ゆったりめの身頃で襟ぐりも大きく開いたプルオーバーのトップスは、煌めくスパンコールでデコられたワインレッド。胸元に某有名清涼飲料のロゴが大きく入るデザイン。ボトムもルーズフィット‥色落ちしたダメージデニムで、これにベルトストラップの白いハイカットスニーカーを合わせている。曲はステージ全般を通してK-POPで埋めつくされるお馴染みの展開。盆〜花道〜本舞台と、ステージをフルに使ってのアクティブなダンス。中でも腰のうねりを起点に腕‥そして指先までを貫通する一本のワイヤーで駆動しているかの様な、滑らかで力強いムーヴが印象に残る‥。暗転を介して舞台袖に消え、再びステージに灯がともると次のパートへ。タイトな身頃‥胸元に横方向のスリットが入る黒のワンピース&黒の軍帽。ソフトな素材‥黒のニーハイ・ロングブーツにはゴツくて重い踵がついている。舞いに絡めながら着ている物を少しずつ脱いでゆく。軍帽は床を滑らせる様に袖に飛ばし、黒いワンピースの一部でもある超ショート丈トップスも同様に袖に消える。最終的に黒のキャミソールドレス姿になると、大振りな木製の椅子を引き摺って本舞台中央へ。浅く座って上体を反らし、そこから浮かせた両足を自転車を漕ぐ様に宙を燻らせたり‥背もたれや座面に手をついたりしながらの、椅子を援用したスタイリッシュなムーヴで魅せる。このパートの終盤に黒のキャミソールドレスを脱ぎ、ワインレッドのカップレスブラ+ガーターベルト+Tバック姿になると件の椅子を携えて花道を進み‥盆に至る。ベッドショーでは脱いだTバックをロングブーツの踵に絡めたり、椅子に腰掛けて大きく脚を開いたり。座面の上でM字開脚して辺りを見廻すインリン‥ならぬ「りりか オブ ジョイトイ」の後はスタンディングに転じ、僅かなスペース上での様々な姿態の変遷で魅せつける‥。その着想の妙と、アイデアを具現化する卓越したスキル&フィジカルに舌を巻く。「ロック座の椅子使い」小室りりかのステージから眼が離せない。
- 04/05 05:15
- くるりん