ピンクの花柄ワンピースを身に纏ってステージに立っている。足元は白のロングブーツ。ドレスはスカート部分にシースルーの白い布を重ねた二重構造になっていて、白いスカートの裾を持って振り、翻しながら軽やかに舞う。曲はステージ全般を通して数年前のヒットチューンで構成されるJ-POPメドレー。瑞々しく、ほんのちょっとだけ懐かしい感じがする。この後ピンクのノースリーブ‥ホルターネックのミニドレスに転じ、ベッド入りは素足に白いシースルーの肌襦袢姿で静々と花道を進み‥盆に至る。しっとり唄い上げる女性ボーカルに没入し、一体化するハートウォーミングなベッドショー。四つん這いから身体を開き、Hバランスになりかけるものの‥そのままゆっくりと崩れ落ちてゆき、両膝をついて前屈みに倒れる上半身を片肘で支える。次いで尻を浮かせて、燻らせ‥叙情的にして官能的な動きで魅せつけると身体を裏返し、僅かに腰を浮かせて仰向けになる。両の乳房にそっと手を添え、虚空を見上げる‥潤んだ瞳が悩ましい。
「蛍‥この空に‥舞い上がれ」
ベッドショー後半で曲が変わるとパントマイムに転じ、宙を舞う蛍を手のひらに収める仕草や見えない壁に向かってノックを繰り返す動き〜そこから立ち上がって小走りで本舞台へ駆け込む一連の流れを淀みなく演じている。ぴょんぴょんと跳ねながら腕を伸ばし、上空の蛍を捕まえようとするアクションを繰り返した後正面に向き直り、重ねた両掌をそっと開いて宵闇の中に蛍を逃がす。最後は照りつける逆光の中、横向きに立って上体を反らし、艶かしく腕を燻らせながらしっとりと舞い収め、雰囲気たっぷりの「終幕」となる。
- 11/29 22:35
- くるりん