川崎ロック座
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●川崎ロック座 20191109 (timeline)(1/3)

@三村妃さん(3rd)(4th)
背景に四連障子の衝立を配し、朱色の地をメタリックブルーの薔薇で埋め尽くした柄の和装&前結びの帯で演じる遊女風の演目は‥雰囲気重視で大きく変化をつけない振り付けや、途中で女性ボーカルが入るものの同様に重たいサウンドの曲が続く等、全体的にやや単調な仕上がり。観客の興味を惹く為に、例えば障子の後ろに廻り込んだ際に映るシルエットを活用するとか何らかの工夫があれば良かった様にも思う。それでも回を追うごとに「気持ちが乗ってくる」感じが有り、その真剣さには好感が持てた。演目も、彼女自身も、まだ「発展途上」という事なのかも知れない。

A須王愛さん(3rd)
黒の燕尾服にハット&ちょび髭でチャップリン→転じて中世ヨーロッパ風?青×白の軍服コスでナポレオン→無人の椅子がひとつ置かれただけのステージが暗転→照明が点くと肘つきの椅子に沈み込む様に身体を預けて現れる等、印象的なシーンをオムニバス的に繋いだステージは、この後、黒×オレンジピンクのミニドレス→黒エナメルビスチェ&ボディチェーン&ニーハイ・ロングブーツでのベッドへと展開してフィニッシュ。キュキュッと響くSEの音も楽しい窓拭きパントマイムでは拭き終わった雑巾にハート型の汚れが残ったり、一見脈絡のないシーンをリズミカルに繋いでゆく事で独特のリズムを感じさせる演出など、観客を飽きさせない工夫が随所にあふれている。グレイテスト・ショーマンならぬグレイテスト・須王マンなエンターテイメント演目の傑作。

B早瀬ありすさん(3rd)
胸当てがハート型の可愛らしいエプロンドレスに身を包んだ少女が、絵の中の世界とこちら側の世界を行きつ戻りつするファンタジックな演目。LEDの明滅で縁取られた額装やバレエ風でフェアリーなダンスパート、絵の向こう側からこちら側をノックするコツコツ‥という音が聞こえてきそうなパントマイムなど完成度は極めて高い。ベッドショーの後は最初に身に着けていたエプロンドレスを纏って絵の中に還り、雰囲気たっぷりの終幕‥となる。

- 12/19 20:45
- くるりん


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