関東速報
[投稿する]
●「浅草艶絵巻 3月公演(後)」レポ

2019年3月20日(水)浅草リトルシアターに行って艶絵巻の後半(3/20〜23)の初日を見てきました。今回も新作あり再演ありの楽しい構成でし
た。以下、簡単に。

1「KOKORO」夏目漱石原作。出演:美里流李(みさとるり)
漱石の小説を新解釈で、初出演の流李さんが「先生」の奥さんの視点で演じます。近所づきあいとか、家計のやりくりに苦労したりと主婦らしいところも。ま
た、漱石の他作品のキャラも〜苦沙弥先生の家の猫など〜登場したりとコミカル・シリアスとりまぜて進行、「こころ」の世界が立体的に見えてくるような気
がしてきます。ラストは「さくらんぼの○るころ」が流れ、ダンスに。流李さんシャンソンが似合っていますね。

2「The Heart of Spring」加瀬あゆむさんのダンスセクションです。
舞台下手に桜の花枝を挿した花瓶が置かれ「夜桜○七」が流れ、加瀬さん着物姿で登場。凛としたたたずまい。そして歌に乗って かわいくつやっぽく踊りま
す。1曲踊ると拍手。 
2〜3曲目で帯を解いて、桜の花枝を持って踊ります。
1月の「レプリカント」の印象が強い加瀬さんですが、今回は日舞で決めてくれました。
真に日本的なものが真に国際的って感じです。

3「夜を巡る女」脚本・演出・出演:牧瀬茜。
シリーズの最新作です。牧瀬さん黒いドレスで登場。
風俗嬢のひとりがたりになっていきます。仕事で出会った様々な人々、悲喜劇こもごもの苦労話あれこれ…
ご自身の書かれた小説「歌舞伎町で待ってます」(2010/メタモル出版)を思い出します。それにしても牧瀬さんすっと作品世界の人になりきりますね。
後半は「私は売られてきたわけではないけれど…」と言った上で、(終戦直後に流行った)「星の○れに」をアカペラで歌います。歌いながら自然に踊りが
入って行きます。

4「八百屋お七」出演:朱魅、森健太郎、他。
一昨年5月の後半にやりましたが、演出を少し変えて再演です。
朱魅さん赤いふりそでで登場、曲に乗って踊ります。少女の顔から、恋を知った大人の顔に、そして恋に狂った顔に。半鐘の音、赤い照明。と、オペラの序曲
のように。
踊りが終わると、
モリケン氏が着物姿で出て来て物語をざっと解説。ご自身は芝居の中では与力か同心か、お七の付き添いのような存在です。
そしてお白洲(昔の裁判)の場面に。
お奉行として登場したのは山口六平氏、サプライズ出演。裃(かみしも)姿で頭は金髪というのがシュール。
物語になります。最初はおとなしかったお七が、しだいに語るようになっていって
男2人も巻き込んで、会場をも巻き込んで大活躍(笑)
やがて判決の時が迫ります。何とか罪を軽くしてやろうと苦慮する奉行。死を望むお七。
芝居のあとはユーミンの「春よ、○い」が流れ。朱魅さん花吹雪の下で踊ります。
春はもうすぐです。

カーテンコールでは司会の山口氏を含めて6人全員集合。メンバー紹介。拍手。
なお艶絵巻は来月は4/17〜20、新メンバーが2人加わるそうで、これも楽しみです。

(訂正)前回のレポの1行目「艶絵巻の前半…」のあとは
2/13〜 → 3/13〜 でした。m(_ _)m

- 03/23 19:03
- 行った人


0.HOME