ブルー地に黄色と赤の幾何学模様がプリントされたフードつきのパーカー。煌めくラインストーンでデコられた淡いブルーのキャップ。パーカーの裾から僅かに覗くピンクの超ミニ‥プリーツスカートにもラメが散らされ、足元のハイカットスニーカーもゴールド‥と、ポップでキッチュ‥ド派手な装いでステージに立っている。曲はチームショーの相方=小室りりか嬢と同様にK-POP主体で、随所に見せる腰のうねりを効かせたムーヴも「りりか風」だ。踊りながらフードつきのパーカーを脱ぎ、キャップを飛ばすと「どこかで見た様な」某有名清涼飲料のロゴが胸元に描かれたゆったりめのトップスに。「確信犯」的な装いでのハードダンスは、ソロの演目でありながらチームショーへの期待も抱かせるパワフルなもの。この流れのままにステージが推移するのかと思いきや、次のパートでは淡いピンクのシースルー‥胸元を大きなリボンで飾り付けたキャミソールミニドレス姿に。ギザギザにカットされた布を多層使いにしたシャギースカートの下に可愛らしい素足が覗く。胸元の大きなリボンの中心部から左右斜め下に二本‥花柄レースの布が靡いていて、この部分を手持ちして翻したり、ターンを決めたり。ステージを大きく使ってのダンス&ムーヴで魅せる。バックに流れる‥ちょっと切なげなラブバラードに絡めながらパントマイム風の振りを披露し、曲終わりに盆と花道の際に座り込んでこのパートを終えると、続いてはターンテーブルの上‥客席に背を向けたままキャミソールドレスの肩紐を一本ずつ解いてゆく。まず背中を‥そして振り返り、乳房を晒して始まるベッドショーは、その滑らかな所作で曲の世界にしっかりと寄り添う趣き深いもの。後半ではムーヴの合間に定番のポーズを丁寧に入れ込んで、じっくり盛り上げる。その流れの果てにそっと立ち上がると花道を遡り、本舞台へ。暗転するステージ。背後から射抜く強い光が彼女のシルエットを美しく浮かび上がらせる‥。シースルーの布を幾重にも連ねたシャギースカートの繊細なデザインが、まるでランプシェードの様に光を孕んで‥キレイだった。
- 04/09 20:00
- くるりん