池袋ミカド
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●池袋ミカド劇場 20190908 (timeline)(3/3)

A京はるなさん(3rd)
コンテナ車を引くミリタリーバイクに跨がった、一人の女性兵士。バックに流れるナレーションで「地球の終わり」が近い事、「チーちゃん」ともう一人(=主人公)が最後の生き残りである事が語られ‥やがて動かなくなったバイクを乗り捨てると、彼女は安息の地を求めて荒涼とした大地をさ迷い歩く。「一人」で演じながらステージ上には居ない「もう一人」の存在を強く意識させる演出や、それが「女性」である事を匂わせて、ちょっと百合っぽい‥背徳的なニュアンスを持たせる等、世界観の構築&ストーリーテリングの巧みさ、そしてそれを完璧に演じきる「パフォーマンス力」の高さに唸らされる。

B黒瀬あんじゅさん(3rd)
ピンクシースルーの布を頭からすっぽり被り、本舞台に横たわってモゾモゾ‥から布を取り払ってパールピンクのミニドレスでスタートする演目は、ピンク繋がりの衣装とバレエベースのハード系コンテンポラリーダンスで目を惹く。オープンショーでは首の後ろに脚を掛ける?ヨガの様な超軟体ポーズも披露していた。

C目黒あいらさん(3rd)
頭から被るモノグラム柄が型押しされた黒い布→裾にパープルの差し色が入る黒のミニドレス→無数に穴が開いた黒のラバースーツへと変遷する演目は、布を被って本舞台でモゾモゾしてから始まるスタイルと、演目全体に通底するテーマカラーがあるという点では前の出番のあんじゅさんのステージに似た印象。あんじゅさんのバレエ×コンテンポラリーなテイストに対してあいらさんは超絶ヒップホップダンス、イメージカラーもピンクに対して黒‥と、二人のキャラクターの違いが明確に出ていて興味深い。

D山口桃華さん(3rd)
顔を覆うマスクが一瞬で早替わり‥それを何度も繰り返す中国伝統芸能「変面」の演目を観劇。雑技団風?妖しげな黒の衣装に身を包み、オレンジ色の扇子で顔を隠して変面A→変面B→変面C‥と趣きの違うマスクに瞬時に切り替わる凄技は、最後には可愛らしい素顔を晒して万雷の拍手。続いてパープルメタリックのサテン地ミニドレス→ハイウェストで切り返すピンクのイブニングドレス風ベッド着へと展開し、「変面」以降は王道のアイドルストリップ‥という印象。親しみ易いキャッチーな曲を上手く取り入れていて、エンターテイメント的にも良く出来た作品だと思う。

- 11/18 20:05
- くるりん


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