所々にゴールドでアクセントを効かせたパープル×ラメのブラトップ&パープル×シースルーのロングスカート姿でステージに立っている‥。足元は素足。これに長さ1m位の差し棒と、そこから連なる大振りなゴールドの布を振りかざし、艶やかに舞う。うねり、翻し、はためかす。両手持ちしたゴールドの布が、DXKのステージのゆとり有る空間を埋め尽くして優雅に靡く様は圧巻の一言。厚手で、かつドレープの効いた艶消しの渋い風合いが何ともゴージャスだ。暫しの舞いの後、差し棒+ゴールドの布のセットを床に置き、衣装を少しずつ脱いでゆく。身軽になるにつれ、徐々にボルテージを上げてゆくポリネシアンダンス。流れる音も様々な音色の民族楽器の合奏から、ひとつ欠け‥ふたつ抜け‥と、踊り進むに連れてよりシンプルに、力強いものに変わってゆく。短いストロークで腰を速く、烈しく振りながら、瞳を閉じてスピリチュアルに高まりゆくムーヴ。追走する手拍子もその過程で一人減り、二人減り‥終にはBGMに最後まで残された民族楽器の激しい金属音と一対一で対峙すると、そこから先は瞳を完全に閉じた状態で踊り続ける。
スピリチュアルな沈潜と、エモーショナルな高揚感。
相反する二つのニュアンスを同時に体現するその姿は、ここが「ストリップ劇場」である事を忘れさせてくれる。まるでバリ島の暗い森の奥‥ひっそり執り行われる神事を覗き見しているかの様な妖しさとトキメキに‥満ちている。
- 08/11 11:25
- くるりん