2018年1月31日(水)浅草ロック座に行って1月公演「華」(雅麗華さん構成・演出)
の楽日を見てきました。正月興行ということで皆さん和ものでしたが、文字通り華麗で〜古典芸能や映画・ドラマ・漫画など
のパロディーをちりばめた〜笑いと感動の楽しいステージでした。以下簡単に。
幕が開く南まゆさん、みおり舞さん、武藤つぐみさんの3人によるめでたい三番叟。白拍子を思わせるような優雅な舞いでした。
そして始まります。
1景 浜野蘭さん。羽織袴で槍と朱塗りの大盃をもって登場。黒田節のイメージですね。バックダンサーさんたちも同じく武士の装い。
そのあと浜野さんソロでりりしくダンス。
2景 早瀬ありすさん。沙羅さんと2人で可愛く登場。なぜか黒子がでてきて細長い棒の先につけた蝶々をヒラヒラ。ストーリ性があり
そうです。ネット情報によると「契情倭荘子」(けいせいやまとそうし)という人形浄瑠璃に基づくのだとか。後半ありすさんソロで踊りますが、踊りになる
と急に大人の雰囲気に。
3景 武藤つぐみさん。スクリーンに「北斎漫画」が映され、その前で編笠をかぶって雀躍り。後半はキツネのお面をつけて高い天井から下がった赤いシルク
を使ってアクロバチックなエアリアル。驚異の身体能力です。場内から感嘆の声。
4景 赤西涼さん。町娘の姿で笑顔で登場。両手に赤い布、白の布のついた扇子をもって煽ぐように踊ります。バックに、纏(まとい)や鳶口(とびぐち)を
持った火消したち。半鐘の音。と来ればこれは八百屋お七ですね。火消しの中に現代の消防士がまざっているのはご愛嬌。と思っていたら、ご愛嬌はこれだけ
ではなかった。舞台にリモコン操作の模型の消防車がやってきて放水。たまたま下手かぶりつきの席にいた私はしっかりかけられました。よく見たら、「放水
注意」の貼り紙が(笑)
5景 全員集合。連獅子の後、花笠踊り、エイサー、どじょうすくい、阿波踊りなど全国各地からの踊りでにぎやかに1幕フィナーレ。
休憩時間になります。
この間、舞台に明日からの出演者たちの映像が映されます。そのあと落語「長屋の花見」の音声が流れ、それに合わせた踊り子さんたちの再現映像。酒だと
思ったらお茶…というおなじみのお噺ですが、踊り子さんたちの名演(?)で大いに笑わせてくれました。
2幕になります。
6景 沙羅さん。奥女中姿で登場。ただならぬ気配。どうやら大奥最大のスキャンダル江島生島事件のようです。生島新五郎役は浜野さん。バックダンサーさ
んたちも奥女中の衣裳で、絢爛豪華で怖い大奥の人間模様をドラマチックに。
7景 みおり舞さん。一転して静寂。おさえた照明。その中を白い着物をまとって、しずかに歌いながら花道をやってきます。神秘的。 水を打ったような場
内にかすかな歌声だけが響きます。「…夢こそあはれなれ」。深い憂いか、諦観か。
ご本人のツイッターによると「曾根崎心中」(お初・徳兵衛)なのだそうです。そして暗転。ここで着物を脱ぎ捨て金モールみたいなごく簡単な衣裳で斬新か
つアグレッシブなダンス。お初の言葉にならない思いを表したのか。創造なのか破壊なのか、わからないけど凄い。客席からブラボー!の声が。
8景 南まゆさん。赤い和傘で背中で垂らした帯、舞妓さんですね。はんなりした笑顔。バックダンサーさんたちも同様の衣裳で和傘を持って踊っています。
いろはカルタじゃないけれど、ラストは京で上り、ということでしょうか。
9景 全員集合。坂本○美の「アジアの○賊」が流れ、皆さん大漁旗を掲げて乗り乗りのダンス。そのあと武藤さんマイクでメンバー紹介。そして声をそろえ
て「お江戸浅草ロック座一味とは おれらのことだー!」と気勢を上げます。拍手のうちに幕。
最終回ではこのあと拍手なりやまず、それが手拍子になっていきます。
再び幕が開いて、ここで踊り子さん全員順にごあいさつ。なぜか武藤さんだけは英語で。
そんなふうにして和やかにお開きになりました。以上、当方の記憶不正確ですm(_ _)m
- 02/05 12:16
- 見物人