川崎ロック座
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●HIKARUさん 2015-05-30 (4th) stage

大小様々な円形のメタルプレートでドット風にデコレーションされた白いノースリーブのワンピース。フワフワな素材の白いカチューシャ。素足に赤い紐リボンを巻きつけた感じのサポーターは足の親指と人差し指の間にもストラップが通り、パッと見、鼻緒つきのサンダルの様にも見える。曲は全編、懐かしの歌謡曲の名作づくし。誰もが一度は聴いた事がある様な、歌詞とメロディが連なる。次の衣装はウェストの切れ込みが僅かな為、一見ワンピースにも見えるセパレーツ。ノースリーブの白レース‥タイトな身頃のトップスに、縦方向にドレープが入るゆったりめの白いスカートのコンビネーション。これに白レース‥指出しの長手袋を合わせ、足元は素足。控えめに曲に寄り添う‥しっとり切なく、優美な舞いは、ここに来て伸びやかな「バレエ風のニュアンス」を纏い始める。だがしかし、瞳を潤ませながらの舞いはバレエよりも多分に「情緒的」だ。そして静かで穏やかな流れの果てに導かれるベッドショーは、ポーズベッドではなく‥いわゆるノーポーズベッドですらない。ほんの僅かな身体の動きと、万感の想いを込めた表情。それだけで観る者の心の裡にスッ‥と入ってくる。

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- 10/02 16:55
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●長谷川凛さん 2015-05-30 (3rd) stage

白いワンピースに身を包み、籐のトートバッグを肩から提げてステージに立っている。小道具は濃いピンクのビーチボール。客席とのキャッチボールを楽しんだ後は、オレンジ系のパステルカラー‥フリフリのビキニに着替えて弾けまくる。両手に持った発泡酒の缶を二本‥被りのお客さんに手渡そうとしたり、急に引っ込めたり。その後で見せる、代わりに自分で飲み干す仕草(缶は開けず、フリだけ)が何とも可愛らしい。

ベッドショーは一転‥ビキニのブラを外してしっとりと。流れの中でパンティも脱ぎ、スムーズな身のこなしで魅せる。このパートの終盤、オレンジのブラを再び着けるとデニムのホットパンツ&アッシュグレーのゆったりした身頃のTシャツを纏って、盆から花道〜本舞台へと遡り、スタイリッシュなダンスでステージを締め括る。

2015年5結の川崎ロック。はせりん流「夏の予告編」が、爽やかな風を運んでくる。

- 09/25 21:55
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●永瀬ゆらさん 2015-05-30 (3rd) stage

三回目のステージ。途中からの入場。扉を開けて中に入ると、盆の上に若かりし日の「花魁」がいた。

HIKARU版「花魁」は、乳呑み児から現役の遊女へと一足跳びに時を渡る。その空隙を埋める様に、ななせ流「花魁」は小さくてあどけなく‥それでいて妖艶だった。薄い朱色の襦袢で盆に横臥してゆっくり身体を切り返し、伏し目がちな視線を泳がせるだけで「物語」を紡ぎ出す。

一人の女性の一生を幼少期から晩年まで追う際、その年代ごとに複数の女優に演じさせる〜テレビドラマ等で時々見かける、あの手法を思い出した。実際はそれを意図したものではない‥独立した演目なのだろうけど、まるで欠落したジグソーパズルの最後のピースがピタリと嵌まるみたいに、脳内で違和感なく「補完」される。

このタイミングで、彼女が、この演目を掛ける事。それ自体が最高の「演出」であり‥手向けだった様に思う。

- 09/25 13:25
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