2015年8月23日(日)新宿シアターPOOに行って「踊り子四人会」を見てきました。出演は朱魅、若林美保。牧瀬茜、園田しほりの(現役・引退の)4人の踊り子さんで、司会は松本格子戸さん。豪華メンバーです。初企画だそうですが、どういう事になるか楽しみです。以下,時間を追って。
JR新宿駅の東南口を出たのがお昼の12時40分頃。歩いてすぐ劇場のある守ビル。階段を上がって3階。入口ドアを開けて中に入ります。受付の松本格子戸さん「いらっしゃーい!」。入場料4000円。ドリンク(オレンジジュースにしました)を1本貰って客席に行きます。もうほとんど満席ですが運良く椅子席の2列目に空席があったので座れました。なお椅子席の前はざぶとん席で、ここは熱心なファンで埋まっています。場内は顔見知りの人も大勢、女性客も何人かいます。
私はドリンクを飲みながら開演を待っています。舞台にカーテンはなく、小道具らしきものもなく、奥も左右の壁も黒い布でおおわれていて何も無い空間なのが想像をかきたててくれます。
お客は後から後から入ってきて満席状態に。開演予定の1時を過ぎても始まる様子はありません。いつもの事ですが。
1時15分になったあたりで、
「ハイそれではお待たせいたしましたー」と松本格子戸さんが後ろから出てきて舞台に上がります。拍手。
派手なピンク系のスーツに帽子にメガネといつものかっこう。
「いやいやいやー」そして前説になります。
岐阜の劇場が今月は休みになると聞いたので東京で「踊り子四人会」など企画したら、その岐阜の劇場が急遽やることに決定。その結果今週は岐阜と東京を何度も往復することになってしまったとか。
そのあと今日の香盤を紹介して
「以上、超豪華メンバーです。司会進行ならびに音響照明は私、松本格子戸でお送りいたします。それでは最後までごゆっくりお楽しみ下さい」と言って下がろうとして
「あ、注意事項」(笑)
「踊り子さんのお肌・衣裳には絶対にお手を触れないで下さい。写真撮影・ビデオ撮影は固くお断りいたします。おタバコは場内後ろの喫煙所でお願いいたします。なお、お飲物は2杯目からはキャッシュ・オンでお願いいたします」そして
「それでは花のトップステージは朱魅さんです」
ここで楽屋から
「椅子とりに来ていただけます?」と朱魅さんの声。
格子戸さん「ハイハイ何でもやります」(笑)と言って楽屋から椅子を持ってきて舞台中央の奥にセットして,
改めて「それでは朱魅さんのステージでお楽しみ下さい」と言って後ろに下がります。1:25。
暗転。
1 朱魅
「ギラギラ太陽が…」と懐かしい歌が流れ、照明がつくと
朱魅さん紺色地に花模様の浴衣にピンクの帯で、赤い和傘を持って登場します。拍手。
涼しげで艶やかに。髪はアップにしていて後ろに青い花飾り。
笑顔で傘をくるくる回しながら踊ります。手拍子。
少し踊ると傘を立てかけ
帯にはさんでいた扇子を出して煽ぐようにして踊ります。
少しして扇子をたたむと再び帯にはさんで
両手をひらひらさせて踊ります。
時に子供っぽく、時に色っぽく。
歌「…涙の○陽」ポーズ。拍手。
次の曲。
「ためいきの出るよーな…」昭和の歌が続きます。
ここで愁いの表情。
急に大人の雰囲気になります。
そして後ろ向きに立って帯を解き
そのあと下帯を、かぶりつきのお客の一人に持たせて、外し、
ハラリと浴衣を落とすと
その下は白無垢。
歌「…恋のバカ○ス」
3曲目
「夢で会えたら 素敵なことね…」
切ない歌なのにメロディーは明るい。
朱魅さんここで立てかけてあった傘の後ろに回って
別れた人を思うように、傘を抱くようにしたり
傘のへりに軽く口をつけたり。
そのあと舞台の奥に下がって
椅子にこしかけ
かんざしになっていた青い花かざりをはずして
髪を垂らします。
ここから椅子にこしかけたまま
オナニーショーになっていきます。
横を向いて指をしゃぶったりしながら
目を閉じます。
歌「…眠りつづけたい」
4曲目。
静かな女性ボーカルで
「名もないこのまちに 異国の陽がのぼる…」
ここから照明は少し暗め。
夢の世界に入っていくように。
ここで白無垢の胸をはだけ
自分の乳房を、まさぐったり
目を閉じて
両足をしどけなく開いたり
小さなパンツははいたまま
股間に手をあてがってオナベッド。
やがて椅子からゆっくりずり落ちるようになって
床の上に横になり
のけぞり
激しく体を上下
揺れる乳房が美しい。
次第に動きがはげしく
あぁーあぁーと、あえぎ声
そして、急に動きが止まり
曲は静まります。
静寂。
5曲目
沖縄の三線(さんしん)のイントロ、そして
歌「青い空 青い海…」
清らかな女性ボーカルが流れます。
朱魅さん仰向けに横になったまま息をしています。
やがて右手を高く上げ
夢からさめたような顔。
そして
ゆっくり起き上がり
やがて立ち上がり、笑顔。
歌「いついつまでも色あせないで…」
そして白い着物を着て
傘をさして
舞台の中央奥に下がって
振り向いて、ポーズ。拍手。
一瞬の静寂。
再び「ギラギラ太陽が…」が流れ
ストリップで言うオープンステージの乗りになります。手拍子。
朱魅さん笑顔で踊りながら客席まで出てきます。チップを渡す人が大勢。
そんなふうに盛り上がって終わります。1:45。
「いやいやいやー」と言いながら格子戸さんがやってきます。
舞台に2人並んで軽くトーク。そして
松本「朱魅ちゃんでしたー」
拍手に送られて朱魅さん下がります。
松本「つづきまして…」と次を紹介しようとすると、
楽屋から「ロープ下ろしてもらえます?」と若林さんの声。
格子戸さん又ハイハイと言って脚立を持ってきて天井に取り付けてあった赤いロープを下げ、
脚立を仕舞います。
格子戸「それでは若林美保ちゃんです、よろしくー」拍手。
暗転。1:50。
2 若林美保
ドラムスの音、そして男性ボーカルが流れ
若林さん赤い長い衣裳に赤いベールのようなものを中近東風に頭から被って登場。拍手。
以前劇場でやった「蛇」(蛇を愛した女とその娘の物語)の曲目ですが、今回は
ストーリー性はあえて出さず、小道具も使わず吊りがメインのようです。
歌「危険な女神を愛して 灼けつくような恋に…」
やがてベールを取って
誇り高く、謎の微笑みで踊ります。
2曲目。
静かな男性ボーカル。
このへんで赤いドレスを脱ぐと、下は黒いコルセット。
そして赤いロープを腰に回して
それを天井から下がっているカラビナに掛けて
ここから宙吊り
目を閉じて、気持ち良さそうに
空中で回転したり、逆さになったり
歌「君はひとりじゃない…」拍手。
3曲目
ドドドドドという激しい音、そして
「赤い靴で踊れ」と叫ぶような女の声。
レジーナの「さらば愛しき毒りんご」
(以前のステージでは蛇娘が登場する場面〜自分の宿命との戦い)
ここでブラをはずしてトップレスで宙吊り。
苦痛の表情。
回転したり逆さになったり、両脚を大きく動かしたり。
そして仰向けに宙吊りのままゆっくり下がっていって
床におりると
コルセットを外すと小さな黒いTバック1つに。
そして今度は素手でロープをつかんで宙吊り
仰向けになったりうつむきになったり
回転したり。
そしてまたゆっくり床に下りてきます。
静寂
4曲目。静かな女性ボーカル。
「砕けて舞い落ちる…
…真実なんてないの?…」
ここで右足首にロープをまきつけ引き上げるようにして
三たび宙吊り。そして
空中で美しくポーズを決め
下に下りると
静かに舞台の奥に下がっていきます。そして
「ありがとうございます」拍手。
舞台が明るくなり、次の曲が流れはじめると
若林さんオープン曲は要らないという合図。
曲が止まり、すぐ格子戸さん
「いやいやいやー」と言って出てきます。そして
若林さんが舞台の片付けをしている間、話をしています。
昨日まで浅草で「贋作・一条さゆり」の芝居をしていたとか、毎年やっているが
来年はやらないとか。やらないと忘れちゃうとか。
そんなふうにして片付けが済むと若林さん荷物を持って下がります。拍手。
松本「続きましてのステージは、牧瀬茜ちゃんです」そして楽屋に向かって「椅子は大丈夫ですか?」
楽屋から「何でも大丈夫です」と牧瀬さんの声(笑)
「それでは牧瀬茜ちゃんです」と言って格子戸さん引っ込みます。2:14。
暗転。
3 牧瀬茜
センチメンタル・ジャーニーを思わせるようなイントロ、そして
「裏窓からは 夕陽が見える…」と浅川○キの歌が流れてきます。
照明がつくと
牧瀬さんスリップのような黒い衣裳で入ってきます。白い肌に似合う。
そしてセクシーな腰の動きで軽く踊ります。
顔はデビュー当時と変わっていないのに急に大人の雰囲気になって、と驚きです。
「…裏窓からは 別れたあとの女が見える」
曲が終わり、静寂。
ここで牧瀬さん正面を向いて
「私は見ていました。
あなたを見守っていました…」
と独白、意外な展開。
このあと一人芝居がずっと続きます。これは
主人公の告白か、あるいは主人公を見ている、もう一人の自分か。
水を打ったような場内に、茜さんの声だけが響いていきます。
次の曲。
「ふしあわせという名の猫がいる
いつも私のそばにぴったり寄りそっている…
だから私はいつもひとりぼっちじゃない…」
ここで椅子にしどけなく座って、猫の手のしぐさをしたり。
そしてゆっくり衣裳を脱いで黒い小さなパンツ1つに。
スリムだが、大人の体の色気が。
歌が終わり、静寂。
再び独白
「…今抱きしめてくれたら、それでいいの。
今だけでいいの。 今だけがいいの」
そして波の音。
3曲目
「おいらが恋した女は
港町のあばずれいつも…」
カルメンを思わせるような、嫉妬に狂った男の凶行という、どこの国にもありそうなストーリー。
牧瀬さん立ったまま動きを押さえた演技で歌とシンクロさせていきます。
女は立ち上がり、怪訝(けげん)な顔。顔見知りの男が部屋に入ってきたのか。
観客の目が、入っていく男(おいら)の目になっています。そして
歌「女の胸に赤いバラの贈りもの…」
ここで女は自分の胸をおさえて苦痛の顔、しかしなぜか抵抗する様子はない。
あるいは分かっていたのか。
そしてゆっくり後ろに倒れるように下がっていきます。
歌「かもめ かもめ さよなら あばよ」
そして手を振っています。
波の音。
少しして拍手。客席から ブラヴォー!
格子戸さん「いやいやいやー」と出てきますが、
牧瀬さんニコッと笑って「オープン曲あったんですが、でもいいです」
格子戸さん「大丈夫、大丈夫」と言ってすぐ引っ込んで、曲をかけます。
乗りの良い「風になり○い」
牧瀬さん青い法被をはおって(襟に「B級タレント/ガマグチ茜)
明るくオープン、チップを渡す人が大勢。
そんなふうにして盛り上がって終わります。2:35。
「いやいやいやー」と格子戸さん改めて登場。
2人でトークになります。
牧瀬さんたちが毎月やっている芝居「浅草艶絵巻」は今月は28日〜30日で、牧瀬さんが樋口一葉の「にごりえ」を元に脚本を書いたとか。ここで場内後ろで飲んでいた朱魅さんが「私も台詞(せりふ)覚えた!」松本「台詞あったの?」(笑)
そんなふうにして和やかにトークが終わると
松本さん「牧瀬茜ちゃんでした」牧瀬さん笑顔で引っ込みます。拍手。
松本「続きまして、今回私が一番踊ってほしかった方、今年でデビュー19年になります園田しほりちゃんです。今のストリップ界になくてはならない方。彼女の良い所はコレ(天狗のしぐさ)にならない所です。それではしほりちゃんでーす」と言って下がります。
暗転 2:38。
4 園田しほり
「ありがとうさようなら
今までのいびつな僕よ…」と乗りの良い男性ボーカルが流れ、
園田さん白いドレスで登場。拍手。
笑顔で乗りよく踊ります。手拍子。
キレが良いというか、体の動きが若いですね。
踊りによって
今時の若者の気持ちを
等身大に表現していきます。こういうのが一番むずかしい。
一頻り踊ると後ろ向きになって右手を挙げてポーズ。拍手。
2曲目。
乗りの良いギターのイントロと男性ボーカル
「もっともっと私を知ってほしいんだって…」で
速い動きの踊り。
踊りながらドレスを脱ぐと
白いトップとショーツだったかしら。
曲が終わり、拍手。
左に引っ込みます。
3曲目
静かな男性ボーカルで
「歩いてきた道は
楽しいだけじゃなかったな…」
少しして園田さん
白いシルクのシャツに着替えて(下は小さなパンツで)
入ってきます。拍手。
そして、ここからは現代の青春小説の世界を思わせるような
静かなベッドショー。
一方で孤独を愛し
一方で絆を求め、
生き方を模索している今の人の気持ちを
表していくように。
4曲目
ややアップテンポになって
「教えられたものだけじゃ
今一完成しないんだ…」(以上バックナ○バー)
このへんで踊りながら胸をはだけ
ポーズベッドのようになっていきます。
床に横になったり
立って踊ったり。
そしてポーズベッドから
オープンのようになっていきます。手拍子。
ラストは美しくポーズを決めて終わります。チップを渡す人も。拍手。2:55。
「いやいやいやー」と松本さん入ってきます。
「すばらしいー。しほりちゃんはシアターPOOは初めてですね。どうですか、良いでしょ」
このあと少し喋って園田さん引っ込み(拍手)
松本「このあと休憩時間で、そのあとトークショーになります」
と言って引っ込みます。拍手。3時少し前。
ここで休憩時間。
3:20くらいになって
松本さんワイヤレスマイクを2本持って舞台に出てきて
「ではまいりましょー 踊り子四人会トークライブショー!」拍手。
踊り子さん4人が楽屋着に着替えて各自ワイングラスや缶ビールを片手に舞台に出てきます。拍手。下手から若林さん朱魅さん園田さん牧瀬さんの順に並んで座り、右端が格子戸さん。
中には3年ぶりとか10年ぶりの再会という人たちもいてさっそく楽屋トークみたいになります。後は格子戸さんの司会で
この業界に入ったきっかけから、恋愛論などなど。
踊り子は10日ごとに全国を回るし仕事が終わるのは遅いし中々恋愛やってる時間がないとか、それでもマメな子はいるとか。
それからどこの劇場にはネズミが出るとか足をかじられたとか、イタチも出たとか、ここだけの話が満載。
しだいに酒が回って寝そべってしゃべっている人も。
格子戸さん牧瀬さんにだったかしら「あなたはどんなタイプの男性が好きなの?」牧瀬「まず無口で」松本「…」(笑)
そのあと告知コーナーになります。
朱魅さん。8月28日〜30日まで浅草リトルシアターで「浅草艶絵巻」(牧瀬さんも脚本・出演)。30日はその前に「踊り子四人会」。9月2日は新宿ロフトプラスワンでクンニクマン聖誕祭。9月10日は同じ場所でSM神社祭。
若林さん。8月24日は新宿のスタンリークラブで一日店長。25日は吉祥寺マンダラ2で三上寛さんたちとライブ。29日は新宿ネイキッドロフトで「歌う!ピンク御殿」風間寛治さんと一緒に出ますとか。そして30日は「四人会」。9月2日はクンニクマン。9月4日〜6日までカナダのモントリオールでイベント。場内から「おー」という声。ここで朱魅さん「メープルシロップほしい」(笑) 若林さん、そのあと9月10日はSM神社祭。9月26日は吉祥寺ROCK JOINT GBで「カルネランドサーカス」
牧瀬さん。「今日このあと23時から高円寺でソロパフォーマンスやります」あと8月28日〜30日は「艶絵巻」。9月1日〜5日まで栗橋。9月18日は国立(くにたち)のキノ・キュッヘで「人魚を想う夜」。9月26日は「カルネランドサーカス」若林さんとはチームではなく各自ソロで出るとか。
園田さん。今週はめずらしく休み。9月頭は渋谷道劇。そのあとは「忘れちゃった」とのこと。踊り子は来週より後の予定はあまり覚えていないものだとか。因みにネット情報では園田さん9中はA級小倉、9結はまさご座、10頭はわらびミニ、10中は渋谷道劇だそうです。
和やかにトークショーが終わります。
松本「それでは最後は写真撮影いきましょう」拍手。
ということで舞台の5人を客席から撮ることになります。あちこちからフラッシュがたかれますが、皆さん良い笑顔です。
「はーいあと5秒、4、3、2、1おしまーい」拍手。
そんなふうにして和やかにお開きになりました。
残って飲んでいる人、出演者と話している人、若林さんの物販コーナーで買っている人、色々いましたが
私は荷物を持って外に出ました。4:35。
明るい夏の午後です。
以上は個人の感想です。勘違い・記憶違いも多いと思います。m(_ _)m
なお9月30日(日)の「踊り子四人会」は、若林美保さん、朱魅さん、京はるなさん、そして伊藤舞さんが出演予定です。
- 08/26 18:34
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