関東速報
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● 「浅草艶絵巻 3月公演(前)」レポ 

2019年3月13日(水)浅草リトルシアターに行って艶絵巻の前半(2/13〜16)の初日を見てきました。
この日は新作・再演織り交ぜて踊りに芝居にとバラエティーに富んだ構成でした。以下、簡単に。

1「春の宴(うたげ)」水月涼(みずきりょう)さんのダンスステージです。
「情熱○陸」が流れ、涼さん白い羽根扇を持ってファンダンス。さっそく盛り上がります。いったん引っ込み
そのあと「But I am a g○○d girl」に乗って赤いミニドレスで可愛く。ラストは「エンドレス○ブ」で
白いロングのベッド着でエレガントに。春らしく華やかにトップステージを飾ってくれました。

2「風立ちぬ」堀辰雄原作。出演:黒崎優。
一昨年11月、灯月いつかさんが演じた朗読劇ですが、今回演出を少し変えて再演。
暗転の中、G線上のアリアが静かに流れ、照明がつくと優さんノースリのミニのワンピで裸足で登場。
何だかつやつやしています、そして朗読になりますが、声だけでなく全身で表現。
昭和初期、当時は不治の病だった結核を患っている婚約者と、それを優しく看病する主人公。二人の純愛を、平成も終わろうとしている現代によみがえらせて
くれます。
BGMに、モーツァルトのピアノ協奏曲(映画「みじかくも美しく燃え」挿入曲)が効果的に使われていました。
朗読劇のあとは優さん淡い色のロングドレスで中島み○きの「時○」に乗ってダンス。

3「女学生ベッド」脚本・演出・出演:黒井ひとみ。
学校から帰ってきたヒトミちゃん(セーラー服が似合っている!)テーブルに置かれたおやつのバナナを見つけ
さっそく食べています。いたずらっぽい顔で、ぺろぺろしたり、んごんごしたり(笑)
食べ終わると皮をぽいっと投げ捨て、今度は本を1冊取り出して読み始めます。フランスの小説のようです。
性にめざめかけた少年が、少女シモーヌといけない遊びをはじめる。それをみつけた少女マルセルも…。ヒトミちゃん朗読しながらしだいにその世界に入って
いって…
(注)ご自身のツイッターによると、読んでいた本はジョルジュ・バタイユ(1897〜1962)の「眼球譚」だそうです。

4「ホテル日本閣殺人事件」山口六平脚本。出演:朱魅、さかき藍、森健太郎、まさ。
先月の再演です。同じキャストで、この4人に代表された人間の醜悪さ狡猾さそして弱さをあぶり出していきます。
さかき藍さん、着物姿が決まっていて、いかにも女将。
モリケン氏の主人は、いっけん好人物だが小心者でコンプレックスをいっぱいかかえていそう。
まさ君のボイラーマンは、口数が少なく何を考えているかわからぬ不気味さ。 
そして朱魅さんの小林カウは一人だけ洋服で、それもミニスカで足を組んだり妖艶で、危険な香りいっぱい。ラストでは 
2人の男を従えてダンス。これがかっこいい。悪女道まっしぐらって感じですね。
この4人、誰か一人欠けても事件は起こらなかった。世の中に無駄な人間はいない、という教訓?

カーテンコールでは司会の山口氏を含めて8人全員集合。メンバー紹介。拍手。
なお艶絵巻は今月は2週に渡り、後半(3/20〜23)は演目が変わるそうです。

- 03/19 12:27
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