(3rd)懐かしのアイドルソングと追走する手拍子がドアの隙間から漏れ聞こえてくる。「夏の扉」を開けて場内に至ると、ブルーの地に黄色い小さな花柄が散るセパレーツ&麦わら帽子の初々しい踊り子が視界に飛び込んでくる。次の衣装はフリルをあしらったタイトな身頃のシースルー‥ネグリジェドレス。この手の衣装には珍しくフードが設えられていて、この後すっぽり被って表情を隠すくだりが何ともミステリアス。ステージの〆は‥腰上げLからスタートする連続ポーズベッド。バリエーションこそ多くないものの、じっくり丁寧に演じようとする姿勢に好感が持てる。ここまでを‥誰もが聞き覚えのある夏の定番曲の別バージョンで繋ぎ、最後はしっとり静かなインスト曲に乗せて本舞台に下がる‥。スタンディングで身体を捻り、顔を覆い隠す仕草で「終幕」。暗がりに拍手が零れた。
(4th)胸元はピンク色‥多層フリルのブラトップ。これにパステルレインボーのロングスカートと振り袖を合わせている。足元は素足。三回目のダンスパートの、いかにも「新人さん」といった印象を覆す‥きびきびした舞いを披露する。振り袖とロングスカートを脱ぎ、ピンクのブラ&パンティ姿に転じるとギアが「一段」上がって‥更にキレキレに。バレエの素養がある様にも感じられるけれど、それにしては若干身体が固い様な気もする。ベッド入りはトップスが淡いピンク、ボトム部分が濃いピンク‥シャギースカートのロングドレス。ハイウェストで切り返し、しなやかな肢体を更に美しく見せている。ステージラストは三回目同様‥オーソドックスな姿態の変遷で構成される連続ポーズベッド。心なしか前回よりもこなれていた様に感じられた。このパートの終盤‥シャチホコを切る際に、ハイヒールに衣装が「引っ掛かる」場面があった‥。多分アクシデントなんだろうけど、旗が掲げられる様にリフトするドレスに「見映え」がしたのが意外だった。「瓢箪から駒」じゃないけれど‥そういう「演出」を試みても面白いかも知れない。
- 09/05 03:25
- くるりん