スパンコールが煌めく厚手の黒いジャケット‥その下にオレンジ色のプリーツスカートの裾が覗いている。足元はゴールドのヒールサンダルで、踵は‥やや低め。流れる曲はEW&F往年のヒット曲のリミックス。「懐かしの‥」だけど、サウンドは今風にアレンジされている。ジャケットを脱ぐと、上半身のみ黒いレースで覆い尽くした‥オレンジ色のキャミソールミニドレス姿に。ここでもやはり往年のディスコ・チューンをリミックスした曲が掛かる。軽快な足捌きでアクティブに舞う彼女。そのゴージャスさに似合わず踵の低いヒール靴は、見た目の華やかさと機動性の両方に配慮した結果なのだろう。装いがゴールドのチョーカー+ブラトップ+マイクロミニパンツに転じると、足元は素足に。更に「機動力」を増した伸びやかでエネルギッシュな舞いにシフトする。ベッド入りの衣装はピンク色の地に水彩絵の具を滲ませた様な柄のスリップミニドレス。盆にしゃがみ込む彼女の身体が小刻みに揺れている。廻るターンテーブルに乗って後ろからのアングルが晒されると、件のミニドレスを胸にあてがいながら盆に尻をついたり‥そこから伸び上がったりする姿を見る事が出来る。この間、悩ましげに腰を突き出したりシェイクしたり‥といったムーヴを絡め、やがて上半身を盆に俯せると‥揃えた指で自らの秘唇をねぶるオナベッド的な所作がこれに加わる。「ねっとり」と力強く擦りつけられていて‥かなりエロい。瞳を潤ませ、とろん‥とした表情で身体を切り返すとフワリ‥と腰が浮く。掲げた脚が真っ直ぐに伸び上がり‥オナベッドのムーヴから「切れ目なしに」腰上げLへと移行する。これ以外にもスタンドから前傾し盆に手をついて「腕立てシャチホコ」を決めるなど「有りそうで無かった」ポーズベッドの新機軸を絡めながら美しいムーヴを紡いでゆく。彼女のステージを拝見するのは本当に久しぶりだったのだけれど、昔からの愛くるしさと無邪気さはそのままに、重ねたキャリアの蓄積を感じさせるステージングに舌を巻いた。「熟アイドル・ストリッパー」もしこんな形容が許されるなら、彼女こそがその第一人者に相応しい‥と、強く思う。
- 05/10 08:40
- くるりん