オレンジ×グリーン×ピンク。小さな段々フリルで覆われたビキニトップも、ざっくりとしたシースルーのシャギースカートも、肘から先を覆う腕カバーも‥配色は全て同一のパステルカラー。これに蛍光オレンジのド派手なウィッグを被り、素足で本舞台に立っている。両腕は真上に掲げられていて、肘から手先に向かって拡がる房の様な腕カバーが垂れ下がり‥ステージが始まる直前まで彼女の「顔」を隠している。流れる曲に合わせて本舞台から花道〜そして盆にかけてのウォーク＆ムーヴ。勢い良く振り上げた脚の奥に黒いインナーが覗き、盆入りと同時に照射されるブラックライトが‥彼女の華やかな装いの中から蛍光オレンジを一際鮮やかに発色させる。続いてのパートはカラフルな前段から一転‥シックな「黒」の衣装にスイッチする。黒のブラ＆パンティ、黒のガーターベルト、シンプルな黒のヒール靴。これにダークカラーの柄入り中折れ帽を合わせている‥。キレがあるのにうねる様にグルーヴィなムーヴに乗せて盆に至ると、膝までパンティを下ろし‥仰向けに横たわる。宙に浮かせた両脚をパンティが伸び切る程に開くと‥自然な状態で残された黒々とした繁みとその傍に控える「彼女自身」が生々しく晒される。ステージ終盤のＨバランスは、途中で一旦脚を下ろし‥仕切り直してからの２連発。この間‥ターンテーブルがゆっくりと廻っている。こうする事で別のアングル、違うタイミングで見せつける事になり、観客の視点からはまるで「別ポーズの様な」ビジュアルが堪能出来る。また、バックに流れる曲は似通ったテイストのものを上手く繋いでいて、曲に寄り添う彼女の滑らかなムーヴとも相まって「繋ぎ目」を意識させない。ステージの流れを眼で追ううちに「いつの間にか」ステージラストまで運ばれて来たかの様な「不思議な」感覚。スタイリッシュなステージ。

- 06/12 22:05
- くるりん