミオさん手にした本を開いて
「小町娘のレメディオスだけがこのバナナ熱にかからなかった…」
と朗読を始めます。透明感のある声で、さっそくこの物語世界にいざなわれます。
なおこの編の主役レメディオスについては、mioさんがツイッターで簡潔に言い表していますのでそちらを拝借します(^^)
「レメディオスは運命を切り開こうともせず、拒否もせず、自分の欲望(幼い子供のように無邪気な)に忠実に、
純粋に日々を生きます。私はこの生き方に共感します」

ステージは進んでいきます。
朗読しているmioさんがレメディオスと重なったり、あるいはそれを時にクールに時にあたたかく見守っている神の視点に思えたり。
そんなふうにして朗読は進んでいきます。
ほぼ全編にわたって石田さんのピアノが、また物語の転換点では
吉田さんのフルートが、そしてshow君のクラリネットが。
show君は身体表現者としても八巻氏とともに舞台に参加。お2人男のセクシーさ一杯に演じてくれます。
そして渡辺さんの映像と一つになって、このあまり広くはない会場に
幻想的で美しい、スケール感のある空間が創られていきます。
夢の中でしか存在しない、その一方で、もしかしたらごく身近にあるかもしれないような。

多くの曲が出てきましたが、覚えているのは
シューベルトのアベマリア。show君がクラリネットであえて無骨に吹くところは、
このレメディオスに恋して死んでいった男たちの情念を表しているようで、切なくなります。
このほか,ドビュッシーの月の光や、
ショパンの雨だれだったか、別れの曲だったか。これらの曲が効果的に、というよりまるでこのステージのために生まれた曲のように聞こえてきます。

朗読が終わり、
いったんmioさんに赤い布がすっぽりかぶされます。 
しばらくしてその布を取り去ると、胸をあらわに。そして
昇天するレメディオスのような静かな舞い。すなおにきれいです。
やがて男性2人がそれをいつくしむように優しくエスコート。
このあとよく覚えていませんが、
ラストは「新世界より〜家路のテーマ」が流れる中、夕暮れの明かりのような照明の中で
舞台に5人そろって笑顔、だったような。ハートウォーミングなエンディングでした。拍手。

そのあと八巻氏の司会でカーテンコール。順に話していきますが、
ピアノの石田さん「私は舞台の方は全然見られなかったので後で録画を見ます」とか
吉田さんはフルートだけでなく歌やミュージカルもやっていますとか、
show君が、自分は楽器演奏だけでなく身体表現もしたいと言っていたのが印象的でした。
そんなふうにして終わります。改めて拍手。

なごりおしいですが、私はアンケート用紙に急いで感想を書いて、会場を後にしました。
以上記憶不正確です。ぜひ再演あるいはDVD化されることを希望します。

3856: 11/20ワラビ    12月21日(水)15時06分 by kota
2016年11月20日(日)ワラビミニ劇場に行って五木麗菜さんの関東ラストを見てきました。香盤は1橋口美奈2大月小夜3紫りょう4前園なおみ(友情出演)5五木麗菜の皆さん。予想はしていましたが、満席で最後まで立ち見でした。以下、覚えている範囲で時間を追って。

劇場に着いたのは午後4時少し過ぎ。2回目トップの橋口さんの最中。かなり押していて、この日は3回回しということでした。デジカメショー、オープンショーになって終了。
2大月さん。ダンスカットで赤いベッド着で登場。後はいつも通りの進行で、デジカメ,オープンになって終了。
3紫りょうさん。黒のジャケットにタイトスカートでちょっとクールに椅子に腰掛けてスタート。やがて立ち上がって切れの良いダンス。そしてベッドショー。色白、巨乳で中々そそられます。そのあとデジカメ。笑顔でオープンになって終了。
4前園なおみさん。久しぶりに拝見します。
赤いロングドレスでにこやかに登場。可愛く、そして大人の魅力たっぷりに踊ります。
ベッドでは白とブルーのベッド着でしっとりと、70〜80年代の女性ポップスに乗って、
優雅でノスタルジックなステージでした。デジカメ、オープンになって終了。
5五木麗菜さん。
最初に撮影タイムとのこと。豪華な花魁(おいらん)衣裳で登場。大月さんが出て来て番号札をお客に配ったりお手伝い。こういうチームワークはいいですね。当然ながら撮る人が大勢。撮影タイムが終わると麗菜さん一旦引っ込み、照明が消えます。
暗転。ここで
「ステージ、そこは夢と感動といやしを与える場所…
 ステージ、そこは私の踊る場所…」とナレーション。声はもちろん松本格子戸さん。
そして曲が流れ、
麗菜さん、花魁姿で登場。拍手。
「傷つき破れた はぐれ舟…」と小○旭の歌に乗って踊ります。
悲しいほど可愛く、そして凛として。
花魁の悲しみと誇りが痛いほど伝わってきます。
途中でお客さんに帯を持たせて解いていく、というサービスも。
2曲目は中島み○きの
「…たての糸はあなた 横の糸はわたし…」
このへんで打ち掛けを脱いで
赤い襦袢姿になって和のオナベッド。
腰を上下に激しく動かしたり、絡むようにしたり。息づかいが聞こえてきます。
そして果てます。
乱れた髪が妖艶。
次の曲は「月のし○く」だったかしら、
ここで立ち上がり、ポーズベッド。
もはや喜びも悲しみも超えて
大きく宇宙的なスケールに。そして
踊りながら花道を下がっていきます。そしてポーズ。拍手。「ブラヴォー!」
そのあとデジカメショー。
そのあとまた一旦引っ込み、そしていつもの曲
パン○ラの「Shout it ○ut」が流れ
麗菜さん紺色のTシャツだったか1枚軽くはおって笑顔で出てきて
乗りよくオープン。皆が手拍子したり
「ハイ、ハイ、ハイ…」と声援したり。
そんなふうにして盛り上がって終わりました。拍手。
一旦暗転。
すぐまた明るくなって踊り子さん全員集合で合ポラ。
大勢が撮っていました。
時間がないのでドリンクタイムはなしとのこと
麗菜さん「ドリンクほしい人は自分で買って」(笑)
泣かせた後にこれなんだから。(^^;  7:50

2回目が終わり,休憩時間はなくすぐ3回目(本日の最終回)が始まります。
場内は益々混んできましたがお客さんは皆さん紳士的です。
トップの橋口さんと2番目の大月さんが一緒に出てきてWステージ、そしてWデジカメ、Wオープンとなって終わります。
次は紫りょうさん。演し物はさっきと同じですがショートバージョンだったようです。
その次の前園さんもさっきと同じ、だったと思います。そして
いよいよ五木麗菜さん関東ラストのステージになります。
ここで、もう私服に着替えた踊り子さん4人が場内に入ってきて後ろに並んで立っています。皆さん麗菜さんのラストを見届けたいようです。
暗転。

アナウンスで紹介され
暗い中、麗菜さん舞台の先端まで出てきてうずくまったようです。
アナウンスで紹介され、
曲が流れ照明がつきます。
麗菜さん真紅のドレスに同じ色のショールを軽くまいてうずくまっています。
そしてイントロに続き
歌「何億光年も輝く星にも…」(「さよならの向○側」のカバー曲?)
が流れるとそれに乗って優雅に立ち上がり
紅い鳥みたいに舞います。大きく、すべてをやさしく包み込むように。
歌「Thank you for your everything…」
次の曲あたりではドレスを脱ぐと
短い衣裳になって踊ったと思います。
そのあと白い清楚な衣裳で。そしてあの歌
「今はこんなに悲しくて 涙もかれはてて
もう2度と笑顔には なれそうもないけど…」(中島み○き「時○」
このへんになると、見ている4人の踊り子さんたちもうるうるになってきています
特に前園さんは泣き崩れています。
(私ももらい泣きしそうになりました)
歌「まわるまわるよ時代はまわる…」のところでは
麗菜さんくるくる回って踊ります。
走馬灯のように、という言葉はこんな時に使うのか、
デビューからの年月を思い出しているように。暖かい拍手。

次の曲は「ケサラ」だったか、静かな男性ボーカルだったと思いますが
ここからポーズベッドショー。
歌「…争うことなく暮らせるように…」
麗菜さんのテーマでもある平和への願い、そして
困難であるが希望を捨ててはいけない
というメッセージが伝わってくるようです。
そして立ち上がり
天を仰いでポーズ、笑顔。拍手。
そして花道をゆっくり下がっていってお辞儀。拍手。「ブラヴォー!」
暗転。
デジカメショーになります。
紅いダンス衣裳で出てきます。4人の踊り子さんも皆さん自腹で麗菜さんと2ショットを撮っています。踊り子さんたちの絆というのか友情というのか、男どもにはとうていはかりしれない世界ですね。ただわかるのは、その光景の美しさ、暖かさです。
デジカメショーは延々と続きます。この間、お客にクラッカーが配られます。
デジカメショーが終わると、いったん引っ込み、
そして、いよいよ関東ラストの「Sh○ut it out」が流れ
麗菜さん弾けるような笑顔で出てきて
乗り乗りで踊ります、拍手、手拍子。
あちこちからパンパンパンパンパン…
紙ふぶきでわやわやになります。
花束やチップを渡す人も大勢。
それにしても麗菜さんデビュー当時と変わらない、
いやデビュー当時より以上にかわいいです。
そんなふうにしてオープンステージが終わり
曲がやみます。
一瞬の静寂。
麗菜さんここでご挨拶
「皆様どうもありがとうございました…
私は「引退」という言葉は嫌いで…
ストリップで何が表現出来るか、何が伝えられるか考えてきたのですが…」
このあとよく覚えていませんが、今後も後輩の踊り子の指導とかプロデュースとか
に関わっていきたいという内容だったと思います。
そして「泣かない 今は泣かない。
私の号泣する顔が見たかったら12月頭のまさご座に来て下さい」(笑)
そしてお開きになりますが、お客はみな名残りを惜しんでいます。
麗菜さん「このあと最後のおしごと、お見送り」
そう言って帰っていくお客の一人一人と握手して「ありがとうございました」と丁寧にご挨拶。
私の番になります。私の返事は「こちらこそありがとうございました」これしか言えませんでした。
劇場を出たのは10時半頃。

PS 未確認情報ですが、麗菜さんは1月3日にお雑煮を作りにここ(ワラビミニ)に来るそうです。

3857: 「裸體劇」レポ    12月22日(木)23時47分 by 見物人
2016年11月29日(火)四谷の綜合藝術茶房 茶会記に行って「裸體劇(らたいげき)Japonisme Avant-garde」を見てきました。「裸猿(らざる)Exhibition」シリーズの第3弾で、出演はmio、八巻昭悟、showの皆さん。今回は今までと趣きを変えて「昭和エログロナンセンス」とのこと、でしたが、一言ではとても言い表せない、深くて美しいステージでした。以下、簡単に。

会場に着いたのは午後7時すこし過ぎ、予約してあったので入場料3500円。1ドリンクをもらって奥の部屋に入ります。レトロな隠れ家的なスペースです。もうお客がいっぱいで私は3列目あたりの椅子に掛けました。
舞台(として使う部分)には上手にアップライトピアノ、下手にアンチークな椅子,中央には白い布で覆われたテーブルのようなものが置かれていて上には昔なつかしい紙風船が1つ。
そして舞台奥の壁には
熱、剣、炙、焦、火、獄、寒、針、血、などの文字が筆でなぐり書きしたように乱雑に貼られています。ただごとでない雰囲気です。何が始まるのか。
そうこうするうちに7時半になり、場内後ろの方でスタッフらしい男性が
「本日はようこそ…」と簡単なご挨拶と写真撮影の禁止などの注意。それが終わると
少しして場内の照明が消えていって真っ暗に。
カーン、カーンと
教会の鐘の音。
ここで下手から人影が。照明がつくと
白い上衣に黒い袴のshow君が小さな縦笛で「夕焼け小焼け」を悲しげに吹きながら入ってきます。その後ろをmioさんが濃い紫の着物に赤い帯で、可憐に伏し目がちに続きます。手に小さなトライアングルを持って時々鳴らしながら。
その後ろを、金色の着物で手にガチャガチャを持った八巻氏。行列は異様にゆっくりと歩いてきます。3人とも無表情。
シュールでありながら、どこかなつかしいような、野辺送りのような。
こんなふうに始まります。
そのあとmioさん舞台奥に行って
子供のように
八巻氏とお手玉遊びのようなことをやったり
紙風船を投げ合ったりして無邪気に笑っています。
少ししてmioさん
本を持ってきて
「げどうさいもんキチガイじごくぅー
さてもじごくをどこぞととえばー…」
と朗読を始めます。
元々のきれいな声をおし殺したような、絞り出すような声です。
後で聞いた話では、これは夢野久作(1889〜1936)の小説「ドグラ・マグラ」の「キチガイ地獄外道祭文」の一節だそうです(角川文庫「ドグラ・マグラ 上」p141あたり)。
そしてここから地獄図絵のように。
3人のたうつようになったり、貼られていた紙を引き破いたりなど、かつてのアングラ劇みたいに展開。が、不思議な透明感があります。
このへんで八巻氏はフンドシ1つになり
そこへmioさん赤いろうそくに火をつけて八巻氏の裸の体にたらーり。
ううーっと苦痛の声を上げる男。
それを陶然と見下ろしている女。あどけない顔であるだけにかえって怖い。
これは心を病んだ人たちが見た幻想の地獄なのか。
狂気をもってしか現実の狂気を訴えることは出来ないということか。
「ドグラ・マグラ」が発表されたのは1935年(昭和10年)
作者はこの数年後の現実の狂気・現実の地獄を予見していたのか。
そして今、この舞台が予見しているものは…妄想が広がります。

そんなパフォーマンスの合間に
八巻氏のピアノ、show君のクラリネットの生演奏で
mioさんのダンスがあります。
曲はビゼー「カルメン〜第3幕への間奏曲」や、
ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」など。
おどろの世界の後だけに、すなおに心にしみてきます。
そして終わり頃
ドボルザークの「新世界より〜家路」がありました。
夕方のような赤い照明の中で、
一日の仕事を終えて暖かい我が家に帰っていくような、
家では夕げの仕度をしているような。 泣けます。
そんなふうにして最後はあたたかく終わります。拍手。

ここで八巻氏がご挨拶。そして
アンコールということで2曲スペシャルメドレーで、
同じく八巻氏のピアノ、show君のクラリネットで
最初は中島み○きの「糸」
mioさん裸身の上に薄い紗のようなものを軽くまとって、クラシックバレエのように踊ります。拍手。
次はさいごの曲。ベットミ○ラーの「Rose」
ここでmioさん白いバラの花を1本持つと、まるでギリシアの女神のように。そして
静かに踊りながら会場内を1周します。
至近距離で見ると、生々しさと神々しさ。
ストリップとはまた違ったエロスを感じました。
そんなふうにしてダンスが終わります。拍手。

八巻氏、改めてご挨拶。
そしてmioさんに告知を促すと
mioさん「12月11日はデラカブで、12月18日は大久保のMKスタジオでイベントに出ます」とのこと。
show君は「告知は特にないですが、こういった様々な活動もしていきたいと思っています」それぞれに拍手。
八巻氏「このあとよかったら出演者と歓談する時間があります」とのこと。
私を含めて残った人たちが出演者の皆さんと色んなお話しができました。
会場を出たのが9時少し過ぎ。
外気の冷たさが心地よかったです。

3858: 1/28ワラビ    1月29日(日)11時59分 by 行った人
2017年1月28(土)蕨ミニ劇場に行って特別興行「SMバラエティー大会」の8日目を見てきました。
公演中なので、ごくごく簡単に。

栗鳥巣・京はるな
コミカルな出だしからハートウォーミングな物語に、そして…深い深いお話でした。
なお新聞紙を持って行った方が良いと思います。

朱魅
限定復帰です。和服姿で登場。愁いを含んだまなざし。
台詞こそなかったですが、かすかに不倫の世界をイメージしたような展開。
踊りの後はベッドショー。音楽の消えた数分間は場内水を打ったように。
現役の時以上に艶やかで大人の魅力の増したステージでした。

わかみほ&御前珠里(みさきあかり)
3回目はお二人いっしょ。
みほさんは黒地に白のドクロ模様のベアトップのミニドレス、
珠里さんは白のちょっと子供っぽい衣裳だったと思います。そして二人、赤いロープを使ったり
してお洒落でかわいいSMレズショーに。
4回目はそれぞれソロ。
珠里さんはイメチェンして黒の衣裳でハードな雰囲気のダンス、そのあとデジカメ,オープン。
みほさんは、菜の花を思わせるような着物姿で、ちょっと神秘的な笑顔で踊ったあとデジカメ,オープン、だったと思います。

なおこの「SMバラエティー大会」は30日(月)までで、日によって出演者が少し違いますので
お確かめの上、行かれることをお勧めします。

3859: 3/11代々木    3月12日(日)15時39分 by 見物人
2017年3月11日(土)代々木バーバラというライブハウスに行って「りりたすふぁるすと一緒にやりまShow 番外編」を見てきました。倖田李梨さんをボーカルとするバンド(LiLee+phallus)が毎月多彩なゲストを招いて行っているライブの番外編で、今回出演者に3月生まれの人が多いことからその誕生祝いを兼ねて、ということだそうです。とにかく豪華メンバーでエロくて楽しくて、開演3時からの7時間があっという間でした。以下、出演順に簡単に。 

1Megmeen Royal(バーレスクダンス)
華やかに妖艶にトップステージを飾ってくれました。バーレスクということで、脱いでも乳首にはペイスティを付けていましたが、これがかえってセクシー。

2ヒトチュー(声と箏のユニット)
女性2人のユニットで、一人は音声を楽器のように使ったり、もう一人は和楽器の箏を爪弾いたり弓でこすったりと、前衛的な音楽でした。不安、いらだち、欲求不満…そんなイメージで正直私にはよくわからなかったですが、新しい事にチャレンジする姿勢は評価すべきだと思います。

3甘茶(三味線歌手)
着物の着流しで三味線を持ったやさがたの男性が一人。足で電子楽器を操作しながら三味線を弾いて小唄。こちらもかなり前衛的でした。

4佐藤リナ(女王様)
男装でなぜか松葉杖で登場。セーラー服のM女さんに、縄を使ったり、ナニの形をした物をくわえさせたりSMレズショーに。後半では倖田李梨さんもステージに呼ばれていました。

5割切りの指切り(援助交際ユニット)
中年男(純=LiLee+phallusのメンバーのくぅた氏)と女子高生(ありさ)のユニット。ありさちゃん三味線を弾きながら「ズボラン」(生臭坊主が娘を孕ませる歌だとか)「品川甚句」(品川遊廓のかなりエロい歌だとか)を良い声で歌います。  くぅた氏は酒を飲みながら皿小鉢をたたいて調子を取っています。そのあとリクエストに答え、明日から大相撲なので「相撲甚句」。それぞれ貴重な歌でした。 

次の出番が遅れることになり、つなぎに李梨さんがバンドをバックに踊ることになります。スローな出だしから次第に乗ってきて、何かが降りて来たように。李梨さん上着を脱いで黒いブラで踊ります。圧巻。会場が一つになってすごい盛り上がりでした。

6飯田華子(エロ紙芝居)
舞台に等身大の、下着姿のダッチワイフが置かれ、華子さんそれを相手に「会話」。2人の風俗嬢の友情と対立、から始まって、話はSF的に宇宙的スケールに展開。ありえない話なのに不思議なリアリティーがありました。笑いと涙そして魂の叫び。女性客たちからも感嘆の声が。BGMのドビュッシーの「月の光」がいつまでも耳に残りました。

7m@rica(ストリップ)
赤い着物姿で花枝を持って、演歌調の歌に乗って可愛く踊ります。やがて着物を脱ぐとシースルーの襦袢姿に。そして切なくベッドショー。こちらも女性客たちから惜しみない拍手が。

8東京やさぐれ女(歌謡ジャズ)
気の強そうな女性2人(一人はピアノ,一人はボーカル)とギターとドラムスの男性2人の4人によるユニット。
ボーカルの女性のパワフルな歌とパフォーマンスにはすっかり度肝を抜かれました。

9CAPSULES(Rock Band)
男3人のロックバンド。とにかく大音量で乗り乗り。ボーカルとギター担当の、あまりうまくないトークに好感。

10結城リナ(ギター弾き語り)
AVやピンク映画で活躍してきた人ですが、今は音楽活動が中心だそうです。アコースティックギターを1本もって登場。李梨さんに誕生祝い(?)を言いたい放題(笑)。そして李梨姐にささげる歌とか言って「賞味期限」という歌を弾き語り。そのほかオリジナル曲を数曲。女子の本音のような辛口の歌。ところでリナとリリの二人、本当は仲が良いのか悪いのか(笑)

11Haruka DelSole(バーレスクダンス)
白い衣裳で登場。少しアラビアンなあるいはインド舞踊を取り入れたようなオリエンタルな風味のあるダンス。神秘的でセクシーで、そしてチャーミング。産休の直前ということはすでに公表されていますが、ステージを見るかぎりそんな様子は全然ない。さすがですね。

12LiLee+phallus(倖田李梨をボーカルとするバンド)
李梨さんオリジナル曲「踊ろうか」や、若林美保さんとのユニット(Li2MiHOLiC)の曲「メランコリー乙女」を含めて何曲か歌います。会場内ではみんながペンライトを振って盛り上がります。

このあと3月生まれのくぅたさん李梨さんハルカさんの3人に花束が贈られます。拍手。皆さんハルカさんを気遣っているところが印象的でした。ハルカさん、妊娠したらおっぱいが大きくなって怪我の功名だとか(笑)
このあとアンコールに答えて李梨さん1曲歌って拍手のうちにお開きになります。21:55。

3860: 「元五木麗菜秘蔵舞台映像上映会」レポ    2月13日(火)12時47分 by 見物人
2018年2月10日(土)新宿のシアターPOOに行って「元 五木麗菜秘蔵舞台映像上映会」の1〜2回目を見てきました。
一昨年12月に引退した五木麗菜さんの舞台映像を見ながら、ご本人と司会の松本格子戸さんとのトークを聞くというイベントで、
昨年名古屋で行われて好評だったため東京でもやることになったそうです。会場にはファンのほか現役・引退の踊り子さんたちも集まり終始at
homeな雰囲気で盛り上がりました。以下簡単に。

会場に着いたのは1回目開演の13時の少し前。入場料2回通しで3500円+ドリンク代500円。コーラをもらいました。受付には五木さんもいて今日は
セーターに黒いスラックス(だったと思います)ですが現役時代と変わらぬ可愛らしさ。そして手作りチョコを配っています。チョコレートを融かして作った
のではなくカカオから作ったんだとか。私もいただきました。美味〜(^^) ビターでスイートで、大人の味ですね。
2列目の席が運良くあいていたので座り、コーラを飲みながら開演を待ちます。壁には五木さんの現役時代の写真がたくさん貼ってあったり、上手側のテーブ
ルには五木さんの載った雑誌や写真集などが沢山置かれていて、五木麗菜ミュージアムの観があります。場内はしだいにお客がふえてきます。
予定の13時を少し過ぎたあたりで格子戸さんが
「みなさまこんにちはー」と言いながら舞台に上がり(拍手)改めて今日の主役を呼びます。
五木さん舞台下手からステージに登場。拍手。
そしてお二人マイクを持ってトークになりますが、
格子戸さんはしゃべるプロだが五木さんもこれに勝るとも劣らないパワー。ほとんど漫才です。
とにかく上映することに。
舞台の奥のスクリーンに映像が映されます。
1本目。「007」(岡崎銀映)スクリーンの中の五木さん黒い帽子を目深に被って黒い男装でピストルを持ってカッコよくダンス。
2本目。「赤黒」(名古屋銀映)9周年の時だとか。赤と黒のツートンカラーのドレスで大きな帽子で登場。無表情にダンス。
五木さん自分の映像を見ながら「機嫌悪そう」とか「いいケツしてるな」とか(笑)
あと体を反らせる場面で五木さん、自分は背骨は2ヶ所曲がるところがあるとか。道理で超人的な美しいポーズ。
3本目。「キャリオーン」(名古屋銀映)ピンクのど派手なドレスで強気のダンス。
当時よく行っていた店のニューハーフのママの影響だとか。当時は酔って踊っていたこともあったとか。
<このへんで一時音声が不調に>
次は「ケサラ」。一昨年12月10日のまさご座でのファイナル・ステージの映像です。
(私はその前々週に蕨で同じ演目を見たので、その時の感動がよみがえります)
映像の中で五木さん真紅のドレスで登場。しかし派手な感じはなく清楚な印象です。そして「さよ○らのむこう側」に乗って踊ります。そのあと中島み○きの
「まわるまわるよ時代はまわる…」で回りながら踊り、立ち上がりは木村○揮の「海を見てると…楽しい日々を 辛く切ない日々を 君と共に暮らした日々を
 忘れられない…ケサラ ケサラ…」
多くの歌手が歌っている曲ですが、この男性が歌うと独特の味があります。
映像の中の拍手とリアルの拍手とが一つになります。そして上映が終わり、
そのあとまたお二人のトーク。
このケサラは格子戸さんの選曲なのだとか。
松本「この選曲はすごいと思いません?」拍手。
五木「その名曲を使いこなした五木麗菜もすごいよ」拍手。
こんな自慢話をイヤミなくできるのはお二人のお人柄ですね。
そんなふうにして1回目が終わり、休憩時間になります。2:40頃。

この間、五木さんと2ショットが撮れるコーナーというのがあり、さっそく行列が出来ます。
私も1枚お願いしました。インスタントカメラで1枚1000円。
物販でDVDがあるというので、何種類かある中から私は今の「ケサラ」の入っているのを選んで1枚買い(5000円)
写真とDVDにサインしてもらいました。ついでに2回目のドリンクを買いました(ジンジャーエール 500円)。
(注)上記DVD「ケサラ」には「花魁」も収録されているのでお買い得。(^^)

3時を少し過ぎたあたりで2回目が始まります。
舞台に誰もいないまま、映像だけ映されます。
1本目。「デビュー作」。デビューして3週目の映像だとか。中森○菜の「DESI○E」に乗って、片手に大きな羽根扇を持って踊ります。動きは少ない
が、それでもデビュー当時から評判が良くて、特に老人ファンが多かったとか。
2本目。「舞踏会」(上野スターかシアター上野)「Can't take my
eyes…」に乗って貴婦人ドレスで片手に棒のついたマスクを持って舞踏会の乗り。
3本目。「不思議空間」(芦原)。三味線の音をバックに赤い振り袖で和傘を持ってお人形さんみたいにかわいく踊ります。若尾光師匠の振り付けだとか。後
半はスカボ○フェアでベッドショーに。
そんなふうにして上映が終わります。拍手。
お二人ふたたびステーに上がります。
ここから芦原の話。大雪の話、開演前の九頭龍太鼓の話などなど。
白黒をやる夫婦がいて出番の時に乳飲み子を預かっててくれと言われ、踊り子みんなで交替で世話をしたとか。
あるとき五木さんが劇場のママにかけあって、それまでは舞台では早く裸になればいいとされていたものを踊り子が表現したいものを出しやすいようにルール
を変えたとか。
また「話王」という雑誌に原稿を頼まれて連載を書いたこともあったとか。格子戸がゴーストライターではないかと言われたりしたが全部自分で書いたとか。
我ながら文才があると思ったとか。「神が降りて来た」ところで格子戸が話しかけてきてうるさいと言ってボープペンを投げつけたとか投げないとか(笑)
そのほか五木さんデビュー当時は親バレしないようにメークは濃くして、取材も断っていたとか。
テレビにも映らないようにしていたとか。それでもトゥナイトだったか、前園なおみちゃんと一緒の時に仕方なくテレビに出たとか。(これは私も見まし
た)。その前園さん、一昨年の蕨での関東ラストの時に特別出演していましたね。
あと別の時にテレビに映ったが、その時は顔にボカシが入っていたとか。
このあと猥褻とは何か、という話になって格子戸さんと話が深まります。
猥褻か芸術かといった話は机上の空論なら誰でもできますが、
このお二人は現場で戦い続けてきただけあって一本筋が通っていて重みが違います。そのほかここだけの話がいっぱい。
和やかに話は進み、4時40分になったあたりでこの回が終わります。拍手。
残っている人も、新しく来た人もいますが、私はここで会場を後にしました。 以上、当方の記憶不正確です。m(_ _)m

このあと3回目の上映演目は「場末のストリッパー」「マジック」「ジュピター」、
4回目は「貴婦人」「エマニエル」「ショーガール」で、無事お開きになり、
次回は11月11日(日)に決まったそうです。この日は五木麗菜さんのバースデーですね。

3861: 「浅草艶絵巻 11月公演」レポ    11月16日(金)13時36分 by 見物人
2018年11月8日(木)浅草リトルシアターに行って艶絵巻11月公演(11/7〜10)の2日目を見てきました。
新作3本立てで、それぞれの表現者の個性が光ったステージでした。以下、簡単に。

1「卍(まんじ)」谷崎潤一郎原作。出演:川合瑞恵(かわいみずえ)・さかき藍(あおい)
良家の主婦で美術学校の生徒である園子と、そこで知り合った光子を中心とした長編小説(昭和6年(1931)刊)。
照明がつくと、舞台に薄紫の着物に赤い帯の園子(さかき)と、淡い黄色のワンピの光子(川合)の2人が
美術学校の話をしています。やがて口論になり、そして二人裸になって妖しく美しく絡みあい…
今日のLGBTの問題を先取りしたような話ですが、それにしても
二人の女性の会話が美しい日本語ですね〜今日ではほとんど聞かれなくなったのが残念ですが。

2「大人の掟(おきて)」鈴木ちさ脚本・演出・出演・照明と4役。出演は他に黒崎優、中谷中(なかたにちゅう)・森
健太郎
照明がつくと舞台に若い男女(中谷と黒崎)いかにも結婚間近。
さて次の景では職場の男女(中谷と鈴木)こちらも仲が良さそうです。そして…
山□百恵の「絶○絶命」をバックに
コミカルでシリアスな人間模様。
そのあと椎名○檎の歌に乗って
女2人、火花を散らすようなダンス・デュエット。おみごと。

3「妖婦お定」山口六平脚本。出演:朱魅、森健太郎
(注)阿部定(あべさだ)事件。昭和11年(1936)5月、芸者などをしていた阿部定(1905〜1987?)が恋人
石田吉蔵と道行きの末これを絞殺し、その局部を切り取ったという事件。
新聞はセンセーショナルに報道し、大衆も暗い世相〜この年2月には226事件があった〜を一時的に忘れさせてくれる
この事件に狂喜した。裁判では痴情の末と判定され、定は懲役6年の判決を受けて服役。昭和16年恩赦により出所。 
戦後になっても事件への関心は薄れず多くの出版物や映画・ドラマが作られたが
織田作之助の小説「妖婦」(1947)や大島渚監督の「愛のコリーダ」(1976日仏合作)もこの事件をモチーフとしている。
なお戦後まもなく浅草で舞台化され、定自身が主役を勤めたが、詳細は不明。

有名な事件ですが、艶絵巻としてはこれまでと違った視点から、戦後まもなく本人主演で舞台化されたという事に
スポットを当てて描いたそうです。
照明がつくと、
メガネをかけた演出家の先生(森)と洋服姿のお定(朱魅)の2人、舞台化の打ち合わせをしています。
演出家が質問し、お定が答えるという形だったのですが、お定の
可愛いところ、エロいところ、ピュアなところ、きわめて冷静なところ、天然なところ…
次第に演出家は(そして観客も)その存在感に圧倒されていきます。
そのあと朱魅さん、宇崎○童の歌で静かにダンス。
いつになくしっとりした踊りが印象的でした。拍手。

なお艶絵巻は今年は今回がラストで、来年から毎月公演になるそうです。

3862: 「浅草艶絵巻 1月公演」レポ     1月19日(土)11時06分 by 行った人
2019年1月16日(水)浅草リトルシアターに行って艶絵巻(1/16〜19)の初日を見てきました。以下簡単に。
劇場に着いたのは開場の7時15分ちょうど。客席には女性客も何人かいて和やかな雰囲気です。7時30分開演。
山口六平氏がステージに出てきて(拍手)ご挨拶。そして、
「今回から趣向を少し変えまして…」と新メンバーに加瀬あゆむさんが加わってダンスを入れる事にしたと話します。
紹介されて加瀬さん笑顔で登場(拍手)。山口氏の話では、この後のダンスは「ブレードラ○ナー」(1982年の米のSF映画。レプリカントと呼ばれる、
人間より強くて美しい人造人間たちが登場する)に拠るもので、それまでのSF映画は明るい未来が定番だったのがこの映画から潮流が変わったとか、その映
画に登場する娼婦レプリカントを加瀬さんに踊ってもらうことにしましたとか。
そのあと2人で今日の演目の紹介。少しして加瀬さんは準備のため先に引っ込み、残った山口氏が写真撮影の禁止や緊急時の避難についてなど諸注意を言っ
て、引っ込みます。
暗転。

1「REPLICANT」荘重で悲愴感のある音楽が流れ、照明がうっすらとつくと、舞台にダンサー衣裳の〜黄緑と桃色の〜加瀬さんが横たわっています。
可憐だが、どこか人間ばなれした、ただならぬ気配。
そして立ち上がり、ダンスになっていきますが、単に未来への警告ということを超えて、心の奥底に響いてくるものがありました。
もっと見たいと思っていると1曲だけで終わります。拍手。
暗転。

2「裏紫」(樋口一葉原作)美樹うらら、森健太郎
鬼束ち○ろの「流○群」が流れ、照明がつくと
美樹うららさん着物姿で椅子に掛けています。可愛い若妻。その横にはやさしい夫(森)。明治時代とは思えないほど
仲の良い夫婦。そこへ妻宛に手紙が届きます。姉が急用だとか。
「行ってやりなさい」と言う夫。
そんなふうに原作に沿って進んでいきます。
不倫をテーマにした一葉の未完作の舞台化で、昨年9月に演じられたものの再演ですが、若妻は更にかわいく、それゆえ心の迷いがより際立った印象です。
そのあと「空に刺さった三○月」に乗ってうららさん着物姿で踊ります。着ているところから脱いでいく姿へ…和服の美。さすがです。拍手。

3「戦争と一人の女」(坂口安吾原作)川合瑞恵(かわいみずえ)
暗転のなか、警戒警報のサイレンの音。そして赤い照明。
その中で白い簡単な衣裳の女が裸足で立っていて
「夜の空襲はすばらしい…」と独白。
昨年5月の、安吾の「戦争と一人の女」「続戦争と一人の女」に
基づく舞台の再演です。
男性遍歴だけでなく、空襲をも美しいと言ってのける精神の自由さ。
一方で夫を愛しているし、燃える家を必死で消し止めようとする面も。
この作品は、戦後73年を経た今だからわかることも、今ではわかりにくくなっていることもあって
なかなか深いです。
このあとすぐ
4オリジナルダンスー加瀬さん再登場。今回は着物姿〜深緑地に桃色模様を散らせた振り袖だったか〜に
赤い帯(と言うよりリボン)で、和傘を持って登場。
椎名○檎の歌に乗って、和洋折衷、ジャポニスムな舞い。
これも1曲だけで終わってしまいました。拍手。

5「妖婦お定」(山口六平脚本)朱魅、森健太郎
昨年11月の再演です。戦後まもなくの浅草。阿部定(あべさだ)事件の本人の阿部定(朱魅)と、彼女を主役に舞台化しようとしている演出家(森)とのコ
ミカルな二人芝居。2人の会話が微妙に噛み合っていないところに、戦前と戦後、男と女、当事者と部外者、等々の違いが浮き彫りになっていきます。一方
で、ズレながらも2人、妙にウマの合うような面もあって。
演出家の(昭和11年(1936)の阿部定事件では同年2月の)「あの226事件も消し飛んでしまいましたね…」
という台詞がなぜか耳に残りました。
そのあと宇崎○童の歌が低く流れ、朱魅さんのダンス。
コミカルな芝居とは打って変わって、しっとりと。拍手。

そのあと6人揃ってカーテンコール。拍手・手拍子。
盛り上がって9時少し前にお開きになりました。
益々パワーアップした浅草艶絵巻、今年も目が離せませんね。

3863: 「浅草艶絵巻 2月公演」レポ     2月18日(月)10時20分 by 行った人
2019年2月15日(金)浅草リトルシアターに行って艶絵巻(2/13〜16)の三日目を見てきました。
今回は新作や初出演の人も多く、艶絵巻シリーズの新たな可能性を感じました。以下、簡単に。

1「蜘蛛の糸」芥川龍之介原作。出演:水月涼(みずきりょう)、朱魅、オーバメヤン
艶絵巻では何回も上演されている演目ですが、今回は初出演の水月さんがお釈迦様、お笑いライブ若手芸人のオーバメヤン君がカンダタ、そしてナレーション
が朱魅さん。
照明がつくと朱魅さん渋い赤色のワンピで登場。「ある日のことでございます…」と語り始めます。そしてお釈迦様が慈悲深いまなざしで登場〜お釈迦様とい
うより観音様か天照大神みたいですが。そんなふうに始まります。
地獄の場面ではオーバメヤン君が体当たりの熱演。後は御存じの展開。
ラストでは朱魅さん一礼して去り、残ったお釈迦様が静かに神々しく舞います。
人間の代表であるカンダタに、かすかに希望が見えたように感じたのは私だけでしょうか。

2「蜜のあわれ」室生犀星原作。出演:黒崎優、中谷中(なかたにちゅう)
今回初演です。室生犀星の晩年の幻想的な作品で、一昨年には同名で映画化(主演:大杉漣、二階堂ふみ)。    
老作家(中谷)と少女の姿をした金魚(黒崎)との不思議な生活。
暗転の中、花のワルツが軽やかに流れ、照明がつくと
黒崎さん赤いドレスで可愛く登場。そのあとボサボサ頭の老作家がやってきます。
金魚は老作家を「おじさま」と呼んでいます。
無垢で天真爛漫で、ちょっとあぶなっかしくて、そしてコケティッシュ。
これはSFか夢の中の話か、何かの暗喩か、なんて考える間もなく
観客は物語世界に引き込まれてしまいます。
芝居の後は黒崎さん今の赤いドレスでヒラヒラと泳ぐようにダンス。ほんとうに金魚に見えてきます。

3ダンスステージ。水月涼さん再登場、
R○Nの「飛○」に乗って日舞。略式の花魁衣裳のような着物ですが神々しさは先程のお釈迦様とつながっているようです。
2〜3曲目はしっとりと、艶やかに。

4「ホテル日本閣殺人事件」山口六平脚本。出演:朱魅、さかき藍、森健太郎、まさ
昭和35年(1960)栃木県の塩原温泉で実際にあった殺人事件で、1984年には「天国の駅 HEAVEN
STATION」の題で吉永小百合主演で映画化もされています。艶絵巻では山口氏の脚本で今回初演。
照明がつくと、時代を感じさせる籐(とう)製のテーブルと椅子。そこに着物姿の旅館経営者夫婦(さかき、森)と、この旅館の買収をはかっている洋服姿の
女 カウ(朱魅)。
婿養子の夫を軽蔑している妻と、心を病んでいる夫の、どろどろした愛憎(ほとんど憎)をお二人実に好演。
そして初出演のこれも若手芸人のまさ君、この旅館で働く無口なボイラーマンをうすきみ悪く好演。
登場人物の全員が悪人というのも艶絵巻史上たぶん初めて。
もう、救いようのない人間ドラマですね。そこが面白い。悪の魅力。
推理ドラマでもあるのでこれ以上は(^^;
ラストで再び4人そろいます。そのあと一人残った朱魅さん、気位高く妖艶にダンス。

カーテンコールでは司会の山口氏を含めて9人全員集合。メンバー紹介。それぞれに拍手。
なお艶絵巻3月は2週(3/13〜16、20〜23)上演されるそうです。

3864:  「浅草艶絵巻 3月公演(前)」レポ     3月19日(火)12時27分 by 行った人
2019年3月13日(水)浅草リトルシアターに行って艶絵巻の前半(2/13〜16)の初日を見てきました。
この日は新作・再演織り交ぜて踊りに芝居にとバラエティーに富んだ構成でした。以下、簡単に。

1「春の宴(うたげ)」水月涼(みずきりょう)さんのダンスステージです。
「情熱○陸」が流れ、涼さん白い羽根扇を持ってファンダンス。さっそく盛り上がります。いったん引っ込み
そのあと「But I am a g○○d girl」に乗って赤いミニドレスで可愛く。ラストは「エンドレス○ブ」で
白いロングのベッド着でエレガントに。春らしく華やかにトップステージを飾ってくれました。

2「風立ちぬ」堀辰雄原作。出演:黒崎優。
一昨年11月、灯月いつかさんが演じた朗読劇ですが、今回演出を少し変えて再演。
暗転の中、G線上のアリアが静かに流れ、照明がつくと優さんノースリのミニのワンピで裸足で登場。
何だかつやつやしています、そして朗読になりますが、声だけでなく全身で表現。
昭和初期、当時は不治の病だった結核を患っている婚約者と、それを優しく看病する主人公。二人の純愛を、平成も終わろうとしている現代によみがえらせて
くれます。
BGMに、モーツァルトのピアノ協奏曲(映画「みじかくも美しく燃え」挿入曲)が効果的に使われていました。
朗読劇のあとは優さん淡い色のロングドレスで中島み○きの「時○」に乗ってダンス。

3「女学生ベッド」脚本・演出・出演:黒井ひとみ。
学校から帰ってきたヒトミちゃん(セーラー服が似合っている!)テーブルに置かれたおやつのバナナを見つけ
さっそく食べています。いたずらっぽい顔で、ぺろぺろしたり、んごんごしたり(笑)
食べ終わると皮をぽいっと投げ捨て、今度は本を1冊取り出して読み始めます。フランスの小説のようです。
性にめざめかけた少年が、少女シモーヌといけない遊びをはじめる。それをみつけた少女マルセルも…。ヒトミちゃん朗読しながらしだいにその世界に入って
いって…
(注)ご自身のツイッターによると、読んでいた本はジョルジュ・バタイユ(1897〜1962)の「眼球譚」だそうです。

4「ホテル日本閣殺人事件」山口六平脚本。出演:朱魅、さかき藍、森健太郎、まさ。
先月の再演です。同じキャストで、この4人に代表された人間の醜悪さ狡猾さそして弱さをあぶり出していきます。
さかき藍さん、着物姿が決まっていて、いかにも女将。
モリケン氏の主人は、いっけん好人物だが小心者でコンプレックスをいっぱいかかえていそう。
まさ君のボイラーマンは、口数が少なく何を考えているかわからぬ不気味さ。 
そして朱魅さんの小林カウは一人だけ洋服で、それもミニスカで足を組んだり妖艶で、危険な香りいっぱい。ラストでは 
2人の男を従えてダンス。これがかっこいい。悪女道まっしぐらって感じですね。
この4人、誰か一人欠けても事件は起こらなかった。世の中に無駄な人間はいない、という教訓?

カーテンコールでは司会の山口氏を含めて8人全員集合。メンバー紹介。拍手。
なお艶絵巻は今月は2週に渡り、後半(3/20〜23)は演目が変わるそうです。

3865: 「浅草艶絵巻 3月公演(後)」レポ    3月23日(土)19時03分 by 行った人
2019年3月20日(水)浅草リトルシアターに行って艶絵巻の後半(3/20〜23)の初日を見てきました。今回も新作あり再演ありの楽しい構成でし
た。以下、簡単に。

1「KOKORO」夏目漱石原作。出演:美里流李(みさとるり)
漱石の小説を新解釈で、初出演の流李さんが「先生」の奥さんの視点で演じます。近所づきあいとか、家計のやりくりに苦労したりと主婦らしいところも。ま
た、漱石の他作品のキャラも〜苦沙弥先生の家の猫など〜登場したりとコミカル・シリアスとりまぜて進行、「こころ」の世界が立体的に見えてくるような気
がしてきます。ラストは「さくらんぼの○るころ」が流れ、ダンスに。流李さんシャンソンが似合っていますね。

2「The Heart of Spring」加瀬あゆむさんのダンスセクションです。
舞台下手に桜の花枝を挿した花瓶が置かれ「夜桜○七」が流れ、加瀬さん着物姿で登場。凛としたたたずまい。そして歌に乗って かわいくつやっぽく踊りま
す。1曲踊ると拍手。 
2〜3曲目で帯を解いて、桜の花枝を持って踊ります。
1月の「レプリカント」の印象が強い加瀬さんですが、今回は日舞で決めてくれました。
真に日本的なものが真に国際的って感じです。

3「夜を巡る女」脚本・演出・出演:牧瀬茜。
シリーズの最新作です。牧瀬さん黒いドレスで登場。
風俗嬢のひとりがたりになっていきます。仕事で出会った様々な人々、悲喜劇こもごもの苦労話あれこれ…
ご自身の書かれた小説「歌舞伎町で待ってます」(2010/メタモル出版)を思い出します。それにしても牧瀬さんすっと作品世界の人になりきりますね。
後半は「私は売られてきたわけではないけれど…」と言った上で、(終戦直後に流行った)「星の○れに」をアカペラで歌います。歌いながら自然に踊りが
入って行きます。

4「八百屋お七」出演:朱魅、森健太郎、他。
一昨年5月の後半にやりましたが、演出を少し変えて再演です。
朱魅さん赤いふりそでで登場、曲に乗って踊ります。少女の顔から、恋を知った大人の顔に、そして恋に狂った顔に。半鐘の音、赤い照明。と、オペラの序曲
のように。
踊りが終わると、
モリケン氏が着物姿で出て来て物語をざっと解説。ご自身は芝居の中では与力か同心か、お七の付き添いのような存在です。
そしてお白洲(昔の裁判)の場面に。
お奉行として登場したのは山口六平氏、サプライズ出演。裃(かみしも)姿で頭は金髪というのがシュール。
物語になります。最初はおとなしかったお七が、しだいに語るようになっていって
男2人も巻き込んで、会場をも巻き込んで大活躍(笑)
やがて判決の時が迫ります。何とか罪を軽くしてやろうと苦慮する奉行。死を望むお七。
芝居のあとはユーミンの「春よ、○い」が流れ。朱魅さん花吹雪の下で踊ります。
春はもうすぐです。

カーテンコールでは司会の山口氏を含めて6人全員集合。メンバー紹介。拍手。
なお艶絵巻は来月は4/17〜20、新メンバーが2人加わるそうで、これも楽しみです。

(訂正)前回のレポの1行目「艶絵巻の前半…」のあとは
2/13〜 → 3/13〜 でした。m(_ _)m

3866: 「浅草艶絵巻 4月公演」レポ     4月30日(火)11時54分 by 行った人
2019(平成31)年4月19日(金)浅草リトルシアターに行って艶絵巻(4/17〜20)の3日目を見てきました。今回は初出演の2人を含め女優陣
4人とも現役か元踊り子さんで、新作・再演各2作でした。以下簡単に。

1「恋愛の微醺(びくん)」林芙美子原作。出演:美樹うらら
微醺とはほろ酔いのことだそうです。林芙美子のエッセーを朗読劇のように。
暗転の中、モーツァルトのピアノ協奏曲(映画「みじかくも美しく燃え」挿入曲)が流れ、照明がつくと美樹うららさん
白衣姿で(似合っている!)赤いバラを1本持ってにこやかに立っています。そして
「私は恋愛クリニックのウララ・ミキです。皆さんは恋をしていますか?」
と客席に問いかけます。何人かが手を挙げたようです。
そんなふうに始まります。あとは上記のエッセーを読んでコメントを加えながら進んでいきます。読み終えると、
「でも私は刺激的な恋が好き」と言ってニコッと笑って引っ込みます。いったん暗転。
再び照明がつくとウララ先生、舞台中央に置かれた椅子にセクシーに足を組んで腰掛けています。そしてちょっとやさぐれた女性ボーカルに乗って妖艶に踊り
ます。白衣の下の赤い下着が、優等生の心の奥底のエロスのように見えてきます。踊り終わると、人差し指を口にあてて「ひ・み・つ」の合図。

2「the eternl life(永遠の生命)」脚本:山口六平。出演:初咲里奈(うさきりな)、森健太郎
照明がつくと初咲さん、黒いジャンパーに赤いチェックのスカートだったか、で椅子にかけています。
そのあとモリケン氏が白い衣服で陽気に登場、ドクターだそうです。そして二人の会話が始まります。
ここは科学が進歩し、人間が死ななくなり、子供を作る必要のなくなった世界…
SFですが、不思議にすっと現実のように思われてきます。
初咲さん演じる未来少女ミクは200歳、もういっさいの記憶も意識も消したいとか。モリケン氏のドクターは、彼女がそれにふさわしいかどうか診察を始め
ます。
ここから2人、乗り乗りのかけ合いになります。
コミカルなような。それでいて深く、心に響いてきます。
診察の結果が出たようです。
ミクさんの希望は叶えられることに。そしてラストのダンスになっていきます。
今までにない怖さ、そして美しさ。
ふと思いました。人の記憶や意識が消えても、その人のことを覚えている者がいる限り、その人は生きているということなのではないか、もしかしたら意識は
つながっているんじゃないかと。
それにしても初咲さん、初出場なのにすごい表現力ですね。

3「淪落(りんらく)」林芙美子原作。出演:Otoki
作者の終戦直後の短編小説の舞台化。一昨年5月に灯月いつかさんが演じたのを今回は初出場のOtokiさんが上演。
暗転の中、リン○の唄が流れてきます(このあともBGMに銀座カン○ン娘、蘇州○曲、星の流○に、いつで○夢を等々昭和の歌が順不同でいっぱい出てきま
す)。照明がつくと、
Otokiさん寝起きの顔で歯ブラシをくわえて下着姿で出てきます。そして
「私は、家の人たちには無断で東京へ出てきた…」と問わず語り。
華やかな東京にあこがれ、田舎から一人、家出のように出てきて、そこで出会った男と同棲。
ホールのダンサーになり人気者になったり、様々な男たちとの出会いと別れ、そして
子供をみごもったり。
そんなことが淡々と語られていきます。性格的には、
考えるより先に行動してしまう人みたいで、踊り子さんに多いタイプですね。
そんなふうに大量の台詞をごく自然に一人で語っていきます。
そして語りながらお化粧をしていって、少しづつ奇麗になっていきます。
お化粧が終わると、お洒落な黄色いワンピに着替え、ニコッ。
ラストは希望のあるような終わり方に。

4「八百屋お七」出演:朱魅、森健太郎、山口六平
艶絵巻、この季節の定番になった演目です。先月から3人体勢ですが、台詞や演出に更に工夫があったようです。
暗転の中、インストルメンタルで「春よ、○い」が流れ、照明がつくと朱魅さん赤いふりそでで登場、可愛く踊ります。やがて狂ったように。半鐘の音。炎の
ような照明。
やがて曲は静まり朱魅さん一旦去ります。
ここでモリケン氏が着物姿で登場、物語をざっと説明します。そして芝居になると中山勘解由(かげゆ)の役に。お七を捕縛した者ですが、お白洲の場面では
むしろ弁護人に近い存在ですね。
そこへ山口氏扮する南町奉行、甲斐庄(かいしょう)喜右衛門正親(まさちか)が登場。
芝居を最初に見た時はストーリーを追うのに精一杯でしたが、
今回は主役の朱魅さんはもとより男優2人の表情がよく見えてきたように思います。
お七が「私が火をつけました」と言った時の、とまどい。
お七が吉三郎とのあれこれを語る時の、興味津々といった顔、そして
お七が「燃えろ燃えろ!」と狂喜の声を上げる時の、沈痛な顔、などなど。
苦渋の選択をしなければならなかった奉行。
結果を受け入れることのできない中山。
芝居の最後にお七と奉行が並んで空を見上げる場面は、もう超えているって感じですね。
そしてお七、辞世の歌
 世のあはれ 春吹く風に名を残し 遅れ桜の 今日散りし身は
を詠み、ここで「春○、来い」の歌が流れ、
朱魅さん改めて桜吹雪の下で踊ります。
この八百屋お七の物語は、次の令和の時代になっても語り継がれていくことでしょう。

3867: 「浅草艶絵巻 5月公演」レポ    5月19日(日)22時20分 by 行った人
2019年5月15日(水)浅草リトルシアターに行って令和初の艶絵巻(5/15〜18)を見てきました。おなじみの顔ぶれで、新作2作、初演2作でし
た。以下簡単に。

地下鉄銀座線の田原町駅で降り、夕暮れの浅草を歩きます。まもなく三社祭なので提灯がたくさん掲げられています。途中、蛇骨湯(じゃこつゆ)のそばを通
ります。江戸時代から続いてきた有名な銭湯で、この5月で店じまいとか。
劇場に着いたのは開場の5分ほど前。入口前には行列が出来ています。そして開場。場内はすぐ満席状態に。女性客も何人かいます。7時半になって司会の山
口六平氏が法被姿で舞台に登場。拍手。いつものように作品の解説と諸注意。10分ほど喋って引っ込みます。少しして一旦暗転、そして始まります。

1「淪落(りんらく)」林芙美子原作。出演:Otoki。
先月の再演です。林檎の歌が流れ、下手からOtokiさん下着姿でハブラシをくわえて登場。大きなのびをして、そして語り始めます。
先月やったばかりですが、格段に良くなっています。台詞は同じだが、自然さというか、演劇空間の密度と言うか。
特に、台詞の無い場面が良いです。歯を磨いたりあくびをしたり、お化粧したり着替えたり、ニコッと笑ったり。その時のちょっとした仕種や表情が。そして
だんだんきれいになっていきます。時代に流されているようで、それでも自分はしっかり持っている。そんな純粋さと、強(したた)かさが見えてきます。

2「蜜のあわれ」室生犀星原作。出演:黒崎優、中谷中(なかたにちゅう)
今年の2月に上演されたものの再演です。花のワルツが流れ、優さん赤いドレスで登場。ちょっと人間離れしたかわいさ。そして老作家(中谷)との会話にな
ります。おねだりしたり、すねたり、かと思うと、強烈に愛情表現したり。
翻弄されながらも老作家、目の中に入れても痛くないって様子です。
このあと小犬のワルツが流れ、金魚の少女はるんるんお買物に。
そんなふうにほぼ原作通りに進行します。ファンタスティックなお話なのに何故かリアリティーがあります。
ラストは月のワルツに乗って泳ぐように幻想的にダンス。

3「夜を巡る女」脚本・演出・出演:牧瀬茜。
シリーズの最新作です。照明がつくと茜さん地味な洋服で登場。そして小さな声で語り始めます。場内はしーん。
おそらくシリーズ中で最も暗い話。生活力がなくて暴力的で嫉妬深くて甘ったれという最低の男、に恋してしまった女の独白〜昭和の頃の話か、もしかしたら
令和の今でも、あるかもしれない話。
そんなしんどい話は聞きたくない、と思いながらも観客はその世界にぐんぐん引き込まれていきます。さすが牧瀬さん。
このあとどういう展開だったかよく覚えていませんが、
ラストは「When I said I needed
you…」が流れ、ダンスになります。良い悪いを超えた、スケール感のあるダンスで、男が小さく見えてきます。もう拍手するしかないですね。

4「夜嵐(よあらし)おきぬ」出演:朱魅、森健太郎、山口六平。
新作です。ちょっと予習を。
(注)夜嵐おきぬ:本名原田きぬ(1844?〜1872(明治5)。三浦半島の漁師の娘として生まれ、両親の死後江戸に出て芸妓に。大久保佐渡守に見初
められ側室となったがまもなく佐渡守が死去、慣例に従い仏門に入ったが寺の生活になじめず結局元の芸妓に。その後、
高利貸しの小林金平に見請けされ贅沢をしていたが、やがて歌舞伎役者の嵐璃鶴(あらしりかく)と恋仲になり、邪魔になった旦那の金平を殺鼠剤で毒殺。逮
捕当時、妊娠していたため出産まで執行を延期。男子出産の後、小塚原で斬首。辞世の句「夜嵐の さめてあとなし 花の夢」から夜嵐お絹と呼ばれ、多くの
講談・小説・映画が作られた。
高橋お伝の少し先輩の「毒婦」ですが、史実かどうか不明のことが多いようです。
照明がつくと舞台下手で赤い着物の朱魅さんが赤ちゃんを抱いて「ねんねんころりよ…」と歌っています。美しい光景ですね。そこへ看守(森)がやってきて
「おきぬ、さっさと赤ん坊を渡しな!」おきぬ「あとすこし」
そんなやりとりが続きます。モリケン氏、今回めずらしく悪役。少しして入って来たおきぬの後見人(山口)がなんとかなだめています。看守は後見人に、お
きぬを説得しておくよう言い残して一旦引っ込みます。
やがて再びやってきた看守はおきぬから赤ん坊を奪い取ります。泣き叫ぶおきぬ。観客は涙。そしておきぬは刑場へ…
と、ここまでシリアスだったのですが、このあと予想外の展開に。…
ラストは祭りの乗りで朱魅さんの踊り。手拍子。三社祭にふさわしく粋にまとめてくれました。「日本一!」の声。

そのあと出演者7人全員そろってカーテンコール。盛り上がってお開きになりました。午後9時20分頃。


3868: 「浅草艶絵巻 6月公演」レポ     7月17日(水)10時08分 by 行った人
2019年6月12日(水)浅草リトルシアターに行って艶絵巻(6/12〜15)の初日を見てきました。初出場の久我かのんさんが加わった女優陣4人
で、時代も境遇も違った〜そしてそれぞれが可憐で健気な〜4人を演じていました。以下簡単に。

1「ロリータ」山口六平脚本。出演:久我かのん、山口六平。
山口氏の前説(まえせつ)で、ウラジミール・ナボコフの小説「ロリータ」は有名だが、この演目はオリジナル脚本で、未来のレプリカント〜人間以上の能力
を持った人造人間〜を主人公にしたものだと説明。1月のReplicantや4月のEternal
lifeなど、未来ものが艶絵巻の中の1つのジャンルになってきているようです。
重厚な音楽が流れ、照明がつくと青いドレスの少女が椅子に腰掛けています。色白・小顔で身じろぎ一つしません。すでに何やらオーラが漂っています。そこ
へ白衣を着たドクターX(山口)が入ってきて「ロリータ、おはよう」「オハヨウゴザイマス」そして診察が始まります。様々な質問に少女は的確に答えてい
きます。だが普通の患者ではないようです。
次第にこの子はレプリカントで、元の所有者によって破壊されたのをドクターXが修理したのだ、ということがわかってきます。
人間ではないものの視点から見ることによって、かえって人間の心の闇が浮き彫りになっていきます。そして
「アナタモ私ニ恋ヲシテイマス」と言い当てられ、恥ずかしがるドクターX。(このあたり、かすかにピグマリオンが入っているような)深くて、甘美で、考
えさせられる物語でした。
それにしてもかのんさん、初演にしてすでにはまり役ですね。

2「皮膚と心」太宰治原作。出演:Otoki。
3〜4年前、灯月いつかさん主演で3人でやったものを、演出を変えてOtikiさんの一人芝居で再演。
悲愴ソナタが流れ、赤い着物姿のOtokiさん登場。戦後まもなくの、若妻のようです。そして胸にこんなふきでものが出来て…と独白。それがしだいに広
がっていって…と、不安から様々な妄想をしていく様子がほぼ原作通りに進んでいきます。自分のことを「まるでオバケ」と言ったり。深刻な筈なのにどこか
コミカル。 
かと思うと泣いたりわめいたり、優しいご主人に甘えたり。
そしてご主人が病院に連れて行ってくれます。ここでも様々な妄想が。結局、注射1本で直るのですが、
その時のはじけるような笑顔。そして踊りになっていきます。子供のように無邪気に可愛く。

3「風立ちぬ」堀辰雄原作。出演:黒崎優。
3月の再演です。黒崎さんブルー系のワンピで登場。物語をざっと紹介します。昭和10年ころ。夏の軽井沢のサナトリウムを舞台に、作者堀辰雄の分身であ
る「私」と肺結核を病んだ婚約者矢野綾子(作中では節子)の二人の純愛。
説明したあと優さん感想を交えながら朗読していきます。
しだいに弱っていく婚約者と、優しく看病する「私」。死と向き合うことによって、生とは何か、幸福とは何か、ということが見えてきます。文中どことなく
漂うハイソで知的な雰囲気。なお当時、肺結核は不治の病と怖れられていた一方で、肌の色が白くなって体がスリムになってかっこいい病気とも思われていた
そうです。
ラストは優さんピンクのロングドレスで「今はこんなに悲しくて 涙もかれ果てて…」に乗って優雅にダンス。

4「夜嵐(よあらし)おきぬ」出演:朱魅、森健太郎、山口六平。
日本情緒なメロディが物悲しく流れ、赤ん坊を抱いたおきぬ(朱魅)が「ねんねんころりよ…」と歌っています。
そこへ看守(森)や後見人(山口)がやって来て、と先週とほぼ同じ展開。
赤ん坊を奪われ、泣き叫ぶ場面は更にリアルに。
そして中間部。アドリブ満載でコミカルに。そして
仕切り直し。拍子木の音1つで後半になります。
おきぬ最期はかっこよく
「夜嵐の さめて跡なし 花の夢」と辞世。
そして踊りになっていきます。乗り乗りの祭りの乗りで。拍手。

このあとカーテンコール、メンバー紹介、と盛り上がって終わりました。午後9時15分頃。

3869: 「浅草艶絵巻 7月公演(前)」レポ     7月22日(月)22時56分 by 行った人
2019年7月17日(水)浅草リトルシアターに行って艶絵巻の今月前半(7/17〜20)の初日を見てきました。おなじみの女優陣で、4作とも再演で
したが新しい演出が加わったりして更に艶やかになっていました。以下簡単に。

1「恋愛の微醺(びくん)」林芙美子原作。出演:美樹うらら。
今年4月にやったものの再演です。モーツァルトのピアノ協奏曲が流れ、照明がつくと、恋愛クリニックのウララ・ミキ先生が白衣姿でにこやかに登場。「皆
さんは恋をしていますか?」
そして林芙美子の随筆「恋愛の微醺」を教材にしながら恋愛講座になります。現代人にはいささか物足りない気もしますが、あえてそれを選んだのでしょう。
読み終えて本を閉じるとウララ先生、「でも私はどろまみれの恋愛が好き」
と言っていったん引っ込みます。
ここで浜田マ□ンのやさぐれた雰囲気の歌が流れ、ウララ先生再登場。踊りになります。初めは静かに、しだいに大胆な動きに。
白衣の下は黒のタイトミニで、その下の真紅の下着が優等生の心の奥底のエロさを表しているようでした。拍手。

2「疑惑」志賀直哉「范の犯罪」より。出演:黒崎優、森健太郎、山口六平。
2017年8月(黒崎優さん主演)9月(柏木由紀奈さん主演)にやったものの再演です。
中国風な音楽が流れ、照明がつくと黒崎優さんスリットの入ったセクシーな赤いチャイナドレスで可愛く登場。
続いて現れた白い中国服のモリケン氏と、ナイフ投げの場面になります。
1投、2投と投げる男(ふり)、ぎりぎりで受ける女。そして運命の3投目。女は首を押さえて倒れ込みます。暗転。
照明がつくと昔の判事の衣裳を着た山口氏がおごそかに登場。
これが故意か過失か、容疑者(チン・チクリン)に質(ただ)しますが。本人にも解らないとか。
そこへ死んだ妻(インラン)の幽霊が現れ、夫と口論。浮気したとか、してないとか、あんたこそとか…舞台をかけ回って
コミカルに展開。おたおたする判事。このあたりシェークスピアの喜劇を見ているようです。やがて誤解は解けて…
一旦暗転、女性ボーカルで「君恋し」が流れ、黒崎さん羽根扇を持って静かに再登場。
大人の雰囲気で妖艶に舞います。拍手。

3「夜を巡る女」より「マリリンの夢」牧瀬茜脚本・出演。
今年3月(後半)やったものの再演です。
照明がつくと牧瀬さん黒いスリップで裸足で登場。舞台中央に立つと、かすかな笑みをうかべて静かに語り始めます。
色々あって〜これが性愛論にもなっているのですが〜ソープ嬢(源氏名がマリリン)になったこと。そこで出会った大勢のお客。
大きい人、小さい人、なかなか行かない人、年齢を聞きたがる人、中出しを求めてくる人、などなど。それらの
客の対処など、まるで実体験のように語っていきます。終わり際
「私は売られてきたわけではないけれど。でもこの歌が好き」と言って
「星の流れに 身を占って…」とアカペラで歌います。歌いながら踊ります。そして踊り終わると一言
「本当は誰かの腕の中で、朝まで眠ってみたいな」暖かい拍手。
なお牧瀬さん19日・20日は同シリーズの別の作品で5月にやった「傷ついた男」を上演するそうです。

4「品川心中」古典落語より。出演:朱魅、森健太郎、山口六平。
2017年11月にやったものの再演です。
初め山口氏が着物姿で出てきて物語をざっと説明します。江戸時代の品川宿の遊廓、白木屋の板頭(いたがしら/吉原で言う花魁)のお染もかつての人気はな
く紋日(もんぴ/遊女が挨拶回りをする日)に必要な60両の金が工面できない、生き恥をさらすより死んでしまおう、それも心中が良い、相手は誰がいいか

このへんで舞台後ろにお染(朱魅)が登場、なじみ帳を見ながらふさわしい人物を捜します。やっと見つけたのが貸本屋の金蔵。
お染「あの男なら根がバカでスケベで大食らいでヘンタイだから」この台詞、なぜかリアリティーがあります。
そして手紙を書こうと「誰かぁー」ここでPAのことねちゃん紙を持ってきて「人手が足りないので」(笑)拍手。
そしてお染「恋しい恋しい金さんへ…」と書いていきます。書きながら自分で吹き出したり。
さて手紙を受け取った金蔵、すっかり真に受けて有頂天。後はごぞんじの展開。
金蔵役のモリケン氏、赤フンドシ1丁になって大熱演。よっ、日本男児!
芝居のあと、
「会津磐梯山」が流れお染姐さん着物をばっちり決めて再登場。
乗り乗りの舞いで令和を寿(ことほ)いでくれました。拍手。

このあとカーテンコール、メンバー紹介。そのあと山口氏に促されて牧瀬さん「私いよいよ詩人になりまして…」と自作の詩集の紹介。
そんなふうにして盛り上がって終わりました。場内はいつものように出演者と話をするお客たちで混雑しています。
詩集は売れ行き好調。私も1冊(1500円)買って劇場を後にしました。午後9時15分頃。

帰宅後、牧瀬さんの処女詩集「うみにかえりたい」さっそく読んでみました。ほのぼのとしたイラストと相まって
ふしぎな透明感のある詩集になっていました。
〜微視的と巨視的、リアルとファンタスティック、絶望と希望が共存していて。

3870: 「浅草艶絵巻 7月公演(後)」レポ     7月29日(月)10時16分 by 行った人
2019年7月25日(木)浅草リトルシアターに行って艶絵巻の今月後半(7/24〜27)の二日目を見てきました。今週は艶絵巻ではわりあい最近参加
の女優陣ですが、それぞれ個性があって表現力があって艶やかな4作品になっていました。以下簡単に。

1「The eternal life」脚本:山口六平。出演:初咲里奈、森健太郎。
4月の再演ですが、新しい演出が加わって更に艶やかに。
軽快な音楽が流れ、照明がつくと未来少女の未来(ミク/初咲)が黒いジャンパーに赤いミニスカで、椅子に掛けています。すぐ白い衣裳のドクター(森)が
陽気に登場「ミクさんおはよう」「あ、先生おはようございます」そして診察が始まります。
ドクターがいろいろなものを挙げて、興味があればYes、なければNo。  
美しい自然とか、宇宙の神秘とか、花やワインにはミクは「Yes」と答えていきます。でも男性には「No」
そして音楽やダンスには「Yes」
ド「Shall we dance?」ミ「Yes!」2人でダンスになります。往年のミュージカル映画みたいな切れの良いステップ。
このあと好きな動物のものまでまであって、ペンギンとかカピバラとか(笑)
診察の結果が出ます。ミクの希望〜意識を完全に消去すること〜はかなえられることに。そしてヘヴィメタルというのか、重厚な音楽に乗って最期のダンス
に。  
およそ人類が作ってきたいかなる哲学も芸術も科学も宗教も、人は死ぬという大前提で出来たものですが、この前提が
崩れたら、人はどうなるのか… 可愛くて可笑しくて、そして深い作品でした。また見たいです。

2「アネラ」黒井ひとみ脚本、演出、出演。
毎回何か仕掛けてくる人で、今回はどう来るか予想がつきません。
無音でスタート、薄暗い室内に地味な服装の少女が後ろ向きで椅子にかけています。そして
質問に一々答えているようです。独り語りで
「なぜやったか、ですか?みんなが喜ぶからそれが楽しくて。それの何がいけないんですか」などなど。
2景。急に明るくなって、少女の部屋。テーブルにスマホが簡単に取り付けられています。
今はやりのユーチューバーのようです。そしてスマホに向かって笑顔で
「はーいこんばんわー、今日はストレッチを教えましょう」そしてやって見せます。
「これは私のお気に入りの下着です。え、試着してほしい?」そして… 
「みんなひとりHする? しないの? 私はするよ」そして…
玄関のチャイムがけたたましく鳴ります。ドアを開けにいく少女。 やがてパトカーのサイレンの音が。
(あ、そういうことだったのか、とやっと気付きます)
ネットの世界にも表現の自由への規制が少しづつ始まっているような。
なおアネラは少女の名で、ハワイ語で天使のことだそうです。

3「戦争と一人の女」坂口安吾原作:出演:Otoki
艶絵巻では一昨年9月に灯月いつかさんに、昨年5月と今年1月に川合瑞恵さんに演じられたもののOtokiさんバージョンです。
空襲警報のサイレン。赤い照明。
その中で、白い簡素な服の女(Otoki)が裸足で立っています。そして燃える街を見ながら陶然とした顔で
「夜の空襲はすばらしい…」
実際の戦争を体験した作者だからこそ言える言葉なのだと思います。  
女の独白は続きます。東北の田舎から出て来て、女郎として働いていたこと、
その後酒場のマダムになって客の一人と同棲(結婚?)。夫を愛していたが
男遊びはやめられなかったことなど、ほぼ原作通りに進んでいきます。 
破滅的なのかと思うと、自分の家に火がつくと必死でバケツで水をかけたりなど、生への強い執着も。
そんな重いテーマを、時にダンスを入れながら艶絵巻らしくまとめてくれました。
なおこの「戦争と一人の女」は8月も続演(終戦の日を挟む8/14〜17)されるそうです。

4「夏・おどり」ダンスセクションです。出演:加瀬あゆむ。 
この季節の定番曲「湘南で見た葦簾(よしず)の君は…」が流れ、加瀬さんすずしげな浴衣姿で登場。色っぽく踊ります。手拍子。
2曲目はこれも定番「君がいた夏は遠い夢の中…」
歌詞の「浴衣姿がまぶしすぎて…」というところはそのままですね。そのあと
衝立ての裏に回って浴衣を掛けて、そしてお風呂(温泉?)の場面に。
白い腰巻き姿で再登場。手桶で体にお湯をかける場面は本当にお湯が見えるようでした。
その前か後か、簪(かんざし)を抜いて髪をさっとたらす場面には、思わず、ドキッ
現役踊り子時代の作品を15分に編集したものだそうですが、夏らしい艶オーラいっぱいの作品でした。

カーテンコール、メンバー紹介。山口氏「あさって土曜日は隅田川花火大会と重なるのでどうなるかわかりません」(笑)
とにかく盛り上がって終わりました。9時05分。

PS1 天候が懸念された隅田川花火大会(毎年7月最後の土曜日に開催)は予定通り行われ、劇場内にも音が響いてきてかえって良い演出になったそうです。
PS2
後から知ったのですが、7月26日(金)テレビ東京「朝の!さんぽ道」に浅草リトルシアターが紹介されたとか。以前もテレビドラマで浅草リトルシアター
が映ったのを見たことがあります。2014年4〜7月テレビ東京「リバースエッジ大川端探偵社」(オダギリジョー主演)の何回目かに。

3871:  「浅草艶絵巻 8月公演」レポ     8月18日(日)12時48分 by 行った人
2019年8月14日(水)浅草リトルシアターに行って今月の艶絵巻(8/14〜17)の初日を見てきました。
初登場のKuko(くこ)さんが加わり個性豊かな4人、真夏の夜を艶やかに彩ってくれました、以下、簡単に。

1「戦争と一人の女」坂口安吾原作。出演:Otoki
終戦の日の週にふさわしい演目です。
空襲警報のサイレンの音、赤いライト、その中に立つ白い服の女。
何回か見た演目ですが、これまでと全く違った印象です。女の姿が
戦争資料館のろう人形のように見えてきます。しかし、その台詞は
昨今のステレオタイプ化されたマスコミの論調とは全く違っています。
そして赤いライトの時は戦争(空襲)の時、
白いライトの時は自身の性と愛について、それぞれいい子ぶらない生の声を
ぶつけてきます。やがて月光を表すような淡い緑のライトの下で、
「男の覚悟というものが、こんなに可愛いものだとは」と静かに語ります。
今の日本に、こんな「可愛い」男がはたして存在するのか…

2「O・YU・KI」永井荷風原作。脚本・演出・出演:美里流李(みさとるり)
流李さん3月以来の出演です。今回は「濹東綺譚」(ぼくとうきだん)を、時代を戦後に移し、お雪の視点から描きます。
(注)「濹東綺譚」(昭和12年刊)永井荷風の小説。荷風の分身と思われる作家と、東京・向島の
玉の井の娼婦お雪との出会いと別れを描いたもの。

照明がつくと流李さん粋な着物姿で登場。独り芝居になっていきますが、
当時の玉の井の女らしい語り口調、身のこなしなどがリアルに表現され、観客は荷風の世界に引き込まれていきます。
知り合いの誰々さんが、誰かと駆け落ちしたとかしないとか…
でも一人ぐらい幸せになってほしいじゃないですか…
友だちのことを語りながら、お雪は自分のことを言いたい、のが伝わってきます。
ラストは「先生、私たちのこと書いてよ」と言い、踊りになります。

3「キリギリス」太宰治原作。出演:Kuko。 
文芸作品が続きます。照明がつくと初出演のKukoさん、洋装で舞台中央に立っています。そして
「女というものは業の深いものでございます…」と言って
すぐダンスになります。長身を生かした切れの良い、独特のリズム感くねくね感のダンス。
やがて浴衣姿になって舞台に正座すると、
「お別れ致します」
以下、原作「きりぎりす」に沿った独白。
売れない孤高の画家だと思って結婚したのが売れてすっかり俗物になってしまった亭主に愛想を
つかして出ていく妻。これも太宰でないと書けない話ですね。
語り終わると、コオロギ(昔はキリギリスと言ったらしい)の鳴く声。暗転。
これで終わりかと思っていると、照明がついて
Kukoさん浴衣姿でギターの弾き語り。迫力のボーカル。なかなか多才な人ですね。

4「妖婦お定」出演:朱魅、森健太郎
今年1月の再演ですが、夜嵐おきぬ、高橋お伝、ホテル日本閣殺人事件の小林カウ、来月は杉村サダメと、朱魅さんの妖婦シリーズますます磨きがかかってい
ます。が、妖婦を単に妖婦ととらえるのではなく、実はどんな女性も持っている怖さ可愛さエロさを犯罪史上の人物を通して描き出しています。時にシリアス
に、時にコミカルに。
さて物語は戦後まもなくの浅草。あの(2・26事件の年の)阿部定事件を芝居にしようとしている作家の長田幹彦(森)と、
主人公役に抜擢された阿部定自身(朱魅)との会話。
コミカルな中に、芸能論・性愛論が展開されていきます。
芝居の後は朱魅さん宇崎○童の「紅○」に乗ってしっとり踊ります。

なお艶絵巻、9月は前半9/11〜14が
明烏(水月涼)・如実知自心(黒崎優)・杉村サダメ(朱魅)with cast 山口六平 鈴木ちさ 森健太郎、
後半9/18〜21が
十五夜 月光に舞う(加瀬あゆむ)・淪落(川合瑞恵)・The life of others(初咲里奈)with cast 森健太郎
だそうです。
また8月24日(土)・25日(日)には同じく浅草リトルシアターで
「浅草幻想vol.1〜夏の終わりの蟲のこゑ〜」として、艶絵巻の作品〜春琴抄(坂内琴音・早見蛍)・戦争と一人の女(つちやまい)・The
eternal
life(坂内琴音・早見蛍)・ホテル日本閣殺人事件(光子・つちやまい・森健太郎・山口六平)〜を別の切り口で上演されるようで、これも面白そうで
す。

3872: 「浅草艶絵巻 9月公演(前)」レポ     9月23日(月)17時31分 by 行った人
2019年9月11日(水)浅草リトルシアターに行って今月の艶絵巻前半(9/11〜14)の初日を見てきました。
今回は新作を含む3作品で、それぞれが深い。読書の秋、芸術の秋、じっくり人生を考えたくなる一時でした、以下、簡単に。

1「明烏(あけがらす)」藤沢周平原作。出演:水月涼、山口六平
「江戸おんな絵姿十二景」第9話「明烏」を朗読劇にしたもので、2017年11月に美樹うららさん、2018年1月に黒崎優さん主演で演じられた演目
に、朗読は初めてという水月涼さんがチャレンジ。ということでしたが、中々どうして堂々とした花魁(おいらん)ぶりでした。
三味の音が流れ、照明がつくと舞台上手に水月涼さん青を基調とした花魁衣装で、下手に山口六平さんグレーの作務衣だったかで、並んで腰掛けています。そ
して二人交互に朗読していきますが、芝居とはまた違った味わいがあります。
分不相応な吉原遊びをしたため家屋敷が人手に渡ることになった雪駄(せった)屋の新兵衛と、相方の花魁 播磨との会話。
後悔など少しもしていない、と言い切る男。
大勢のファンの一人にすぎない男にドラマがあったことに今更のように衝撃を受ける女。
2人の語りが、粋です。 
新内(しんない)節「明烏夢泡雪」(浦里・時次郎の物語)や、それをパロディーにした落語「明烏」を意識しての
小説そして朗読劇ですが、同様のことはいつの世にもあったろうし、これからもあることでしょう。
「春風の、眠ればそよと起こされて、乱れそめにし浦里は…新内の声は「明烏」だった…」
そのあと涼さんの踊りになります。艶やかに、凛として。

2「如実知自心」鈴木ちさ脚本。出演:黒崎優・森健太郎・鈴木ちさ
昨年9月にちささんご本人主演で演じられたものの演出を変えて再演です。
一番の違いは前回登場した男性の僧侶が、今回は尼僧になったこと。
さて物語は現代の若い夫婦〜トシとマイと言ったかしら〜の会話から始まります。
休みの日は朝ごはんはパンが良いとか、やさしい夫(森)と、かわいい妻(黒崎)。そして愛犬サスケ。
日常的な、あまりに日常的な光景。絵に描いたような、しあわせ。
玄関のチャイムが鳴ります。
尼僧(鈴木)が登場。トシの姉で寺の住職をしているとか。
そしてトシが席をはずした時に
「マイちゃん、今日はあなたにお話があって来たの」
物語は急展開。心理劇かSFか…怖いくらい、深くなります。
如実知自心〜ありのままに受け入れる。タイトルの意味が次第にわかってきます。そしてラストに希望が。
それにしてもちささん、尼さん姿が似合っていますね。

3「杉村サダメ」山口六平脚本。出演:朱魅・森健太郎・山口六平
(注)杉村サダメ(1911〜1970)戦後、ホテル日本閣殺人事件の小林カウに次いで2番目に死刑になった女性。艶絵巻の妖婦シリーズの新たなメン
バーですが今までの夜嵐おきぬ、高橋お伝、阿部定、小林カウの誰とも違っています。拘置所で仏門に入り、その人柄が他の受刑者や看守たちからも慕われ
様々な身の上相談まで引き受けるようになっていったとか。冤罪で有名な免田栄氏の手記にも彼女に会ったことが書かれているとか。

1景 サダメ(朱魅)と教誨(きょうかい)師(森)
拘置所の庭でゴミ拾いをしているサダメ。そこに教誨師が現れ、会ってほしい人がいると話します。
2景 サダメと死刑囚の男(山口)
冤罪を訴え再審請求したが却下され自暴自棄になった男だが、しだいにサダメに心を開いていきます。
そして面会時間の終了間際、また会ってほしいと頼みます。笑顔で了承するサダメ。
3景 男2人の静かな会話。
その後、自然な流れで朱魅さんおだやかな笑顔で再登場、そして「川の流れのよ○に」に乗ってダンスショーになっていきます。もう、超えているって感じで
すね。

引き続きカーテンコール、メンバー紹介になります。拍手・手拍子。
そんなふうにして終わりました。劇場を出たのは午後9時少し過ぎ。

3873:  「浅草艶絵巻 9月公演(後)」レポ     9月24日(火)05時57分 by 行った人
2019年9月18日(水)浅草リトルシアターに行って今月の艶絵巻後半(9/18〜21)の初日を見てきました。
毎月後半は、わりあい新しく参加した人が担当するようですが、新人ながら表現力のある3人、それぞれ艶やかにパフォーマンスを展開してくれました。以
下、簡単に。

1「淪落(りんらく)」林芙美子原作。出演:川合瑞恵
一昨年3月・5月に灯月いつかさんに、今年4月・5月にOtokiさんに演じられた作品に川合瑞恵さんがチャレンジ。
もはやストーリーは追いませんが、同じ演目でも演者によって違う良さがあると改めて感じました。
(終戦直後を思わせる)リンゴの歌が流れ、照明がつくと瑞恵さん下着の上に軽いものを羽織って裸足で登場。持ってきた手提げを小さなテーブルの上に置
き、化粧道具を取り出しながら
「私ね、家の人にないしょで東京へ出てきたんだ」と語り始めます。以下、原作に沿った独白ですが、表情や仕種がうまいですね。お化粧をしながら出会った
男たちとのあれこれを語っていきます。そして
男に乱暴される時の、苦悶の表情ながらほとんど抵抗しない所。悪阻(つわり)の時か下手にささっと駆けていって口をおさえてゲホッ、ゲホッとやる仕種。
などなど演技とは思えない程でした。
お化粧は完成。そして赤い(オレンジ色?)ダンサー衣裳を着てダンスになりますが、あえてセクシーさは出さず、おだやかな笑顔で、体をいたわるように踊
ります。
いったん暗転、そのあと再会した男とのやりとり。ちょっと希望の持てるようなラストに。

2「The life of others」山口六平脚本。出演:初咲里奈、森健太郎
リベルタ○ゴが流れ、照明がつくと舞台に、鳥打ち帽にサングラス、くたびれた服の男(森)が立っています。
いかにもチンピラに変装した刑事。そして下手に向かって「おい、早く来い!」と怒鳴ります。
出てきたのは派手な衣装の女(初咲)。脱色した髪に白い毛皮のコート(ショールだった?)赤い唇、
黒いタイトミニ、そして赤いストッキングに赤いハイヒール。この派手な衣装が意外に似合っています。そして
女「これ外せよ!痛いんだよ」と手首にかけられた手錠を見せます。万引か援交でもしたか。かなり気が強いようです。しばらく2人の言い合いが続きます
が、里奈さんの演技が小気味良いですね。結局、手錠を外してもらい椅子に掛けます。そして取り調べになっていくのですが…
来月も上演されるようなので是非、生でごらん下さい(^^)
ラスト近くになって、男「お前はどこから来たんだ」女「しいて言えば、あの世かな」
これは4月・7月の「The eternal
life」を見た人にはピンと来るのですが、消去されたはずの未来少女ミクの意識が、ちょっと性格を変えて「ムカイキョウコ」に舞い戻ってきたのでは。
だとすると、嬉しい。いったん暗転。
再びリベル○ンゴが流れ、里奈さんダンスになります。すっかりエレガントに、大人の雰囲気で。

3ダンスセクション「十五夜 月光に舞う」出演:加瀬あゆむ
照明がつくと舞台下手に紅葉の小枝を挿した花瓶、横に月見だんご。そして曲が流れ
加瀬さん青地に紅葉を散らせた着物で片手に紅葉の小枝を持ってあでやかに舞います。秋の女神、竜田姫のように。
1・2曲踊ると、帯を解いて上を脱いで襦袢姿になったと思います。
照明は少し暗くなって、舞台を照らす1本のスポットライトを月光に見立てているようです。
女はしばし月を見上げて物思う風情。と、
お供えの月見だんごを1つ摘(つま)jんで、モグモグ。
この、ちょっとお行儀の悪いところがかえって踊りの美しさをきわだたせます。
完璧なものは、その完璧を少しくずさなきゃいけないとか。
そして後半、薄い衣1枚まとってダンス、ベッドショー。ポーズが決まると、艶絵巻では珍しいことですが、拍手が起こります。そんなふうにしてダンスセク
ションが終わると、改めて拍手。

引き続きカーテンコール、メンバー紹介になります。みんな良い笑顔です。拍手・手拍子。
そんなふうにして終わりました。劇場を出たのは午後8時45分ころ。いつもより、早いです。

なお艶絵巻、10月は前半10/16〜19が
夜を巡る女(牧瀬茜)・卒塔婆小町(美樹うらら)・一人芝居新作(黒いひとみ)・杉村サダメ(朱魅)with cast 山口六平 森健太郎、
後半10/23〜26が
カワヒメ(永瀬ゆら)・芥川龍之介原作 SU・ZA・KU(美里流李)・dance review Momizi(内田みる)・
The life of others(初咲里奈)with cast 山口六平  森健太郎 だそうです。

3874: 「浅草艶絵巻 10月公演(前)」レポ     10月30日(水)13時03分 by 行った人
2019年10月16日(水)浅草リトルシアターに行って今月の艶絵巻前半(10/16〜19)の初日を
見てきました。おなじみ4人の女優陣が新作・再演含めて、全く違った4人の女の人生を演じてくれました。以下、簡単に。

1「卒塔婆小町」山口六平脚本。出演:美樹うらら・森健太郎
以前(2016年6月7月など)朱魅さん主演で演じられたものを演出を変えて再演です。
往年のジャズが気だるく流れ、赤い照明。その中を赤いドレスの女(美樹)が登場。妖艶な身のこなしで
「男なんて愚かな生き物。男はみんな私のとりこ、だった…」と語っていきます。
老婆となった小野小町、なのですが、老婆メークではなく、ふだんの顔で洋装で演じています。
そして深草の少将の思い出を語り、自分も長く生きすぎた、と。
少しすると顔を白く塗った変てこな男(森)が登場します。ゾンビのようなキョンシーのような、ジョーカーのようなドジョウスクイのような。冥土から現れ
た深草の少将だとか。
そんなふうにコミカルに展開。芝居が済むと「BRAND NEW D○Y」
が流れ、うららさんセクシーにダンス。日舞のイメージの強い人ですが、洋舞もやってくれますね。

2「No title」出演:黒井ひとみ
脚本を書くのが間に合わなかったとかで、予定変更。独り語りだそうです。
金髪ヘアに、淡いブラウンのワンピだったか、ひとみちゃん笑顔でかわいく登場すると、客席に向かって
「今日はお芝居ではなく小話〜ストリップ小話というのをさせていただきます…」と言って語り始めます。
デラカブ(新宿DX歌舞伎町のこと。今年6月に閉館)に乗っていた時〜あの劇場は楽屋が地下にあってじめじめしていて居心地が悪かったので〜出番が来る
まで近くの喫茶店に行って、写真にサインを書いていたら「あんた踊り子さん?」と声をかけられた。振り向くとサングラスをかけた老女で、自分も昔は踊り
子だったと。そんな風に語っていきます。
ちょっとミステリアスで、ちょっとアブナくて、そしてちょっとハートウォーミングな物語。
本当にあったことなのか、全くの作り話なのか…
語り終わるとサングラスをかけて、ちょっとシュールにダンス。いつになく大人の雰囲気で。

3「夜を巡る女〜八千代の海(港町の愛ちゃん)」脚本・演出・出演:牧瀬茜
以前やった演目の再演、ということですが私はお初でした。
茜さん黒地(紺色地?)に花か蝶を散らした模様のワンピで、にこやかな笑顔で裸足で登場。
静かに語り始めます。
日本のとある港町のバーで働く「私」(=愛ちゃん)と、人の好い漁船員のナカちゃんの物語。
ドラマや歌謡曲で、見たこと聞いたことあるような世界ですが、
独特の話術(とは思えないほどの自然な語り)で引き込まれていきます。
劇中で茜さん「あなたは今日から海に出る…」とアカペラで歌います。(八○代の詩(うた))
見たこと聞いたことあるようなささいな事ばかりですが、それらをつづりあわせて一編のちょっと切ないラブストーリーを編み出しているのはさすが茜さん。
理屈ぬきで感傷に浸るのもまたよし、って感じですね。

4「杉村サダメ」山口六平脚本。出演:朱魅・森健太郎・山口六平
先月の再演です。ストーリーは先月のとおりですが、格段に進歩。演劇空間の密度が違います。
サダメ(朱魅)が拘置所の庭で、セミの死骸を拾い集めたり汗をふいたりしている時のさりげない仕種。
教誨師(森)や、冤罪で拘留されている男性(森)と話している時の、太陽のような笑顔。
こんな良い人が、なぜ?と思わせるのにじゅうぶんサダメになりきっていました。
心の広さというか、天然というか、おおらかさというか、
いろんな人に人生相談をもちかけられるのもわかるような気がします。
3景で男2人、互いに目を合わさず、黙ってただ立っているだけの、この無言の数秒。
そして免田事件に代表される冤罪のこわさ(冤の中に免が入っている皮肉)。
ラストは「川の流れの…」に乗って朱魅さんおだやかな笑顔で踊ります。
セクシーさはあえて出さず、笑顔で暖かかく。

終わるとカーテンコール。出演者全員集合、そしてメンバー紹介。それぞれに拍手。
今回は物販や告知があって
美樹うららさんはご自身のステージのDVD「美樹うらら二十一周年記念〜夢色恋花火〜」(3000円)。
牧瀬茜さんは作品の多い人ですが、最新のもので詩集「うみにかえりたい」(1500円)。
朱魅さんは出演するお芝居「女囚175 part2
更生」(昨年、女子刑務所の実態と覚醒剤中毒の実態を描き話題を呼んだ「女囚175」の完結編/11月19〜24日@池袋シアターグリーン/前売り
5000円、当日5500円)。
黒井ひとみさんは10月21〜30日、渋谷の道頓堀劇場に出演。なお
モリケンこと森健太郎さんは今月をもって艶絵巻を卒業だとか。森さんは澄ましていれば2枚目で通る所、あえていじられキャラで艶絵巻の女優陣の魅力を大
いに引き出してくれました。新しい世界でのご活躍を祈ります。

3875: 「浅草艶絵巻 10月公演(後)」レポ     10月30日(水)13時05分 by 行った人
2019年10月25日(金)浅草リトルシアターに行って今月の艶絵巻後半(10/23〜26)の楽前を見てきました。
今回は出演者4人のうち2人が新人さんで、いつものように山口六平氏の前説に続いて始まります。以下、簡単に。

1Dance review「momizi」内田みる
前説では、特に紅葉に因んだというわけではありません、とのこと。
1曲目、初出演の内田みるさん〜フロアーダンサーさんだそうです〜両手で白い布をささげ持って目から下をかくすようにして神秘的に踊ります。和と洋、か
すかにアラビアンがまざったような。
2曲目で白い布を取ると、赤い着物ドレス。そして妖艶に情熱的に踊ります。いかにも秋まっ盛りって感じです。
いったん引っ込み
3曲目では黒のハイレグ衣装で再登場。軽快な曲に乗って笑顔でセクシーに踊ります。
特にストーリー性はなく〜あるとすれば女・3態というところでしょうか。
そんなふうにトップステージを飾ってくれました。拍手。

2「SUZAKU」脚本・演出・出演:美里流李(みさとるり)
芥川の「六の宮の姫君」より、流李さん一人二役です。タイトルは物語後半の舞台となった平安京の朱雀門(すざくもん)から。
(注)「六の宮の姫君」:芥川龍之介(1892〜1927)の短編小説。「今昔物語」に材を取り、没落していく貴族の娘とその乳母を当時の仏教思想をか
らめて描く。
照明がつくと流李さん白っぽい着物姿で登場。「これからお話しするのは、私がお仕えした六の宮の姫君の、悲しいご生涯でございます」と言ってささっと
引っ込みます。
すぐ(淡いピンクか萌葱色か)打ち掛けをはおって再登場。夢見るような顔で。
「あたしはここの姫、この家でお父上お母上といつまでもいっしょにくらしたい」幼女のように狂女のように言います。
そんなふうに乳母と姫が交互に現れて物語は進んでいきますが、流李さんみごとに演じ分けています。
後はほぼ小説に沿った展開ですが、後半はちょっとむずかしくなっていきます。
姫は運命に流されたままだったのか、最期に反逆したのか、あるいは作者の意図は全く別なところにあるのか。そのわかりにくさを、わかりにくいまま流李さ
ん全力で舞台にぶつけてくれました。拍手。

3「The life of others」脚本:山口六平。出演:初咲里奈・森健太郎
先月の再演です。が、格段に進化。この息の合ったお二人の芝居が今回限りというのは寂しいですね。
リベルタ○ゴが流れ、刑事(森)が登場。そして「早く来い!」と下手に向かって呼ぶと、ふてくされて出てきた不良少女(?)の向井鏡子(初咲)。銀白色
の髪に赤いタンクトップに白いショールに黒いミニスカに赤いストッキングに赤いハイヒール、だったか。ど派手だが似合っています。そしてここからの二人
のやりとりが何度見ても可笑しい。「すわれ」「うるせーな」里奈ちゃんのドスのきいたアネゴ口調にしびれますね。そして二人、言い争っているうちに、次
第に友情のようなものが生まれてきます。この後はSF的な展開になりますが、人間とは何か、自分とは何かを、改めて考えさせられます。
この演目は今回がラストということですが、「The eternal life」から続いてきたシリーズ、また新たな形で見られることを期待しています。
そのあと再びリベル○ンゴが流れ、初咲さんダンスになります。
キレのいい動き、神経のはりつめられた指先、そして視線。すごく大人に見えてきます。拍手。

4「カワヒメ」脚本:山口六平。出演:永瀬ゆら・山口六平
カワヒメ(川姫)とは高知県に栖息する美女の妖怪で、川辺に棲み、通りかかった男を誘惑しその精気を吸い取るという。
前説では、この演目はカワヒメ伝説に、20年前のノストラダ○スの予言騒ぎを混ぜた、1999年末の物語だとか。
荘重な音楽が流れ、照明がつくと初出演の永瀬ゆらさんSF時代劇のような黒い衣装で白いハチマキをして立っています。カワヒメ族の長のようです。漂う終
末感。そのあと部下の男(山口)が出てきて、人間は愚かで救いようがないとか、話しています。
ストーリーはよくわからなかったですが、風刺がたくさんあったようです。そして
2000年を迎えたけれども何も起こらない。そのあと2人のコミカルなからみ。
とにかくお二人熱演でした。 
そのあと永瀬さんの踊りになります。
コートを脱ぐと、昔の武士のように体に白いサラシを巻いています。そのサラシの一端をかぶりのお客の一人に持たせ、くるくるくる…男装美女のちょっと危
険なエロス。そんなふうにして踊りが終わります。拍手。

そのあとカーテンコール。メンバー紹介。それぞれに拍手。
今回も告知があって
内田さんは新宿でロックのライブ、
美里さんは上野でチェーホフの芝居、だそうです(詳細失念)
初咲さんは11月3日に神田明神でライブ、11月13〜17お芝居
永瀬さんは11月11〜20日、A級小倉に出演。
(後半のお二人はツイッター等で確認済み)
そしてモリケンこと森健太郎さんは明日が艶絵巻ラストステージ。
なお艶絵巻は今年は今回で終わり、次回は来年1月になるそうです。

3876: 「更生」レポ     11月29日(金)03時52分 by 行った人
2019年11月19日(火)池袋シアターグリーン BOX in BOX THEATER に行って
「女囚175
part2 更生」という芝居(11/19〜24)の初日を見てきました。女優陣・男優陣・スタッフ皆のこの劇にかける思いが伝わってくるような、深く
て暖かい芝居になっていました。
フライヤーによると
「…この舞台は昨年、女子刑務所の実態と覚醒剤中毒の実態を描き、ショッキングな話題を呼んだ、
<女囚175〜覚せい剤取締法違反 懲役4年>の完結編である。
満期出所した日から現在に至るまで残りの人生をかけ、数々の困難を克服し遂に社会的に更生を果たした女性の波乱に
満ちた物語です」とのこと。私は昨年は見ていないのですが、実話を元にしたお話だそうです。
「女囚」と聞くと梶芽衣子さん主演の映画「女囚701号
さそり」(昭和47年東映、のちシリーズ化)を思い出します。芝居はそれと直接の関係はありませんが、それらを大きく包み込んだ「アンサーソング」のよ
うな気もします。以下ごく簡単に。

JR池袋駅の東口を出て7〜8分歩いて劇場に到着。ロビーは人でいっぱいです。少し待って開場。運良く1列目に座れました。
舞台は現代的な明るくシンプルな造り。まもなく満席になったようです。
開演予定の19時を10分ほど過ぎて、特にアナウンスはなく、始まります。
「ここへは2度と来ないように」事務的でやや高圧的な男の声が流れます。
「お世話になりました」と若い女の声。
そして舞台に、
地味な服装で化粧っけの全くない女性が出てきます。出所したばかりの主人公吉野圭子(小室友里)。まだ塀の外の世界になれない様子。そんなふうにして始
まります。
以下、覚えていることだけ断片的に。

就職しようとして面接を受けても、前科者とわかると「もう来ないで!」ガチャン。
やむなく知り合いのツテで、ある男の愛人ゆみ(朱魅)の家にいそうろう。
ゆみは衣装は派手で気位は高いがなぜか憎めないキャラ。朱魅さんのはまり役ですね。
そしてゆみが出掛けて圭子一人の時に男がやってきてレイプされそうになったり。

その後、別の知り合いの紹介でクラブのチーママとして雇われます。お化粧して急にきれいに。しかし人気が出たのが災いして、そこの和美ママ(坂本久子)
の嫉妬を買って、泥棒のぬれぎぬを着せられてだったか、追い出されます。
坂本さん、誰もが多かれ少なかれ持っている心の狭さを好演。
そしてアルバイトの2人の女の子(久山彩、村瀬真衣)は圭子についてきます。
この2人の女の子はいかにも現代っ娘で、少しづつ天然が入っているが、圭子を慕っているのが伝わってきて、なんか可愛い。
この後も圭子の苦難は続きます。
何かで警察に行くことになったら、最初は丁寧な応対だったのが、ここでも前科者であることがわかると署員の態度が一変、「おまえ」と呼ばれるようになっ
たり。あるいは健康を害したり、などなど。
しかし重要なのはこれらの苦労話にあるのではなく、その後の更生の物語です。

人生どん詰まりの所に来て、さまざまな人の縁がつながって出会いがあります。このあたり、わかりにくいこともあるのですが、
圭子はあるカウンセリングを受けることになります。そこの先生たちとの出会い。
良い話がいっぱいあったのですが、覚えているのは
「真剣と深刻とは違う、真剣に生きている人は深刻な顔はしない。むしろ明るいんだ」
そのようにして、ここからが更生の始まり。やがて相談する人から相談される人に。
そのあと監修の竹田淳子さんが講師の役で登場。おだやかな笑顔の女性です。 
「人はだれでもやり直しができます。この私がそうだったから」というお話だったと思います。
さっきまで悪役だった人たちも受講生の役で謹聴しています。
(このへんになってくると芝居と現実の区別がつかなくなってきます)
そして、受講生の一人である圭子に、竹田さんから卒業証書がわりに口紅が渡されます。女性らしい心づかいですね。そしてやさしくハグ。拍手。美しい場面
です。
エンディングに流れる「いのちの理由」(私が生まれてきたわけは…)がいつまでも耳に残りました。

そしてカーテンコール。一人づつご挨拶。最後に竹田さんが締めのご挨拶。
お伝えしたかったことは私の半生を見て下さいということではなく、人間はだれでもやり直しができる、ということです。
(そして、名前は出しませんでしたが、沢○エリカさんのニュースに触れて)
ぜひ更生していただきたいと思います、と励ましのメッセージを送っていました。
そんなふうにして暖かくもりあがって終わりました。

なおこの芝居が映画化されるとのこと。完成が楽しみです。
以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m

3877: コロナ対策の万全な劇場って?    12月19日(土)16時05分 by お久しぶりの人
東京も感染者数が大変な事になっていますが、久しぶりに劇場に行きたい欲が高まってきました。
関東で比較的大丈夫そうな所って、どこですかね〜?


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