長文レポのサンクチュアリ
[投稿する]
●「浅草艶絵巻 7月公演」レポ

2016年7月29日(金)浅草リトルシアターに行って艶絵巻の楽前を見てきました。4本立てで新作が1本、悲劇あり喜劇ありですがそれぞれが深く、感動的でした。出演は女優陣が灯月いつか、朱魅、牧瀬茜、RIKA、つちやまい、和田渚、男優陣が小林歩祐樹、小枝ノリユキ、(おち・もりの)越智悠介、森佳樹、演出並びに司会は山口六平の皆さん。以下ネタバレにならないように、超々簡単に。

1「袈裟と盛遠」もはや定番です。今回は声をやや抑えめにして、男女それぞれの心の内面をより深く表現しています。袈裟御前の笑うところは叫ぶところよりもっと怖く、そしてかわいい。ラスト、闇の中で振り下ろされる白刃が斬ったものは…

2「卒塔婆小町」朱魅さんはまり役ですね。白髪の小町が往事を思い出して「男どもはみんな私の前にひれ伏したね、フフッ…」という場面は、演技とは思えないリアリティがありました。中盤から登場のつちやまいさんと和田渚さんのコミカルでセクシーな掛け合い、何度見ても笑わせてくれます。

3「雪女」小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)で有名な日本民話を、今回牧瀬茜さん脚本(主演も)で初演。あらすじはご存じの通りですが、こまやかな男女の情愛などさすが牧瀬さんですね。お雪は時にいじらしく時に怖く、そして美しい。あ、相手役の小枝ノリユキさん、今回は3作品に登場と大活躍でした。

4「義血侠血」艶絵巻シリーズで何人かの女優さんによって演じ継がれている演目ですが、最新版では現役踊り子のRIKAさんが挑戦。滝の白糸の気丈な感じ(より正確には、気丈にふるまおうとする感じ)がよく出ていました。RIKAさんの表現者としての幅が広がったのは確かです。

なお艶絵巻、次回は8月24〜27日、その次は9月28〜10月1日だそうです。

- 07/31 11:44
- 行った人 


0.HOME