中央に一本‥細いシルバーのストライプが走る黒い帯。その部分を境にして上半身が振り袖、下半身がミニスカート。色はピンクだったかな。無地のシンプルな装いという事もあって、不思議と違和感はない。長い髪をポニーテールに結わえ、足元は黒のロングブーツ。肩に担いだ和傘を開くと、ピンク色の地に外周から中心に向かって白い渦が描かれた意匠。よく見ると白い渦は花びらの集合体。傘を廻し、花吹雪を散らす様にひと差し舞うと‥本舞台に背中を向けてしゃがみ込み、衣装を脱ぐ。その下から現れるのは、渋めのシャンパンゴールドのセパレーツ。更にそれを脱いで黒のＴバック＋トップレス姿に。小柄でややムチムチした身体ながら、踊りはダイナミックでキレがある。若松の広いステージにあっても決して見劣りしない。やがて盆に至ると‥うっすらペンシルストライプの入った白のロングシャツを羽織り、客席に背中を向けてしゃがみ込む。ステージ奥からの照明が白いシャツを透過して、その中で彼女の肉体が蠢く様を伝えてくれる。さりげないエロス。上手いな‥と思う。ひとをアッと驚かす凝った演出や派手な仕掛けはないけれど、ごく自然に観客を自分の土俵に誘う‥その手腕に長けている。ストリッパーらしいストリッパー。彼女の様な人がひとり居てくれるだけで、香盤がキュッと引き締まる様な気がする。

- 09/25 20:20
- くるりん