前に伸ばした右腕の肘を直角に折り、左腕は真横に伸ばした体勢で本舞台に突っ伏している。 立ち上がると七分丈のシンプルな白の和装。肩口と帯に青をあしらい、裾に小さな赤い柄を散らしたデザイン。足元に覗く黒のレッグウォーマー&黒の厚底スニーカー。曲が掛かると上体を前傾させて片膝を突き上げたり、水平方向に伸ばした両腕を振り廻しながら豪快にターンを決めたり。床に伏して右から左〜左から右へと高速で転がって見せたり‥と、ステージを目一杯に使うダイナミックなムーヴで魅せる。次の衣装も「白」。光るビーズで衿やその他の部分を飾り付けた肌襦袢風。足元は素足。瞳を潤ませ、冒頭とは打って変わって淑やかな‥内省的なムーヴで魅せる。この衣装を脱いでトップレス&パステルグリーンの下穿き姿になり、ベッドショーへ‥。花道を静々と進み、盆に至る。腰上げLが口火を切る連続ポーズベッドは、途中で四つん這いから横方向に身体を開き、そのまま大きく背中を反らしつつ足首を掴んで見せるなど‥練度が高く、かつ見応えがあるもの。このパートの終盤で、盆〜花道〜本舞台へとステージを遡りながら、節目節目でポーズを「置いてゆく」演出が印象に残る。デラカブの様な「花道の長い」劇場では、特に有効な魅せ方なんじゃないかと思う。
- 04/02 05:00
- くるりん